劣等の魔法士〜魔法は使えないけど、魔力は使えるので十分です〜

 ノーゼンハイム王国、アーカイル辺境伯家には『神童』と呼ばれる黒目黒髪の少年が存在した。だがその少年は5歳で執り行われる『適性の儀』にて適性なしの『劣等者』という烙印を押されることになる。

 マークという名の少年の関係者誰しもが彼に負の烙印が押されたことに嘆き悲しんだ。

 たった一人黒目黒髪の少年、マーク本人以外は。

 彼は頭の中でこんな事を考えていた。

「魔法が使えなくても、魔力は使えるよね?」

 幼少期から魔力操作を極め抜いた少年の無自覚チート異世界ファンタジー、開幕!

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