49 / 127
世界戦③とお風呂
しおりを挟む「次の試合、負けてくれないでしょうか?」
突然、初心者装備の人にそう話しかけられた。
負ける?
何故に。
てか、
「貴様は誰だ」
そいつは少し顔を顰めたが、すぐに笑顔を浮かべ、
「あぁ、失礼しました。私は、リアルの…ある国からの使者です。それ以上は詮索しないでくれると有難いですね。貴方の命にも関わる故。それにしても、生で見る方がお美しいですね。貴方の活躍はリアルで拝見しております。その実力、随分と努力をされたようだ。私、貴方の動きを惚れ惚れと見ておりました。今ここで貴方に会えることを嬉しく思っております」
言葉の端々に嘘が飛び散っているように感じた。
何とも胡散臭い使者さんだ。
「で、その使者が私に何のようだ」
その問に使者はいやな笑を浮かべる。
まるでカエルのような顔だ。
「率直に申し上げますと、貴方に是非とも八百長試合をして頂きたいのです。何、タダで負けろと言うわけではございません。それ相応のリアルマネーは用意しております」
八百長試合?
野球でそういう事がよくあるって聞いたことがある。
私の中では八百長=詐欺みたいな感じだな。
詐欺と言えば、私、パッシブスキルの【詐欺】スキルを持ってたや。
今までoffにして封印してきたけど、そういうスキルはここで使うべきだと判断した。
すかさずonにする。
さぁ、ここから話に乗った振りをするか。
詐欺師になりきるんだ!
「だが、私はわざと負けるような真似はしたくはない。まぁ、金額ぐらいは聞いてやってもいい」
使者はカエルのような笑を一層深めた。
こいつの名前は蛙男だ。
そうしよう。とても似合っていると思う。
「3億…はあると思っていただきたいです」
3億っ!?
思わず動揺が顔に現れてしまいそうになるが、【無心】を発動させて抑え込む。
動揺するのは仕方が無い。
だって、普通の学生が手に入れられるようなお金じゃないんだもの。
「3億か…なるほどな」
顎に手を添えうんうんと頷く。
蛙男は私がこの提案を前向きに考えていると思い込み、下卑た笑みを浮かべている。
「どうです?もし八百長試合をして頂けるのなら前金で1億を先にお渡ししますよ?」
前金高っ!
心が揺れるが、私は世界一位になりたいのだ。
どうせ1位になったら、リアルでお金を貰えるから別に八百長試合をしなくてもかなり儲かるのだ。
もし仮に3億手に入れたとしても怖くて使えないよ。
「前金は要らない。…戦いの方は善処する」
日本人がよく使う善処という言葉は便利だ。
善処とは、必ずしもそうするという意味ではなく、前向きに検討するということ。
その私の返事を聞いて満足したのか、
「そうですか、ありがとうございます。試合の方、宜しくお願いします」
そう言って笑を崩さずに人混みに消えていった。
人生の中で八百長試合をしてくれだなんて迫られることがあるなんて思わなかったよ。
まぁ、やらないんだけどね。
次の試合は瞬殺だ。
相手はどこかの国のお偉いさんだったりして…。
だけどそれはこの世界では関係の無いことだ。
このことは一応運営にも報告しておこう。
『午後の初戦は~!日本代表、軍服、るしVSドイツ代表、運男、セグエス・ファルデス!!ドイツは日本の進撃を止めることが出来るのか!?』
『軍服は皆さん知っての通り、瞬殺が得意ですよね。気づいた時には死んでいる…っていう感じらしいですよー!!運男はその2つ名通り、運がいい!いやぁ、瞬殺と運、どちらが勝つのか見ものですねぇ!!』
運がいい?
まさか、私と同じ極振りさんですか?
仲間ですね。
「御手柔らかに、軍服さん」
意味有り気にいう運男。
ははーん。
八百長しろって言ったのは君だね?
