運極さんが通る

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トラウマの克服

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大会も終わったから、そろそろ第二の街に行こうと思う。
掲示板によると、第二の街には王城があるんだとか。
不思議な店が沢山あるんだとか。
畑も沢山あるんだとか。
いやぁ、行ってみたい。
行ってみたいのだけど、そこに行くためにはあの洞窟を通らなければいけない。
…。
正直、行きたくない。
あそこを思い出すと、

膝が震える。
手の震えが止まらなくなる。
吐き気に襲われる。
視界が霞む。
死ぬのはもう嫌だ。

だけど、先に進む為にはあそこを通らなければいけない。
軍服を使えば行けるだろう。
でも、それで成長出来るかと聞かれたら、出来ないと答えるしかない。
だから風の鎧で行くのだ。
大丈夫。
世界戦で色々な技術を盗んだし、【光魔法】だって使えるようになった。
少しは強くなったはずだ。

「るしー、次の街いかないのー?」

行くさ。

「俺、早く行きてぇな!」

行くよ。
2人は前を向いているんだ。
私も前に進まないとね。

「じゃあ、もうちょっとしたら行こうか」
「「うん!!」」


アイテムボックスから風の鎧を出す。
もう風の鎧と言ってもいいのか分からないほどに色が変わってしまっている。
これはもう風の鎧ではないのではないだろうか。
【鑑定】してみよう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

種類 呪いの鎧一式  ☆3
VIT  80
SPD  5
QUA  B+
……強制的に呪い防具に変えられた装備。装備者には怨念が聞こえるとか、聞こえないとか。呪いの強さは1~10の中でいうと2。耳元で蚊の羽音が聞こえる感じ。元の素材のお陰で、少しSPDが上がっている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

おおぅ…。
呪われてるじゃないですか。
しかも耳元で聞こえる蚊の羽音は、結構精神的にきますよ?
夏の枕元から聞こえてくるあの音は恐怖以外のなにものでもないね。


呪いが付いた原因はブラッディ・ローズにあると思われる。
記憶が一部飛んでた時があったし。
血を吸わせて形態が変化した大鎌が2枚刃を震わせて、きゃぁぁあとか言ってたし。
目が生えてきてギョロギョロしてたし。
なんて恐ろしい武器よ。
…MNDが高ければ声なんて聞こえないんだけどね。
あと、アイテムボックスから出して【神域拡張】の元で使っていると徐々に浄化されていくだろうし。
そのうち戻通りの白と緑の風の鎧に戻ってくれるよ。そうとなれば早速呪いの鎧を装備しよう。王冠は鎧の下にでも装備しとこう。念のために。


ポーションの数は
ロウポーション  ×10
ポーション  ×20
ハイポーション  ×15
計45本。
これだけあれば不測の事態も起こらないでくれるだろう。
ツンツンと抱えている黒い卵をつつく。
いつ生まれるんだろう。
今から戦いに行くけど何かの衝撃で割れたりしないかな…。
○呪いの鎧一式を装備し、卵を胸の部分に入れる。
…パットも詰めておこう。


洞窟を抜けられたとして、またここに戻ってくる時も洞窟を通ってこなければいけない。
何度も往復するのはさすがに骨が折れるから、当分家には帰れないだろう。
ギムレットとヴィネには長い留守番をしてもらうことになるなぁ。
家を出る前に軽く挨拶でもしておこう。


「ギムレット、ヴィネ。私とジンとウォッカで少し長く旅に出るから、当分ここには帰ってこれないんだ。だから、その間家を守っててくれないかな?」
「いいですよ?」
「あぁ。しかし、おまえが帰ってこなくなるのはちと寂しいなぁ。…おまえは胸の成長期か何かなのか?」

そこに触れてきますか。

「これは、昨日宝箱から出てきた卵が入っているんだ。温め続けないと中の生命が無くなるらしいから。あ、ギムレット。例の件は順調?」

「はい。もう少しで購入の手続きが整いますので、るし様が帰ってくる頃にはユニオンハウスが出来ていると思います」

そう。
実は、日本代表だった皆から金貨500枚ずつ徴収して、ユニオンハウスを建てるために土地を買うことにしたのだ。
この世界の人の方が土地とかも詳しいだろうと、ギムレットに土地を選んで貰うことに。
何故かユニオンハウスまでも作ってくれると、ギムレットが言ってきたので、首を振るまもなくユニオンハウスのことはギムレットに任されたのだった。
ギムレットが時折悪い顔でニヤニヤしながら何も無いところを弄っているのを見かけるため、働き過ぎなのではと、心配になることも。

