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旅行編 お墓参り〜赤砂の街
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「ミサキ……」
アニキが俺を呼ぶ声で、意識がじわじわと覚醒する。
正直まだ眠っていたい。でも、身体に走る甘いしびれのような快感に、そのうち眠っていることが出来なくなった。
『あっ、アニキ……帰って来たんですか?』
「今から飲みに行くぞ」
『は、はい』
目を開けると目の前にアニキがいた。俺の身体に覆いかぶさっていて、俺のシャツが全開になってる。アニキの指がゆっくりと悪魔の印をなぞり、返事をしたけど指が止まる気配はない。
『んん……あっ』
乳首を引っ掻くように何度か擦られて、それから左右どちらも強く吸われて、そのまま今度は舌で印を丁寧に舐められた。悪魔の印を舐められると、全身を舐められているような感覚に陥る。
『あ、アニキ……それ駄目』
俺の身体はすでにアニキに全て舐め尽くされているけど、快感に慣れる事はない。
アニキは当然俺の制止なんて聞かずに、ゆっくりと舌が印からヘソの方に移動する。あっさりズボンの紐をほどかれて、寝起きのムスコをやわやわと揉まれると、無抵抗のまま快感に悶えるしか出来ない。
おかしい。
医者に止められたばかりのような気がするんだけど。でもそうか、医者の言うことなんてアニキが聞くはずなかった。
硬くなったムスコを口の中におさめられて吸われれば、すぐにイキそうになってしまう。でも、アニキの手で根本をぐっと抑えられてイケないまましゃぶられて、半泣きで喘がされること数分。いや、もっと長い間だろうか。結局アニキは出させてくれなくて、それでも二度ほど空イキさせられて終了した。
『アニキ、ひどいです……お医さんにだって止められてるのに』
ベッドの上で恨みがましく言ってみても、全く気にしてなさそうだ。
「出してねぇだろ。こっちも使ってない。それとも、突っ込んで欲しいのか?」
脱力していたら軽くひっくりかえされて、無防備になったお尻の割れ目を指でついっとなぞられた。
焦って首を振る。
いや、決してアニキとするのが嫌なわけじゃないけど、全て肯定していたら大変な事になる。アニキは不死身で変態で絶倫だから、付き合っていたら体力がもたない。
「まあいい。今から食事に行くからな。これに着替えろ」
アニキはそういうと、持っていた袋から服を取り出して俺に投げてきた。
『これ、何ですか?』
「新しい服だ」
新しい服?
確かに俺は二枚しか服を持ってないけど、そんな物買う余裕あるのか?
広げてみれば、アニキの買ってくれた服は今までの服より上質だった。ボタンには細工が施されているし、生地にも少しツヤがある。
『高かったんじゃないですか?』
「たいした額じゃない」
『でも……』
「いいから早く着替えろ」
アニキに促されて慌てて新しい服に袖を通す。新しいシャツにズボンに上着。鏡がないから分からないけど、これなら奴隷には見えないはずだ。
『まさか……着飾っておいて高く売るわけじゃないですよね?』
「馬鹿か。お前は本当に疑ぐり深いな」
アニキはそう言うと、俺を引き寄せて噛み付くようにキスをした。
アニキが俺を呼ぶ声で、意識がじわじわと覚醒する。
正直まだ眠っていたい。でも、身体に走る甘いしびれのような快感に、そのうち眠っていることが出来なくなった。
『あっ、アニキ……帰って来たんですか?』
「今から飲みに行くぞ」
『は、はい』
目を開けると目の前にアニキがいた。俺の身体に覆いかぶさっていて、俺のシャツが全開になってる。アニキの指がゆっくりと悪魔の印をなぞり、返事をしたけど指が止まる気配はない。
『んん……あっ』
乳首を引っ掻くように何度か擦られて、それから左右どちらも強く吸われて、そのまま今度は舌で印を丁寧に舐められた。悪魔の印を舐められると、全身を舐められているような感覚に陥る。
『あ、アニキ……それ駄目』
俺の身体はすでにアニキに全て舐め尽くされているけど、快感に慣れる事はない。
アニキは当然俺の制止なんて聞かずに、ゆっくりと舌が印からヘソの方に移動する。あっさりズボンの紐をほどかれて、寝起きのムスコをやわやわと揉まれると、無抵抗のまま快感に悶えるしか出来ない。
おかしい。
医者に止められたばかりのような気がするんだけど。でもそうか、医者の言うことなんてアニキが聞くはずなかった。
硬くなったムスコを口の中におさめられて吸われれば、すぐにイキそうになってしまう。でも、アニキの手で根本をぐっと抑えられてイケないまましゃぶられて、半泣きで喘がされること数分。いや、もっと長い間だろうか。結局アニキは出させてくれなくて、それでも二度ほど空イキさせられて終了した。
『アニキ、ひどいです……お医さんにだって止められてるのに』
ベッドの上で恨みがましく言ってみても、全く気にしてなさそうだ。
「出してねぇだろ。こっちも使ってない。それとも、突っ込んで欲しいのか?」
脱力していたら軽くひっくりかえされて、無防備になったお尻の割れ目を指でついっとなぞられた。
焦って首を振る。
いや、決してアニキとするのが嫌なわけじゃないけど、全て肯定していたら大変な事になる。アニキは不死身で変態で絶倫だから、付き合っていたら体力がもたない。
「まあいい。今から食事に行くからな。これに着替えろ」
アニキはそういうと、持っていた袋から服を取り出して俺に投げてきた。
『これ、何ですか?』
「新しい服だ」
新しい服?
確かに俺は二枚しか服を持ってないけど、そんな物買う余裕あるのか?
広げてみれば、アニキの買ってくれた服は今までの服より上質だった。ボタンには細工が施されているし、生地にも少しツヤがある。
『高かったんじゃないですか?』
「たいした額じゃない」
『でも……』
「いいから早く着替えろ」
アニキに促されて慌てて新しい服に袖を通す。新しいシャツにズボンに上着。鏡がないから分からないけど、これなら奴隷には見えないはずだ。
『まさか……着飾っておいて高く売るわけじゃないですよね?』
「馬鹿か。お前は本当に疑ぐり深いな」
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