運極さんが通る

スウ

文字の大きさ
上 下
109 / 127

歪な信念

しおりを挟む

ギギギッと、不協和音を奏でながらペーターがゆっくりと立ち上がった。鎧から30本もの神槍ゲイ・ボルグを抜き、ゆらゆらと近付いてきた。
神槍ゲイ・ボルグを持ち上げる…引き抜くには、最低でも筋力が500は必要なはずだ。それを鎧に挟まった枝でも取るかのように軽々と抜く姿に戦慄した。

「首を…ぐびをっ!!首を出せぇぇぇぇ!!!首が!!首を!!クビ!!クビィぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ペーターから赤黒いオーラが立ち上った。空気が軋み、重圧がのしかかる。1歩、また1歩と近づいてくるにつれ、ペーターが巨大に映った。

「…っ!!」

窒息する程の殺気にあてられ、鎮魂歌(レクイエム)は途切れて喉が閉まり、ヒュッと音が出る。カタカタと足が震え、その場から動くことを許されない。
ペーターは、ゆっくりと、ゆっくりと、両手を広げながら好敵手たる者の首を目指し、進む。傍から見ると、それはまるで、抱擁を求めているかのようにも映る。
だがそれは、るしから見れば、恐怖以外の何者でもなかった。
禍々しいオーラが、ペーターを包むように揺れ、落とされた影は荒れ狂うモンスターのようにさえ見えた。
冷たい感覚がるしの爪先からから頭の頂点まで駆け上がり、死に戻りした時の感覚が強制的に蘇らせられる。
動かなければ。
動かなければ。
恐怖で身体が縛られ、動けない!!
動け!!動け!!動けぇぇ!!
脳は身体に動けと命令するが、身体は反応を示すことはない。首から下がまるで違う生き物なのではと思うってしまうほどに。
ピクリとも動かない指先は、真っ直ぐに地面に向いている。
少しずつ近づいてくる重い重奏音が、死を予感させるには十分すぎだ。
空に浮かぶ雲はいよいよ深い闇を落とし、悲鳴のような轟音が嘶いた。




「るし!!」

「リビングアーマー」を相手にしていたジンは、空気が急に重くなったことを感じた。原因は何かと首を回すと、るしが窮地に陥っていることに気付いた。駆けつけようにも、目の前の敵が邪魔をする。
「デュラハン」より一回り小さい「リビングアーマー」は、小柄な分俊敏力が高く、小回りがきく。よって、ジンがどれだけるしを助けに行こうとしても、器用に自身の大剣で道を塞ぐのだ。

「どけ!退けよ!!るしっ!!るしーー!!!」

ジンの必死な叫び声に、他の「リビングアーマー」を相手にしていた5人も、るしの窮地に気付く。が、敵の猛攻が激しい故に助けに行くことが出来ずにいた。
【宝石変換】により、大剣を宝石に変え、さっさと「リビングアーマー」を倒してるしを助けようとジンは新しいスキルを使った。

「ミラージュ!!」

背景に同化し、「リビングアーマー」を倒さんと水精霊の双剣を奴の死角から入れる。
【氷纏】によって、水精霊の双剣による攻撃を当てた場所から霜が現れた。
身体を捻り、同じ場所にもう1度攻撃を入れようとすると、顔面に「リビングアーマー」の拳が入った。小さな身体は宙を舞うが、クルクルと回り、綺麗に着地した。
温かいものが鼻から流れる始めたのを感じ、袖でちょこっと拭くと、赤い血が服に滲んでいた。
ズズっと吸うと、鉄の味が口内に広がった。

「どけ、然もなくば、死ね」

目を猫のように細めたジンは、「リビングアーマー」に、まるでゴミでも見るかのような目を向けた。



「くそっ!!るし!!」

余所見をしたウォッカの頬に、「リビングアーマー」の剣先が掠り、ジワリと赤い玉が滲み出た。

「っ!!くそぉぉっっ!!」

何の為に、何の為に俺は、頑張ってきたんだ!?るしを守るためだろう?なら何で、俺は助けに行けないんだ!!
ウォッカは高く跳躍し、ブラッディローズを「リビングアーマー」に向けて振り落とす。それを見越していたかのように、「リビングアーマー」は、大剣で受け止め、弾いた。がら空きの腹に蹴りを入れられ、ウォッカは地面に打ち付けられた。
口の端から流れる血をグイッと右手で拭き、「リビングアーマー」に再度攻撃を仕掛ける。

