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第二章 流転する物語とハッピーエンド

番外 作者の駄文と補足説明

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 はじめまして! 相田 彩太こと作者です!
 ふたたびの人はお久ぶりです!

 ここまでお読み頂きありがとうございます!

 最初に謝罪致します。
 本作は毎日更新していたのですが……
 本日(12月30日)の更新で、ついにネタとストックが切れてしまいました!
 なので、しばらく充電期間に入ります。
 すまぬ、作者が不甲斐ないばかりに……
 当方のスタイルとしては完結までの目途とストックが出来てから公開するつもりだったのですが……
 第2回キャラ文芸大賞にエントリーするために、この第2章までの投稿となってしまいました。
 
 出来るだけ早く次の話を書きたいのですが、それには作者の知力と気力次第!
 ちなみに作者の知力はダメダメのまま変わりませんが、気力は素敵なあなたの力で上げる事が可能です!

 具体的にはお気に入り登録とか感想とかキャラ文芸大賞への”投票”とか!
 
 よしっ! 宣伝完了!

◇◇◇◇

 ここからは作品の簡単な登場人物紹介と補足説明です。(ネタバレ含む)
 蛇足なので、まあ、読み飛ばして頂いても大丈夫です。
 でも、読んでくれると嬉しいですね。

 ツイッターでは少しつぶやきましたが、第二章は時系列がバラバラです。
 なので、時系列順に並べ直してみました。
 第一章は時系列順に並んでいますが、第二章はかなり前後しています。
 ちなみに公開順は作者が書いた順に並んでいます。

 また、ツイッターのつぶやきは基本、作品を新規公開している期間に、作品の補足説明に使っています。
 具体的には、作中に登場したお酒(すこしレアな酒)の紹介とか。
 本日の焼きいも焼酎『鬼火』もつぶやいています。
 充電期間中は放置状態なのでご注意下さい。

■登場人物紹介

『酒処 七王子』の人物

・珠子
 本編の主人公、2X歳。
 家事百般、料理千般、笑止千万の愉快なヒロイン。

 初期の構想からどんどん暴走してしまう困ったちゃんです。
 もっと正統派ヒロインを目指していたのですが、すっかりダメ人間になってしまいました。
 このまま汚れヒロインを続けるのか? それとも正統派ヒロインとして誰かと結ばれるのか?
 その行方は作者にもわかりません。 

 決め台詞は『ハッピーエンドです』『人類の叡智! 〇〇の勝利ですっ!』

・七王子
 お気づきでしょうが、七王子の名前は虹の七色が入っています。

黄貴こうき
 長男、我様で王道をこよなく愛す正統派我様系。
 ……をイメージして書いているのですが、上手く表現できなくて四苦八苦しています。
 やはり作者の友人に石油王がいないのが悪いのでしょうか。

 決め台詞は『王道! ならばよし!』
 
 妖力は3番目に高い。

藍蘭らんらん
 次男、オカマでかわいい物好き。
 オカマは動かしやすいという話を聞いて作られたキャラクター。
 確かに動かしやすいのですが、登場頻度の割にはキャラが立ってないなーと思ってます。
 女の子の”あやかし”登場の時に活躍していますが、後述の赤好しゃっこうとの兼ね合いで、必然的にヤンデレ系”あやかし”に関わる事が多いです。

 決め台詞は『まぁ素敵っ!』『まぁカワイイっ!』など

 妖力は4番目に高く真ん中。

赤好しゃっこう
 三男、色男ストレートアプローチ系としてデザインしたのですが、珠子ちゃんがあんなキャラクターになっちゃったので、イマイチ使い辛いです。
 主に恋愛系の”あやかし”の話担当です。

 決め台詞は『〇〇な珠子さん』、本人はしれっとアプローチしているつもりなのです。

 妖力は5番目に高い。(下から3番目)

緑乱りょくらん
 四男、作者の理想が詰まったおじさん。
 下ネタ担当と思いきや、なんだか別の方向に進みつつあるキャラクターです。
 基本が飲んだくれのダメオヤジなので、酔った珠子ちゃんと絡ませやすい。 

