30 / 65
旅行編 お墓参り〜赤砂の街
2 *
しおりを挟む
***
夜明け前は少し冷える。
俺はアニキの腕の中で、何か振動を感じて目を覚ました。
地響きだろうか。遠くからズシンという音が聞こえる。
「……アニキ?」
首を向けようとすると、アニキの低い声が耳元でした。
「静かにしろ」
「この音、何ですか?」
「これか?」
「……あっ!」
背後から抱きしめていたアニキが、俺のムスコをぎゅっと握って変な声が出た。寝ていたのに微妙に硬くなってる。
アニキの手が定位置のように胸元と股間にあるから、俺が眠っていた間にいろいろ弄られていたらしい。下着を着てシャツも着て寝たはずなんだけど、シャツははだけてるし下着もずりおろされている。
おまけに両手は前で緩く紐で縛られていた。昨晩は、野外はいやだと俺が駄々をこねたので一度しかしていない。
だからアニキは多分欲求不満なんだろう。不死身だけあって絶倫だからな。しかも変態で鬼畜で羞恥心ゼロ。
「あ、アニキ……何やって」
握られたまま先端をグリグリされると、腰が浮く。がっちり抱きしめられているから動けないけど。
「あっ、あっ……」
喘いでいる間に再びズシンという音がした。こういう音を聞いたのは魔法村以来だ。
魔法村のドラゴンゾンビの足音がこんな感じだった。まさかドラゴンゾンビ? それ並の大型動物に違いない。
「あ、アニキ……音が」
「砂ワニだ。かなりデカいな。こっちに向かって来ている」
「ええっ⁉︎ あ、ううっ!」
先端をいじっていた指が、後ろの穴に移動した。浅く侵入され、拡げるように動かされると、昨晩使われたトロリとした液体が身体の奥から流れて出た。
「砂ワニは目が悪い。音で敵を判断しているから声を上げるな。あの巨体なら見つかって攻撃されれば潰される」
「えっ、えっ……?」
岩場の向こうにかなりの大きさの砂ワニが見えた。まるで移動する岩山かビルだ。潰されたらひとたまりもない。
「ああっ……!」
「声を出すなと言っただろう」
アニキ、絶対にわざとだ。
ニヤニヤしながら、クチュクチュと浅い場所に指を出し入れする。
「はあっ、ああっ……」
俺の身体はアニキに超従順だ。
連日の調教と悪魔の契約印のせいで、触られれば絶対に感じてしまう。
「で、でもアニキのせいで、声が……」
「潰されたいのか? これでも咥えてろ」
アニキが荷物から大人の玩具を取り出す。
それは魔法石の付いた棒状の動物の角だ。中は空洞になっている。結局捨てられずにさんざん使われて、多少小さくはなったけどまだ口に頬張るのは厳しい。
「んんっ……ふうっ」
でも結局口に含まされて、口の中に苦い味が広がる。
「いい子だ」
アニキが涙目の俺を見てペロリと涙を舐め取った。玩具で口の中を蹂躙されても、命令だし命が惜しいから咥えたまま頑張る。
アニキが俺を抱いたまま座ったので、砂ワニの姿がよく見えた。
「んっ……んんっ」
後ろの穴から指が抜け、今度は胸の印と尖りを指で刺激される。
何も入れられていない身体がピクピクする。身体の奥に強い刺激が欲しい。腰を揺らしてもアニキは無視だ。口もふさがっているからおねだりも出来ない。
「んーっ……んーっ!」
砂ワニがゆっくりと近づいてくる間、アニキはずっと胸の尖りを引っ張って焦らしている。なんとか縛られた両手でムスコを触るけど、後ろには手が届かない。
「……んん、あっ」
玩具を急に取られて、口が自由になった。
「前と後ろ、どちらか選ばせてやる」
「……ま、前」
「いいのか?」
「後ろ……はアニキの……で、あ、あああっ!」
言い終わる前に、ムスコに咥えていた玩具がカポッと被された。そのまま数度扱かれてすぐに達してしまった。
砂ワニが近くに迫っているのに、耐えきれずに声が出て、それでも力の入らない手で必死に口を押さえていたら、アニキの笑う声が聞こえた。
「ミサキ、本当はな、砂ワニには耳はないんだよ」
え? 耳……? ない?
「あっ、あああっ!」
抱えられて、後ろの穴を熱くて硬いモノが貫く。砂ワニの足音と同時に振動と衝撃が襲ってきた。二度目の絶頂は一度目より速くて深い。
「よかったな。好きなだけ声を出せるぜ」
アニキの嘘つき、鬼畜!
