日の出が祝福する時

ふつうのひと

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2章

25話 特進クラス強化模擬戦③

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───むかしむかし、ある村に一人の子供が暮らしていました。子供は、周りとは違うを持ち産まれたので、物心がついた時から特別な子としてさぞかし甘やかされながら育てられました。
その子供は、自分の力の美しさに溺れ、家族、友人、村の人々、果ては殿様にまでその力をみせびらかしました。
子供の力を実際に見た人々は、全員が口を揃えて「美しい」と感動し、子供を褒めたたえ、殿様は子供に褒美を持たせました。その美しさは、遠い地方からその子供の力を見る為だけに訪れる者もいる程だったそうです。




「よぉし!賢!準備はOK!?」
試合場にて準備運動を終えた朝日が、同じく離れた場所で朝日よりも少し早く準備運動を終えていた賢に必要以上に大きな声で呼びかける。

「あぁ、俺はいつでも」
賢はジャージの袖を掴み、素材の良さを体感しながら朝日の呼びかけに応じる。ちなみに、実行高専で支給されているジャージは、特殊な力が施されており、実行高専の生徒同士の戦闘によるダメージを最大限抑える事が出来るようだ。実行高専以外の敵からのダメージも同じように抑えられるといいのだが、それを実現するには膨大な内界力と技術が必要らしいので、中々難しいようだ。

「じゃあ!いくよーー!!スタァァァァト!!!」
無駄に声がデカく、異常に声が低い所謂デスボイスの体育教師の真似事をしているのか、朝日は体育教師と同じように胸を張って両手を腰に着け、待機所まで響き渡っているのでは無いかと思う程デカい声を出す。

(というか実際あっちまで聞こえてるだろ)




「おっ、試合始るっぽいぞ」
案の定、待機所では朝日の声を合図にして奥の方でカードゲームをしていた観戦組が試合場の見える窓ガラスの位置まで近付く。
待機所では、先程の戦いと同じく賭け事が行われており、今回は模擬戦の打ち上げで行くレストランの支払いを賭けているようだ。朝日に賭けている星霧と翠咲の2人は両手を握って願い事をするポーズを取り、朝日の勝利を懇願する。
翔庭と栢木は散らばったカードゲームを片付けながら試合場の方に目を向け、模擬戦の勝敗の行方を互いに考察し合う。待機所は試合場のすぐ近くにあり、20数mしか離れていない。少し目を凝らせば試合場の状況がよく見える。

「あ、翔庭さんカード踏んでるよ」

「え、あっ、すみません!」
翔庭は栢木から呼びかけられるまでカードを踏んでいたことに気付かず、慌てて栢木に謝る。栢木は全く気にした素振りを見せず、カードの収集を再開する。

「どっちを応援するべきなのでしょうか.....」

票は賢に入れたが、実際のところ朝日が勝利する可能性も大いにある。何よりも2人の大切な友達のどちらかに投票しなければならないことに、翔庭は苦痛を覚えていた。苦肉の判断で賢に票を入れたが、翔庭の心の中ではどちらか、では無く両者を応援している。

翔庭は小さくため息を吐き、打ち上げのレストランの支払いを賭けた勝負じゃなければ、と脳内で食欲に負けてしまった自分を責めるのだった。




場面は試合場内に戻り、模擬戦が朝日の声高らかな開始宣言により開戦された所から始まる。

(まずは様子見だな)
賢は下手に朝日に攻撃をせず、まずは朝日の出方を観察することにした。
だが、朝日は開始と同時に頭に手を当て、目を瞑って直立している。賢は朝日のその姿勢をしばらく見守っていたが、少し経ってから朝日の身体から微妙に内界力の可視化によって内界力が漏れていることに気付く。内界力の可視化。それは、力を発動した際に起こる内界力の漏れである。つまり、

(あれ考えてるんじゃなかったのかよ!!)

賢はそう心の中で突っ込んだ後、朝日があんな熟考する事なんてそうないだろ、と自身の突っ込みに対して更に突っ込む。

「通常手:低炎!」
そう言った直後、賢の身体中から通常の赤く光を放っている炎が溢れるように出てくる。賢はその炎を大袈裟に手を振って掴み、横投げで賢の身体の半分程の大きさの炎の塊を朝日に向かって投げつける。炎はそのまま直進していき、あっという間に朝日の目の前まで近付く。

「おぉっとっと」
朝日は低炎が当たる寸前の所で身体を回転させるようにしてギリギリで避け、「危ない危ない」と余裕の表情を見せる。そして再び手を頭に当て、熟考しているような姿勢になる。

「またその姿勢...?何かあるな」

「焔渦響拳」

賢が技名を口にすると、賢の両手に赤色の燃え盛る炎が包むようにして宿る。賢は両手から滾る炎を確認すると、地面を思いっきり蹴り、朝日の方向へと走り出す。朝日は口角を上げ、手を頭から離し、力を解除する。