 決め台詞は『ういーっく』

 妖力は7番目で一番低いです。

蒼明そうめい
 五男、鬼畜眼鏡から鬼畜ツンデレ眼鏡にジョブチェンジしつつあるインテリ。
 最強の妖力を持つが、力におごる事も無く、おぼれる事もない、貴い精神を持つ『ノブレス・オブリージュ』を体現させたキャラクター。
 でも、どこでどう間違ったのか、か弱く可愛い者の前では赤ちゃん言葉になってしまうという設定が付いてしまいました。
 彼の電子レンジ調理の話が全然書けてないのが心残りです。
 
 決め台詞は『これは貸しです』『クイッ』

 妖力は1番高い。

橙依とーい
 六男、暗めのギーグ系と思ってデザインしたのですが、愉快ないたずら少年にクラスチェンジしつつあります。
 心が読める設定がネックで、珠子ちゃんの策とか料理が読めてしまうので、少し動かしづらいです。
 
 決め台詞は『……』(台詞なのか!?)

 妖力は6番目。(下から2番目)

紫君しーくん
 七男、あざといショタ少年。この子だけは母親が鎮魂の巫女(女神)という設定があります。
 スキンシップ豊かで無邪気という設定で書いていますが、表現が難しく、動かし辛いキャラクター。
 幽霊系の”あやかし”の話で活躍させるつもりですが、幽霊系って暗くなっちゃうんですよねぇ。

 決め台詞は『吸わせて』 

 妖力は2番目に高い。

八岐大蛇ヤマタノオロチ
 日本最強の妖怪王で七王子の父。
 なんせ、須佐之男スサノオをして、 
 『うわー、ありゃ女装して油断させて、酒に酔わせて不意打ちしないと勝てんわ』
 と思わせるのですから。

 日本三大妖怪と称される酒呑童子しゅてんどうじ玉藻前たまものまえ大嶽丸おおたけまるよりずっと強い……はず。
 ※三大妖怪には諸説あり

 ですが、酒と女に弱いという有名過ぎる弱点があるので、最強であっても最恐でもなく、無敵からは程遠い。
 なんせ、筋骨隆々きんこつりゅうりゅう須佐之男スサノオの女装に惑わされるくらいですから!

 作者の設定では、
 『いやー、今までのはどれも違ったタイプでかわいかったなー、さて末の娘は……』
 『はじめまして、スサ……クシナダです』(バリトンボイス)
 『ほほう、末っ娘はゴリラ系女子であったか……これはこれで!』
 という感じでだまされています。
 
八稚女やをとめ
 検索すると『遊びは! 終わりだ!』という八神庵(KOF)の超必殺技の方が先に出てしまうという不遇な櫛名田比売クシナダヒメと七人の姉たち、七王子の母。
 原典の古事記と日本書紀にも七人の姉の具体的な記述が無いのでしょうがないかもしれません。
 でも、それって、作者が自由に創作していいって事ですよねー!

 という事で八岐大蛇ヤマタノオロチに喰われてしまいました(性的な意味で)。

その他の登場人物

・慈道
 作者のオリジナルキャラクターです。
 仏門系の”あやかし”の導入によく登場させるつもりです。
 本当はすごく強いという設定があるのですが、本作はバトルは極小なので、活躍できる機会は少ないかもしれません。 
 
鳥居耀蔵とりいようぞう
 偉人にて英霊、そして”ようかい”という属性山盛りの人。

 没は1873年(明治6年)、78歳、時代を考えると大往生です。
 ライバルの遠山景元(遠山の金さん)が1855年没(62歳)で上司の水野忠邦が1851年没(57歳)である事を考慮すると、『最後に生き残った者が勝者』という意味では勝利者と言っても差し支えないのでは?

