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第四章 加速する物語とハッピーエンド
続、作者の駄文と補足説明
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初めての人はこんにちは!
またねの人はお久ぶりです!
すみません、再開まで長期に渡りお待たせしてしまいました。
い、いちおう、ボリューム的にはちゃんと書いていたくらいはあるので許して下さい。
最初に宣伝です!
お気づきかもしれませんが、9月の更新再開からタイトルに『~珠子とあやかしグルメ百物語~』を追加しました。
そして、章外の随時更新に百物語リストも追加しています。
ちょっと次回予告のような要素も盛り込みました。
なんだよもう……百のエピソードを綴る気かよ……
どうして自分でハードルを高くするんだよもう……
ちなみに、最新の『産女とパウンドケーキ』がエピソード32です。
まだ、3分の1にも到達していません。
ネタがつづかなーい! このままじゃ最後まで書きれないよー!
そんな愚痴を言ってしまう始末です。
この作品は1月からの第3回キャラ文芸大賞にエントリーしています。
目標は第2回の順位41位を超える事!
今回はHOTランキングに載る事がないので敷居が高いですが、出来る限りの努力をしようと思います。
なので明日からも毎日更新を続けます!
そんな作者のやる気を引き出すのは、素敵なあなたの投票です!
よしっ、宣伝完了!
■各話のやくたいもない解説
〇第三章 襲来する物語とハッピーエンド
・2018年1月中旬
『天狗と鯖』
”あやかし”には嫌いな物があるのもよくある事で、その中でも有名っぽい天狗の鯖嫌いの話。
この作品は最強系の妖怪の登場は少なかったけど、やっと実力派が登場しました。
えっ!? 八大天狗なんて知らないって!? しかもマイナーな方なんて知らないよですって!?
関サバは知っていても、飯綱三郎とか彦山豊前坊なんて存在感薄くね?
なんて思っている方はこのお話しを思い出して下さい。
・2018年1月下旬
『鉄鼠とゼリーフライ』
黄貴様がちょっとだけ王の片鱗を見せる話。
なので、珠子ちゃんの料理では解決しない話です。
お経が効かない系の”あやかし”鉄鼠は強いはずなのですが、ちょっとチョロいキャラになってしまいました。
・2018年2月上旬~2月14日
『はらだしとチョコフォンデュ』
『どっとはらいたい』これを言いたいだけで作ったお話。
ご存知の通り、昔話の締めの言葉『どっとはらい』をもじったものです。
ちょっぴり展開が強引だったと反省しています。
・2018年3月14日
『狐狸(こり)と狸料理』
本当は七王子から素敵なホワイトデーのお返しを一個一個説明するつもりでしたが、尺の関係で割愛。
タヌキの金玉のオチといい、この作品はキンタマだらけですね。
・2018年3月中旬
『豆腐小僧とむすびとうふ』
作者が豆腐百珍を作る時に、いきなり挫折した”むすびとうふ”を何とかして作り上げたお話。
作った”むすびとうふ”をツイッターにUPするなど、ちょっと過去作の”超絶! 悶絶! 料理バトル”のような事もやりました。
ちょっぴりいいお話し風で短く終わらせるつもりでしたが、次のお話しへの展開も加えたため、少々長くなってしまいました。
この八王子のエリアは前話で蒼明さんが支配したので、まずは治安維持から始めた行為が次のお話しに繋がる展開になっています。
・2018年3月下旬
『大江山四天王と鬼便人毒酒』
珍しく七王子がほとんど登場せず、珠子と慈道の人間コンビで進めるお話。
というか、酒呑童子と茨木童子は有名だけど、その部下の四天王を知っている人は少ないんじゃないでしょうか。
酒呑童子絵巻でも、あっさりとやられてるし……そんなマイナーな”あやかし”に焦点を当ててみました。
カシャーサの毒の部分で、附子のオチが読めた方も多いんじゃないかとひやひやしています。
・2018年3月下旬
『茨木童子と生ハム』
前話のラストから続くお話。
やっと有名で強い”あやかし”が登場しました。
酒呑童子のパートナー、茨木童子です。
この作品では酒呑童子は八岐大蛇の子、茨木童子は酒呑童子の幼馴染兼恋人(鬼)という設定を採用しています。
大江山の一団は今後も活躍する予定がありますので、わかりやすいキャラ付けをしようとした形跡がそこかしこに見られますね。
・2018年4月上旬
『樹木子と胡椒飯』
鬼女紅葉や橋姫の話でもちょっと書きましたが、”あやかし”と化するのに原因は本人にないというケースも多いんですよね。
If男が裏切らなかったら彼女たちは幸せになっていはたずですし。
そんな中で、戦場の恨みつらみの血を吸ってしまった樹木子さんに、そのIfを盛り込んでみました。
その結果……どうしてこうなった!?
