Satanic express 666

七針ざくろ

文字の大きさ
上 下
48 / 48
さぶうぇい!

最終話 ~これまでとこれから~

しおりを挟む
轍洞院 コクテツ インタビュー

聞き手:冨垣 エヌ





――『Satanic Express 666』 完結お疲れ様でした。


コクテツ どうも、どうも。
     あーでも、完結ではないと思うんですよ。


――完結ではないのですか?


コクテツ はい、完結はしていませんね。
     完結と言うには中途半端な終わり方でしょ?
     言うならば、第一部の終わりって感じですかね。


――第一部。と言うことは今後も続いていくということですね。


コクテツ それも分からないな、明確な終点があるものではないですからね。
     今回の終了は果てしなく続く道の途中で止まれる所があって、そこに止
     まっただけの話であって今後また動き出すのかどうかは別の話ですよ。


――今現在のコクテツさんの心境としてはどちらでしょうか。


コクテツ それは私が決めることではないと思います。
     私たちは今まで通りの生活を続けるだけですから、読者の皆様がまた私
     たちの生活の断片を見たいと思うなら、今後もシリーズとしてセカンド
     シーズンとかで続きますし、必要無いなら続けることはないってだけで
     すからね。


――ご自身としては続編への待望論はあると思いますか。


コクテツ 微妙ですね。(苦笑)何より知名度の問題、大きな問題ですからね。
     読んで頂いた一部の方からは良い評価も頂いてますけど、どんなに輝く
     ダイヤも地中に埋まったままじゃ値段の付けようがないですからね。
     まぁ、それを掘り起こすために何か作業をしているかとなれば… 
     NOなんですけどね。


――では、ダイヤを掘り起こすための作業を今後行う予定は?


コクテツ 必要ですね。でも、この話が続いている時点でやるべきではなかったと
     思っています。
     これは実験みたいなもので、露骨すぎるパロディーや一部の残酷表現な
     どの許容値を計ったり、構成フォーマット自体への反応を見るために始
     めた部分が強い作品なので他の方の『商品として完成されている作品』
     と同じ棚に並べるべきものではないと考えていましたから。


――実験ですか


コクテツ はい、私たちは可愛いモルモットですよ。(笑)


――では、この作品はあまり公に出回らない方が良いということですか。


コクテツ それは困ります。
     データが取れなきゃ実験の意味が無いじゃないですか。
     実験メインとは言いましたけど、ベータ版やプロトタイプが実践環境で
     機能をして初めてそれがモノとして成立するんです。
     だからこそ、現状でもっと多くの読者の皆様に知って頂ければセカンド
     シーズンさらにサードシーズンとより良い形を構築していって私たちの
     旅は続いていきますよ。


――なるほど。では、この終了は次に向けての準備期間といった所ですね。


コクテツ そうですね。
     さっきの掘り起こす作業もこの作品が一通りのパッケージとして固まっ
     て用意できる今なら始めてもいいかなって思ってます。 


――お話を伺う限りでは、コクテツさんご自身は続きを前向きに捉えてますね。


コクテツ あっ、分かります?(笑)
     私としてはこの十二話までの間にやってないネタとかがあるんで、それ
     をやりたいなって程度の考えなんですけどね。


――例えば。


コクテツ 話のネタで言えばみんなでスポーツをやりたいとか。


――他の一部の方々はプロレスごっこをしていましたが。


コクテツ それはUWFの話でしょ。要はアレでしょ。
     まぁ、私の知らない所ではちょいちょいガチな格闘はしていたみたいで
     すけどね。
     具体的にはみんなで球技をやりたかったんです、野球とかサッカーとか
     セパタクローとか。
     そういうのって日常生活には無い感情とかがあるじゃないですか。


――なるほど、他にはどのようなネタを。


コクテツ 料理大会とか日常漫才とか。
     

――それらの話を『さぶうぇい!』での話として続けることはできそうですけど。


コクテツ そうですね。アレは本編には組み込めない話を扱ってるからできそうで
     すけど。でも、本編が終わってるのにサブだけ増えていくっていうのは
     どうかなと思いますね。


――あくまでも本編が話の中心ですか。


コクテツ だから『本編』なんですよ。(笑)


――確かにそうですね。


コクテツ まぁ、寿司屋のネタじゃないんで取っておいて腐る物ではないので今後
     のためにキープしておきます。
     それよりも一番やりたかった事があったんですよ!


――何ですか。


コクテツ キャラクター人気投票!


――少年誌みたいですね。


コクテツ 一応はキャラ文芸というジャンルを名乗っている以上は、読者の皆様に
     キャラクター愛を持って頂けないとジャンルとして破綻していると思う
     んですよ!


――確かにそうですね。その目安として人気投票ですか。


コクテツ そうです。
     でも、今やっても一位5票、二位3票、他全員同率三位0票って結果が
     見えているので…(苦笑)


――やはり知名度の問題ですか。


コクテツ はい、大問題です。(爆笑)


――ちなみに、現状だと誰が一位だとお考えですか。


コクテツ う~ん… JB?