 悪役として書かれる事が多いけれと、作者の所感としてはそんなに悪に見えない。
 蛮社の獄が有名だけど、幕府の方針と対立したのが主要因という説もあります。
 決して、私怨や遊興で無実の人を殺した悪人とは違うと思います。

 まあ、贅沢品をご禁制にして、おとり捜査で取り締まってたので、江戸の人々の評判は悪く”ようかい”のあだ名を付けられたのだけど。
 
 林家の出身なのでとても賢く、江戸時代の文化にも明るいので、ちょこちょこ解説役に使うつもりです。

 『なにぃー! 知っているのか鳥居!?』 こんな感じに。

 本当は宝船の話でも解説として使う予定でしたが、登場人数が多すぎてしまうので没になりました。



 ……何だか動かしずらい動かしずらいと書いてしまいましたが、作者はどのキャラクターも愛しています。
 キャラが勝手に動いて、すらすらっと書けるといいのですが、その領域まで作者の力量が到達していないせいです。
 すまぬ……すまぬ…… 

■各話のやくたいもない解説

〇第一章

・2017年9月
 『七王子とゆで卵』

 記念すべき導入の話ですが、もう少し面白く書ければよかったかなと思っています。
 ですが、書き直すときっとよりダメになるのでしょうね。

・10月上旬
 『お稲荷様と栗の甘露煮』

 やっぱ”あやかし”といったら、おキツネ様だよね、という事で出来た話。
 キツネといえば油揚げですが、民話とかでは栗を持っている事が多いですよね。
 そんな所から生まれた話です。
 珍しくお酒の記述が少ない話です。

・10月中旬
 『河童とキュウリ』

 ”あやかし”と女の子の話では河童がマスコットになる事が多いいのに、本作ときたら……
 おっさんとの相撲ですよ!
 季節的にギリギリだなーと思いながら書いていました。
 わっふるピーラーも凍結酒もみぞれ酒も現実世界でちゃんと売っています。
 真のカッパ巻きだけは自作しないといけませんが。

・10月下旬
 『破戒僧とロリポップ』
 
 少し切ない物語。
 般若湯シリーズは実際にそう言われているらしいです。

・11月上旬
 『あかなめとホットワイン』

 恋愛物でちょっとエロあり。
 このあたりから珠子ちゃんの言動が愉快……というか素っ頓狂すっとんきょうになっていきます。
 恋愛物はハッピーエンドにしやすいので好きです。
 (書きやすいとは言っていない)
  
・11月中旬
 『天邪鬼とオムレツサンド』

 グルメ物によくある無茶振りなトンチお題を主人公が解決する話……と思いきや、後半で雰囲気がガラッと変わりました。
 この話が本作の方向性を決めたと言っても過言ではありません。
 無茶振りなトンチお題を主人公が解決する話は、またやりたいのですが、作者の知力が足りない!

・11月下旬
 『ようかいさんと黄金餅』

 作者の好きな江戸時代の文化と鳥居耀蔵とりいようぞう様が登場する話です。
 江戸時代の食文化は今とは違った良さがあるので、今後も登場する可能性が高いです。
 そして、解説役として鳥居様が登場! やったー! かっこいいー!
 ちなみに、鳥居様は最盛期の南町奉行ではなく、晩年の好々爺状態で登場しているので、意外と話しやすいという設定です。
 
・12月上旬
 『あやかし女子会とおいも料理』
 
 男くさい本作に女の子の色気が!
 そのはずだったのですが……どうしてこうなった。
 男はバカです、男の作者が言っているから間違いないです。

・12月上旬
 『珠子とたまごふわふわ』

 この話はとっても書きづらかったです。
 暴力的な話とかヒロインがピンチになる話は苦手なのですよね。
 ですが、珠子ちゃんの住居を『酒処 七王子』に移すためには避けて通れなかったのです。
 
 『いつだって英雄ヒーローと呼ばれるのは人なのだ』というのは本作の隠れたテーマです。
 隠れ過ぎて次回の登場予定がありませんが……。

●第二章

・12月中旬~下旬
 『貧乏神と貧乏料理』

 最強の”あやかし”貧乏神!
 でも貧乏の中でも輝く物はあるはず!
 そんなテーマから生まれました。
 ちなみに、あの貧乏神は初期状態で”清貧”状態にあったので、福の神にクラスチェンジする直前という設定がありました。
 行く末は……ああなってしまいましたが。

・12月23~25日
 『続・あやかし女子会とクリスマスバーレル』

 最良の”あやかし”サンタクロース!
 そして、増えるヤンデレ”あやかし”の女の子たち。
 でも、たいていの場合、鬼化する原因は男の側にあるんですよねぇ。
  
・2017年12月31日~2018年1月2日
 『七王子と珠子と宝船』
 
 一番の問題作。
 作者はパロディ系が好きなのですが、本作ではそれを封印しています。
 なので、そのベクトルが別方向に伸びて、文献等がマニアックになる傾向があります。

 宝船と回文はまだしも、民謡『会津磐梯山あいづばんだいさん』の歌詞
 ”朝寝、朝酒、朝湯が大好きで! それで身上つーぶした! はぁもっともだーもっともだー”が分かる人がいるのでしょうか。
 ……いるよね?

 あの回文は頑張りました。
 あれが書けるのはWeb小説界広しと言えども、作者くらいじゃないでしょうかと自画自賛する始末です。
 2018年1月2日が旧暦11月16日と気づいて、十六夜と入れた過去の作者を褒めたいです。

・2018年2月
 『乙姫様と餃子』

 緑乱りょくらんおじさんの過去にちょっと触れる話。
 書いているうちに作者の中でおじさんの好感度がどんどん上がってしまいました。
 乙姫様はしばらく地上に居るので、再登場の可能性がありますが……未定です。

 作中で珠子ちゃんが言っている酒の税制改革は立法は2017年ですが、施行は2018年4月より順次です。
 おのれ権力者! くたばれ税金!

・2018年5月上旬(ゴールデンウィーク)
 『コロボックルと焼き蛤』

 なぜか蒼明そうめいさんのキャラが変わってしまった話。
 本当は高い知性と理性を誇り、力におごらず、力におぼれず、か弱き者を守る高尚な精神を持つ完璧超人という設定だったのですが……どうしてこうなった!?

 アイヌのお酒『カムイトノト』は北海道まで買い出しに行かなくても通販で買えます。
 人類の叡智! インターネット販売の勝利です!

・2018年5月中旬
 『覚(さとり)と麻婆豆腐』

 だから! 心が読めると! 話が作りづらいんだって!
 そんな時、つらいとからいって字面が似ているよね、というか同じじゃん!
 からいと言えば、麻婆豆腐だよねー、という計算し尽くされた論理展開から出来上がった話です。
 
 さとりを伝統のオチに持って行けたのは自分でもスゴイと思っています。
 過去の作者はいつもスゴイ! それに比べて今の俺は……

・2018年7月上旬
 『雨女とローストビーフ』

 恋愛話はハッピーエンドに持って行きやすいので好きです。
 やっぱり記述は苦手ですが……。
 作者は少年脳なので、男女の機微とか秘めたる想いとか心情の変化を書くのが不得手なのです。
 本作では出来るだけ頑張ってみようとは思っているのですが……。

 雨女と『朝雲暮雨ちょううんぼう』の漢詩の関連もちょっとマニアックですよね。
 ですが! 過去の作者は『いいぞもっとやれ』と言っています!
 これでいいんです! 解説とか調査が大変でも、面白いと思ってくれる読者がいれば!
 ……いるよね?

 

◇◇◇◇

 さて、本作の今後の展開ですが……
 今と同じような話が延々と続きます。
 できれば1万~1万5千字の2~3話で終わる形態を貫きたいと思っています。
 そして、小イベントをこなして、ラストイベントが発生して完結予定です。

 まだまだ登場していない有名な”あやかし”もいっぱいいますので、どんな組み合わせでストーリを書こうか悩ましいですね。
 それでも路線は愉快で楽しい”あやかしとグルメと酒”だと思います。
 作者は暗い話が苦手なのです……

 この延々が10話程度なのか何十話にもおよぶのか、再開の時期とかは作者の知力と気力次第。
 そして、作者の知力はダメダメのまま変わりませんが、気力はあなたの力で上げる事が可能です!

 具体的にはお気に入り登録とか感想とかキャラ文芸大賞への”投票”とか!
 
 大事な事なので2回書きました!

 本編のみならず、この蛇足文までお読み頂きありがとうございました!
 それではまた、再開時にお会いしましょう!
 良いお年を!
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