「ギムレット、働きすぎは身体に毒だよ?」
「ふふふ、分かっております」

と、ギムレットは妖しく笑う。
本当に分かってくれているのか心配だ。

「ヴィネ、ギムレットが無理しないよう見張っててね?」
「分かっている」

頼りになる悪魔さんだ。

「じゃあ、二人とも、家を頼んだよ?」
「「任せてください」」

さて、私が死に戻りした場所に行こうか。








洞窟に近づくとあのジメジメした感じと、先に誰かが入ったのであろう人の気配がする。
死の気配も微かに漂っている。
嫌な感じだ。
手が痺れる。

「るしー、今度はいけるよー!」
「そうだぜ!俺達、ヴィネと特訓したもんな!」

2人が笑顔で励ましてくれる。

「ジン…ウォッカ…」

大きく息を吸って吐く。
心臓の早鐘をいつも通りのリズムになるように落ち着かせる。

「…よし、行こう!」

私達は目の前の洞窟に足を踏み入れた。



「るしー、ここにスイッチあるよー?」

壁に赤いスイッチがあった。

「押さないでね?」
「るし、ここにも」

ウォッカは足元を指して言う。
そこには青いスイッチが。
【光魔法】習得しておいて良かった。
これのお陰でまだ罠にかからずに進めている。
ただ、周りから見ると身体を発光させている変人に見えるだろう。
は…恥ずかしい。
誰かに合わないうちにサクサク進もう。


 カタカタカタカタ
・・・スケルトンが現れた・・・

「2人とも!罠踏まないようにね!」
「「おう!」」

周りの罠は壁のみ。
ということは壁に触れなければ罠は発動しないということ。
満月みちづきでスケルトンの骨を折っていく。

 バキィッ
 べギョッ
結構脆い。
その代わりに数が多い。
前の時みたいに囲まれてしまっては余計な罠を押すかもしれない。
ここは【残月】を使った方が簡単にスケルトンを倒せるだろう。
三振りくらいかな。

 シャン
 シャン
 シャン
 ボキバキョキョッッ……
空気の斬撃が骨を折っていく音が洞窟内に広がる。
ホラー映画みたいだわ。


スケルトンの一掃が終わり、しばらく進んでいると、分かれ道があった。
右の道は見る限り罠が少なそうで、幅が広くなっている。
左の道は、罠が散りばめられており、光にスイッチが反射してまるで宝石があるかのように光っている。

「るしー、右の道からカタカタがいっぱい聞こえるよー?」
「左の道は進まない方がいいぜ?戦闘になったりでもしたら、必ず2、3個のスイッチを踏むことになるのは目に見えてるからな」

私も左の道は出来るだけ通りたくなかったから、右の道に行こう。

幅が広くなった為、大太刀を振り回して戦えるようになった。




スケルトンにも出会うことなく、サクサクと進んでいると、大きな広間に出た。
こういう所って、ボスとかよくいるよね。
慎重に進もう。

「何もないねー」
「だな。 」
「そうだといいんだけどね」

何気ない会話をしながら中央まで進んだその時。

ボコ…ボコボコ…と中央を中心として、周りの地面から不気味な音が聞こえてきた。
地面が盛り上がり、次の瞬間、地面から白い骨が天井に向かって生えてきた。

 カタカタカタカタカタカタカタカタカタ…
「るしーいっぱい出てきたよー?」
「2人とも、周囲に罠は見当たらないから思いっきり行っておいでー!」
「「おう!」」

ジンは右に、ウォッカは左に展開する。
私は【残月】を使って寄ってくるスケルトン達の命を刈り取っていく。
ぎこちない動きをするスケルトンの攻撃は避けやすいし、防御を崩すのも容易い。

「ふっ!」

がら空きの懐に確実な一撃を入れていく。
目の代わりにある生命の炎が消え、金色の粉に変わっていった。
ジンとウォッカの方に目をやると、金色の粉がたくさん舞っているのが見えた。
私も負けていられないな。
【残月】を使い、奥の方にもウジャウジャいるスケルトンを倒していく。




   ピロリん。
『Lvが上がりました』
『2ポイント獲得しました。任意のステータスに割り振ってください』

っしゃ!
久しぶりにLvが上がった!

