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一章

第十話 いじめの始動

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次の日…

学校への登校。

「あれ?靴がねぇー」

何故だろう。まあ俺忘れっぽいし、昨日持って帰っちゃったかな?
先生にスリッパを貸してもらい、教室に入る。
席に着…

『座らない方が賢明ですよ』

わーお。画びょうだぁー!
机の中には何もなし。
ノートを開くと…悪口の数々。うわぁー傷つくぅー。
とでも思ったかぁ!
舐めんじゃねえよぉ!
ナーレの悪口に慣れてんだよ俺はぁ!
ふん!我慢比べしてやんよぉー。


授業中はさすがに何も無かったな。

「おい!てめぇー。ちっとツラ貸せや」

おおー。俺は今!猛烈に感動している。
前世アニオタの俺からしたら、こんなセリフを聞ことは無いと思っていた。
ズバリ!カツアゲイベント。いいねぇー!青春だねぇー。

『カツアゲを青春と呼べるあなたは、どんな学生時代をすごしていたんですか?』

ふん!何の変哲もないあまりにも普通すぎた学生生活だよ!
まさに何も無かった!色恋沙汰なんてぇー。
一応あったちゃーあったけど…
1回振った事が小学生の頃にあったくらいかなぁー。

『えっ!あなた告られたことあったんですか!9999999999億年に一度の奇跡ですね!』

グサリ。

「おい!てめぇ無視してんじゃねえよ」

「あー!すみません。はい!面貸させていただきます」

まあともかくここでの選択で大きく学校生活が変わる!
ルート1 不良フルボッコ。実は強いパターン
ルート2 大人しくやられる
甲乙つけがたい!

「おい!はやくこい」

「すみません」

校舎裏まで来た!こんなベタな展開なかなかないぞ!
こんなこともい1度もないかもぉー!
慎重に選ばないと!
ああー迷うめちゃ迷う!

「お前は王子に嫌われたんだよ。後悔しな!」

チンピラAが手をあげる。

「ちょっとそこ五月蝿いうるさい。今考えてんの!」

突き飛ばす。するとチンピラAが吹っ飛んでいった。

「ぐは!」

「なんだコイツ!てめえらかかれ」

あれ?ちょっと強く押しただけだよね!

『あの龍を眷属にしたので1部、力を与えられたようですね』

っていっぱい来てる!ここからどうしよう。
いや!もう1人っちゃったしぃー。
もう全員やっちゃえ!

30秒後

「ひぃー!なんなんだお前」

「ふん!お前が知る必要は無い。だが、このことを誰かにバラぜば…」

拳をあげる。

「分かったよ。分かったよ。もう許してくれ。野郎どもいくぞ!」

「「覚えてろよー」」

おお!なんて素晴らしい捨て台詞!
この世界の人はアニメオタクなのでは?

『んな訳あっか!この手抜きキャラが』

おおう!これでも主人公だぞ!
お前だって適当に毒舌キャラ付けようとしたら変な方向行っちゃった可哀想なキャラのくせに!

『ふん!お前何の変哲もない、なろう系のモブキャラって感じだろうがよ』

ああん!じゃあお前は何の変哲もないナビゲートキャラだろ!
大体いるぞ?なろう系では!
その時頭に頭が響いてきた。

【これ以上、作品の裏話をするでない!】

あっ!神様作者

【おいそこ!変なルビつけんな!】

確かに!ルビとかアニメ化した時に扱いにくいかも!

【そんなセリフアニメ化した時に無くなっちまうぞ!】

『はあ…アニメ化なんて出来ると思ってるんですか?馬鹿どもが』

くそっ!割と正論!

【だからその話はやめるがいい!こうなったら!『神の鉄槌作者の特権』】

うわぁー眠くなってきた。

『私もなんだか…』

【作者は、文字を打つことによって登場人物をすきに操れるのだぁー!ハッハッハ】

意識が薄れていく…

「おおーいっ!」

シヅの声が聞こえた。

「あれ?シヅ?それにモブ?」

「それにとはなんだ!」

「どうしてお前らが?俺はなんでベットで寝てるんだ?」

「えっとねっ!校舎裏で倒れてるのを私がみつけて、保健室に搬送したわけ!」

ううーん。おかしい。チンピラぶっ飛ばしたあとの記憶が無い。
なんかすごいことがあったような気がしたんだけど…
まっいいか!
俺のポジティブシンキングは伊達じゃなえ!

『私も記憶が無いのですが…』

ついに壊れたか!取替えないと!

『お前の頭ほどじゃねえ』

へい!了解しやした。
チャイムが鳴った。

「まあ、どうって事ないし授業は受けるよ」

「本当に大丈夫ですか?」

シヅがおれの手を握る。
モブが血の涙を流す。

「ああ」

ちょっとカッコつけてそう言い俺は授業に戻った。シヅらも一緒に。
その間に思っていたことは、
ああ!昼飯食うの忘れてたぁー!今からでも…いや!カッコつけて「ああ」とか言っちゃったしぃー。

結局、俺が昼飯にありつけたのは家に帰ってからだった。

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