「邪魔だ!!俺はッ!!俺は助けに行かなくちゃいけないんだ!!」

その願いを叶えてくれるほど、モンスターは優しくはない。寧ろ、踏みにじろうとさえするだろう。
 吼えるウォッカを涼しげに見やる「リビングアーマー」は、ただ無機質に剣を振るった。




ベルモットは、忌々しげに敵を睨む。
聖域サンクチュアリ】によって敵は大分体力が削られているはずなのに、消えやしない。
それどころか、剣を振るスピードが段々上がって来ている。そのせいか、自分の翼に剣が掠れること数回。
だが、ドラゴンの皮膚は硬い。
熱をも遠さない強靭な鱗は、生半可な剣では傷がつかないのだ。
よって、ベルモットの身体には傷がつかない。ただ、むず痒い。
自身の尻尾を大剣の根元に叩き付ける。すると、ピシピシと亀裂が入り、刃が折れた。
武器破壊はお手の物。水平に移動し、敵との間に距離をとる。
武器が無くなった敵は、柄を放り投げ、ベルモットに対して構えをとった。
それを見たベルモットは1度空高く上昇し、小さく丸まる。
そして、狙いをつけ、スピードを上げて敵に突っ込む。




キュッと唇を真一文字にし、テキーラはチョークで召喚陣を描く。
「リビングアーマー」の相手は、バレンシア様とゴーレム達がしている。初めは5体いたゴーレムは、時が経つにつれて「リビングアーマー」に粉々に砕かれていき、残り最後の1体となった。これが居なくなると、一気に戦況が不利になると考えたテキーラは、1度後方に下がり、新たなゴーレムを召喚することにした。
残りチョークは2本。
既に3本は、使い終わった。
ゴーレムが召喚陣から現れ、「リビングアーマー」に向かって進撃を始める。今回3度目になるそれを見て、テキーラは、はぁ、と溜息をついた。
遠くに見える、るし様を助ける為に、私に出来ることはあるのだろうか。私が助けに行ったとしても、足で纏にしかならないのではないか。
奮闘しているバレンシア様は、そうは思わないのだろうか。

「テキーラ!!早く来るのじゃ!!ちと体力がやばい!!」

バレンシア様と入れ替わるように、テキーラは、戦闘に立つ。
もし「リビングアーマー」を倒すことが出来れば、るし様に頭を撫でてもらえるだろうか。




テキーラと入れ替わったバレンシアは、アイテムボックスからポーションを取り出し、グイッと一気に飲み干す。悠長に休んではいられない。
るしを助けに行かなければ。
思考が具現化した「デュラハン」が、ゆっくりとるしに近付いていく。
助けに行かねば。
助けに行かねばならない。
だが、妾は戦いが始まる前に、あることをるしに言われた。不安はあるが、妾は、るしの言ったことを信じるしかあるまい。
…信じて、今は目の前の敵に専念しよう。
バシッと両頬を叩き、気合を入れる。

「行くしかないのぅ!!頑張るぞぅ!!」




 ラムは、少なからず焦っていた。
 自分と同じ体格のモンスターと1対1で戦ったことがなかったからだ。それに、るしがピンチの追いやられていることに益々焦りが募った。

「んもぅ!!」

お互いに大剣をぶつけ合うが、相手は重い大剣を空気のようの降っているため、自分は防御に回るしかない。
何度か攻撃を受けるのを許してしまうが、それはるしから貰った劣竜の鎧一式によって防がれた。
バックステップをとり、装備についているスキルを発動させた。




