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第三章 襲来する物語とハッピーエンド

鉄鼠とゼリーフライ(後編)

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 「まずは縄を解こう」

 あたしたちがテーブルに座って最初に黄貴こうき様が発した台詞はこれでした。

 「よいのか? 俺はまた逃げだすかもしれんぞ」

 少し拍子抜けしたような表情で鉄鼠が言う。

 「その場合は鳥居がまた捕まえるさ。なあ、鳥居」
 「御意」
 
 黄貴こうき様の言葉に鳥居様が頷く。

 「でもなんで鳥居様があっさりと鉄鼠を捕まえられたのです? あの無数のネズミの中から本物だけを」

 あのネズミの中から一匹だけを見つけるのは難しい、というかあたしには無理。
 見分けなんてつかない。
 たとえ妖力を感じたとしても、位置はざっくりとしかわからないのよ。

 「ふむ、珠子殿は四十八茶百鼠しじゅうはっちゃひゃくねずみという言葉をご存知ですかな?」
 「ああ、染め物の」
 
 その言葉であたしは手を叩いて合点の意を示す。

 「なんだ、その四十はんちゃらは?」
 「黄貴こうき様はお知らないのですね。江戸時代発祥の茶色や鼠色ねずみいろのカラーバリエーションを表す言葉です。茶系でも48種類、鼠色系でも100種類ある事を示した言葉です」
 「左様、嵯峨鼠さがねず小町鼠こまちねず藍鼠あいねず湊鼠みなとねずみ銀鼠ぎんねずみなどなど、数多くありまする」
 「実際は100よりもっと多いんですよ」

 あたしは腕をパーっと広げて、その多さを表現する。

 「なぜ、そんなに数多くあるのだ? 普通のネズミ色だけでよかろうに」
 「それは……お上のせいです!」
 「それは……庶民のせいじゃ!」
 
 あたしと鳥居様が正反対の事を言う。

 「江戸時代には贅沢を禁止する奢侈禁止令しゃしきんしれいというのがお上から度々出されました。『庶民は派手な色の服禁止! 黒か茶か藍か鼠だけの色のみ許可する!』と。でも、そんなこと言われて黙って『はいそうです』なんて庶民が従うはずもない!」
 「庶民どもは『じゃあ鼠色の種類を増やしまーす』なんで考えおっての、許可された色でも微妙に色合いの違う色を使って服の模様を出しおった。まったく、余計な知恵だけはよく回る」
 「そう、派手な色を禁止されたら、地味な色の模様で小粋さを出せばいいのです!」

 江戸時代の服の模様は薄い藍や鼠色の中にうっすらと浮かび上がるがらが多い。
 その理由のひとつにはこういった時代背景があるの。
 ほんと、江戸のご先祖様には頭が下がるわ。

 「取り締まる側の儂も目を皿のようにして色合いを見極めた。そのおかげか儂は色を見極める眼力が高くなっての、数百の鼠の中の微妙な色の違いから、一匹を見極める事が出来たという訳じゃ」

 少し自慢げに、そして少し疲れたように鳥居様が言う。
 そうですよね、取り締まりで、いっちごっこならぬ、ねずみごっこを続けたのですから。

 「まあ、王たるもの、ひとりで全てが出来る必要はない。臣下に任せられる所は、臣下に任せれば良いのだ。こう見えても我の臣下は精鋭ぞろいぞ」

 たっぷり自慢げに黄貴こうき様が言い、あたしにちらりと視線を向ける。
 はい、わかっております、もてなしの料理ですね。
 仕込みもタイマーもばっちりですよ!

 チーン

 ほら!

 台所からオーブンの音が鳴る。
 あたしの腹時計ピッタリに。

◇◇◇◇

 シューと揚げ物の音が聞こえる。
 いつもの揚げ物とはちょっと違う、この揚げ物には衣が付いていないからだ。

 ザクッ、ザクッとあたしはパンを切る。
 まだ熱々だからザクザクとした感触。

 あとは、パンにレタスと揚がった具を挟めば完成!
 