「分かっている。」
運男っていうか、金を流して勝っただけでしょ。
ある意味での運男だね。
『go!!!』
こういう卑怯な人はこの戦いに相応しくない。
確かに、司会は何をしてでも勝てと言っていたけど、八百長試合だけはダメだと思う。
「軍服さん。分かってますよね?」
わかっていますとも。
満月を抜き、空気を四回切る。
手元が狂うことはもうない。
シャン
シャン
シャン
シャン
見えない斬撃が飛ぶ。
まずは右手がゴトリと地面に落ちた。
次に左手が。
右足が。
左足が。
残った部位は支えをなくしてそのまま地面に落ちる。
運男は、何が起こったのか理解が追いつかないようで、呆然と身体から切り離された自分のモノだった物を見た。
それが自分のモノだと理解が追いついてきたようで、顔を青ざめさせた。
「お…お…俺のっ!!ァァァア足っ!!て…てててて手!!い…痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!ぁぁぁぁぁぁあああ!!!」
私は静まり返った会場に、今からの会話を聞かせるために声を張り上げる。
「貴様は、私に八百長試合をしろと言ったな?」
運男は口から血と泡を出しながら、鬼のような形相でこっちを睨んできた。
「ギィ……そ、そうだぁ!!!このうそづきぃぃぃぃいいいい!!!!」
ゆっくりと手足がない者のいる場所に歩み出す。
ザワザワと会場が揺れた。
「私は、やるとは言っていない。善処すると言ったんだ。私は1位になるつもりでここまで来たというのに、金をやるから負けろ…だと?貴様のような奴が何故ここまで来れたのかは分からないが、私に当たったことが幸運だったな、運男。何故なら、貴様の八百長がバレたのだから。本当に運がいい奴だ。私以外の日本代表に当たってでもみろ?トラウマになるぞ?八百長試合して負けろとでも言ってみろ。その場で拷問のような死を与えられただろう。…貴様は実力でここまで来た。金というリアルの力で。だがな、ここはリアルではない。貴様が使えるのはこの世界の自分の実力のみだ。貴様のような奴はここで死ね。私が貴様を勝たせてしまったら、本戦で散っていった日本の強者達に顔向けが出来ない」
お、ちょうど運男の所までこれた。
「ぐ…ぐんぷぅくぅぅぅぅ!!!!」
顔色を青から赤にコロコロ変える運男。
ピエロみたいだね。
さぞ、自分の思い通りの試合をやってきた事だか。
「不運。ではな、運男死ね」
首を刎ねると同時に金色の粉に変わっていった。
もちろん、大量に流れた血もだ。
『試合しゅーりょぉぉぉぉぉ!!!運男まさかの八百長試合をしていたのか!!俺は俺はァァ悲しいよぉぉぉ!!!』
『まぁ、八百長試合もありだと思いますよ!何をしてでもOKでしたからね!まぁ、それが許せない人も多くいるのでしょうね。』
いやぁ、頭に浮かんだことを長々と言ったから何を言ったか記憶にないや。
そさくさと代表席に行く。
「…るし…グッジョブ…」
「かっこよかったです!私、八百長試合を迫られた瞬間殺すような人ではありませんよ?」
「俺は…感動したよ」
「僕も」
4人は揃って拍手し出す。
皆…恥ずかしいから辞めて。
と、急に真剣な顔をしたジャンヌが前に出てきた。
「どうしたの?ジャンヌ」
3人を見ると、3人も真剣な表情をしている。
「実はですね…」
「ただいまー」
「「「「おかえりなさい!」」」」
おー、今日は久しぶりに皆揃ってるね。
トトトと駆け寄ってきたジンの頭を撫でる。
「るし、今日の試合、いいこと言ったな!」
グッと指を出すウォッカ。
「そうです。素晴らしい試合でした。私感動しました!」
「我もだ。汝言う時は言えるではないか」
皆…!!
そんな事言ったら、調子に乗っちゃうじゃないか!
「るし様。私、今日の試合を見て感動したので、お風呂、というものを作りました。以前、湖じゃなくてちゃんとしたお風呂に入りたいとおっしゃいましたよね?」
お風呂作ったの?
ていうか、その肝心なお風呂は何処に?