大きな、歪な形をした手が、るしの首を捉えた。
恐怖で身体が支配されたるしは、なす術なく顔を歪ませた。負けることが悔しくて、震える唇を血が出るほど強く噛む。
ペーターは、好敵手の細い首に己の手を当てる。そして、首をもぎ取るために手に力を込めようとした瞬間、ハハッと、乾いた笑い声を聞いた。
音源は、今まさに死を目の前にした好敵手である。

「好敵手ヨ。何故君は笑う?君は、私二首を差し出し、シヌというのに」

るしはその言葉に驚いた。だが、思い当たる節はある。私は、緊張すると、ついつい笑顔になってしまうのだ。
これは、相手からすると、気持ち悪く見てるのかもしれない。
思考は回るが、舌は回らない。
黙っていると、ペーターは返答を待つのを諦めたかのように肩を上げて下げ、首を締め始めた。

「…っ!!」
「首がっ!!私の首が!!やっとだ。やっと、君に会いに行けるよ!!マリー!!」

息が苦しい。
頭がグツグツと煮えるマグマのように熱く、思考がショートしそうだ。
ぎゅうぎゅうと硬い手が、首を圧迫する。
息を吸おうと自然と口がパクパクと動く。酸素が足りないのか、目がチカチカし、黒と白のコントラストの世界が行き来する。
次第に意識が薄れていく感じがする。
開いた口からは唾液が漏れ、目は白をむく。
あぁ、くそ。
次は絶対に負けないからな。
勝ってみせる。


完全に気絶した好敵手を片手で持ち、ペーターは思案した。
このまま首をもぎ取ってしまっても面白くない。
それに、好敵手たる存在には、私と同じ死にかたをしてほしいと思った。
それが、彼の慈悲。
好敵手を地面に寝かせ、自身の大剣を空に掲げる。
やっとだ。
やっと。
この首さえあれば、私はマリーに会いに行ける。
マリーは私のことを覚えてくれているだろうか。
マリーのミートパイが食べたい。
マリーの笑顔が見たい。

「フィナーレだ」

血に汚れ、数々の命を刈り取ってきた大剣を、好敵手の首めがけて振り落とした。

確かに振り落とされたと思われた大剣は、瞬間にキラリと輝き、1輪の美しい見事な薔薇に変わった。

「フハハハハ!!フィナーレだと?笑わせるな、屍。貴様のような下賎な者が我の物に手を出すとは何事か!!万死に値するわ!!」

背中から聞こえる声に、嫌な予感を感じた。

「…何者だ」

突如現れたの金赤プラチナレッド髪を持った男は、凍てつくような光を深紅の瞳に宿し、何もかもを見透かしているように鼻を鳴らした。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

超リアルなVRMMOのNPCに転生して年中無休働いていたら、社畜NPCと呼ばれていました

k-ing ★書籍発売中
ファンタジー
★お気に入り登録ポチリお願いします! 2024/3/4 男性向けホトラン1位獲得  難病で動くこともできず、食事も食べられない俺はただ死を待つだけだった。  次に生まれ変わったら元気な体に生まれ変わりたい。  そんな希望を持った俺は知らない世界の子どもの体に転生した。  見た目は浮浪者みたいだが、ある飲食店の店舗前で倒れていたおかげで、店主であるバビットが助けてくれた。  そんなバビットの店の手伝いを始めながら、住み込みでの生活が始まった。  元気に走れる体。  食事を摂取できる体。  前世ではできなかったことを俺は堪能する。  そんな俺に対して、周囲の人達は優しかった。  みんなが俺を多才だと褒めてくれる。  その結果、俺を弟子にしたいと言ってくれるようにもなった。  何でも弟子としてギルドに登録させると、お互いに特典があって一石二鳥らしい。  ただ、俺は決められた仕事をするのではなく、たくさんの職業体験をしてから仕事を決めたかった。  そんな俺にはデイリークエストという謎の特典が付いていた。  それをクリアするとステータスポイントがもらえるらしい。  ステータスポイントを振り分けると、効率よく動けることがわかった。  よし、たくさん職業体験をしよう!  世界で爆発的に売れたVRMMO。  一般職、戦闘職、生産職の中から二つの職業を選べるシステム。  様々なスキルで冒険をするのもよし!  まったりスローライフをするのもよし!  できなかったお仕事ライフをするのもよし!  自由度が高いそのゲームはすぐに大ヒットとなった。  一方、職業体験で様々な職業別デイリークエストをクリアして最強になっていく主人公。  そんな主人公は爆発的にヒットしたVRMMOのNPCプレイヤーキャラクターだった。  なぜかNPCなのにプレイヤーだし、めちゃくちゃ強い。  あいつは何だと話題にならないはずがない。  当の本人はただただ職場体験をして、将来を悩むただの若者だった。  そんなことを知らない主人公の妹は、友達の勧めでゲームを始める。  最強で元気になった兄と前世の妹が繰り広げるファンタジー作品。 ※スローライフベースの作品になっています。 ※カクヨムで先行投稿してます。 文字数の関係上、タイトルが短くなっています。 元のタイトル 超リアルなVRMMOのNPCに転生してデイリークエストをクリアしまくったら、いつの間にか最強になってました~年中無休働いていたら、社畜NPCと呼ばれています〜

