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引き篭る?(アリエーラ)
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「「!!」」
緊張が走る空気の中、突如獣の雄叫びの様な声が響き渡った。
最後に目を真っ赤に腫らしたジンがストンと降りた。
キンッと高い音があがり、一瞬で建物全てが結界で覆われる。
この魔力の感じはカイルのもの。階下では結界の中に大きな魔力、魔術の波動を感じる。
「……てめぇら、俺の番に手ぇ出したんだ。覚悟は出来てんだろうなぁ」
「お、俺たちは男爵に頼まれてっ!」
形成が逆転したのを知り男たちは途端に言い訳を始める。が、遅い。
「まあ待てグレン。こいつらに聞きたい事が山ほどある。それに今頃カイルが主犯を押さえてるさ、逃げられねぇよ」
グレンを止めたジンはポキリポキリと指を鳴らしながら額に青筋を浮かび上がらせ、素早い動きで一人づつ手刀で落としていき、刃を振る者にはグレンが容赦なく拳を叩き込む。
メキメキと骨の軋む音や折れる音が耳に届き、私は咄嗟に凛子様を抱え耳を塞いだ。
セオルはその間もずっと私の前に守るように立っていた。
私は自分が強いことを知っている。だから今まで誰かを守る役を負っても守られたことは無い。
子が宿り魔力を上手く操作できなくなってもそれは変わらなかったが、そう思っていたのは自分だけだったのだろうか。
剣だけしか扱えない私は、自分が思うほど強くないのかもしれない。
「アリエーラ、ありがとう」
「凛子様」
「怪我はない?」
「はい、大丈夫です」
「ありがとうアリエーラ。守ってくれて、無事でいてくれて」
ああ、この方はどうしてこんなに愛しいのだろう。優しく私の頬を撫でる指先も、見つめるその瞳も、全てが愛しい。
その大切な尊い人を私の判断で危険に晒してしまった。
「ここにお連れしたのは私の判断ミスです。申し訳ありません」
「変装は取れちゃったから街中には居られなかったし、アリエーラがここを選んでくれたから皆が間に合ったのよ?もっと離れてたら無理だったかもしれないもの。ありがとうアリエーラ」
そっと下ろすとガクンと膝が落ち、もう一度抱き上げジンの元へ。とても恐ろしかっただろうに私にはそう見せないように気丈に振る舞う。
凛子様とジンは互いを確認し合うとしばらくの間じっと抱き合っていた。
そしてカイルが手配したのだろうの騎士達を連れたサルターン第一王子アルバンが建物の前へ。それを確認するとジンはアルバンに転移術使用の許可を取り私と凛子様、セオルとルーイを屋敷へ送る。
処理が終わったらすぐに帰るからとジンは戻って行った。
ジンやグレン達が帰ってきたのは三日後だった。
その間凛子様は何も言わず、何も聞かず、いつも通りの生活をしていた。
「とりあえずあのガラの悪い獣人達は労働刑に決まりそうだ」
「そう、良かった」
「良くない。アイツら俺の女に手を出そうとしたんだ。無傷だったから良かったってことは無いんだ」
「アリエーラがいてくれたし、無事だったのよ? あの人たちも鉱山の仕事が減ったって言っていたし、事情があったのでしょ?」
「仕事が減ったのはリンのせいじゃない。それを勝手に逆恨みして八つ当たり、俺的には極刑で行きたかったが、カイルが労働刑三年が妥当だって文句言うから」
ほっと息を着く凛子様。
でも凛子様は知らない、この労働刑の裏を。
私はカイルから事前に報告を貰っていたから知っている。通常の鉱山での強制労働とは違い、彼らは閉鎖されている鉱区での労働が課せられる。凶暴な魔物が出る場所での労働刑、彼らの腕じゃあ三年生き残るのは難しいだろう。実質上の死刑宣告だ。
「手引きした男はスロッシュベルトの貴族って事もあって直ぐには裁きはくだらない。リンが気にするような命を取る刑はないだろう」
「……動機は、分かっているの?」
「まだ不明、でも多分アリエーラだ。綺麗な女を集めるのが趣味の男だったからな」
「……」
これは嘘だ。私に剣を向けた時点で目的は私じゃない。暗い表情で俯く凛子様はしばらく黙った後言った。
「私、怖いのも危ないのもダメなの。もう暫くは外出したくない」
「ああ、そうだな」
ジンは凛子様を抱き寄せ額に口付ける。
「だから私の気持ちが落ち着くまで引き篭っていい?」
「いいよ」
「明日からよ?」
「今からでもいい」
「レーンから出ないよ?」
「レーンなら安心だからな」
「……アリエーラ、いい?」
守れないのなら腹の子をと頭を過った時、不意に問われ私は反射的に勿論ですと答えた。すると凛子様は花咲くような笑顔で嬉しそうに微笑み、私の胸は高まった。
