日の出が祝福する時

ふつうのひと

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1章

20話 舞台は終幕へと──

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突然、真横から飛び出してきた光の刃は、元から抉れていた腹を突き抜け、胴と下半身が両断された状態となった。我瑠無は目を見開き、瞳孔が縮小する。口端から血が流れ出し、思わず口の中に溜まっていた血反吐を地面に向けて吐いてしまう。血は赤黒く、段々と土に溶けていく。

「ぐおぉ.....」
我瑠無は地面に激突する前に受身を取ろうとするが、下半身は既に亡き別れになっており、足は勿論、腰から下の感覚が全くない。

α6番、カストルは、周囲に存在する光を吸収し、輝く刃を生成して飛ばす。カストルの刃は光さえあればどこにでも生成可能で、刃が消えるまでは1つしか生成出来ない。カストルの刃を当てる目標を設定することができ、刃が自身の設定した目標に命中した場合、刃は目標の硬度を無視して突き進んでいく。

我瑠無の両断された身体は、無慈悲にもそれぞれ地面に激突する。地面から何かが潰れるような不快な音がした後に、地面に血が円形に広がっていく。我瑠無は当然動かなくなっており、地面に転がっていた武器も次々と地面に沈み、消えていく。
つい先程まで活発に動いていた、ハッキリとした生を宿していた敵は、死に達した瞬間から何の価値も無いただの屍へと変貌する。当然その屍は動くはずも無く、何か害を与えることもない。


──政府連合に所属している者は、エンパイアに所属している者達を絶対的な悪として侮蔑し、憎み、忌み嫌う。政府連合の一員として生を受けてから、学校へ行っても、テレビを見ても、外へ出ようとも、"エンパイアは悪"と、嫌という程教え込まれる。それが何十年も続き、やがて国民全員は政府連合に絶対的な信頼を置き、エンパイアを絶対的な悪として認識していた。
エンパイアが自分達に被害を与えた訳でもない。国と犯罪組織の戦争に巻き込まれ、その度に人が死ぬ。その連鎖で、エンパイアが世界的な犯罪集団となり、日本だけでなく世界から敵対視されるようになった。
エンパイアに所属している者も政府連合に所属している者も同じ人間だ。例え憎むべき敵であるとは言え、目の前で人間が死なれるのは何とも気持ち悪いものだ。だが、

(.....お、終わったぁ~。さて、淡生さん達も終わった頃かな)

政府連合は、エンパイアに所属している者達を人間として教えていない。故に、エンパイアに立ち向かう政府連合の人々にとっては、ただの怪物退治であり、人間の命を奪っている自覚など微塵も無いのだ。

星霧はとっくに動かなくなっている死体を見つめ、肩を回して力を抜き、疲労を回復させる。星霧の力は一つ一つの火力が高く、燃費が悪い。加えて、星霧は敵を倒すことだけに集中し、後のことは考えないように心がけている。力に内界力を限界まで込め、1つの技に内界力の約半分を使い、時間を置いてまた限界まで内界力を込めた技を発動する。それを繰り返したため、星霧の脳にはかなりの負荷がかかっていた。星霧としては一刻も早く帰ってすぐに寝転びたい所だが、まだ朝日と大柳の安否確認が終わっていない。そしてその後にも教師へ報告、他の生徒が戦っていたらそこに加勢するなどやる事はまだまだある。まずは朝日から探そう、と思っていたところで、

「あれ、もう終わってる!?まじかぁ.....って、大柳は?」
タイミング良く朝日が現場に駆けつけ、星霧に明るく話しかける。

「あ、朝日さん。大柳さんは、まだみ、見つかってないけど.....多分崖の下だと思う...多分?」
曖昧な返事をしてしまった、と後悔する星霧は、朝日の言葉に対して崖下の方を指差し、恐らく大柳がいるだろう位置を示す。大柳は崖から落とされたまま、依然として戻ってきていない。まさか、と2人の頭に懸念が浮かぶが、目の前に突如として現れた人間を見てその考えを消し去る。
目の前に突然現れた人物は、どこからとも無く現れ、まるでずっとそこに居たかのように佇んでいる。その人物は被っている帽子を指でつまみ、深く被り直す。そして朝日と星霧の2人に深深と頭を下げる。