――ジャクリーンさんですか、意外ですね。


コクテツ ほどよくエロくて、意外とお茶目で、毒も吐ける。
     完璧じゃん!


――それは人それぞれの価値観で変わると思います。


コクテツ ちなみに二位はジャルさんかな。


――理由は見た目ですね。


コクテツ 何で分かったの!


――なんとなくです。というか、非情に短絡的な男性目線の選出な気がしますが。


コクテツ こんなに女の子だらけの話じゃおっぱい大きいほうの勝ちでしょ。


――その発言、キャラ文芸のジャンル崩壊していませんか。


コクテツ えっ……。

     (沈黙)


――私なら先生に投票します。キャラで言えばあの人が一番濃いですから。


コクテツ 確かにね。(笑)


――ここだけでも票が割れているので、実際にやってみてもいいと思います。


コクテツ 問題があれば、その割れた票に轍洞院姉妹が居ないことかな。(苦笑)


――そこはあえて選ばなかったということで。


コクテツ まぁ、しーちゃんには負けないかな。(笑)


――話を戻しますが、今後の展開としては『さぶうぇい!』的な完全に一話完結の
  路線で行くのでしょうか?


コクテツ う~ん、今後に関しては良くも悪くもノープランですね。
     この前寝てたら、いつの間にか駅員さんやデンシャ龍が増えて私としー
     ちゃんがお休みが取りやすくなったんで、今まで以上に自由に動けると
     思います。
     イストシティの外に行くとか、本当に何でもできると思いますよ。


――物語の舞台が広がる可能性もあると。


コクテツ 可能性ですけどね。
     舞台を広げるも狭めるも選択肢には変わりないですから、選ばないとい
     う選択もありますし。
     さっきの球技にしても、未知の土地のチームと戦う他にアナちゃん所の
     軍人さん達とガチで勝負するか。現状でイストシティ内だけでも未開の
     部分はまだまだあるので。
     逆にいつものメンバーでやっても充分面白いと思いますね。


――本当に今後については未定ということですね。


コクテツ そうですね。
     でも、その方がワクワクできると思うんですよね。


――ワクワク… 具体的にはどのようなことですか。


コクテツ 今出た話だけでも、「何のスポーツをどこで誰と」って話の要素の組み
     合わせが何通りもあるんですよ。それを読者の皆様一人一人が「こうな
     ら面白そうだな」考えることによってワクワクできるんです。


――我々が想像することによって楽しみが広がるということですね。


コクテツ そうです。こちらが提示した物だけが正解ではないですから。
     この物語に関わる人の数だけ展開は広がり面白くなるんです!


――これから先は読み手が作る物語ということでしょうか。


コクテツ いいえ、これからだけじゃないです。今までも読者の皆様が作って…
     いや、作り替える事ができると思うんですよね。


――今までの物を作り替える… 失礼ですが、そんなことできますか?


コクテツ 簡単ですよ。私の顔を描いてみればいいんです。(ニヤリ)


――なるほど… 分かりました。
  しかし、それは統一したイメージがないといけない物では。


コクテツ 「長い白髪の若い女性」これが私の統一イメージです。
     これさえ守ってくれればどんな顔でも私の絵になりますよ。


――全く違う顔でもですか。


コクテツ はい、もちろん。例えば、同じ曲でもアレンジのしかたで別のジャンル
     になる事と一緒で、AとBの顔があったとしてもそれはそのアレンジと
     いうか私の別バージョンって事になるだけで、どちらも私ではあると思
     います。


――それは他の登場人物の方々にも当てはめていい物でしょうか。


コクテツ もちろん。しーちゃんなら「黒髪ボブの女子高生」が彼女の外見の統一
     イメージですから。それに当てはまる姿なら大体はOKです。
     あとは話の流れで受けたイメージをその外見のイメージに落とし込めば
     しーちゃんなんですよ。


――曖昧な設定ですね。キャラ文芸としては致命的では?


コクテツ いいえ、あくまでも外見の話ですから。キャラクターとしての軸はぶれ
     ていないと思います。
     あえてこちらが提示する情報を少なくすることによって出てくるキャラ
     クター像をできる限り読者の皆様の自由にしたいんですよ。


――そこも読者の皆様ありきだと。


コクテツ はい。その事を逆に言うなら想像力が無い人には読めない、読めても
     100%は楽しめていないものになってはいますね。


――読者に不親切な読み物であると。


コクテツ これは何かのマニュアル本ではないので書いてある文字のまま頭の中に
     突っ込むものではないんです。書いてないところにこの物語の面白みが
     詰まっているんです。
     まぁ、でも小説ってそういう物じゃないですか?