その日の内に滞在していたサルターンの屋敷からレーンに移り、まる二日城に滞在し、その後レーンの奥地にある凛子様の私邸へと移った。
あの日の事は何も言わない。いつものように庭を歩き、日当たりのいいベンチに座る。
「アリエーラ、これからは少しゆっくり過ごそ?」
「……私?」
「そう。ね、生地を一緒に選んで?」
「生地、ですか?」
「そ。最初は白い産着が良いかなぁ、アリエーラはどう思う?」
「産着」
「そ、産着。私が全部縫うからね? 時間はいっぱいあるしいいでしょ?」
「……あの、そのような物は市販の」
「私がしたいの。だめ?」
だめ? と私を見上げる凛子様、少し困ったような表情もとても可愛らしい。
「ですが」
「アリエーラ、隣に座って?」
トントンとベンチを軽く叩く。促されるまま隣へ腰を下ろすと、凛子様はそっと私の手を握った。
「ねえ、ハグしていい?」
「! ……はい」
突然の申し出に驚いたが、私は当たり前に頷いた。
伸ばされる腕に、吸い寄せられる様に手を伸ばした。
温かな体温を感じ、その皮膚から匂い立つ柔らかく甘い花のような香り。細く柔らかな折れそうな体は、しっかりと私の体に密着する。
優しい何かが身体中を巡る。
初めてハグを貰ったあの日から、この方はいつも私の中心を満たす。
ああ、なんて幸せなんだろう。
包み込むような温かさと優しさ。
これが私という命を形にする。
「大好きよ? アリエーラ」
「私も、大好きです」
いえ、いいえ、お慕いしています。誰よりも、何よりも。
「大好きなアリエーラの子、楽しみだわ。アリエーラに似ているかしら?」
「私に似ていたら、嬉しいのですか?」
「似ていても、似ていなくても嬉しい。だってアリエーラの子だもの」
「……そういうものでしょうか」
「そうよ。だから、ゆっくり準備させて?」
「…………はい」
私には分からない。
私の子だと何故楽しみなのか。
私は凛子様の子が生まれる事を喜んだことが無い。ただ、出産を終え無事だった事を喜んだ。凛子様が嬉しそうに笑うから、おめでとうございますと言葉が出る。
「アリエーラ、ありがとう」
そう言うと凛子様は私の背中に回していた腕をゆっくりと上下させ、労る様に撫でた。
なんの、ありがとうだろうか。
いや、今はいい。
今は、この温かく柔らかな気持ちに浸っていたい。
緊張が走る空気の中、突如獣の雄叫びの様な声が響き渡った。
最後に目を真っ赤に腫らしたジンがストンと降りた。
キンッと高い音があがり、一瞬で建物全てが結界で覆われる。
この魔力の感じはカイルのもの。階下では結界の中に大きな魔力、魔術の波動を感じる。
「……てめぇら、俺の番に手ぇ出したんだ。覚悟は出来てんだろうなぁ」
「お、俺たちは男爵に頼まれてっ!」
形成が逆転したのを知り男たちは途端に言い訳を始める。が、遅い。
「まあ待てグレン。こいつらに聞きたい事が山ほどある。それに今頃カイルが主犯を押さえてるさ、逃げられねぇよ」
グレンを止めたジンはポキリポキリと指を鳴らしながら額に青筋を浮かび上がらせ、素早い動きで一人づつ手刀で落としていき、刃を振る者にはグレンが容赦なく拳を叩き込む。
メキメキと骨の軋む音や折れる音が耳に届き、私は咄嗟に凛子様を抱え耳を塞いだ。
セオルはその間もずっと私の前に守るように立っていた。
私は自分が強いことを知っている。だから今まで誰かを守る役を負っても守られたことは無い。
子が宿り魔力を上手く操作できなくなってもそれは変わらなかったが、そう思っていたのは自分だけだったのだろうか。
剣だけしか扱えない私は、自分が思うほど強くないのかもしれない。
「アリエーラ、ありがとう」
「凛子様」
「怪我はない?」
「はい、大丈夫です」
「ありがとうアリエーラ。守ってくれて、無事でいてくれて」
ああ、この方はどうしてこんなに愛しいのだろう。優しく私の頬を撫でる指先も、見つめるその瞳も、全てが愛しい。
その大切な尊い人を私の判断で危険に晒してしまった。
「ここにお連れしたのは私の判断ミスです。申し訳ありません」
「変装は取れちゃったから街中には居られなかったし、アリエーラがここを選んでくれたから皆が間に合ったのよ?もっと離れてたら無理だったかもしれないもの。ありがとうアリエーラ」
そっと下ろすとガクンと膝が落ち、もう一度抱き上げジンの元へ。とても恐ろしかっただろうに私にはそう見せないように気丈に振る舞う。
凛子様とジンは互いを確認し合うとしばらくの間じっと抱き合っていた。
