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土曜日、午後6時
1 約束の時間
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暖かい……。
これはきっとケビンの背中だ。そう思って手で探ってみたけど、長いフワフワした毛が見当たらない。
「……んん?」
夢うつつに探っていると、誰かに手を握られた。
ケビンじゃない。
そっか、ケビンとは今朝別れてきたんだった。
薄目を開けて、誰かに握られた自分の手を見る。少し薄暗い部屋の中でもその文字が見えた。
土曜日、午後6時
それはこの世界で、一度も見たことのなかった物。俺が中学生の時プレゼントした腕時計。
「……康哉?」
かすれた声で呟くと、ぎゅっと抱き寄せられた。
暖かい……。
これはきっとケビンの背中だ。そう思って手で探ってみたけど、長いフワフワした毛が見当たらない。
「……んん?」
夢うつつに探っていると、誰かに手を握られた。
ケビンじゃない。
そっか、ケビンとは今朝別れてきたんだった。
薄目を開けて、誰かに握られた自分の手を見る。少し薄暗い部屋の中でもその文字が見えた。
土曜日、午後6時
それはこの世界で、一度も見たことのなかった物。俺が中学生の時プレゼントした腕時計。
「……康哉?」
かすれた声で呟くと、ぎゅっと抱き寄せられた。
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