男の子(本人ではなく樹木子が本人の女装を見て作った分身)が正義のヒロインの女装をして街の平和を守るだなんて、一体どこの需要を目指しているんだ……
でも、きっとあるよね!
・2018年4月上旬
『珠子と逢魔時』
作者は春のお花見も好きですが、世間は昼や夜の桜ばかりで明け方の桜の良さが世間に広がっていない事に奮起して作ったお話。
早起きしたり、早朝ジョギングする人は曙の桜の良さを知っているんじゃないでしょうか。
一生に一回、いや一年に一回は見るのをオススメしますよ。
〇第四章 加速する物語とハッピーエンド
・2018年5月下旬
『否哉とチョコドーム』
ゲゲゲの鬼太郎では否哉は”いやみ”とも呼ばれていますが、”いやや”を採用しました。
なので、鬼太郎に登場する人間に害を成す要素は減って、驚かす性質を強調しています。
藍蘭の影が薄くなってきたのと、善寄りの”あやかし”だけだと、この先のお話が作りづらいと思って、ブラックな要素を追加してみました。
その結果……
”たたみきれない!!”
そんな富士鷹ジュビロ先生の英霊が乗り移ってしまったラスト!
この広げた風呂敷どうすんだよ……
まっ、でも、それは未来の作者が上手く畳んでくれるでしょ。
作者は結構いい加減です。
・2018年6月下旬~7月上旬
『燈無蕎麦と月見そば』
ここから怒涛の7月上旬編が始まります。
作者は今は首都圏在住ですが、生まれは田舎です。
なので、天の川や星を見る事も多かったのですが、都会に来て星が見えない夜空にびっくりしました。
そして、この星見イベントは現実にもちゃんとあります。
都会の子って大変だなぁと思いつつ、これって”あやかし”は気づかない事だよなぁと考えながら作ったお話です。
作品中では書ききれませんでしたが『今、あたしが隣にいるのが運のつきですね』のつきには3つの意味が込められていまして、”月”と”尽き”と”ツキ”(幸運の意)で珠子は言っています。
ギャンブルなどで『ツキにのってる』などのツキです。
ちょっと作者のロマンチック脳が働きました。
・2018年7月上旬
『つらら女とイチゴミルク』
作者のロマンもへったくれもない、甘々ミルクティー脳が働いた話。
恋愛惚気話は基本ハッピー展開しかないので好きです。
最初は雪女の話だったんですけど、昔話を読み直すと、お風呂で溶けるのはつらら女だった事が判明して、急遽チェンジしました。
金座和アイスは実在のお店です。
・2018年7月上旬
『飯食い幽霊とバースデーケーキ』
飯食い幽霊は出典の『狗張子』では特定の命名はされず、水木しげる先生が名づけたと言われています。
そこに作者の独自解釈として子供の集合霊が”あやかし”の特性を得たという設定にしました。
幽霊系はハッピーエンド方向が成仏になってしまうので、作者は少し苦手です。
それが最も幸せな道とはわかっていても、確かにそこに居た何かが消えてしまうというのが少し悲しいのです。
なので! おねショタフラグを立ててみました!
ついでに”十月十日”と”姫初め”という下ネタ系に走ってしまいました!
ちょっと反省していますが、後悔はしていません。
・2018年7月上旬
『雷獣とポン菓子』
緑乱おじさんのエピソードかと思いきや、ほぼ蚊帳の外になってしまった話。
冒頭のモノローグに何の意味もなくなってしまい、作者の話の構成力を反省した話です。
なので、ここは後への伏線って事で!
うん、そうしよう、それがいい! それが一番だ!
都合の悪い事は全部未来の作者に押し付ければいいんです!
(そして頭を抱える)
・2018年7月12日~7月13日
『件憑きと牛テールスープ』
なっっげぇよ!