「るし、そこの外壁に扉があるだろ?そこを開けてみろよ。驚くぜ?あ、開けるのは青い扉な?」
ウォッカが自信ありげに言うから、ちょっとワクワクしてきた。
扉もいつ作ったのだろう。
6つほどあるんだけど。
ガチャりと青い扉のドアノブを回す。
少し開けると熱気が。
まさかっ…この熱気は…。
そのまま勢いよく開ける。
ブワッ
と、湿気を帯びた熱気が押し寄せてき、そのまま中に進む。
「…へ?」
扉の先は温泉だった。
それもかなり広い。
シャワーと桶が置いてあるのは分かる。
だが、ここからが理解出来なかった。
…半径3m程の温泉が5つほど設置してあったのだ。
しかも眺めは何故か雪景色。
暖かさに混じってほのかに雪も舞っている。
「待て待て待て…」
思考を整理しようと頭を振る。
どうしてこうなった。
何で雪が降っているんだ?
うんうん唸っていると、
「ふふふ、るし様、喜んで頂けましたか?私とヴィネの合作です」
横にギムレットがやって来た。
「す…凄く嬉しいけど…一体どうやって作ったの?」
ドヤ顔のヴィネがやって来た。
「まず我が亜空間を作り、ちょいちょいと弄って気候を雪にし、ギムレットが街で見かけたお風呂というものを昔のローマの風呂と掛け合わせて、出来たものをここに設置したという訳だ。どうだ?気に入ったか?」
…言葉が出ない。
一旦外に出ようか。
気に入ったか、と聞かれれば気に入ったと答えるが、作り方のスケールが違う。
てか、ヴィネって空間を操ることが出来るんだね。
さすが悪魔様。
「どうです?今から皆で一緒に入りません?」
「いいね!」
…ん?皆で?
ということは、裸の付き合い?
ヴィネも?
…家族だから別に良いのか?
だがしかし、小三以来異性の人と一緒にお風呂に入ったことないんだよな。
緊張する。
ここはゲームだからセーフなのか?
セーフなんですか?運営さぁぁあんん!!
「皆様!お風呂に行きますよー!」
「え…俺は…ちょっと…」
「ぼ…僕も…」
2人は顔を赤らめて尻込みしている。
ジンとウォッカは別に恥ずかしくもなんともないね。
だって、まだ子供だもん。
「ほら!脱ぎなさい!」
スポボーン
「「うわぁぁぁぁあ!!!」」
2人は叫びながらドアの前に置いてある白いタオルを手にしてお風呂場に去っていった。
ヴィネとギムレットも脱ぎにかかる。
「ヴィネ…下は隠してね?」
「分かっている。そこら辺のエチケットは我といえどもあるからな」
ギムレットは薄い服を脱いで生まれたばかりの姿になる。 豊満な胸が露わにっ!!
くっ…目が当てられないよ。
私の胸は寂しい。
女の子じゃないね、これは。
少しショックを受けた。
ヴィネは細マッチョで引き締められた筋肉が美しくシックスパックを作っており、思わず見蕩れてしまう。
「む…そんなにジロジロ見るでない。…恥ずかしいだろ?」
「ごめん…見蕩れてた」
「るし様、ではお先に」
ギムレットはそさくさとお風呂に向かっていった。
お風呂、気に入ったんだね。
脱いでないのは私だけ。
恥ずかしいよ…。
頭に乗っている軍帽を外す。
ボタンに手をかけるが、外す勇気がない。
「るし、遅いぞ。我が手伝ってやる」
「ふえっ!?」
ガッとボタンを外され、パンツもシャツもあっという間に脱がされた。
ヴィネの顔が目の前にある。
「ほれ、行くぞ?何でそんなに顔が赤いのだ?……い…っ行くぞ!!」
褐色の手に手を取られ、お風呂場に連れていかれた。
1
お気に入りに追加
1,319
あなたにおすすめの小説
転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!