賢が朝日の目の前まで来ると、右肘を後ろまで引き、拳を振りかざす。それに対して朝日は微動だにせず、ただ賢の攻撃を待っている。賢の拳が朝日を捉え、拳を朝日に向かって直進させた直後、朝日は軽快に横へ移動し、賢の拳は風を切って空振りとなる。
賢は攻撃の後隙が出来、思うように体が動かなくなる。朝日は姿勢を低くし、拳を握りしめて賢の脇腹、力を入れていなかった部分を捉えて的確に拳を当てる。

朝日の拳が脇腹にめり込み、異色な気持ち悪さと共に痛みが込み上げ、苦鳴を漏らしてしまう。

痛みに歯を食いしばる賢を横目に、朝日は拳を振った勢いを利用して身体を一回転する。身体を半回転までさせてから、膝を少し曲げて足を少し横にする。そして、脇腹を抑えようとしている賢の脇腹に、勢いを付けた横蹴りを食らわせる。

「──ッッッ!!!」
賢は手の甲ごと思い切り力の入った蹴りを入れられ、痛みと共にその衝撃で横に倒れ込んでしまう。
何とか手を付き、頭を打たずに済んだが、朝日は賢が起き上がるまで大人しく待っていてはくれない。
朝日の拳が地面に座り込んだままの賢を襲いかかり、賢は寸前の所で何とかそれを避ける。
賢は脇腹を手で押し込んで痛みを無理やり抑え、膝に手を着いて立ち上がろうとする。

だが、朝日の追撃は止まず、賢に攻撃を仕掛ける。賢は最早考えを捨て、力任せに朝日の腕を勘で掴む。そして、賢は赤色に光る炎を宿した拳で朝日の左肩にパンチを入れ、朝日を仰け反らせる。

「おおぅ......」

朝日は驚いたように目を見開き、賢の拳が当たった箇所を見つめる。その左肩からは赤色の炎が燃え上がり、朝日に継続的に、ダメージを与え続ける。朝日は左肩を思うように動かせない事を確認し、すぐに賢の方を見やる。

「ふぅ...痛っててて」

賢は脇腹を抑えながら必死に痛みに抗い、朝日に立ち向かう。朝日は顔に笑みを浮かべ、戦いを楽しめている自分への期待を高まらせる。

「さ、はやく続きをやろっか!」

それを聞くと、賢は黙って何も返答せず、身体から炎を出して低炎を発動する。朝日は少し賢から距離を取り、様子を見る。




──子供は少年へ、少年は青年へと変化しました。青年は自分の力に可能性を見出し、村から独り立ちをしました。村から出て行った青年は、各地に赴き、腕に自慢のある人々を次々となぎ倒していきました。それにより、青年は""と呼ばれ、恐れられ、陰口を叩く者も現れました。青年は幾度の戦闘の中で、頬から首の中心辺りまでもある傷を負い、人々はその傷を見て、悲鳴を上げて逃げていったり、実力の証明として青年へ勝負を挑んだりする者もいました。ですが、誰一人として青年に勝利した者はいませんでした。




賢は体の半分ほどの大きさの炎の塊を作り出すと、その炎の塊に指を突っ込む。すると、炎の塊は指が当たった場所を中心に亀裂が入り、四つに分裂し、賢の体の左右に二つずつ分裂した炎の塊が移動し、その場で浮遊する。
賢が朝日の方向へ一直線に走り出すと、四つの炎の塊は弾かれたようにそれぞれ弧を描いて朝日の方向へと空気を切って突き進んで行く。
朝日が横へズレると、四つの炎も軌道修正をして朝日の方向へ向かい続ける。朝日は四つの炎を当たる直前で身体を地面に付けるようにしてギリギリで躱す。そして地面からなるべく早く立ち上がろうとする。だが、

「ッッ!!賢、いつからそこに!」

不意に、朝日の背中に衝撃が走ったような感覚が走り、直後に背中を殴られた時の鈍痛と焼けるような痛みが襲いかかる。その痛みと衝撃により、朝日は思わず尻もちを着いてしまう。低炎に気を取られている隙に、賢は朝日の背後に周り込み、背中に拳を当てた、という訳だ。

朝日は口から流れ出る一筋の血をジャージの袖で拭い、ジャージの袖を血で汚す。そして顔を上げ、賢へ反撃を始めようとする。朝日は足に力を入れて振り上げ、手を使わずに尻もちを着いていた状態からしゃがんだ状態にする。そして顔を上げ、足に力を入れようとした時だ。賢が白く透明な内界力を纏った右の手のひら広げて朝日に向けている姿が目に入った。
賢は呆然と硬直している朝日に対して口角を上げ、