今回の一番の問題作です。
抑圧された作者のSF脳と少年漫画脳が反動で爆発してしまい生まれた話です。
このエピソードは少し長くなるかなー、と思っていましたが想像以上に長編になってしまいました。
料理要素も薄いし、書ききれないものもありました。
ワクチンの起源が天然痘と牛痘の関係というエドワード・ジェンナーの話を、牛つながりということでこのエピソードに加えたかったのですが、文量の関係で断念しました。
伏線とかタイムラインとか考えるのが非常に大変で、もう一回似た話を作れと言われても難しい、そんなお話です。
ループ物は古くはH・G・ウェルズの短編「The man who could work miracles」から同作者の「タイムマシン(2002年映画版)」などなど、比較的最近ではシュタインズ・ゲートとかリゼロとか数多くあります。
この話もそれらの影響を多分に受けていますが、実は一番影響を受けているのはタイムレンジャーのタイムファイヤーのエピソードの『明日が来ない』だったりします。
えっ!? そんな古い作品なんて今の若い人はわからないですって!?
タイムレンジャーが2000年放映で、もうすぐ20年前の作品ですって!?
はっはっはっ、そんなバカな……嘘だと言ってよバーニィ!
また、この話の最後の部分は某SF小説のラストに似ている事に気付いてしまって、作者のオリジナリティの無さをちょっと痛感したのですが、これ以上の物は思いつかず、そのままになってしまっています。
件憑きは作者の半分創作みたいなものです。
狐憑きと同じで、人間に件が憑いたという”あやかし”です。
牛型で予言をする妖怪は人面牛身の件と牛面人身の牛女が居ますが、やや牛女寄りでしょうか。
ただ、牛面人身でも小松左京先生の『くだんのはは』という作品では、牛女ではなく件という名前になっているのでややこしい。
ちなみに、件憑きがおっぱいジャージなのは、牛系の”あやかし”なので巨乳、牛なのでジャージー種(乳牛の種類)、ということでジャージを着せただけですので、作者の趣味ではありません。
ありませんからっ!
・2018年7月中旬
『産女とパウンドケーキ』
黄貴の過去のちょっとした伏線を回収する話。
女児紅が天祐の両親から上納されたのは、その両親が女の子が生まれても大丈夫なように仕込みの予約をしていたが、男の子だったので持て余していたという裏設定があります。
少し話の進め方が強引だったかなと思っています。
それなのに文量は多く、以降のエピソードでは軌道を修正しなくてはと思っています。
やはり、前中後編で終わらせるのが良いかと反省しています。
(その反省が活かせるとは言っていない)
作中でも少し書きましたが、今では『女児紅』はお酒の銘柄名になっています。
インターネット通販で買えますし、10年以上熟成した物もありますので、贈り物にしてみるのも良いかもしれませんね。
そして決め台詞にもなりつつある「きんたま、きんたまー!」が再登場!
作者が珠子ちゃんや登場人物に『きんたまー』をよく言わせているのはゴールデンカムイの影響もあるかもしれません、あちらは『ちんぽ』ですが。
ちなみに、水木しげる先生も妖怪”チンポ”というのを創作しているので、作者が偉大な先達に学んだ結果とも言えるかもしれません。
(かなり苦しい)
◇◇◇◇
さてさて、当初の想定より長くなってしまいましたが、次章では八岐大蛇の八番目の息子”酒呑童子”が登場します。
妖怪物の作品で初期に登場したり、主役級の扱いになる事も多い人気妖怪なのに、八岐大蛇の息子という設定があるのに、どうして本作ではこんなに登場が遅くなってしまうのでしょうか。
というか、本作の”あやかし”たちがややマイナー寄りなのかもしれませんが、世間の”あやかし”好きの人はこっちの方が好きなのではないかとも思っています。
(で……ですよね?)
なので、この路線は変わらないと思います。
基本は”あやかし”と料理とお酒の愉快なハッピーエンド路線で最後まで書ききりたいと思っています。
作者は結構、頭が固いのです。
そんな固い作者の頭を柔らかくして、次のエピソードを生み出すには何かが必要なのです!
具体的には”お気に入りの登録”とか1月からの”キャラ文芸大賞への投票”とか!
大事なことなので、今回も2回書きました!
つらつらと駄文も長くなってしまいましたが、明日からの更新も楽しんで頂ければ幸いです。
それでは、良いお年を! (1年ぶり2回目)
……と言ってしまいましたが、今年の更新は終わりじゃありません。
明日からも毎日20時更新です。
またねの人はお久ぶりです!
すみません、再開まで長期に渡りお待たせしてしまいました。
い、いちおう、ボリューム的にはちゃんと書いていたくらいはあるので許して下さい。
最初に宣伝です!