食の使徒 素人だけど使徒に選ばれちゃいました。癒しの食事を貴方に 幻想食材シリーズ

夜刀神一輝
ファンタジー
八戸 樹 は平凡な人生に幕を閉じた。    だが樹には強い一つの願望があった。    誰かの為になりたい、人の為に生きたい、日本人として日本人の為に、そう思って生きていても人生とは、そうそううまくいく事もなく、死ぬ最後の時まで自分は誰かの?国の?国民の?為に生きれたのだろうか?と疑問が残る様な人生だった。    そのまま魂が消え終わるかと思われた時に、女神様が現れ、異世界に使徒として転生してほしいと言われる。    使徒として転生してほしい世界では、地球の様に食事や調理法が豊かではなく、また今一進化の兆しも見えない為、樹を使徒として異世界に送り込みたいと、樹は自分は料理人じゃないし、食事も自分で自炊する程度の能力しかないと伝えるが、異世界に送り込めるほど清い魂は樹しかいないので他に選択肢がないと、樹が素人なのも考慮して様々なチートを授け、加護などによるバックアップもするので、お願いだから異世界にいってほしいと女神様は言う。    こんな自分が誰かの為になれるのならと、今度こそ人の役に立つ人間、人生を歩めるように、素人神の使徒、樹は異世界の大地に立つ

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる

僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。 スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。 だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。 それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。 色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。 しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。 ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。 一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。 土曜日以外は毎日投稿してます。

虚弱生産士は今日も死ぬ ―小さな望みは世界を救いました―

山田 武
ファンタジー
今よりも科学が発達した世界、そんな世界にVRMMOが登場した。 Every Holiday Online 休みを謳歌できるこのゲームを、俺たち家族全員が始めることになった。 最初のチュートリアルの時、俺は一つの願いを言った――そしたらステータスは最弱、スキルの大半はエラー状態!? ゲーム開始地点は誰もいない無人の星、あるのは求めて手に入れた生産特化のスキル――:DIY:。 はたして、俺はこのゲームで大車輪ができるのか!? (大切) 1話約1000文字です 01章――バトル無し・下準備回 02章――冒険の始まり・死に続ける 03章――『超越者』・騎士の国へ 04章――森の守護獣・イベント参加 05章――ダンジョン・未知との遭遇 06章──仙人の街・帝国の進撃 07章──強さを求めて・錬金の王 08章──魔族の侵略・魔王との邂逅 09章──匠天の証明・眠る機械龍 10章──東の果てへ・物ノ怪の巫女 11章──アンヤク・封じられし人形 12章──獣人の都・蔓延る闘争 13章──当千の試練・機械仕掛けの不死者 14章──天の集い・北の果て 15章──刀の王様・眠れる妖精 16章──腕輪祭り・悪鬼騒動 17章──幽源の世界・侵略者の侵蝕 18章──タコヤキ作り・幽魔と霊王 19章──剋服の試練・ギルド問題 20章──五州騒動・迷宮イベント 21章──VS戦乙女・就職活動 22章──休日開放・家族冒険 23章──千■万■・■■の主(予定) タイトル通りになるのは二章以降となります、予めご了承を。

