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これからどうしよう
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「私…とうとう捨てられちゃった」
ティアラはもうどうすればいいかわからなかった。
宛もなくフラフラとティアラは歩いている。この辺は夜魔物が出るとわかっていたがもうどうしたらいいかわからなかった
『ティア!ティア!僕達が見える??』
小さい人間みたいな者が話しかけた
「え?精霊?」
『よかったー!私達が見えるのね!』
『きっと精霊封じの結界から離れたからだね!』
『ティア?どーしたの?』
ティアラの周りにワラワラと精霊が集まり始めた
「どうして私の名前知っているの?」
『僕達ね!ずっとティアのそばにいたんだよ!………でも、ティアのお母さんが亡くなってからは屋敷の外から見守っていただけだけど』
「え?お母様、は亡くなってないよ?」
『??ティアのお母さんは亡くなってるよ。ティアの今のお母さんとは血繋がってないよ』
精霊達はティアラの知らないことを教え始めた
「私はお母様と血が繋がっていない……実のお母様は死んじゃっている…………あ、はは。もう訳がわからないや」
『ティア…………今は眠った方がいいよ。周りは私達が見てるから』
「うん」
考えることを放棄したティアラは精霊達の勧めで眠ることに決めた
「ここ、は?」
『ここは精霊の森だよ~』
「精霊の森……あれ?でも精霊の森って隣国のオルフェ王国だよ、ね?」
『うん!だから僕達が寝てるティアを連れてきたのー!』
「あ、そうなんだ」
『そうそう!精霊王様達からこれ渡してくれってー』
「杖?」
白銀色のキラキラした杖がティアラの手に渡された。持ち手はコバルトブルー色の根のようなものが巻き付かれている
『黙示録(アポカリプス)って言うんだよー。世界に1本しかないんだよ』
「世界に1本しかない………でも、どうしてこれを私に?」
『アポカリプスはティアが持つべきだからだって~』
「そうなんだ」
『アポカリプスを使えばティアも魔法を使えるよ!』
「魔法がつかえるの?!」
『うん!』
「魔法が使える…………………」
ティアラは魔法を使えると知り喜びを噛み締めていた
『ティア街に行ってみない??きっと楽しいよ!』
「街……行ってみたい!私街行くの初めて!あ、冒険者ギルド?っていうの行って冒険者登録してみたい!」
『じゃあ、行こー!』
精霊達はティアラが嬉しそうにしていて嬉しい
「ここがオルフェ王国の王都………凄い!凄い!」
「おや?お嬢ちゃん………オルフェ王国の王都は初めてかい?」
ティアラに話しかけたおじいちゃんはティアラのやせ細った身体と顔を見て眉をしかめた
「うん!街に出るの初めてなの!でね!冒険者ギルド?に行って冒険者登録するの!」
ウキウキとティアラはしていたが、周りにいた人達はティアラが冒険者登録すると聞いて悲しそうな顔をしている
「お嬢ちゃんがかい?」
「うん!冒険者の日記と言う本を読んでね!それでね!冒険者になろうと思ったの!」
ティアラは銀髪に紫色の瞳で痩せこけているがとても可愛らしい顔だ。
ティアラはあの牢獄のような場所にいた為、本来の素直で明るく純粋な性格を出せなかった
「そうかそうか……お嬢ちゃん冒険者ギルドの場所はわかるかい?」
精霊達は人間に姿が見られないようにしてティアラを見守っている
「ううん。おじいちゃん案内してくれるの?」
「いいぞ!案内してあげよう。こっちじゃ」
「おじいちゃんありがとう!」
ティアラは近隣諸国で随一大国を楽しそうにキョロキョロ見ている。
「着いたぞ。ここじゃ」
「わーー!大っきいね!」
レンガ調の4階建ての建物は立派だ
「王都のギルドじゃからのぉ」
そっかぁとティアラはキャッキャしてた
「あれ?前ギルマス?何してんすか?その子、孫っすか?」
「違うわい。この子は冒険者登録に来た子じゃ」
「え、こんな小さい子が??」
「そうじゃ……あ、お嬢ちゃん何歳かの?」
「8歳だよ」
ティアラは手を8にして見せた
「じゃあ、大丈夫じゃの」