「星霧様、朝日様、ご苦労様でした。大柳様はこちらで回収、治療を致しましたので速やかにご帰還を」
2人の目の前に現れ、深々と必要以上に頭を下げた人物は、この街に来る際のバスの運転手だ。彼は帽子を深く被っていて顔が見えない。

「なお、他生徒の戦闘も既に終わったようなので、どうぞご安心を。」
運転手は頭を上げ、手を朝日達の前に置く。手のひらからは青白い光が淡く輝いている。

「お一人づつ、本部へと転送致しますので.....」

「オッケー!じゃあさき行って!星霧!」

「あ、う、うん」
朝日が星霧に呼びかけ、星霧の背中を手で軽く押す。星霧はバスの運転手の手に自身の手を重ねる。

「では、ごゆっくりと、お休み下さい」
リン、と何処からともなく鈴の音が鳴ると、運転手と星霧は一瞬にしてその場から消え、朝日は短く息を吐き、青く綺麗に広がっている空を見上げながら、肩の力を抜いて溜まっていた疲労を和らげる。
朝日はゆったりとした足取りで、我瑠無の元まで来ると、膝を曲げて我瑠無の横でしゃがみ、血溜まりに靴を汚すのを気にも留めずに微かな風の音しかしない静寂な空間の中で言葉を発する。

「──君たちは、一体何者なんだ?」


これにて、第2陣は閉幕となった。

​───────​───────​───────
場面は、第2陣閉幕より約1時間後、エンパイア本部「黒兵鍛錬場」の一幕に移り変わる。

エンパイアには階級というものが存在する。階級の低い順から"白力軍"、"黒兵"、"四命将"となっている。エンパイアに所属すると、白力軍という階級を付けられる。
白力軍から階級を上げるには、個人が功績を挙げる必要がある。与えたダメージ、占拠した場所の数、任務における仲間の統率力、諸々の条件をクリアし、四命将から実力を認められることで、階級は黒兵へと昇格する。

基本、黒兵から四命将へと昇格する事は出来ない。
エンパイアに入り、階級を付けられる時に初めて、四命将と対談をする。何らかの理由で四命将の席が空き、四命将との対談で四名の誰かに匹敵する以上の実力を持っていると判断された場合、四命将から直々に"四命将"としての階級を授けられる。

それぞれの階級には鍛錬場が設けられており、任務以外の時間は自由に鍛錬をする事が出来る。黒兵の鍛錬場では、黒兵に属する十数人と、鍛錬場を見守る指揮官がいる。指揮官は、鍛錬場の奥、誰も寄り付かない場所で静かに兵の鍛錬を見守っている。

指揮官は、その肩書きにそぐわない落ち着いた見た目をしており、髪は薄水色で少し長めのストレート。身長は周りと比べると少しばかり低く、声も威厳のある声とはとても思えない。

「──戻ったか。報告を」
後ろ腕を組む指揮官の元に、黒兵の1人が駆け寄る。黒兵は指揮官の側まで来ると、すぐに姿勢を正しくする。

「は!政府軍の急襲により、特別班第2班が壊滅しました。」
黒兵は表情も口調も変えずに、説明文を読むかのように淡々と特別班の壊滅を報告する。

「.....そうか、特別班と言うと、あの我瑠無が.....」
指揮官は眉間に皺を寄せ、目をつぶって険しい顔をする。指揮官が指示を出すと、黒兵はキビキビとした動きで体を後ろへ向け、鍛錬へと戻っていった。

「あの我瑠無が.....か」
指揮官は思慮深げにそう呟くと、拳を思いっきり握りしめた。

実験的とはいえ、黒兵のみで構成された特別班の壊滅。黒兵のみの構成と言っても、特別班は黒兵の中でも目立つ実力者ばかりだ。それ故に、エンパイアからは特別班は期待されていた。その特別班の初陣で班は壊滅したのだ。初陣なので、チームワークも不出来だった事もあるが、数回しか実戦を経験していない学生に、特別班は期待も虚しく壊滅した。その衝撃はエンパイア中を失望させ、いずれくる"大乱"の勝敗の行方を悲観させた。加えて、

