私は………必要な子？

出会い

ティアラが冒険者登録してその当日にSランクになった日から2年がたった。
ティアラは短かった髪の毛が腰辺りまで伸びた。痩せていた顔や身体も平均ぐらいまでになった。身長も少し伸び顔も可愛いらしいから綺麗に変化してきたので美少女と噂になっていた。
「ねえ、君！よかったら俺とご飯とかどお？」
ロリコンらしき男がティアラに下卑た笑みを浮かべ近づいた
「結構です。私これから依頼がありますから」
子どもの2年とは成長が大きいもので無邪気さが無くなり年の割に大人っぽくなっている
「俺Bランクのチームのリーダーなんだぜ！」
「それが何です？」
「だから！それに俺Bランクでもあるんだ！その俺に逆らうのか？！」
ティアラをナンパしてきたロリコン男は逆ギレし始めた
「おい！そこのロリコン男！何してる！」
知らない男の子がロリコン男に注意？をした瞬間ティアラは面倒なことになりそうだなと思った
「ガキには関係のないことだ！」
「いいや！その子が困っているだろ！」
「………お二方私を新人の冒険者と思っておいでですか？」
二人は思っていると答えた
「私はSランクです。それと、貴方助けてくださろうとして下さりありがとうございます。私はこれから依頼があるので失礼します」
「「え？！」」
ティアラはこの2年の間でマイペースになっていた


この時ティアラを助けようとした男の子はティアラを見て一目惚れした


ティアラは馬車が沢山止まっている所につき高そうな服を着て一番偉いであろう人に話しかけた
「あの、貴方様がヴェーンデ公爵様でしょうか？」
「ん？君は？？」
ヴェーンデ公爵はティアラを見て眉を顰めた「私は今回護衛の依頼を受けたティアラと申します」
「……Bランク以上の条件だったはずだ。申し訳ないが君はそうは見えないのだが…」
「ヴェーンデ公爵その子俺達より強いですよ」
ヴェーンデ公爵の護衛の依頼を受けた他の冒険者がフォローに入った
「何？！ティアラといったね。ランクは？」
「Sランクです」
Sランクと聞きティアラを知らなかった公爵と護衛の騎士達は驚いた
「これは驚いた。まさか、Sランクとは」
「ヴェーンデ公爵この子凄いでしょ？」
同じ依頼を受けた他の冒険者達はティアラを絶賛し始めた。
「ああ」
「この子は魔法だけじゃなくて剣も凄いんですよ！」
「ケイゴ……もう止めて」
「ん？ティアラ照れてるのか？」
「別に！」と言ってふいっと横に向いた。


ティアラはいつまた昔のようになってしまうか怖くて周りに本音で話せなかった。
「要らない」と言われたらもう生きていけないと思うほどにだ