「冒険者登録8歳から大丈夫っすからね。でも、この小ささで8歳………………」
「お兄さんも冒険者なの??」
「そうだよ。お嬢ちゃん名前は?」
「ティアラ!」
「ティアラかいい名前だな。俺はヨーフェス・クルライナだ」
「ヨーフェスさん!よろしく!」
ティアラはヨーフェスヨーフェスとゴニョゴニョ言っていた
「わしはルイン・ガーゴベルじゃ」
「ルインさん!!」
ルインはティアラに名前を呼ばれた途端悲しい表情をした
「さっきと同じようにおじいちゃんでいいんじゃよ?」
「え?でも…」
「ティアラ呼んでやってくれ」
「う、うん!おじいちゃん!」
ルインはおじいちゃんと呼ばれ物凄い!笑顔になった
「さて、登録するか」
「うん!」
「ティアラ俺は依頼があるからまたな!」
「うん!ヨーフェスさんまたね!」
手を振ってヨーフェスと別れた
「さて、ティアラここに手を置いてくれるかの?」
「うん!」
水晶の上に手を置いた瞬間水晶がとてつもなく光った。しかも見たこともない色にだ
「…………ティアラ本当に8歳かの?エルフだったりしないかの?」
「う、ううん。人間だよ。あの、何か不味かった??」
「いや、そんなことはないぞ」
ギルド内にいた人達はティアラに興味津々のようだ
「あの、何でお兄さんやお姉さん達は私の事見てるの??」
周りはティアラの仕草や表情に落ちたようだ
「ティアラ気にしなくても大丈夫じゃ」
「そう。あの、水晶の何だったの?」
「ティアラの魔力量を調べるものだったんじゃ。で、光り終わったら水晶から魔力量の数値が出てくるはずなんじゃが遅いのぉ……お、出てき、た?!」
「エラー??」
キョトンとティアラは聞き返した
「この水晶は1500まで測れる筈なんじゃが……それを超えるとは」
「何か駄目だった?」
「そんなことはないぞ!さて、登録の続きじゃ!この登録用紙に書いてくれるかの?」
「うん!」
暫くしてティアラは1つの欄を残し書き終わった
「ん?ティアラ終わったのかい?」
「おじいちゃんここの欄の……家名って書かなきゃいけないの?」
「家名は任意だから大丈夫じゃ」
「そっか」
ルインはティアラが急に真顔で聞いてきた為家族関係で何かあったとわかった
「さて!これで今からティアラは冒険者じゃ!ランクはFからじゃ!」
「うん!」
ティアラは早く依頼を受けたくてウズウズしていた。
ティアラはもうどうすればいいかわからなかった。
宛もなくフラフラとティアラは歩いている。この辺は夜魔物が出るとわかっていたがもうどうしたらいいかわからなかった
『ティア!ティア!僕達が見える??』
小さい人間みたいな者が話しかけた
「え?精霊?」
『よかったー!私達が見えるのね!』
『きっと精霊封じの結界から離れたからだね!』
『ティア?どーしたの?』
ティアラの周りにワラワラと精霊が集まり始めた
「どうして私の名前知っているの?」
『僕達ね!ずっとティアのそばにいたんだよ!………でも、ティアのお母さんが亡くなってからは屋敷の外から見守っていただけだけど』
「え?お母様、は亡くなってないよ?」
『??ティアのお母さんは亡くなってるよ。ティアの今のお母さんとは血繋がってないよ』
精霊達はティアラの知らないことを教え始めた
「私はお母様と血が繋がっていない……実のお母様は死んじゃっている…………あ、はは。もう訳がわからないや」
『ティア…………今は眠った方がいいよ。周りは私達が見てるから』
「うん」
考えることを放棄したティアラは精霊達の勧めで眠ることに決めた
「ここ、は?」
『ここは精霊の森だよ~』
「精霊の森……あれ?でも精霊の森って隣国のオルフェ王国だよ、ね?」
『うん!だから僕達が寝てるティアを連れてきたのー!』
「あ、そうなんだ」
『そうそう!精霊王様達からこれ渡してくれってー』
「杖?」
白銀色のキラキラした杖がティアラの手に渡された。持ち手はコバルトブルー色の根のようなものが巻き付かれている
『黙示録(アポカリプス)って言うんだよー。世界に1本しかないんだよ』
「世界に1本しかない………でも、どうしてこれを私に?」
『アポカリプスはティアが持つべきだからだって~』
「そうなんだ」
『アポカリプスを使えばティアも魔法を使えるよ!』
「魔法がつかえるの?!」