小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。
しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。
チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。
研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。
ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。
新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。
しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。
もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。
実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。
結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。
すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。
主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。
W職業持ちの異世界スローライフ
Nowel
ファンタジー
仕事の帰り道、トラックに轢かれた鈴木健一。
目が覚めるとそこは魂の世界だった。
橋の神様に異世界に転生か転移することを選ばせてもらい、転移することに。
転移先は森の中、神様に貰った力を使いこの森の中でスローライフを目指す。
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
異世界転移!?~俺だけかと思ったら廃村寸前の俺の田舎の村ごとだったやつ
真義あさひ
ファンタジー
俺、会社員の御米田ユウキは、ライバルに社内コンペの優勝も彼女も奪われ人生に絶望した。
夕焼けの歩道橋の上から道路に飛び降りかけたとき、田舎のばあちゃんからスマホに電話が入る。
「ユキちゃん? たまには帰(けぇ)ってこい?」
久しぶりに聞いたばあちゃんの優しい声に泣きそうになった。思えばもう何年田舎に帰ってなかったか……
それから会社を辞めて田舎の村役場のバイトになった。給料は安いが空気は良いし野菜も米も美味いし温泉もある。そもそも限界集落で無駄使いできる場所も遊ぶ場所もなく住人はご老人ばかり。
「あとは嫁さんさえ見つかればなあ~ここじゃ無理かなあ~」
村営温泉に入って退勤しようとしたとき、ひなびた村を光の魔法陣が包み込み、村はまるごと異世界へと転移した――
🍙🍙🍙🍙🍙🌾♨️🐟
ラノベ好きもラノベを知らないご年配の方々でも楽しめる異世界ものを考えて……なぜ……こうなった……みたいなお話。
※この物語はフィクションです。特に村関係にモデルは一切ありません
※他サイトでも併載中
異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜
カイ
ファンタジー
主人公の沖 紫惠琉(おき しえる)は会社からの帰り道、不思議な店を訪れる。
その店でいくつかの品を持たされ、自宅への帰り道、異世界への穴に落ちる。
落ちた先で紫惠琉はいろいろな仲間と穏やかながらも時々刺激的な旅へと旅立つのだった。
激レア職業のハズレ持ち、現代ダンジョンを無双するー地図しか作れない無能と罵られ、最難関の大迷宮に捨てられたけど、ソロで攻略できるから問題ない
安田 渉
ファンタジー
世界中の建造物がダンジョンへと書き換わり始めてはや10年。
世界に2つとない超激レア職業『案内人』に覚醒した一条凪は、連日マスコミ取材にギルド勧誘と有頂天。だったのも束の間、すぐに最低最弱のハズレ職業である事が発覚し、まさかの転落。
最悪な職場だったギルドからも追放され、信じてた仲間には殺されかけ、挙句の果てに、大迷宮に置き去りに......
絶望の最中、全てに復讐する事を誓い、意を決して大迷宮に挑む凪だったが、『案内人』の真の力が覚醒し、まさかのダンジョン無双!?
待ってろよ。地上に戻ったら全てに復讐してやる。
人生逆転の復讐劇がいま始まるーー
異世界冒険記『ストレージ・ドミニオン』
FOX4
ファンタジー
遠坂亨(とおさか とおる)16歳は、夏休みの最中、新作ソフトを購入し、家へと帰る道のりで不幸にも命を落としてしまう。
その滑稽な死に方に、彼に大笑いで死を伝える、死神セラと対面する。
死後の選択として、天界で次の転生を待つか。新たな生を得て、超人的な能力か、神話級武器をもらい受け、ゲームの主人公みたいに活躍できる異世界にて、魔王討伐をするか。と、問われる亨。
迷ったあげく亨は、異世界へと旅立つ事を決意する。
しかし亨は、ゲームの主人公みたいな生活を送る事は拒否した。
どれだけ頑張っても、一人で出来る事は限界があると考えたからである。
そんな亨が選択した能力は、死んだ時に手にしていた携帯ゲーム機を利用し、ゲームに登場する主人公や、魅力的なキャラクター達をゲームのストレージデータから召喚するという能力だった。
ゲーム的主人公ポジションを捨て、召喚能力を得た、亨ことトールの旅が、どん詰まりの異世界からスタートする。
主人公、個人の力は、チート持ちとは縁遠いものです。地道に経験を積んで成長していくタイプです。
一話の文字数は、千から二千の間くらいになります。場合によっては、多かったり少なくなります。
誤字脱字は無いように見直してますが、あった時は申し訳ないです。
本作品は、横書きで作成していますので、横読みの方が読みやすいと思います。
2018/08/05から小説家になろう様でも投稿を始めました。
https://ncode.syosetu.com/n7120ew/
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる