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僕の生きる場所(セオル)3
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突然尋ねてきた彼は自宅周辺の結界なんて無かったかのようにすり抜けてきた。
いや驚いたよ? だって魔道具は? 壊れちゃった? って。でもこの人は人工的な程度の低いものは自分にとって有っても無くても変わらないって言う。結構高かったし他に入れた奴は居なかったんだけど?
王都から離れたこんな場所でもラートリー商会の話は知ってるし、なんならこの人の姿絵まで売られてる位だ。だから直ぐに相手が誰か知ることが出来た。
要件は二つ。自分の下で働いて欲しい事、番としてアリエーラのそばにいて欲しいということだった。
少し考え、断った。
僕はアリエーラに番と認識されることは無いし、何も残してあげられないし、傍にいれば欲が出る。その欲でアリエーラの番、目の前の彼の妻を傷つけてしまうかましれないからと。
彼は薄く笑って僕にいった。
「なら仕方がないね。彼だけじゃ役不足だから君もと思ったけど、無理強いしたい訳じゃない」
「彼、って」
「アリエーラを番だと言い態々スロッシュベルトから追いかけて来た男が居てね」
体が熱くなって全身の毛穴から汗が溢れ出した。僕じゃない誰かがアリエーラの隣に立つ、絶対に無いと思っていた訳じゃないけれど知りたくはなかった。
「出来れば君の様なアリエーラをよく知る者がいいと思ったのだけれど」
「カイル様、お世話にならせてください。お願いします」
気がつけば頭を下げていた。
翌日アリエーラと四十二年ぶりに顔を合わせ、僕は泣きそうになった。相変わらず整った顔、綺麗に伸びた背、僕を見て一瞬目を見開いた。すごく久しぶりに会うアリエーラの反応に、覚えて貰えていたことが嬉しかった。少し間の抜けた表情は、カイル様がスカウトした薬師が僕とは思わなかったんだろう。
僕の番とアリエーラの番、そのアリエーラの番の番が顔を合わせる不思議な状況は、簡単な挨拶ですぐに終わった。
「セオル・デオルトと申します。此度より薬師として姫様のお傍にお仕えする事になりました事、光栄の極みでございます」
「あの、結城凛子です。どうぞ普段通りの話し方でお願いします。私の? 商会の専属じゃなかったんですか? カイル? ……あと、出来れば姫様呼びは少し恥ずかしいので別のものでお願いしていいですか?」
「……では、凛子様とお呼びしても?」
そう僕が言うと、アリエーラの眉がピクリと動いた。商会の専属と聞いていたのか? 昔アリエーラから話には聞いていた。
だけどそれは限られた者にしか向けないものかもしれない。この人の人となりを知らないから試した。
「あ、はい。それでお願いします」
呆気なく名前呼びを許され拍子抜けした。いきなり名前を呼ぶなんて不敬も不敬、打たれても手打ちにされても文句は言えない。
目の前の凛子様はニコニコと笑顔で、隣のカイル様もフッと笑んだ。アリエーラは少しムスッとした顔で、これは名前呼びを許したからか許されたからか。
カイル様凛子様はアリエーラを置いて帰ってしまった。残ったアリエーラは急な話で何も終わっていない僕の引越しの手伝いだ。明日の夕刻にまとめた荷物を運ぶ為に別の人を寄越すと言っていた。
アリエーラとはたくさん話をした。何とかアリエーラを納得させて、隣にいる権利を得た。寝ている番にアリエーラが手を出したと聞いて驚いたけど、アリエーラが幸せそうに話す姿はとても可愛いと思った。
両親はあの日から帰って来ず、2人の部屋はとっくに薬庫と変わっていた。つまり、一人暮らしの我が家にはベッドは一つだけなのだ。夜は狭いベッドで二人で並んで寝た。代わりになるソファも無く、アリエーラも何も言わなかったからそれに甘えた。
背中を向けて寝ていても、久しぶりのアリエーラの匂いに体は痛いくらい張りつめた。なんなら触らないで出そうな位に。
全く収まる様子を見せない愚息を、後ろからアリエーラが握った。僕の発情は匂いでバレてしまっていて、手伝うよと言って数回扱く。あっけなく果てた愚息はそれくらいでは収まらず、そんな僕の昂りをアリエーラは何も言わずに鎮める手伝いをしてくれた。女の子みたいに喘いだ僕に突如発情したアリエーラが跨ってきたのはいい思い出だ。
世の中番じゃなくても夫婦になる者も多い。夫婦として籍を入れられなくても、それに近い家族のような存在になれたらいいと思った。
だから、グレンの子をアリエーラが身篭ったと聞いた時……僕はその子とも家族になろうと思ったんだ。
僕じゃあげられない家族、泣きたくなる程悲しくて悔しくて羨ましかった。
アリエーラは何も言わないけれど、ふとした時その瞳は申し訳無さそうに揺れた。
僕は避妊紋の事には自分から触れることは無かった。だってあまりにも情けなくてさ、女の子とエッチして楽してお金稼ごうとして、あわよくば綺麗な人間のお姉さんを頂いちゃいたいとか下心しか無かったし、それで避妊紋失敗とか自業自得だよ。
出産の痛みに暴れたアリエーラに殴られたのはめちゃくちゃ痛かった。結局アリエーラを落ち着かせたのは凛子様の名を呼ぶ声だったけどね。出産っていう修羅場に凛子様を立ち会わせた理由が分かったよ。
多分アリエーラが産後に子を捨てる親にならないようにっていう予防もある。
獣人は番がどう扱うかで子の扱いを変えることも多い。
僕の母親は子供に無関心だったけど、母親の色で生まれた僕を父親が育てた。もし父親の色で生まれていたり、母親が鬱陶しがるようならきっと孤児院に捨てられていたと思う。
アリエーラは、いい母親になれない母親だろう。だからカイル様はアリエーラの出産を心待ちにしている凛子様を留めた。まあ!修羅場過ぎてアリエーラの薬にする目的もあったろうけど。
アリエーラには産婆の声は聞こえない。産婆の言葉を凛子様が伝え、アリエーラは頷く。
訳分からないおかしなやり取りだけど凛子様がいなきゃ最悪アリエーラは産婆にも拳を落としそうだったしね。
立て続けに出てきた子をカイル様と産婆が綺麗に洗う。
汗でぐちゃぐちゃの顔を冷たい手拭いで番に拭いてもらうと、アリエーラはうっとりと目を細める。だったこれだけで、アリエーラの中で出産はそこまで嫌な思い出では無くなる。
出産を終えたアリエーラの診察の後、鉄剤やら滋養薬をあげないとと思っていたら、洗われた子を産婆が僕に抱かせた。
訳が分からなくて、この感動を味わえた事が幸せで、グレンにも何でか申し訳なく感じて、ぐちゃぐちゃだった。
殴られた跡も、産み終え頑張ったと番に甘える番の凛子様への視線も気にならなかった。
何で、どうして、そればかりが頭をめぐり、最終的にはこれが自分の子だという喜びが胸を占めた。
グレンの色は知っている、アリエーラの色も。どんな色の子が生まれるかグレンがニヤニヤしながら話してたのを聞いていたから。
なのに生まれた子の一人は僕のよく知る色をしていた。
双子なのに、薄い桃色の髪、片方は僕の子供の頃の色そのものだった。
いつの間にかもう一人を抱いていたグレンが、驚いた顔で僕を見る。
どうしてこうなったのかは僕にも分からないけど、この子は僕の子だ。
「こんな、ことって」
僕が持てないと思っていた嬉しい奇跡、アリエーラと僕の子。
ありがとう、ありがとう。
アリエーラ。
いや驚いたよ? だって魔道具は? 壊れちゃった? って。でもこの人は人工的な程度の低いものは自分にとって有っても無くても変わらないって言う。結構高かったし他に入れた奴は居なかったんだけど?
王都から離れたこんな場所でもラートリー商会の話は知ってるし、なんならこの人の姿絵まで売られてる位だ。だから直ぐに相手が誰か知ることが出来た。
要件は二つ。自分の下で働いて欲しい事、番としてアリエーラのそばにいて欲しいということだった。
少し考え、断った。
僕はアリエーラに番と認識されることは無いし、何も残してあげられないし、傍にいれば欲が出る。その欲でアリエーラの番、目の前の彼の妻を傷つけてしまうかましれないからと。
彼は薄く笑って僕にいった。
「なら仕方がないね。彼だけじゃ役不足だから君もと思ったけど、無理強いしたい訳じゃない」
「彼、って」
「アリエーラを番だと言い態々スロッシュベルトから追いかけて来た男が居てね」
体が熱くなって全身の毛穴から汗が溢れ出した。僕じゃない誰かがアリエーラの隣に立つ、絶対に無いと思っていた訳じゃないけれど知りたくはなかった。
「出来れば君の様なアリエーラをよく知る者がいいと思ったのだけれど」
「カイル様、お世話にならせてください。お願いします」
気がつけば頭を下げていた。
翌日アリエーラと四十二年ぶりに顔を合わせ、僕は泣きそうになった。相変わらず整った顔、綺麗に伸びた背、僕を見て一瞬目を見開いた。すごく久しぶりに会うアリエーラの反応に、覚えて貰えていたことが嬉しかった。少し間の抜けた表情は、カイル様がスカウトした薬師が僕とは思わなかったんだろう。
僕の番とアリエーラの番、そのアリエーラの番の番が顔を合わせる不思議な状況は、簡単な挨拶ですぐに終わった。
「セオル・デオルトと申します。此度より薬師として姫様のお傍にお仕えする事になりました事、光栄の極みでございます」
「あの、結城凛子です。どうぞ普段通りの話し方でお願いします。私の? 商会の専属じゃなかったんですか? カイル? ……あと、出来れば姫様呼びは少し恥ずかしいので別のものでお願いしていいですか?」
「……では、凛子様とお呼びしても?」
そう僕が言うと、アリエーラの眉がピクリと動いた。商会の専属と聞いていたのか? 昔アリエーラから話には聞いていた。