 「お待たせしました! ちぎりパンのゼリーフライサンドです!」

 あたしは大皿におおきな四角いパンを乗せて再びテーブルに戻る。

 「ちぎりパン!?」
 「ゼリーフライとな!?」

 黄貴こうき様と鉄鼠が聞いた事のない名前に疑問の声を上げる。

 「はい、ちぎりパンはこの大きなパンの塊からちぎって食べるパンです」

 これは丸い9つのパン種をひとつの型に一緒に入れて焼くパン。
 パンがオーブンで膨らむと合体してひとつになるの。
 だけど、元は9つのパン種だから、その切れ目から簡単に千切れるのよ。 

 「そして、ゼリーフライは埼玉県行田名物です。おからとジャガイモの衣無しコロッケですね」

 普通のおからコロッケとゼリーフライの最大の違いはそこ。
 衣がない事で小判型がはっきりとするの。 

 「材料はわかるが、なぜゼリーフライなのだ? ゼリー要素なぞ見当たらんぞ?」
 「それはですね、これは小判型の揚げ物で元は『銭富来ぜにふらい』と言いました。それがなまったからですよ。お金! あがる! 素敵な名前ですよね!」

 揚げたてのゼリーフライはまだジジジと音を立てている。

 「さあ、熱々のうちに頂きましょう。みなさん、ちぎって下さい」
 「ふむ、とは、臣下の庶民枠である珠子殿の得意な言葉遊びであるな」

 あたしの意図を汲み取ったのだろう、鳥居様がパンに手を伸ばしちぎる。
 鉄鼠も黄貴こうき様もそれに続く。
 
 9つのパンの丘はそれぞれに切れ目が入っていて、そこにレタスとゼリーフライが挟んである。
 ちぎれば、ちょうとコロッケサンドのような形になるように。

 「ふむ、見た目は普通のコロッケサンドのように見えるが……」

 鉄鼠はそう言ってガブリとかぶりつく。
 鳥居様も黄貴こうき様もあたしも。

 ジュワッ

 セリーフライサンドを噛むと、そこからソースと油が染み出す。
 そしてそれは垂れる事なくパンに吸い込まれ、口に吸い込まれていく。

 「おっ!? これはパサパサしているようでしていない!?」
 「揚げ油のコクと、濃いソースがジャガイモとおからと合わさって、うまい!」
 「焼きたてパンの香ばしさと揚げ物の香ばしさが余すことなく味わえる! 見事だぞ女中!」  

 うん、上出来!
 ゼリーフライは衣がない上に揚げた後にソースをくぐらせるので、油はフライの中身にしっとりと染み込み、表面はソースでしっとりとなる。
 パンにはさむ事でこの料理はそれを全部味わえるの。
 いやー、ゼリーフライサンド、あなどれんわー。

 「これは、我々の結束を高める献立であるな、珠子殿」

 ふたつめのゼリーフライサンドをちぎりながら鳥居様が言う。

 「はい、実はレタスは傷物を安く仕入れた傷菜きずななのです。ゼリーフライのおからの意味は鳥居様はご存知でしょう」
 「おからは”きらず”とも言われておる。を結び、を高め、裏、この料理は結束を表現したのであろう」
 「その通りです! さすがは鳥居様、博識ですね!」

 鳥居様の生前は身分が高かった。
 だけど、江戸庶民の贅沢を取り締まる側でもあったの。
 だから、庶民文化にも詳しいと思ったけど、やっぱりそう。   

 「うむ、めでたく美味な料理である! どうだ鉄鼠、我の臣下になれば、このような料理が食い放題であるぞ」

 黄貴こうき様がふたつめのパンをちぎり、鉄鼠もそれに続く。

 「料理は美味い、だがそれで俺が納得すると思うか!? こんな言葉遊びで!」

 その通りです、これはただの言葉遊び。
 あたしはもてなす料理を作っただけど、説得する料理は作っていない。

 「ふむ、ならば望みを申してみよ。我の臣下となり我が国の建国に力を貸せば、その対価として、お前の望みを叶えよう」
 「俺の望みは、この国の国教の長となり、戒壇を建立する事だ!」

 平安の世と変わらない、その願いを鉄鼠が口にする。

 「わかった、その望みを叶えよう。これで交渉成立だな」
 「はっ! そんな言葉、信じられるか! お前も口だけで、どうせあの下衆げすの白河のように反故ほごにするつもりだろう!」

