聖女が婚約破棄されて処刑されてしまったら王国は滅びる？

登場人物紹介

リリアン・マールベラ
　マールベラ伯爵家の令嬢、魔法スティックを持ち変身魔法で魔獣を倒す能力を持つ美しい聖女。人々を守ることに誇りを持っている。シュペール王国の王太子アステールと婚約して、次期王妃になるはずだったが、リリアンに嫉妬して王妃の座を奪おうとする侯爵令嬢ジリーナの策に嵌められてしまい、婚約を破棄されたばかりか、魔族と通ずる悪役令嬢というレッテルも貼られてしまい、即席裁判にかけられ死刑を宣告される。彼女を貶めるために、半裸姿で、十字架磔にされ、火炙りにされるという残酷な処刑を受けるが、死の寸前、神に救われ、いずこかに転移した。


アステール
　シュペール王国の王太子、残忍な性格だが、オツムは少し弱く簡単に人に騙されてしまう。聖女であるリリアンとの結婚が決まっていたが、接近してきた侯爵令嬢のジリーナの魅力にたぶらかされ、リリアンが魔族と内通しているというでっち上げの証拠を信じてしまい、婚約を破棄し、邪魔になったリリアンを処刑しようとする。聖女のリリアンがいなくなれば、魔族からの防衛に支障が出るはずだが、そこらを考えるような思慮は持っていない。


ジリーナ
　侯爵令嬢で、リリアンを罠に陥れ、次期王妃の地位を奪ってしまう。もともと王太子妃の座を狙っていたが、リリアンに先を越されてしまい、彼女を妬み陥れて死刑に追い込んでしまう。邪悪な心の持ち主だが、頭は切れ、王太子アステールをたぶらかすことに成功した。


グリズラー
　魔族に属する魔獣。鋭い牙と爪を持ち、人々を襲う。熊のような容貌だが知能は高く、人語を理解する。変身したリリアンの魔法で倒される。


神
　万能の力を持つ存在。しかし、基本的に人間界の雑事には介入しない。無実の罪で処刑されそうになったリリアンの命を救った。