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やめて! エッチな攻撃は苦手なの
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「わたしをどうするつもりなの?」
妖魔に捕えられて窮地に陥ったわたしの口から思わず、そんな言葉が飛び出していた。敵に対してそんな事聞いてみたところで、どうなるものでもなかったのに。
「グフフ、わからんのか。パンツが見えるミニスカなんか着てる正義のヒロインが、負けて敵に捕まったら、いろいろとエッチな事をされると、相場は決まってるだろう」
やっぱりか……予想していた通りの妖魔クラーケンからの答えに、わたしは頭がクラクラしてきた。エッチな事とは? 全裸にされたり、貞操を奪われたりしてしまうのだろうか? しかし、このような下劣な者から辱めを受けるくらいなら、死んだ方がましだった。
「くっ、殺せ!」
わたしの口からは、思わずそのような過激な言葉が飛び出していた。だが、これは本気で死ぬというより、わたしのような高貴な立場の女騎士が性的な辱めを示唆された時に、それを拒む意思を示す常套句のようなものだった。
しかし、それを聞いた妖魔は、わたしを小馬鹿にする様な口調で
「そんなに死にたいなら殺してやってもいいぜ、ただし、オレ様がお前にいろいろとエロい事をして存分に楽しんだ後にしてもらうからな」
わたしの心底を見透かしたかのように、挑発してきた。ほんとうに憎たらしい奴だ。だが、いくらバカにされても、わたしは以前の世界では公爵令嬢だったという誇りだけは失っていないつもりだった。
(ダメッ! こんな低劣な辱めなど受けてはならないわ)
だが、いくら心の中で焦っても、どうにもならなかった。体の自由を奪われいくらもがいても身動き一つできない。完全に相手の思うがままだった。
「フフ、そろそろいくか」
クラーケンがそう言うとスカートをめくられているわたしの股間に向かって、ヌメヌメとして波打ちながら、いやらしい妖魔の新しい触手が近づいてきた。
「ああっ! いやっ!」
プリティレッド絶体絶命だ。もう絶望なのか、どんなことをされてしまうのか? わたしは目をつぶった。
「ギャアアッ!」
だが、わたしが目を閉じた次の瞬間に、妖魔の悲鳴が轟いた。
「えっ! 何が起こったの?」
再び、まぶたを開いたわたしの耳に飛び込んできた凛々しい声
「レッド、大丈夫ですか?」
頼りになる仲間、シルビアの声だった。いやシルビアではない。青のコスチュームに身を包んだ魔法少女プリティブルーだ。彼女のレーザーブレードで妖魔の触手が切り裂かれたのだ。わたしは触手から解き放たれ、身体は自由を取り戻したのだった。
そして、ブルーを筆頭に飛び込んできた新たな戦士たち。緑、桃、白のコスチュームを身にまとっている。アデルのプリティグリーン、クラリスのプリティピンク、シモーヌはプリティホワイトだ。これで5人の魔法少女がこの場に勢ぞろいしたのだ。
妖魔に捕えられて窮地に陥ったわたしの口から思わず、そんな言葉が飛び出していた。敵に対してそんな事聞いてみたところで、どうなるものでもなかったのに。
「グフフ、わからんのか。パンツが見えるミニスカなんか着てる正義のヒロインが、負けて敵に捕まったら、いろいろとエッチな事をされると、相場は決まってるだろう」
やっぱりか……予想していた通りの妖魔クラーケンからの答えに、わたしは頭がクラクラしてきた。エッチな事とは? 全裸にされたり、貞操を奪われたりしてしまうのだろうか? しかし、このような下劣な者から辱めを受けるくらいなら、死んだ方がましだった。
「くっ、殺せ!」
わたしの口からは、思わずそのような過激な言葉が飛び出していた。だが、これは本気で死ぬというより、わたしのような高貴な立場の女騎士が性的な辱めを示唆された時に、それを拒む意思を示す常套句のようなものだった。
しかし、それを聞いた妖魔は、わたしを小馬鹿にする様な口調で
「そんなに死にたいなら殺してやってもいいぜ、ただし、オレ様がお前にいろいろとエロい事をして存分に楽しんだ後にしてもらうからな」
わたしの心底を見透かしたかのように、挑発してきた。ほんとうに憎たらしい奴だ。だが、いくらバカにされても、わたしは以前の世界では公爵令嬢だったという誇りだけは失っていないつもりだった。
(ダメッ! こんな低劣な辱めなど受けてはならないわ)
だが、いくら心の中で焦っても、どうにもならなかった。体の自由を奪われいくらもがいても身動き一つできない。完全に相手の思うがままだった。
「フフ、そろそろいくか」
クラーケンがそう言うとスカートをめくられているわたしの股間に向かって、ヌメヌメとして波打ちながら、いやらしい妖魔の新しい触手が近づいてきた。
「ああっ! いやっ!」
プリティレッド絶体絶命だ。もう絶望なのか、どんなことをされてしまうのか? わたしは目をつぶった。
「ギャアアッ!」
だが、わたしが目を閉じた次の瞬間に、妖魔の悲鳴が轟いた。
「えっ! 何が起こったの?」
再び、まぶたを開いたわたしの耳に飛び込んできた凛々しい声
「レッド、大丈夫ですか?」
頼りになる仲間、シルビアの声だった。いやシルビアではない。青のコスチュームに身を包んだ魔法少女プリティブルーだ。彼女のレーザーブレードで妖魔の触手が切り裂かれたのだ。わたしは触手から解き放たれ、身体は自由を取り戻したのだった。
そして、ブルーを筆頭に飛び込んできた新たな戦士たち。緑、桃、白のコスチュームを身にまとっている。アデルのプリティグリーン、クラリスのプリティピンク、シモーヌはプリティホワイトだ。これで5人の魔法少女がこの場に勢ぞろいしたのだ。
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