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一章

第十一話 力

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学校が終わり、俺は家に帰ってきた。
しばらくゴロゴロする。
暇。
よし!悪魔の国に行こう!
『瞬間移動』

「主様!」

「やあ、シンク」

そうそうに出迎えてくれたのはシンク。
うん!なんかめちゃくちゃ従者っぽくていい!

「今日はどのような要件で…」

「いやぁー。暇だったのもあるんだけど、ちょっとスキルを学びたくて」

「はあ…では、Sランク以上のスキルを持った住民たちを呼んでまいります」

「えっ!Sランクってめちゃくちゃレアだよね」

「悪魔は、Sランク保持率が非常にたかくてなかなか便利なものも多いですよ。ですが…ひとつよろしいですか?」

「うん」

「スキルは見たからと言って使える訳ではありませんよ」

「俺は使えるようになるんだ。分かりやすく言えば、魔王と同じジョブについている」

「なんと!これは失礼を、では呼んでまいります。どうぞ街の中でも散策しておいて下さい。シヅ様が案内してくださるでしょう」


頭の中にハテナマークを浮かべていると、

「では案内します。主様♡」

シヅ…いたのか…
それにしても、本当に大きくなった。前の2倍くらいの大きさになっている。知らない種族も多くなっているな…
道を歩いていると、バッという効果音がして、住民たちが頭を下げていた。
俺のせいだろうか?
近づいて

「皆、顔を上げてよ」

反応無し。少しこちらを見て1人が、

「お前も頭を下げろ。忠誠心を示すんだ。悪いことは言わないからよ。この国の人はシヅさまのファンばかりなんだ、そんな接し方していいわけないだろ。この国の神だぞ!シヅ様を見れるなんてぇー。光栄だァ!」

……
ハッズ!
えっ!俺に頭下げてたんじゃなくてシヅにか!
ヤバい、赤面赤面!
てかぁー

「おいシヅ!なんでそんなに神聖化されてんだ?しかも俺認識されてないし!なんかめっちゃ恥ずかったんだけど…」

ザワザワと音がする。「なんで、シヅ様に口答えしてんだあいつは!」とか聞こえる。

「大変申し訳ありません主様。皆の者!この方はこの国の王!ヤミソガ様だぞ!」

「なんと」とか言ってる声が聞こえる。さっき話しかけた人が「すみませんでした」と謝っている。

「まあまあ。どちらにしろ頭なんて下げなくていいよ。俺の中のいい王様像はフレンドリーだからね」

『かなり偏ってますね』

だまれ。

「主様!」

シンクだ!

「では、集めたものを王城で紹介いたします」

その瞬間、俺は王座に座っていた。なんか沢山の人が膝まづいている。

「えっと…みんなのスキルを見せてくれるかな?」

「はは!」

「私のスキルは『創造』一瞬でものの想像が可能です」

すげぇ!なんか一瞬で服が変えられたり?

「私のスキルは『空間』です」

「私のスキルは『暗黒』です」

………………………………

およそ、3時間後。
人口増えすぎ!Sスキル保持者だけでこれだけいんのかよ!まあなかなか便利そうなスキルも多かったな…おおすぎて整理がつかん!

『スキル保持数が500を超えました。特殊スキル『融合』を手に入れました。スキルの合成が可能です』

おお!じゃあ…回復系スキル全てを『融合』
目の前にスキルが移り様々な動きをしながらあわさっていく。

『スキル、『自動無限回復』を手に入れました』

!!!
頭がいてぇー!てか、1時間もかかった!やべぇ。

『スキル融合は大変ですから。集中力も半端じゃありません。のたうち回るところを見れて私は満足です』

集中集中!
攻撃系スキルの融合を開始する!
目の前にスキルが広がりそれを繋いでいく。

『攻撃系スキルは大変多いので終わるのは明日の朝ですかね?あー途中で止めようとすると頭おかしくなるんでずっとその座禅続けてください』

え?
座禅なんてしなきゃ良かった。
オワタ~!
しぬぅー!
心の中の叫び声が響く、静かな静かな夜でした。
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