お気づきかもしれませんが、9月の更新再開からタイトルに『~珠子とあやかしグルメ百物語~』を追加しました。
そして、章外の随時更新に百物語リストも追加しています。
ちょっと次回予告のような要素も盛り込みました。
なんだよもう……百のエピソードを綴る気かよ……
どうして自分でハードルを高くするんだよもう……
ちなみに、最新の『産女とパウンドケーキ』がエピソード32です。
まだ、3分の1にも到達していません。
ネタがつづかなーい! このままじゃ最後まで書きれないよー!
そんな愚痴を言ってしまう始末です。
この作品は1月からの第3回キャラ文芸大賞にエントリーしています。
目標は第2回の順位41位を超える事!
今回はHOTランキングに載る事がないので敷居が高いですが、出来る限りの努力をしようと思います。
なので明日からも毎日更新を続けます!
そんな作者のやる気を引き出すのは、素敵なあなたの投票です!
よしっ、宣伝完了!
■各話のやくたいもない解説
〇第三章 襲来する物語とハッピーエンド
・2018年1月中旬
『天狗と鯖』
”あやかし”には嫌いな物があるのもよくある事で、その中でも有名っぽい天狗の鯖嫌いの話。
この作品は最強系の妖怪の登場は少なかったけど、やっと実力派が登場しました。
えっ!? 八大天狗なんて知らないって!? しかもマイナーな方なんて知らないよですって!?
関サバは知っていても、飯綱三郎とか彦山豊前坊なんて存在感薄くね?
なんて思っている方はこのお話しを思い出して下さい。
・2018年1月下旬
『鉄鼠とゼリーフライ』
黄貴様がちょっとだけ王の片鱗を見せる話。
なので、珠子ちゃんの料理では解決しない話です。
お経が効かない系の”あやかし”鉄鼠は強いはずなのですが、ちょっとチョロいキャラになってしまいました。
・2018年2月上旬~2月14日
『はらだしとチョコフォンデュ』
『どっとはらいたい』これを言いたいだけで作ったお話。
ご存知の通り、昔話の締めの言葉『どっとはらい』をもじったものです。
ちょっぴり展開が強引だったと反省しています。
・2018年3月14日
『狐狸(こり)と狸料理』
本当は七王子から素敵なホワイトデーのお返しを一個一個説明するつもりでしたが、尺の関係で割愛。
タヌキの金玉のオチといい、この作品はキンタマだらけですね。
・2018年3月中旬
『豆腐小僧とむすびとうふ』
作者が豆腐百珍を作る時に、いきなり挫折した”むすびとうふ”を何とかして作り上げたお話。
作った”むすびとうふ”をツイッターにUPするなど、ちょっと過去作の”超絶! 悶絶! 料理バトル”のような事もやりました。
ちょっぴりいいお話し風で短く終わらせるつもりでしたが、次のお話しへの展開も加えたため、少々長くなってしまいました。
この八王子のエリアは前話で蒼明さんが支配したので、まずは治安維持から始めた行為が次のお話しに繋がる展開になっています。
・2018年3月下旬
『大江山四天王と鬼便人毒酒』
珍しく七王子がほとんど登場せず、珠子と慈道の人間コンビで進めるお話。
というか、酒呑童子と茨木童子は有名だけど、その部下の四天王を知っている人は少ないんじゃないでしょうか。
酒呑童子絵巻でも、あっさりとやられてるし……そんなマイナーな”あやかし”に焦点を当ててみました。
カシャーサの毒の部分で、附子のオチが読めた方も多いんじゃないかとひやひやしています。
・2018年3月下旬
『茨木童子と生ハム』
前話のラストから続くお話。
やっと有名で強い”あやかし”が登場しました。
酒呑童子のパートナー、茨木童子です。
この作品では酒呑童子は八岐大蛇の子、茨木童子は酒呑童子の幼馴染兼恋人(鬼)という設定を採用しています。
大江山の一団は今後も活躍する予定がありますので、わかりやすいキャラ付けをしようとした形跡がそこかしこに見られますね。
・2018年4月上旬
『樹木子と胡椒飯』
鬼女紅葉や橋姫の話でもちょっと書きましたが、”あやかし”と化するのに原因は本人にないというケースも多いんですよね。
If男が裏切らなかったら彼女たちは幸せになっていはたずですし。
そんな中で、戦場の恨みつらみの血を吸ってしまった樹木子さんに、そのIfを盛り込んでみました。
その結果……どうしてこうなった!?
男の子(本人ではなく樹木子が本人の女装を見て作った分身)が正義のヒロインの女装をして街の平和を守るだなんて、一体どこの需要を目指しているんだ……
でも、きっとあるよね!
・2018年4月上旬
『珠子と逢魔時』
作者は春のお花見も好きですが、世間は昼や夜の桜ばかりで明け方の桜の良さが世間に広がっていない事に奮起して作ったお話。
早起きしたり、早朝ジョギングする人は曙の桜の良さを知っているんじゃないでしょうか。
一生に一回、いや一年に一回は見るのをオススメしますよ。
〇第四章 加速する物語とハッピーエンド
・2018年5月下旬
『否哉とチョコドーム』
ゲゲゲの鬼太郎では否哉は”いやみ”とも呼ばれていますが、”いやや”を採用しました。
なので、鬼太郎に登場する人間に害を成す要素は減って、驚かす性質を強調しています。
藍蘭の影が薄くなってきたのと、善寄りの”あやかし”だけだと、この先のお話が作りづらいと思って、ブラックな要素を追加してみました。
その結果……
”たたみきれない!!”
そんな富士鷹ジュビロ先生の英霊が乗り移ってしまったラスト!
この広げた風呂敷どうすんだよ……
まっ、でも、それは未来の作者が上手く畳んでくれるでしょ。
作者は結構いい加減です。
・2018年6月下旬~7月上旬
『燈無蕎麦と月見そば』
ここから怒涛の7月上旬編が始まります。
作者は今は首都圏在住ですが、生まれは田舎です。
なので、天の川や星を見る事も多かったのですが、都会に来て星が見えない夜空にびっくりしました。
そして、この星見イベントは現実にもちゃんとあります。
都会の子って大変だなぁと思いつつ、これって”あやかし”は気づかない事だよなぁと考えながら作ったお話です。
作品中では書ききれませんでしたが『今、あたしが隣にいるのが運のつきですね』のつきには3つの意味が込められていまして、”月”と”尽き”と”ツキ”(幸運の意)で珠子は言っています。
ギャンブルなどで『ツキにのってる』などのツキです。
ちょっと作者のロマンチック脳が働きました。
・2018年7月上旬
『つらら女とイチゴミルク』
作者のロマンもへったくれもない、甘々ミルクティー脳が働いた話。
恋愛惚気話は基本ハッピー展開しかないので好きです。
最初は雪女の話だったんですけど、昔話を読み直すと、お風呂で溶けるのはつらら女だった事が判明して、急遽チェンジしました。
金座和アイスは実在のお店です。
・2018年7月上旬
『飯食い幽霊とバースデーケーキ』
飯食い幽霊は出典の『狗張子』では特定の命名はされず、水木しげる先生が名づけたと言われています。
そこに作者の独自解釈として子供の集合霊が”あやかし”の特性を得たという設定にしました。
幽霊系はハッピーエンド方向が成仏になってしまうので、作者は少し苦手です。
それが最も幸せな道とはわかっていても、確かにそこに居た何かが消えてしまうというのが少し悲しいのです。
なので! おねショタフラグを立ててみました!
ついでに”十月十日”と”姫初め”という下ネタ系に走ってしまいました!
ちょっと反省していますが、後悔はしていません。
・2018年7月上旬
『雷獣とポン菓子』
緑乱おじさんのエピソードかと思いきや、ほぼ蚊帳の外になってしまった話。
冒頭のモノローグに何の意味もなくなってしまい、作者の話の構成力を反省した話です。
なので、ここは後への伏線って事で!
うん、そうしよう、それがいい! それが一番だ!
都合の悪い事は全部未来の作者に押し付ければいいんです!
(そして頭を抱える)
・2018年7月12日~7月13日
『件憑きと牛テールスープ』
なっっげぇよ!
今回の一番の問題作です。
抑圧された作者のSF脳と少年漫画脳が反動で爆発してしまい生まれた話です。
このエピソードは少し長くなるかなー、と思っていましたが想像以上に長編になってしまいました。
料理要素も薄いし、書ききれないものもありました。
ワクチンの起源が天然痘と牛痘の関係というエドワード・ジェンナーの話を、牛つながりということでこのエピソードに加えたかったのですが、文量の関係で断念しました。
伏線とかタイムラインとか考えるのが非常に大変で、もう一回似た話を作れと言われても難しい、そんなお話です。
ループ物は古くはH・G・ウェルズの短編「The man who could work miracles」から同作者の「タイムマシン(2002年映画版)」などなど、比較的最近ではシュタインズ・ゲートとかリゼロとか数多くあります。
この話もそれらの影響を多分に受けていますが、実は一番影響を受けているのはタイムレンジャーのタイムファイヤーのエピソードの『明日が来ない』だったりします。
えっ!? そんな古い作品なんて今の若い人はわからないですって!?