『ジンのLvが上がりました』
『ウォッカのLvが上がりました』

皆Lv上がったね。やったぁ!!
3人でハイタッチをする。
よし、この調子でズンズン行こうか!


広間を出ようと足を進めていると、壁に何か文字が掘ってあるのに気づいた。
…偶然にも、気づいてしまった。

「ジン、ウォッカ、ちょっと待ってて」

2人をその場に残し、文字が掘ってある壁に走りよる。
この世界の文字だ。
この世界の文字は、プレイヤーが見ると、自動的に頭の中で変換されて読めるようになっている。
一体どんな事が書いてあるのだろうか。




私は見るべきではなかったのだ。
あの言葉を読むべきではなかった。




[  君   が  殺  し  た  の  は  、  ス  ケ  ル  ト  ン  で  は  な  い  。  こ  の  世  界  に  生  ま  れ  た  生  命   だ  。  君  は  そ  の  事  を  忘  れ  て  は  い  け  な  い  。何  せ  、  生   き  て  い  る  者  は  皆  罪  を  背  負  っ  て   い  る  の  だ  。  罪  は  精  算  さ  れ  る  こ  と  は 無  い  。  君  も  ま  た  、  罪  を   背  負  っ  て  い  る  の  だ  か  ら  。  忘  却  す  る  な  。  A  .  R .  ]


息が詰まりそうになった。
胸が苦しくなった。
その文字は、こころに溶け込むようにして消えていった。


「るしーまだー?」

その言葉にはっと我に返る。

「るし?顔色悪いぞ?」
「う…ううん、何でもない。行こ?」
「変なのー」

私は2人を連れて早足で広間を抜けた。
その後、スケルトンは現れることはなかった。

 



「るしー光が見えてきたよー!」

目を凝らして遠くを見ると、確かに光が差しているのが見える。
早く光を浴びたいという気持ちを抑え、慎重に足を進める。
ここで油断すれば、罠にかかるかもしれないからね。

「うっわ。こっから先に罠がいっぱい仕掛けてある。えげつねェ」

ほらね。
最後の最後に油断していると足を掬われるやつだわ。

「踏まないようにゆっくりとね」





ナメクジのようにゆっくりと進み、やっと、出口に着いた。
洞窟を出ると、爽やかな夏の暑さが身体を駆け抜けていった。
空はどこまでも青く、照りつける太陽が鎧を熱して中が汗だくになる。
目の前に広がるは向日葵畑。
高さ5m。
青々としたその健康的な幹…茎の太さは約70cmはあろうか。
異常に発達した向日葵畑がそこにはあった。

「森?」

その問に返ってくる言葉はない。
何故ならそこに2人はいなかったのだから。

「ジン!?ウォッカ!?」

焦って2人の名を呼ぶ。

「るしー!ここから行けるよー!」

ジンの声が空から降ってきた。
なんと2人は花びらの上にいたのだ。
ホッと胸をなでおろし、2人の元へ行こうと茎を登ろうとする。
…が、ツルツル滑ってなかなか登れない。

「るし、まだか?」
「も…もうちょっと」

必死に茎にしがみつくがツルツルと滑り落ちてしまう。
くぅ…悔しい!!
何度も何度も挑戦するが上手くいかず。



十分経過。

「ゼーハーゼェハァ。コツを…教えて…」
「あのねーヒョイヒョイと来れるよー!」

ジン、それ説明になってないから。
天才はいいですよね!へっ!



 二十分経過。

ピロリん。
『スキル【登り上手】を取得しました。』

ふぉぉぉお!!
来た!これを待ってたんだよぉ。
早速  登り上手を使ってみる。
さっきまでツルツル滑っていたのが嘘のようにスルスル登れた。
これは、ここで重宝出来るスキルだ。

「るし、遅いぞ」
「ごめん」


向日葵の上から見る景色は絶景だった。
見える限りが向日葵で埋まっており、黄金の絨毯のように見える。
さて、ここでお昼ご飯に入ろう。
お腹が減っては戦は出来ぬからね。

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