十六夜の月の輝く頃に
十二単を身に纏った女性たちが、わらわらと宮中や貴族の邸に仕える今日この頃。
恋多き女として名高い宮仕えの女房(侍女)の中将は、
同僚から賭けを持ちかけられる。
「いいじゃない。あなた、恋は、本気でするものじゃないんでしょ?
あの、朝廷一の真面目な堅物を、落としてみなさいよ。上手く行ったら、これを差し上げるわ」
堅物として名高い源影(みなもとのかげい)と中将の恋の駆け引きの行方は……?
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同僚から賭けを持ちかけられる。
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