 口汚く、罵るような口調で鉄鼠が責めたてる。
 きっと、あの時の絶望を思い出したのだろう。
 
 「おお、我とした事が少し言葉を間違えておったな。言葉は正しく使わねばならぬ。鉄鼠、お前の望みは。これで交渉成立であるな」

 、その言葉の前に鉄鼠の目が丸くなる。

 「鉄鼠殿、これを」

 そう言って鳥居様が取り出したのはひとつの封筒。

 「これは?」
 「この近郊にある土地の権利書と寺院建立の資金です。あとは、あなたが殿の建立する国の国教主席である証。まあ、ただの刺繍ししゅう入りの布であるが」
 「へっ? えっ?」

 鉄鼠は封筒の中身と黄貴こうき様の顔を交互に見る。

 「鉄鼠よ、お前に我が八岐大王国(仮)ヤマタノダイオウコクカッコカリの国教主席の地位を与え、お前の宗教を布教する事を許す。励め」

 肘をつき、最後のひとつのちぎらないパンを口に優雅に入れながら黄貴こうき様が勅令を下す。

 「そっ、それはどういう意味で……」
 「意味もなにも言葉通りだ。我は対価としてお前の望みを叶えた。前払いというやつだな」

 前払い! 
 その言葉の前に鉄鼠の顔がパーと明るくなる。

 「それにな、今からお前が八岐大王国(仮)ヤマタノダイオウコクカッコカリの国教主席の地位である事を喧伝したとしよう」

 黄貴こうき様の言葉に鉄鼠がうんうんと首を縦に振る。

 「最初はバカにされるであろう、新興宗教のひとつとして煙たがれるやもしれぬ、人と”あやかし”の両方に。だが、我が八岐大王国(仮)ヤマタノダイオウコクカッコカリが建国されたらどうなる?」

 黄貴こうき様の声に鉄鼠が少し考えこむ。
 あたしも、その横で考える。
 あっ! あたしは気づいた! 気づいちゃった!
 スゴイです! 黄貴こうき様! お金と実の無い手形だけで、こんなに魅力的な説得をするなんて! 

 「おお! 人も”あやかし”も思い出すであろう! 八岐大王国(仮)ヤマタノダイオウコクカッコカリの国教主席を最初に名乗っていたのは、この”鉄鼠”であると!」
 「その通り! 今までバカにされていたお前への評価が、一気に逆転するのだ! それまでの信者は益々お前に傾倒けいとうし、新しい信者もウハウハよ!」
 「ウハウハ!」
 「そう! ウハウハだ! フハハハハハ!」
 「「ウハハハハハ!」」

 そしてふたりは楽しそうに高笑いを上げる。

 「これで理解したであろう。我は名だけでなく、実も、名実ともにお前が国教主席であるようにしてやろうと言っておるのだ!」
 「なんと懐の深い! あの約束を守らぬ下衆とは大違いだ! なろう! この鉄鼠、お前の……いや、あなた様の臣下になります! 一刻も早い建国に向け、奮闘と布教に奮戦しましょうぞ!」
 「うむ、ならばよし!」

 鉄鼠さんがこうべを垂れ、臣下の礼を取る。 

 「おめでとうございます! 黄貴こうき様! そして鉄鼠さん、ようこそ!」  

 あたしも新しい仲間の参加に喜びの声で迎える。

 「うむ、だが……」

 鉄鼠さんの表情が少し陰る。
 あれ? まだ何かあるのかな?

 「なぜ、そこまで俺を買ってくれるのだ。俺が嘘を言って約束を守らぬとも限らぬのに」

 鉄鼠さんが暗い表情で呟く。
 鉄鼠さんは、昔裏切られた事が精神的外傷トラウマになっているみたい。
 だから他人の言葉を信じなかった。
 そして自分の言葉が相手に信じられるとも思っていない。

 「心配は無用だ。我はこう見えても人と”あやかし”を見る目はある。我が門下に外道はおってもよいが、下衆はいらぬ。そしてお前は外道であっても嘘を言うような下衆げすではあるまい」
 「そうだ! そうだ! 俺は外道に身をやつしたが、心を下衆にした覚えはない! そして下衆は俺が最も嫌うものだ! 俺は下衆には決してならぬ!」

