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旅行編 お墓参り〜赤砂の街
16 *
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『ああ……あっ』
泣き声みたいなため息みたいな声が漏れた。欲しかった刺激だけど、相変わらず強くて激しい。昨日医者に言われた事なんて、アニキは全然気にしてないんだ。そうだと思ってたよ。アニキってそんなタイプだから。
『はあ……あうぅ』
あっという間に指を増やされ、俺の弱い所を容赦なく責められた。もう何度も何度もされてる行為だから、身体は刺激を忠実に覚えていてアニキの思う通りに反応する。イキそう。なのに縛られてて出せない。
『あ……イク』
ビクビクと身体が痙攣して、一瞬頭が真っ白になった。でも短時間で再び覚醒する。アニキがイッた後も指を動かし続け、耐えられない気持ち良さに再び襲われた。
『……アニキ、もう駄目』
「駄目じゃねえ。まだ何もしてないだろうが」
え? まさかこれノーカウント?
アニキが指をずるりと抜いて、自らの凶器を外気に晒した。衝撃に耐えようとぎゅっと目を閉じると、思いがけずゆっくりと、アニキの欲望が侵入してきた。
「あ……ああっ!」
すごくゆっくりだ。身体を割り広げられてるって実感する。薄眼を開けてアニキを見上げると、心底楽しそうに俺を見ていた。顔を寄せて涙を舐め取られる。
必死に息をしていると、いきなり奥までズンっと突かれた。
『ひっ……! あっ!』
そのままガツガツと腰を動かされ、翻弄される。声が止められない。
『アニキ、出したい……また、イきそう』
アニキは無言のまま、俺の要求は華麗にスルーした。身体中の熱が下半身に集中し弾ける。でも縛られていて何も出ない。一度目よりもっと深く、痺れるような快感が身体を駆け巡った。
快感の余韻に浸っていると、アニキが凶器をズルリと抜いて抱えていた足を下ろした。
意識が少しはっきりして、びっくりしてアニキの顔を見上げた。多分、アニキまだいってないよな? まさか終わり?
理由はすぐに分かった。何か別の音がする。部屋の扉がノックされる音だ。もし開けられたらと思うと戦慄が走った。こんな所見られたくない。
「レヴィン、いるの?」
声はルイーズさんだ。
アニキはベッドから降りると下着とズボンを履き、シャツを羽織った。それから荷物の中から何かを取り出す。俺の嫌いな座薬だ。薬だけど媚薬要素も持ち合わせてて、地味に気持ちよくなるやつ。
『あ、アニキ……! っうぁ』
アニキの凶器の代わりに座薬が押し込められて、変な声が出た。
「いい子にしてろ」
アニキは俺の頭を撫でて低い声でそう言うと、ドアを開けに行った。
ヒイィ……。
毛布をかぶる時間も体力もなくて、とっさに目を閉じたけど、アニキはドアを開けると廊下に出た。
ルイーズさんの声は部屋の外から聞こえてくる。少しだけホッとしてなんとかまともな格好になろうかと足掻いたけど、腕は縛られているし二回も空イキして疲れてるし、入れられた薬が気持ち良くてムズムズする。縛られたムスコも萎える気配ゼロだ。
「大丈夫なの? ミサキ君は?」
「寝てる。何か用か?」
アニキの嘘つき! 確かに寝てるけど。
「そうなの。夕方からの仕事は無理かしら。あの子、昨日ずっとあなたの事心配してたのよ。お金を返したいって言って働いてくれたの」
俺がもぞもぞしている間に、廊下の話し声が一度止んだ。
もしかして、部屋に入れたりしないよな、と心配になって息をころしていると、しばらくして思いつめたようなルイーズさんの声が聞こえた。
「ねえ、レヴィン。お金の事は気にしないで……。私、あなたの力になりたいの。忘れちゃったの? 昔の事」
昔の事?
「私の事、愛してるって何度も言ってくれたじゃない。私は今でも、あなたを愛してるの」
泣き声みたいなため息みたいな声が漏れた。欲しかった刺激だけど、相変わらず強くて激しい。昨日医者に言われた事なんて、アニキは全然気にしてないんだ。そうだと思ってたよ。アニキってそんなタイプだから。
『はあ……あうぅ』
あっという間に指を増やされ、俺の弱い所を容赦なく責められた。もう何度も何度もされてる行為だから、身体は刺激を忠実に覚えていてアニキの思う通りに反応する。イキそう。なのに縛られてて出せない。
『あ……イク』
ビクビクと身体が痙攣して、一瞬頭が真っ白になった。でも短時間で再び覚醒する。アニキがイッた後も指を動かし続け、耐えられない気持ち良さに再び襲われた。
『……アニキ、もう駄目』
「駄目じゃねえ。まだ何もしてないだろうが」
え? まさかこれノーカウント?
アニキが指をずるりと抜いて、自らの凶器を外気に晒した。衝撃に耐えようとぎゅっと目を閉じると、思いがけずゆっくりと、アニキの欲望が侵入してきた。
「あ……ああっ!」
すごくゆっくりだ。身体を割り広げられてるって実感する。薄眼を開けてアニキを見上げると、心底楽しそうに俺を見ていた。顔を寄せて涙を舐め取られる。
必死に息をしていると、いきなり奥までズンっと突かれた。
『ひっ……! あっ!』
そのままガツガツと腰を動かされ、翻弄される。声が止められない。
『アニキ、出したい……また、イきそう』
アニキは無言のまま、俺の要求は華麗にスルーした。身体中の熱が下半身に集中し弾ける。でも縛られていて何も出ない。一度目よりもっと深く、痺れるような快感が身体を駆け巡った。
快感の余韻に浸っていると、アニキが凶器をズルリと抜いて抱えていた足を下ろした。
意識が少しはっきりして、びっくりしてアニキの顔を見上げた。多分、アニキまだいってないよな? まさか終わり?
理由はすぐに分かった。何か別の音がする。部屋の扉がノックされる音だ。もし開けられたらと思うと戦慄が走った。こんな所見られたくない。
「レヴィン、いるの?」
声はルイーズさんだ。
アニキはベッドから降りると下着とズボンを履き、シャツを羽織った。それから荷物の中から何かを取り出す。俺の嫌いな座薬だ。薬だけど媚薬要素も持ち合わせてて、地味に気持ちよくなるやつ。
『あ、アニキ……! っうぁ』
アニキの凶器の代わりに座薬が押し込められて、変な声が出た。
「いい子にしてろ」
アニキは俺の頭を撫でて低い声でそう言うと、ドアを開けに行った。
ヒイィ……。
毛布をかぶる時間も体力もなくて、とっさに目を閉じたけど、アニキはドアを開けると廊下に出た。
ルイーズさんの声は部屋の外から聞こえてくる。少しだけホッとしてなんとかまともな格好になろうかと足掻いたけど、腕は縛られているし二回も空イキして疲れてるし、入れられた薬が気持ち良くてムズムズする。縛られたムスコも萎える気配ゼロだ。
「大丈夫なの? ミサキ君は?」
「寝てる。何か用か?」
アニキの嘘つき! 確かに寝てるけど。
「そうなの。夕方からの仕事は無理かしら。あの子、昨日ずっとあなたの事心配してたのよ。お金を返したいって言って働いてくれたの」
俺がもぞもぞしている間に、廊下の話し声が一度止んだ。
もしかして、部屋に入れたりしないよな、と心配になって息をころしていると、しばらくして思いつめたようなルイーズさんの声が聞こえた。
「ねえ、レヴィン。お金の事は気にしないで……。私、あなたの力になりたいの。忘れちゃったの? 昔の事」
昔の事?
「私の事、愛してるって何度も言ってくれたじゃない。私は今でも、あなたを愛してるの」
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