そんな青年の、周りを圧倒するような美しい力は───




「炎色、青!!」

男子高校生らしい低く大きい声で、そう言い放つ。途端に、朝日の左肩と背中を強烈な痛みが襲いかかる。再び尻もちを着き、左肩に手を当てて激痛を何とか耐えようとする。燃え盛る炎に直接焼かれている様に、激痛は止まず、耐えようにも耐えられない痛みが朝日を襲う。
朝日が激痛によって皮膚が爛れているのでは無いかと錯覚し始めた頃、突然、左肩と背中から爆発音が聴こえ、耳鳴りによって脳に嫌な音が響く。その直後、少し遅れて先程とはまた違う激しい鈍痛が朝日を迎え入れる。まるで内側から爆発されたかのような、そんな感覚が脳内で激しく訴え、警鐘を鳴らしている。
傷は一切付かず、ただ証明しようのない痛みだけが朝日を襲う。

爆発音が鳴った直後の痛みは一瞬で、気が付けば何事も無かったかのように痛みは引いていた。朝日は左肩と背中に残る異様な感触に怖気が走り、頬を冷や汗が伝う。直前の激しい痛みに震える足を叱咤し、何とか膝に力を入れて立ち上がる。
無理に口角を上げ、苦い笑みを浮かべて痛みで片方だけ細くなった目で賢の方を見る。賢は、右手を朝日に翳しており、その手からは低炎によって創り出された赤色の炎の塊が浮遊していた。だが、賢の顔は、何とも言えないような苦々しい顔で、とても戦っている相手に対しての顔とは思えない。
そんな賢に朝日は不意にも少し笑ってしまう。

(僕はね、知ってるよ)

朝日は心の中でそう呟くと、身体中から白く透明な、ユラユラと空間を揺らす内界力を大量に放出し、痛々しい笑みをして賢の目を直視する。賢が朝日の身体中から溢れ出る内界力に気付き、目を見開いた時に、

──!!」

朝日はそう言い放ち、わざと口角を上げる。賢はすぐに炎の塊を掴み、握りしめ、解き放つ。その瞬間、炎の塊は膨張し、巨大な炎の壁となった。賢は即座に後ろへ下がり、防御の姿勢を取る。

だが、いつまで経っても朝日の奥義は発動されない。

賢が距離を取った事を確認し、朝日は大量の内界力の放出を止める。これはつまり、

「.....騙したな」
賢は逃げ損だ、と頭を掻きながら朝日にそう言い放つ。朝日は後頭部に手を置き、気力のない苦笑いをする。

「はっはっ、これが戦いってやつだよ、賢」

朝日はしてやったり、といった悪い顔で賢に笑いかける。

「それよりも!よくやってくれたな!めっちゃ痛かったぞ!!」

「まあ、それも戦いだからな」
朝日の怒りに対し、賢は意趣返しの様に嘲笑う様な口調でそう言い返す。朝日は顔をしかめ、賢はしてやったりと悪い顔を朝日に向かって見せる。

ふと、朝日は左肩と背中から賢の炎が消えている事に気付く。どうやら、あの小爆発で炎の効果は消えるらしい。

朝日は靴のつま先で地面をトントンと鳴らし、後ろにやった左足に力を入れ、地面を思い切り蹴る。賢もそれと同時に、地面を蹴って互いに正面からぶつかり合う。

​───────​───────​──────────
「.....シロツメ、シロツメ!」
エンパイア本部、四命将会談室。この部屋には現在、シオンとプリムラ、そして気持ち良く眠っていたシロツメがいる。朝の鍛錬を終え、昼食を食べ終わり、会談室にて非常に座り心地の良いソファに座ったシロツメは、シオンの話の途中で眠りに入ってしまった。

「ちゃんと聞いていましたか?私の話」

「お前の話ではなく、英雄伝承の話だろう.....」

「いいんです、プリムラ」
少し怒った様子のシオンに、プリムラが軽くツッコミを入れる。シオンはプリムラに気分を害され、更に不機嫌になる。

「青年が頬に傷を負ったところまでは聞いていましたが.....」

シロツメは大きなあくびを交えながら出来るだけシオンを怒らせないように何となく覚えている話の流れをシオンへ伝える。だが、シロツメのあくびがシオンの逆鱗に触れたのか、シオンは両手でシロツメの両頬を叩き、無理やり眠気を覚ます。パチン、と拍手のような音が部屋に響き、シロツメは少しだけ眠気が覚めたような気がした。

「このお話は今後に関係するので、よく聞いてください。シロツメ」

「はい...」

シロツメは完全に萎縮し、ソファに縮こまっている。その光景にプリムラは吹き出し、大きな音程の低い笑い声をあげる。シオンから睨みつけられるまで、プリムラは笑い続けていたのだった。

​───────​───────​──────────
賢は朝日の目の前まで来ると、朝日の胸辺りを狙った横ストレートを仕掛ける。だが、朝日は身を翻して軽々しく避ける。賢の拳は空を切り、空振りとなる。

(想定済み!)