 鉄鼠さんは黄貴こうき様の手を握り、その力強さを確かめるように、ぎゅっと握る。
 それに鳥居様も手を重ね、あたしもそれに続く。

 「さて、我の臣下も増えた事であるし、女中よ、ここでこの料理に欠けている物を出してもらおうか」
 「固めのさかずきですね! もちろんご用意しております!」

 そしてあたしは4つの盃を取り出し、とくとくとお酒を注ぐ。
 中身は焼酎、銘柄は『百年の孤独』。
 これは誰も信じず鼠だけを友に百年を、ううん千年を超える時を過ごしてきた、鉄鼠さんへの癒しと新たな門出を祝う酒。
 でも、それを説明するのは、また今度にしましょう。
 今日は黄貴こうき様の活躍の場なのだから、あたしがでしゃばる所ではないのですから。
 
 「ここに我が臣下がひとり加わった。『金の亡者』、『獅子身中しししんちゅうの虫』に続く『外道教主げどうきょうしゅ』である!」

 うわー、字面にするとひどい面子めんつ
 でも、きっと、ここには相応しいかもしれない。

 「我らは志は違えども、利害を共にする仲間!」と鳥居様。
 「この契りと絆は切らず!」と鉄鼠さん。
 「このゼリーフライのように!」と言ったのはあたし。

 そして、盃が合わされ、そこの『千年の孤独』が飲み干されていく。

 「「「「フハハハハ」」」」

 天国のおばあさま、今日もこの国はハッピーエンドです。
 このメンバーでは建国の道のりは遥か遠いと思いますが。

◇◇◇◇

 当然ながら、この後は宴会になった。
 うん、準備をしていて良かった。

 「ところで、女中よ。藍蘭らんらんの攻撃の間に割って入ったそうだな」

 宴も進んだ中、黄貴こうき様があたしに声をかけてきた。

 「はい、だけどもう大丈夫ですよ!」
 
 あたしは腕まくりして体が回復した事を示す。
 体の痛みはほどんどない。

 「二度とするな。次は許さぬ」

 少し強い口調と目線で黄貴こうき様が言う。

 「で、ですが、それはこの城を守るためで……」

 そう言うあたしの口が黄貴こうき様の人差し指で止められる。

 「食事について意見するのは許す。それは女中の本分だからな」

 テーブルの料理を示しながら、黄貴こうき様が言う。

 「我に意見するのも許す。忠臣はあるじいさめるのも勤めである」

 口を指で止めてるじゃないかとあたしは思う。
 
 「だが、荒事に立ち入るのは許さぬ。それは女中の領分ではない。分をわきまえよ」

 そう言われましても、その場面に出くわしたら、その場の判断で体が動いちゃうかもしれないじゃないですか。
 そう思っているあたしの眼前に黄貴こうき様の端正な顔が近づく。
 そして、黄貴こうき様はあたしのアゴをクイっと引いてささやく。

 「わからぬか、身を案じよと言っているのだ。女中は我の大切な臣下である。お前が心配なのだ」
 
 はわわ。

 「わかり……ました」

 うーん、そんなに顔と近づけられて『お前が心配なのだ』なんて言われたら、頷くしかないじゃないか。

 「おっ、でましたな。殿の言ってみたい王道台詞、その二十八『分をわきまえよ』が」
 「ちょ、鳥居、聞いていたのか!? そしてどこでを!?」

 鳥居様の指摘に黄貴こうき様の顔が真っ赤に染まる。
 えっ、この会話って、黄貴こうき様のやってみたかったシーンなのですか!?

 「この鳥居の前に隠し事など出来るはずもありませぬ。殿の”王道ノート”の内容は一字一句漏らさず写本にしておりますぞ」

 そう言って一冊の本を鳥居様は取り出す。

 「へー、黄貴こうき様には、そんな可愛い所もあるんだー」

 ちなみに『そんな可愛い所もあるんだ』とイケメンに言うのは、あたしの人生でやってみたい事リストNo.22である。

 「鳥居! 焚書ふんしょだ! その本を焼き尽くせ!」
 「仰せのままに、殿。ですが、この鳥居、この本の内容は一字一句余さず記憶しておりますので……」
 「記憶を……うしなえー!」

 黄貴こうき様の叫びとともに鳥居様の口に焼酎の瓶が突っ込まれる。

 「なあ、女中さんや。この国はいつもこんな感じなのか?」
 「ええ、いつもこんな愉快で楽しい感じですよ」
 
 あたしの返事に鉄鼠さんがにこやかに笑う。
 『この国、気に入ったぞ』という言葉と共に。
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