Ancient Unfair Online ~万能武器ブーメラン使いの冒険記~

草乃葉オウル
ファンタジー
『Ancient Unfair Online(エンシェント アンフェア オンライン)』。 それは「不平等」をウリにした最新VRMMORPG。 多くの独自スキルやアイテムにイベントなどなど、様々な不確定要素が織りなすある意味自由な世界。 そんな風変わりな世界に大好きなブーメランを最強武器とするために飛び込む、さらに風変わりな者がいた! レベルを上げ、スキルを習得、装備を強化。 そして、お気に入りの武器と独自の戦闘スタイルで強大なボスをも撃破する。 そんなユニークなプレイヤーの気ままな冒険記。 ※小説家になろう様にも投稿しています。

UWWO ~無表情系引きこもり少女は暗躍する?~

にがりの少なかった豆腐
ファンタジー
フルダイブ型VRMMORPG Unite Whole World Online ユナイト・ホール・ワールドオンライン略称UWWO ゲームのコンセプトは広大なエリアを有する世界を一つに集約せよ。要するに世界のマップをすべて開放せよ。 そしてようやく物語の始まりである12月20に正式サービスが開始されることになった。 サービスの開始を待ちに待っていた主人公、大森あゆな はサービスが開始される15:00を前にゲーム躯体であるヘルメットにゲームをインストールしていた。 何故かベッドの上に正座をして。 そしてサービスが始まると同時にUWWOの世界へダイブした。 レアRACE? 何それ? え? ここどこ? 周りの敵が強すぎて、先に進めない。 チュートリアル受けられないのだけど!? そして何だかんだあって、引きこもりつつストーリーの重要クエストをクリアしていくようになる。 それも、ソロプレイで。 タイトルの副題はそのうち回収します。さすがに序盤で引きこもりも暗躍も出来ないですからね。 また、この作品は話の進行速度がやや遅めです。間延びと言うよりも密度が濃い目を意識しています。そのため、一気に話が進むような展開はあまりありません。 現在、少しだけカクヨムの方が先行して更新されています。※忘れていなければ、カクヨムでの更新の翌日に更新されます。 主人公による一方的な虐殺が好き、と言う方には向いていません。 そう言った描写が無い訳ではありませんが、そう言った部分はこの作品のコンセプトから外れるため、説明のみになる可能性が高いです。 あくまで暗躍であり、暗殺ではありません。 いえ、暗殺が無い訳ではありませんけど、それがメインになることは確実に無いです。 ※一部登場人物の名前を変更しました(話の内容に影響はありません)

黒銀の精霊マスター ~ニートの俺が撃たれて死んだら異世界に転生した~

中七七三
ファンタジー
 デブでニートで32歳。  理不尽ないじめを契機に、引きこもりを続ける生粋のニート。ネット監視と自宅警備の無償労働を行う清い心の持ち主だ。  ニート・オブ・ニートの俺は、家族に妹の下着を盗んだと疑われる。  なんの証拠もなしに、なぜ疑うのか!?  怒りを胸に、そして失意に沈んだ俺は、深夜のコンビニで自爆テロを敢行する。妹のパンツ履いて露出狂となり、お巡りさんに捕まるのだ。それで、家族の幸せもぶち壊すのが目的だ。  しかし、俺はコンビニ強盗に遭遇。なぜか、店員をかばって撃たれて死ぬ。  俺が目を覚ましたのは異世界だった。  ラッキー!!  そして、俺の異世界ライフが始まるのであった。

クラス転移したひきこもり、僕だけシステムがゲームと同じなんですが・・・ログアウトしたら地球に帰れるみたいです

こたろう文庫
ファンタジー
学校をズル休みしてオンラインゲームをプレイするクオンこと斉藤悠人は、登校していなかったのにも関わらずクラス転移させられた。 異世界に来たはずなのに、ステータス画面はさっきやっていたゲームそのもので…。

処理中です...