賢は殴りかかった時の勢いに乗せ、地面を振り払うようにして蹴りを仕掛ける。だがこれも、朝日は軽く跳んで躱す。宙に浮いたまま、賢に二段蹴りを食らわせる。そして隙が出来た賢に重ねて胸に拳を振りかざし、思い切り殴る。それにより、賢は胸への衝撃で呼吸が乱れ、後ろに大きく飛びずさる。賢は少し咳き込み、骨が軋むように痛む胸を手で押さえる。
朝日は賢の方向を見るなり、何かに気付いたのか、口角を上げて満面の笑みになる。賢が不審に思っていると、

「ずぅーっとこれを待ってた!!」

そう言い放つと、朝日は地面を蹴り、賢の方向へと全速力で走り出す。

空間モードォ──」
朝日は大きく拳を振りかぶり、分かりやすい攻撃の姿勢を示す。
賢は動きが段違いに鈍くなっていると感じ取り、避ける事は不可能だと判断して手を交差に構えて防御の姿勢を取る。だが、朝日は賢では無く、賢の目の前の何も無い虚空に拳をぶつけようとする。否、目を凝らすと、虚空に何かが存在しているのが分かる。賢の目の前の空間には、透明な、まるで翔庭の空間の歪みを小さく凝縮したような歪みが存在していた。その歪みはビー玉程の大きさしかなく、加えて透明な為、空間が渦のように歪んでいても視認はかなり難しかった。

「──崩壊クラック!!!」
そう言い放ち、朝日は小さな空間の歪みと拳を衝突させる。その瞬間、途端に試合場全体に色が無くなったかのように色彩が消え失せる。その白黒となった空間を賢が目撃出来たのは、ほんの一瞬で、

(これは、ヤバいんじゃないか───)

直後、真っ黒に色塗られ、所々に白色の亀裂が入った巨大な球体が小さな空間の歪みを中心に一瞬にして広がり、朝日はその空間の歪みの中に取り込まれ、賢は空間の歪みに触れた瞬間、反発するように後方へと身体を大きく吹き飛ばされ、試合場の結界に受身を取れずに身体をぶつける。空間の崩壊によって発生した衝撃波は結界を貫通してグラウンドにまで及び、試合場を中心にして周りのグラウンドの地面が少し抉れ、砂埃が立つ。
その衝撃波は待機所まで及び、待機所の窓ガラスを不可視の斬撃が襲いかかる。待機所の窓ガラス自体に結界が編み込まれている為、待機所の中に被害が出ることは無かったが、窓ガラス付近にいた星霧と翠咲は衝撃で椅子から転げ落ち、心拍数が急激に上がっていた。

───ピシッ、とガラスの割れたような音が響き渡り、試合場全体に張られていた強力なする。

「やっっべ!やり過ぎた!?」

朝日はすぐに力を解除し、賢の安否確認をしようとする。だが、朝日が力を解除する前に巨大な空間の歪みは何者かによって一瞬にしてバラバラに砕け散る。
その人物は、

「試合中止ーー!!」
巨大な空間の歪みを一撃で崩壊させ、両手に賢を抱えて朝日の目の前まで来たのは、矢羽根凪だった。
矢羽根はしかめっ面をしており、かなり怒り心頭のようだ。

「やり過ぎ!失格だよ成宮!!」

「はい...すみませんでした.....」

これに関しては何も言い返すことは出来ないため、朝日は素直にやり過ぎたことを反省する。賢はと言うと、矢羽根の腕の中でぐっすりと眠っており、見たところ少し頭が切れているようだ。後で賢に謝ろう、と朝日は心に決め、矢羽根から賢を奪って賢を背中に乗せ、待機所まで歩いて帰る。

待機所まで来たら、扉が開いて一気に観戦組がなだれ込んでくる。

「すげぇ技だったよ朝日!!」
「凄かったよなるちゃん!!」

星霧と翠咲は賢を気にしながら落ち込む朝日を慰めたり技を褒めたたえたりする。翔庭と栢木は朝日を慰めてから賢の心配をしている。心做しか2人は何故か何か別のことで落ち込んでいるように見える。

満身創痍の朝日に眠気が襲いかかり、朝日は一瞬にして死んだように眠りに着いてしまう。

「え!!やばい死んだ!?」

「えぇ!?」

「いや、寝てるだけじゃ.....」

そんな話し声も遠く遠く段々と聞こえなくなり───
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