タイムレンジャーが2000年放映で、もうすぐ20年前の作品ですって!?
はっはっはっ、そんなバカな……嘘だと言ってよバーニィ!
また、この話の最後の部分は某SF小説のラストに似ている事に気付いてしまって、作者のオリジナリティの無さをちょっと痛感したのですが、これ以上の物は思いつかず、そのままになってしまっています。
件憑きは作者の半分創作みたいなものです。
狐憑きと同じで、人間に件が憑いたという”あやかし”です。
牛型で予言をする妖怪は人面牛身の件と牛面人身の牛女が居ますが、やや牛女寄りでしょうか。
ただ、牛面人身でも小松左京先生の『くだんのはは』という作品では、牛女ではなく件という名前になっているのでややこしい。
ちなみに、件憑きがおっぱいジャージなのは、牛系の”あやかし”なので巨乳、牛なのでジャージー種(乳牛の種類)、ということでジャージを着せただけですので、作者の趣味ではありません。
ありませんからっ!
・2018年7月中旬
『産女とパウンドケーキ』
黄貴の過去のちょっとした伏線を回収する話。
女児紅が天祐の両親から上納されたのは、その両親が女の子が生まれても大丈夫なように仕込みの予約をしていたが、男の子だったので持て余していたという裏設定があります。
少し話の進め方が強引だったかなと思っています。
それなのに文量は多く、以降のエピソードでは軌道を修正しなくてはと思っています。
やはり、前中後編で終わらせるのが良いかと反省しています。
(その反省が活かせるとは言っていない)
作中でも少し書きましたが、今では『女児紅』はお酒の銘柄名になっています。
インターネット通販で買えますし、10年以上熟成した物もありますので、贈り物にしてみるのも良いかもしれませんね。
そして決め台詞にもなりつつある「きんたま、きんたまー!」が再登場!
作者が珠子ちゃんや登場人物に『きんたまー』をよく言わせているのはゴールデンカムイの影響もあるかもしれません、あちらは『ちんぽ』ですが。
ちなみに、水木しげる先生も妖怪”チンポ”というのを創作しているので、作者が偉大な先達に学んだ結果とも言えるかもしれません。
(かなり苦しい)
◇◇◇◇
さてさて、当初の想定より長くなってしまいましたが、次章では八岐大蛇の八番目の息子”酒呑童子”が登場します。
妖怪物の作品で初期に登場したり、主役級の扱いになる事も多い人気妖怪なのに、八岐大蛇の息子という設定があるのに、どうして本作ではこんなに登場が遅くなってしまうのでしょうか。
というか、本作の”あやかし”たちがややマイナー寄りなのかもしれませんが、世間の”あやかし”好きの人はこっちの方が好きなのではないかとも思っています。
(で……ですよね?)
なので、この路線は変わらないと思います。
基本は”あやかし”と料理とお酒の愉快なハッピーエンド路線で最後まで書ききりたいと思っています。
作者は結構、頭が固いのです。
そんな固い作者の頭を柔らかくして、次のエピソードを生み出すには何かが必要なのです!
具体的には”お気に入りの登録”とか1月からの”キャラ文芸大賞への投票”とか!
大事なことなので、今回も2回書きました!
つらつらと駄文も長くなってしまいましたが、明日からの更新も楽しんで頂ければ幸いです。
それでは、良いお年を! (1年ぶり2回目)
……と言ってしまいましたが、今年の更新は終わりじゃありません。
明日からも毎日20時更新です。
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「──嫌、でございます」
男装の女官・碧燿《へきよう》は、皇帝・藍熾《らんし》の命令を即座に断った。
彼女は後宮の記録を司る彤史《とうし》。何ものにも屈さず真実を記すのが務めだというのに、藍熾はこともあろうに彼女に妃の夜伽の記録を偽れと命じたのだ。職務に忠実に真実を求め、かつ権力者を嫌う碧燿。どこまでも傲慢に強引に我が意を通そうとする藍熾。相性最悪のふたりは反発し合うが──
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