『うん!』
「魔法が使える…………………」
ティアラは魔法を使えると知り喜びを噛み締めていた
『ティア街に行ってみない??きっと楽しいよ!』
「街……行ってみたい!私街行くの初めて!あ、冒険者ギルド?っていうの行って冒険者登録してみたい!」
『じゃあ、行こー!』
精霊達はティアラが嬉しそうにしていて嬉しい
「ここがオルフェ王国の王都………凄い!凄い!」
「おや?お嬢ちゃん………オルフェ王国の王都は初めてかい?」
ティアラに話しかけたおじいちゃんはティアラのやせ細った身体と顔を見て眉をしかめた
「うん!街に出るの初めてなの!でね!冒険者ギルド?に行って冒険者登録するの!」
ウキウキとティアラはしていたが、周りにいた人達はティアラが冒険者登録すると聞いて悲しそうな顔をしている
「お嬢ちゃんがかい?」
「うん!冒険者の日記と言う本を読んでね!それでね!冒険者になろうと思ったの!」
ティアラは銀髪に紫色の瞳で痩せこけているがとても可愛らしい顔だ。
ティアラはあの牢獄のような場所にいた為、本来の素直で明るく純粋な性格を出せなかった
「そうかそうか……お嬢ちゃん冒険者ギルドの場所はわかるかい?」
精霊達は人間に姿が見られないようにしてティアラを見守っている
「ううん。おじいちゃん案内してくれるの?」
「いいぞ!案内してあげよう。こっちじゃ」
「おじいちゃんありがとう!」
ティアラは近隣諸国で随一大国を楽しそうにキョロキョロ見ている。
「着いたぞ。ここじゃ」
「わーー!大っきいね!」
レンガ調の4階建ての建物は立派だ
「王都のギルドじゃからのぉ」
そっかぁとティアラはキャッキャしてた
「あれ?前ギルマス?何してんすか?その子、孫っすか?」
「違うわい。この子は冒険者登録に来た子じゃ」
「え、こんな小さい子が??」
「そうじゃ……あ、お嬢ちゃん何歳かの?」
「8歳だよ」
ティアラは手を8にして見せた
「じゃあ、大丈夫じゃの」
「冒険者登録8歳から大丈夫っすからね。でも、この小ささで8歳………………」
「お兄さんも冒険者なの??」
「そうだよ。お嬢ちゃん名前は?」
「ティアラ!」
「ティアラかいい名前だな。俺はヨーフェス・クルライナだ」
「ヨーフェスさん!よろしく!」
ティアラはヨーフェスヨーフェスとゴニョゴニョ言っていた
「わしはルイン・ガーゴベルじゃ」
「ルインさん!!」
ルインはティアラに名前を呼ばれた途端悲しい表情をした
「さっきと同じようにおじいちゃんでいいんじゃよ?」
「え?でも…」
「ティアラ呼んでやってくれ」
「う、うん!おじいちゃん!」
ルインはおじいちゃんと呼ばれ物凄い!笑顔になった
「さて、登録するか」
「うん!」
「ティアラ俺は依頼があるからまたな!」
「うん!ヨーフェスさんまたね!」
手を振ってヨーフェスと別れた
「さて、ティアラここに手を置いてくれるかの?」
「うん!」
水晶の上に手を置いた瞬間水晶がとてつもなく光った。しかも見たこともない色にだ
「…………ティアラ本当に8歳かの?エルフだったりしないかの?」
「う、ううん。人間だよ。あの、何か不味かった??」
「いや、そんなことはないぞ」
ギルド内にいた人達はティアラに興味津々のようだ
「あの、何でお兄さんやお姉さん達は私の事見てるの??」
周りはティアラの仕草や表情に落ちたようだ
「ティアラ気にしなくても大丈夫じゃ」
「そう。あの、水晶の何だったの?」
「ティアラの魔力量を調べるものだったんじゃ。で、光り終わったら水晶から魔力量の数値が出てくるはずなんじゃが遅いのぉ……お、出てき、た?!」
「エラー??」
キョトンとティアラは聞き返した
「この水晶は1500まで測れる筈なんじゃが……それを超えるとは」
「何か駄目だった?」
「そんなことはないぞ!さて、登録の続きじゃ!この登録用紙に書いてくれるかの?」
「うん!」
暫くしてティアラは1つの欄を残し書き終わった
「ん?ティアラ終わったのかい?」
「おじいちゃんここの欄の……家名って書かなきゃいけないの?」
「家名は任意だから大丈夫じゃ」
「そっか」
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