だけどそれは限られた者にしか向けないものかもしれない。この人の人となりを知らないから試した。
「あ、はい。それでお願いします」
呆気なく名前呼びを許され拍子抜けした。いきなり名前を呼ぶなんて不敬も不敬、打たれても手打ちにされても文句は言えない。
目の前の凛子様はニコニコと笑顔で、隣のカイル様もフッと笑んだ。アリエーラは少しムスッとした顔で、これは名前呼びを許したからか許されたからか。
カイル様凛子様はアリエーラを置いて帰ってしまった。残ったアリエーラは急な話で何も終わっていない僕の引越しの手伝いだ。明日の夕刻にまとめた荷物を運ぶ為に別の人を寄越すと言っていた。
アリエーラとはたくさん話をした。何とかアリエーラを納得させて、隣にいる権利を得た。寝ている番にアリエーラが手を出したと聞いて驚いたけど、アリエーラが幸せそうに話す姿はとても可愛いと思った。
両親はあの日から帰って来ず、2人の部屋はとっくに薬庫と変わっていた。つまり、一人暮らしの我が家にはベッドは一つだけなのだ。夜は狭いベッドで二人で並んで寝た。代わりになるソファも無く、アリエーラも何も言わなかったからそれに甘えた。
背中を向けて寝ていても、久しぶりのアリエーラの匂いに体は痛いくらい張りつめた。なんなら触らないで出そうな位に。
全く収まる様子を見せない愚息を、後ろからアリエーラが握った。僕の発情は匂いでバレてしまっていて、手伝うよと言って数回扱く。あっけなく果てた愚息はそれくらいでは収まらず、そんな僕の昂りをアリエーラは何も言わずに鎮める手伝いをしてくれた。女の子みたいに喘いだ僕に突如発情したアリエーラが跨ってきたのはいい思い出だ。
世の中番じゃなくても夫婦になる者も多い。夫婦として籍を入れられなくても、それに近い家族のような存在になれたらいいと思った。
だから、グレンの子をアリエーラが身篭ったと聞いた時……僕はその子とも家族になろうと思ったんだ。
僕じゃあげられない家族、泣きたくなる程悲しくて悔しくて羨ましかった。
アリエーラは何も言わないけれど、ふとした時その瞳は申し訳無さそうに揺れた。
僕は避妊紋の事には自分から触れることは無かった。だってあまりにも情けなくてさ、女の子とエッチして楽してお金稼ごうとして、あわよくば綺麗な人間のお姉さんを頂いちゃいたいとか下心しか無かったし、それで避妊紋失敗とか自業自得だよ。
出産の痛みに暴れたアリエーラに殴られたのはめちゃくちゃ痛かった。結局アリエーラを落ち着かせたのは凛子様の名を呼ぶ声だったけどね。出産っていう修羅場に凛子様を立ち会わせた理由が分かったよ。
多分アリエーラが産後に子を捨てる親にならないようにっていう予防もある。
獣人は番がどう扱うかで子の扱いを変えることも多い。
僕の母親は子供に無関心だったけど、母親の色で生まれた僕を父親が育てた。もし父親の色で生まれていたり、母親が鬱陶しがるようならきっと孤児院に捨てられていたと思う。
アリエーラは、いい母親になれない母親だろう。だからカイル様はアリエーラの出産を心待ちにしている凛子様を留めた。まあ!修羅場過ぎてアリエーラの薬にする目的もあったろうけど。
アリエーラには産婆の声は聞こえない。産婆の言葉を凛子様が伝え、アリエーラは頷く。
訳分からないおかしなやり取りだけど凛子様がいなきゃ最悪アリエーラは産婆にも拳を落としそうだったしね。
立て続けに出てきた子をカイル様と産婆が綺麗に洗う。
汗でぐちゃぐちゃの顔を冷たい手拭いで番に拭いてもらうと、アリエーラはうっとりと目を細める。だったこれだけで、アリエーラの中で出産はそこまで嫌な思い出では無くなる。
出産を終えたアリエーラの診察の後、鉄剤やら滋養薬をあげないとと思っていたら、洗われた子を産婆が僕に抱かせた。
訳が分からなくて、この感動を味わえた事が幸せで、グレンにも何でか申し訳なく感じて、ぐちゃぐちゃだった。
殴られた跡も、産み終え頑張ったと番に甘える番の凛子様への視線も気にならなかった。
何で、どうして、そればかりが頭をめぐり、最終的にはこれが自分の子だという喜びが胸を占めた。
グレンの色は知っている、アリエーラの色も。どんな色の子が生まれるかグレンがニヤニヤしながら話してたのを聞いていたから。
なのに生まれた子の一人は僕のよく知る色をしていた。
双子なのに、薄い桃色の髪、片方は僕の子供の頃の色そのものだった。
いつの間にかもう一人を抱いていたグレンが、驚いた顔で僕を見る。
どうしてこうなったのかは僕にも分からないけど、この子は僕の子だ。
「こんな、ことって」
僕が持てないと思っていた嬉しい奇跡、アリエーラと僕の子。
ありがとう、ありがとう。
アリエーラ。
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