そしてカイルが手配したのだろうの騎士達を連れたサルターン第一王子アルバンが建物の前へ。それを確認するとジンはアルバンに転移術使用の許可を取り私と凛子様、セオルとルーイを屋敷へ送る。
処理が終わったらすぐに帰るからとジンは戻って行った。
ジンやグレン達が帰ってきたのは三日後だった。
その間凛子様は何も言わず、何も聞かず、いつも通りの生活をしていた。
「とりあえずあのガラの悪い獣人達は労働刑に決まりそうだ」
「そう、良かった」
「良くない。アイツら俺の女に手を出そうとしたんだ。無傷だったから良かったってことは無いんだ」
「アリエーラがいてくれたし、無事だったのよ? あの人たちも鉱山の仕事が減ったって言っていたし、事情があったのでしょ?」
「仕事が減ったのはリンのせいじゃない。それを勝手に逆恨みして八つ当たり、俺的には極刑で行きたかったが、カイルが労働刑三年が妥当だって文句言うから」
ほっと息を着く凛子様。
でも凛子様は知らない、この労働刑の裏を。
私はカイルから事前に報告を貰っていたから知っている。通常の鉱山での強制労働とは違い、彼らは閉鎖されている鉱区での労働が課せられる。凶暴な魔物が出る場所での労働刑、彼らの腕じゃあ三年生き残るのは難しいだろう。実質上の死刑宣告だ。
「手引きした男はスロッシュベルトの貴族って事もあって直ぐには裁きはくだらない。リンが気にするような命を取る刑はないだろう」
「……動機は、分かっているの?」
「まだ不明、でも多分アリエーラだ。綺麗な女を集めるのが趣味の男だったからな」
「……」
これは嘘だ。私に剣を向けた時点で目的は私じゃない。暗い表情で俯く凛子様はしばらく黙った後言った。
「私、怖いのも危ないのもダメなの。もう暫くは外出したくない」
「ああ、そうだな」
ジンは凛子様を抱き寄せ額に口付ける。
「だから私の気持ちが落ち着くまで引き篭っていい?」
「いいよ」
「明日からよ?」
「今からでもいい」
「レーンから出ないよ?」
「レーンなら安心だからな」
「……アリエーラ、いい?」
守れないのなら腹の子をと頭を過った時、不意に問われ私は反射的に勿論ですと答えた。すると凛子様は花咲くような笑顔で嬉しそうに微笑み、私の胸は高まった。
その日の内に滞在していたサルターンの屋敷からレーンに移り、まる二日城に滞在し、その後レーンの奥地にある凛子様の私邸へと移った。
あの日の事は何も言わない。いつものように庭を歩き、日当たりのいいベンチに座る。
「アリエーラ、これからは少しゆっくり過ごそ?」
「……私?」
「そう。ね、生地を一緒に選んで?」
「生地、ですか?」
「そ。最初は白い産着が良いかなぁ、アリエーラはどう思う?」
「産着」
「そ、産着。私が全部縫うからね? 時間はいっぱいあるしいいでしょ?」
「……あの、そのような物は市販の」
「私がしたいの。だめ?」
だめ? と私を見上げる凛子様、少し困ったような表情もとても可愛らしい。
「ですが」
「アリエーラ、隣に座って?」
トントンとベンチを軽く叩く。促されるまま隣へ腰を下ろすと、凛子様はそっと私の手を握った。
「ねえ、ハグしていい?」
「! ……はい」
突然の申し出に驚いたが、私は当たり前に頷いた。
伸ばされる腕に、吸い寄せられる様に手を伸ばした。
温かな体温を感じ、その皮膚から匂い立つ柔らかく甘い花のような香り。細く柔らかな折れそうな体は、しっかりと私の体に密着する。
優しい何かが身体中を巡る。
初めてハグを貰ったあの日から、この方はいつも私の中心を満たす。
ああ、なんて幸せなんだろう。
包み込むような温かさと優しさ。
これが私という命を形にする。
「大好きよ? アリエーラ」
「私も、大好きです」
いえ、いいえ、お慕いしています。誰よりも、何よりも。
「大好きなアリエーラの子、楽しみだわ。アリエーラに似ているかしら?」
「私に似ていたら、嬉しいのですか?」
「似ていても、似ていなくても嬉しい。だってアリエーラの子だもの」
「……そういうものでしょうか」
「そうよ。だから、ゆっくり準備させて?」
「…………はい」
私には分からない。
私の子だと何故楽しみなのか。
私は凛子様の子が生まれる事を喜んだことが無い。ただ、出産を終え無事だった事を喜んだ。凛子様が嬉しそうに笑うから、おめでとうございますと言葉が出る。
「アリエーラ、ありがとう」
そう言うと凛子様は私の背中に回していた腕をゆっくりと上下させ、労る様に撫でた。
なんの、ありがとうだろうか。
いや、今はいい。
今は、この温かく柔らかな気持ちに浸っていたい。
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