「大乱についての詳細も未だ公開されていないときた。兵の不信感にも納得だ」
四命将が企てている大乱。その詳細や目的などは一切明かされていないのだ。ただ、四命将から近々大乱を起こす、と言われているだけだった。

指揮官は大きくため息を吐き、ポケットから煙草とライターを取り出す。煙草を口にくわえ、風で火が消されないように手で口周りを覆いながらライターで煙草に火をつける。一息だけ煙草の煙を吸った後、息を大きく吐き、口の中に溜まっていた煙が全て空へ舞う。

「まったく...色々と事が起こりすぎてたまったもんじゃねぇ。四命将は何をしてんだか」
空を舞う煙を見上げ、誰にも聞こえないようにそう呟く。

「──そう不満を漏らすものじゃない。誰に聞かれるか分かったものじゃないぞ?」
突然、左耳に誰かの声が聴こえた。足音や気配などは全く感じられず、微かな息遣い1つすら聴こえなかった。鍛錬場の奥、誰もいないはずの場所で、不意に声がしたのだ。その声の主を確認すべく、視線を横に移す。視線の先は、宝石かと見間違えるほどに黄色い綺麗な瞳が、こちらを静かに見つめ、射抜いていた。首筋を嫌な汗が伝う。それは、脳がこの声の主を誰か理解した為だ。

「よ、四命将の──」

「プリムラ・キャンベルだ。」
そう名乗った男は、四命将の1人、プリムラ・キャンベルだった。プリムラは、右目が黄色、左目の瞳孔が薄水色の黒い瞳で指揮官を見つめている。身長は、指揮官よりも遥かに高く、頭1個分の差がある程だ。

「....も、申し訳ございません、プリムラ様。釈明の余地はございません.....。」
すぐに煙草の火を消し、足で踏みにじる。そして一歩後ろに下がり、頭を下げる指揮官。対して、プリムラは手を顎に当て、考える姿勢に入る。暫くの沈黙の後、プリムラはようやく口を開く。

「本来なら、罰するべき申し事だが.....お前の仕事の出来を認め、黙認する事としよう」
プリムラは、指揮官に頭を上げさせ、目をつぶって許容の姿勢を示した。

「!!本当ですか....!ありがとうございます!!」
指揮官は、再び深く頭を下げ、感謝の意を精一杯に示す。少し間を置いた後、指揮官は頭を上げ、姿勢を正す。

「そ、それでプリムラ様。何かご用件があるので...?」
恐る恐る、指揮官はプリムラにそう聞く。通常、四命将は兵の鍛錬場に来ることはほとんど無い。たまに、シロツメが兵を刀のサビにしに来るぐらいだ。

「近々始まる大乱。それに関する四命将からの言伝だ。」
プリムラは静かに、ハッキリと指揮官に伝わるように言葉を発する。

「!!それは...遂に、始まるのですか!」

「あぁ.....その大乱で、お前には最前線に立って貰いたいのだが...」
プリムラがそう言った瞬間、指揮官は固まり、目を丸くする。そのまま死んだかのように動かなくなった指揮官を、プリムラが少し心配するが、突然、指揮官の体がビクッと動き、視線をあちらこちらへ泳がせる。

「わ、私が...?なんでぇ?」
震える声で、まともに言葉を発せない状態で何とか指揮官は口を開く。

「あ、あぁ、そうだ、お前だ。お前に、推薦が出ている。」

「だ、誰から?」
未だに震える声で、再び目を丸くする指揮官。最早敬語などの使い方は忘れ、話し方は完全に同僚や家族に向けるそれになっている。

「シロツメからだ。奴が、お前の力に興味を持ったらしい。まぁ、奴の勘はよく当たるから、悪い方向には行かないと思うが.....」

「ちょ、ちょっと考えてもいいですか.....?」
敬語が疎かになっている指揮官にプリムラは不審げに見るが、すぐに聞かなかった事にする。

恐らく政府軍との戦いの歴史の1ページを飾る事になるであろう大乱、その最前線に行くことになったのだ。更に、その推薦を出したのは四命将の1人である。この戦いで活躍すれば、指揮官から昇格し、特別兵の一員となる事が出来るかもしれない。特別兵と言うのは、黒兵のトップクラス、その中でも"進化"をするに値する価値が認められたものが入る軍兵である。我瑠無達も、その特別兵に入り、エンパイアの活動に大きく貢献したと言う。