――確かに、多かれ少なかれ想像する楽しみはあります。


コクテツ ただ、それはこの作品の話としての部分であり全てではないんですよ。


――すみません… 少し意味がわからないのですが。


コクテツ これは小説としてもある程度機能する台本なんです。


――台本ですか。


コクテツ そうです、逆でも良いんですけどね。
     この話は見て楽しい設計図であって、完成品ではないんですよ。


――では、この作品の完成とは。


コクテツ そこを一番想像して欲しいんですよ。
     漫画・アニメ・絵本・舞台、何でもいいんです。この作品に現状で一番
     足りていない視覚的な楽しみを埋められたら…
     それが一つの形の完成です。


――完成にも何パターンもあるわけですね。


コクテツ はい、今言ったジャンルの違う形での完成もありますし。同じジャンル
     でも違う場合もある。何もこの話を十二話とおまけ何話全部を組み立て
     る必要も無い、特に好きな一話を組み立てても良いんですから。


――全ては読者の皆様から変わった作り手の皆様に委ねると。


コクテツ ええ、そうです。
     本当に読者の皆様あっての作品ですので、それは何よりも大事にしたい
     と思っています。


――では、最後に続編または今作の完成に向けて一言お願いします。


コクテツ 『Satanic Express 666』を読んで頂いた皆様、本当にありがとうござ
     いました。今後『Satanic Express 666』としての続きの予定はありま
     せんが、私自身はまた皆様のお目にかかれると信じています。
しおりを挟む
感想 1

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

綾川広大
2018.07.01 綾川広大

めちゃくちゃ面白かったです!
自分もアルファで小説を書いているので勝手に参考にさせてもらいます(笑)
あと書いてるとき意識していること等教えて頂けたら幸いです。

七針ざくろ
2018.07.01 七針ざくろ

はじめまして、ご感想ありがとうございます。

完全に我流の構成ですが参考になるようなら嬉しい限りです。
意識している事といえば「読みやすくする」ことですかね、
熟語の途中で改行とかひらがな・カタカナがずっと続く事は極力避けています。

ここで言うのも違うと思いますが、
綾川さんの作品を読ませて頂きましたテンポ良くスラスラ読めて楽しかったです。
個人的にはインドが好きでしたね。

せっかくのご縁ですので今後ともよろしくお願いいたします。
またお待ちしております。

解除

あなたにおすすめの小説

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

【短編完結】地味眼鏡令嬢はとっても普通にざまぁする。

鏑木 うりこ
恋愛
 クリスティア・ノッカー!お前のようなブスは侯爵家に相応しくない!お前との婚約は破棄させてもらう!  茶色の長い髪をお下げに編んだ私、クリスティアは瓶底メガネをクイっと上げて了承致しました。  ええ、良いですよ。ただ、私の物は私の物。そこら辺はきちんとさせていただきますね?    (´・ω・`)普通……。 でも書いたから見てくれたらとても嬉しいです。次はもっと特徴だしたの書きたいです。

百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話

釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。 文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。 そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。 工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。 むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。 “特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。 工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。 兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。 工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。 スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。 二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。 零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。 かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。 ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。

【完結】美しい人。

❄️冬は つとめて
恋愛
「あなたが、ウイリアム兄様の婚約者? 」 「わたくし、カミーユと言いますの。ねえ、あなたがウイリアム兄様の婚約者で、間違いないかしら。」 「ねえ、返事は。」 「はい。私、ウイリアム様と婚約しています ナンシー。ナンシー・ヘルシンキ伯爵令嬢です。」 彼女の前に現れたのは、とても美しい人でした。

旦那様には愛人がいますが気にしません。

りつ
恋愛
 イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。 ※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。

バツ印令嬢の癒し婚

澤谷弥(さわたに わたる)
キャラ文芸
鬼と対抗する霊力を持つ術師華族。 彼らは、その力を用いてこの国を鬼の手から守っている。 春那公爵家の娘、乃彩は高校3年であるにもかかわらず、離婚歴がすでに3回もあった。 また、彼女の力は『家族』にしか使えない。 そのため学校でも能なし令嬢と呼ばれ、肩身の狭い思いをしていた。 それに引き換え年子の妹、莉乃は将来を有望視される術師の卵。 乃彩と莉乃。姉妹なのに術師としての能力差は歴然としていた。 ある日、乃彩は学校の帰り道にとてつもなく強い呪いを受けている男性と出会う。 彼は冬賀公爵家当主の遼真。このまま放っておけば、この男は一か月以内に死ぬ。 それに気づいた乃彩は「わたしと結婚してください」と遼真に迫っていた。 鬼から強い呪いをかけられ命を奪われつつある遼真(24歳)&『家族』にしか能力を使えない能なし令嬢と呼ばれる乃彩(高3、18歳) この結婚は遼真を助けるため、いや術師華族を守るための結婚だったはずなのに―― 「一生、側にいろ。俺にはお前が必要だ」離婚前提の結婚から始まる現代風和風ファンタジー

寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。

にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。 父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。 恋に浮かれて、剣を捨た。 コールと結婚をして初夜を迎えた。 リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。 ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。 結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。 混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。 もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと…… お読みいただき、ありがとうございます。 エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。 それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。

裏切りの代償

中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。 尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。 取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。 自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。