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木曜日、午前6時(リック編)
2 異世界で大学生だったよ
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***
目が覚めた。
ここはどこだ…?
見慣れない白い天井が視界に映る。どうやらベッドに眠ってるらしい。まわりは静かで物音もしなかった。
俺、どうしてたっけ?
小学生で、母さんの作ったカレーを食べてる平和な夢を見てた。
ゆっくりと首を動かしてみると、何故か枕の横に置いてあった手作りの人形と目が合った。何だこれ?クリスマスプレゼント?
いや、違う。あのばあさんが俺に無理に押し付けた変な人形だ。
何となく思い出した。
小学生で実家どころか、大学生で異世界にトリップしたんだった。それで盗賊の討伐にのこのこついて行って……で、どうしたっけ?
「……リック?」
呼んでみたけど返事はない。喉が渇いてて声もかすれてる。
記憶が曖昧だけど、俺、リックにひどい事をした気がする。ついでに、全身がだるくて重い。指一本動かすのも辛いし、頭もガンガンと痛む。
時間を気にするあまり、リックまで巻き込んで盗賊相手に危険な目に合ったんだよな。
そして変な薬を飲まされて、身動きも取れないくらいダメージを受けて……。母さんが夢で怒るのも無理はないな。
しばらくベッドの中で反省したけど、それでも結局時間が気になった。ベッド脇にリュックがある。痛む手を伸ばして荷物を引き寄せると、中から携帯電話を取りだした。あれから一体何時間、いや、何日経ったんだろう。
もしかしたらとっくに土曜日は過ぎてるかもしれない。携帯はさすがに充電が切れていたので、如月にもらった充電器をセットする。
木曜の午前6時30分
思ったより時間が経っていなくてホッとした。
俺って……あきらめが悪いよな。リックに会ったら謝ろう。そう思いながら、全身のだるさに負けてもう少し眠る事にした。
目が覚めた。
ここはどこだ…?
見慣れない白い天井が視界に映る。どうやらベッドに眠ってるらしい。まわりは静かで物音もしなかった。
俺、どうしてたっけ?
小学生で、母さんの作ったカレーを食べてる平和な夢を見てた。
ゆっくりと首を動かしてみると、何故か枕の横に置いてあった手作りの人形と目が合った。何だこれ?クリスマスプレゼント?
いや、違う。あのばあさんが俺に無理に押し付けた変な人形だ。
何となく思い出した。
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「……リック?」
呼んでみたけど返事はない。喉が渇いてて声もかすれてる。
記憶が曖昧だけど、俺、リックにひどい事をした気がする。ついでに、全身がだるくて重い。指一本動かすのも辛いし、頭もガンガンと痛む。
時間を気にするあまり、リックまで巻き込んで盗賊相手に危険な目に合ったんだよな。
そして変な薬を飲まされて、身動きも取れないくらいダメージを受けて……。母さんが夢で怒るのも無理はないな。
しばらくベッドの中で反省したけど、それでも結局時間が気になった。ベッド脇にリュックがある。痛む手を伸ばして荷物を引き寄せると、中から携帯電話を取りだした。あれから一体何時間、いや、何日経ったんだろう。
もしかしたらとっくに土曜日は過ぎてるかもしれない。携帯はさすがに充電が切れていたので、如月にもらった充電器をセットする。
木曜の午前6時30分
思ったより時間が経っていなくてホッとした。
俺って……あきらめが悪いよな。リックに会ったら謝ろう。そう思いながら、全身のだるさに負けてもう少し眠る事にした。
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