「.....大乱と言うほどだ、大きな戦いになるだろう。その分、戦死する可能性も浮上してくる訳だ。良く考えて、最善な判断をしてくれ」
指揮官が頭を抱えて悩んでいると、それを見かねたのか、プリムラは体を後ろへ向け、去り際にそう忠告をする。そのまま、指揮官は何も声をかけることが出来ず、プリムラを見つめることしか出来なかった。

「──指揮官!!お手合わせ願います!」
短時間で色々な事が起こりすぎて、何も考えられずにいると、不意に後ろから兵の元気な声が聞こえる。

「あ、あぁ」
曖昧な返事を返し、惚けているまま、持ち武器の愛刀が入った紐付きの鞘を背中にかけて、兵の側へと小走りで行く。

黒兵を統率するための重要管理役、"指揮官"。彼自身はあまり自覚が無いが、指揮官には黒兵のトップクラスの実力と統率力が求められる。つまり、彼も我瑠無に並ぶ実力者であるという事だ。そんな彼の名は──

黒兵軍統率特別役【猫八 ねこはち】

​───────​───────​───────
帰りの特進クラス専用のバスの中、疲れ果てた学生達のほとんどが眠りに徹している。バスの座席には、賢と翔庭、栢木と葵莉、星霧と矢羽根、そして凍御の最期の足掻きによって迎えの車を潰された為、仕方なくバスに乗っている彗芽と結縁の4組がそれぞれ隣同士で座席に座っている。

バスに乗っている生徒達のほとんどが眠りについている中、まだ眠りにつけていないのは矢羽根と賢と、それと──

「──つまり、自分が持っている班の人員を置き去りにし、2人だけで敵へ特攻して班員に迷惑を掛けた挙句、星霧に助けてもらったと言うことか?」

「.....はい」
もう1人、眠りに着けていないのは、バスに乗ってから1時間程ぶっ通しで先生に怒られ続けている朝日だ。それも朝日に怒っている先生は、賢が特進クラスに入る前のクラスの担任、選抜試験の際に助けてくれた先生、【鈴鹿 兄 すずか けい】だ。

朝日は眠たさが既に限界のようで、今にも眠そうだ。とてつもない眠たさにより、朝日は曖昧な返事しか出来ずに、はいかいいえでしか答えられなくなっている。

「おい朝日。お前話聞いてないだろ」

「はい....あっ」
朝日は吊られて適当にはいと返事をしてしまった為、先生から物凄い形相で睨まれている。朝日は一瞬やらかした、と魂が抜けたような表情をしているが、既に魂が抜けているようなものなので、睡魔との戦いを優先したようだ。
賢は萎縮している朝日の姿に思わず笑ってしまう。

「.....もういい。話は終わりだ。疲れただろう、さっさと寝るんだぞ」
先生は呆れたのか、それ以上怒ることはせずに、自分の席へと戻った。朝日はと言うと、極楽に行ったかのような表情をしていて、ものの数秒で寝てしまった。

(寝るの早いな...疲れてたんだな)
賢は横目で少し翔庭の顔を見る。翔庭の寝顔は天使そのもので、賢は思わず目を背けてしまう。

(.....俺も寝よ)

賢は静かに目を瞑り、意識を落としていく。賢もものの数秒で寝落ちてしまい、カーテンが閉まって薄暗いバスの中で、1人だけ目をガン開きで腕を組む矢羽根は、自分の眠れなさに学校に着くまで悩んでいるのだった。
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