「ああっ、アニキ……なんで……っ気持ちいい……」
アニキが笑いながら首筋にキスしてくる。汗も涙も全部舐めとられて震えるほど気持ちいい。
砂ワニは抱き合う人間には目もくれず、すぐ横をゆっくりと通っていった。
夜明け前は少し冷える。
俺はアニキの腕の中で、何か振動を感じて目を覚ました。
地響きだろうか。遠くからズシンという音が聞こえる。
「……アニキ?」
首を向けようとすると、アニキの低い声が耳元でした。
「静かにしろ」
「この音、何ですか?」
「これか?」
「……あっ!」
背後から抱きしめていたアニキが、俺のムスコをぎゅっと握って変な声が出た。寝ていたのに微妙に硬くなってる。
アニキの手が定位置のように胸元と股間にあるから、俺が眠っていた間にいろいろ弄られていたらしい。下着を着てシャツも着て寝たはずなんだけど、シャツははだけてるし下着もずりおろされている。
おまけに両手は前で緩く紐で縛られていた。昨晩は、野外はいやだと俺が駄々をこねたので一度しかしていない。
だからアニキは多分欲求不満なんだろう。不死身だけあって絶倫だからな。しかも変態で鬼畜で羞恥心ゼロ。
「あ、アニキ……何やって」
握られたまま先端をグリグリされると、腰が浮く。がっちり抱きしめられているから動けないけど。
「あっ、あっ……」
喘いでいる間に再びズシンという音がした。こういう音を聞いたのは魔法村以来だ。
魔法村のドラゴンゾンビの足音がこんな感じだった。まさかドラゴンゾンビ? それ並の大型動物に違いない。
「あ、アニキ……音が」
「砂ワニだ。かなりデカいな。こっちに向かって来ている」
「ええっ⁉︎ あ、ううっ!」
先端をいじっていた指が、後ろの穴に移動した。浅く侵入され、拡げるように動かされると、昨晩使われたトロリとした液体が身体の奥から流れて出た。
「砂ワニは目が悪い。音で敵を判断しているから声を上げるな。あの巨体なら見つかって攻撃されれば潰される」
「えっ、えっ……?」
岩場の向こうにかなりの大きさの砂ワニが見えた。まるで移動する岩山かビルだ。潰されたらひとたまりもない。
「ああっ……!」
「声を出すなと言っただろう」
アニキ、絶対にわざとだ。
ニヤニヤしながら、クチュクチュと浅い場所に指を出し入れする。
「はあっ、ああっ……」
俺の身体はアニキに超従順だ。
連日の調教と悪魔の契約印のせいで、触られれば絶対に感じてしまう。
「で、でもアニキのせいで、声が……」
「潰されたいのか? これでも咥えてろ」
アニキが荷物から大人の玩具を取り出す。
それは魔法石の付いた棒状の動物の角だ。中は空洞になっている。結局捨てられずにさんざん使われて、多少小さくはなったけどまだ口に頬張るのは厳しい。
「んんっ……ふうっ」
でも結局口に含まされて、口の中に苦い味が広がる。
「いい子だ」
アニキが涙目の俺を見てペロリと涙を舐め取った。玩具で口の中を蹂躙されても、命令だし命が惜しいから咥えたまま頑張る。
アニキが俺を抱いたまま座ったので、砂ワニの姿がよく見えた。
「んっ……んんっ」
後ろの穴から指が抜け、今度は胸の印と尖りを指で刺激される。
何も入れられていない身体がピクピクする。身体の奥に強い刺激が欲しい。腰を揺らしてもアニキは無視だ。口もふさがっているからおねだりも出来ない。
「んーっ……んーっ!」
砂ワニがゆっくりと近づいてくる間、アニキはずっと胸の尖りを引っ張って焦らしている。なんとか縛られた両手でムスコを触るけど、後ろには手が届かない。
「……んん、あっ」
玩具を急に取られて、口が自由になった。
「前と後ろ、どちらか選ばせてやる」
「……ま、前」
「いいのか?」
「後ろ……はアニキの……で、あ、あああっ!」
言い終わる前に、ムスコに咥えていた玩具がカポッと被された。そのまま数度扱かれてすぐに達してしまった。
砂ワニが近くに迫っているのに、耐えきれずに声が出て、それでも力の入らない手で必死に口を押さえていたら、アニキの笑う声が聞こえた。
「ミサキ、本当はな、砂ワニには耳はないんだよ」
え? 耳……? ない?
「あっ、あああっ!」
抱えられて、後ろの穴を熱くて硬いモノが貫く。砂ワニの足音と同時に振動と衝撃が襲ってきた。二度目の絶頂は一度目より速くて深い。
「よかったな。好きなだけ声を出せるぜ」
アニキの嘘つき、鬼畜!
「ああっ、アニキ……なんで……っ気持ちいい……」
アニキが笑いながら首筋にキスしてくる。汗も涙も全部舐めとられて震えるほど気持ちいい。
砂ワニは抱き合う人間には目もくれず、すぐ横をゆっくりと通っていった。
2
お気に入りに追加
108
あなたにおすすめの小説
大親友に監禁される話
だいたい石田
BL
孝之が大親友の正人の家にお泊りにいくことになった。
目覚めるとそこは大型犬用の檻だった。
R描写はありません。
トイレでないところで小用をするシーンがあります。
※この作品はピクシブにて別名義にて投稿した小説を手直ししたものです。
名軍師様の尿道プレイ
Ruon
BL
北条家の軍師様が自分の首を狙いに来た忍に尿道プレイを仕込まれるお話。
攻:揚篠鴉(アゲシノカラス) 三好衆頭領。過去の実験で半鬼になった。遠流とはかつて親友だった。
受:鈴佐遠流(リンサトオル) 北条家の軍師。非道な実験を試みた松永家の跡取り。本人は松永の名を捨てて北条家に仕えているがその呪縛から逃れられない。
23.8.22 不定期に続編追加します。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる