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2章 青春の秘め事
2dbs-青い春に咲いた桜の下に秘密を隠す
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5人は輪を作って座り直す。
「今日親が帰ってくる時間は?」
小見川は冴島に聞く。
「7時半くらい」
「7時にはこの話を切り上げる。後日持ち越しだ」
「分かった」
「じゃ、冴島。全て話せ」
冴島は気まずそうに小さく頷く。4人は冴島に注目する。
「俺が愛美の妊娠を知ったのは、1年の冬。1月だった」
冴島はゆっくりとした口調で話し出す。
「愛美から直接告げられた。愛美から最後の生理日を聞いて、もう妊娠3ヶ月くらいに入ってると計算した。このままじゃマズイと思った。一番知られたらマズイと思ったのは、愛美の父親だ。愛美、片親の家なんだよ」
小見川達は初耳だった。
「だから、愛美の父親は愛美のことを大切に思ってる。こんなことがバレたら、きっと愛美の父親は何するか分かんないって、愛美が言ってた。周りにもバレたら、愛美も変な目で見られるかもしれない。それで、俺達は隠し通すことにしたんだ」
「で、何をやったんだ?」
「最初は中絶しようと思った。でも、未成年者が産婦人科に訪れるのって珍しいだろ? 他の患者が俺と愛美のことを知っている可能性もある。そしたら、噂が伝わって、学校の生徒に知られるかもしれない。愛美の父親にだって……」
「可能性はあるな」
根元は顎に手を添えて同調する。
「でも、産婦人科なら県外の病院や他の地域に行けば、冴島や湯藤さんを知ってる人がいない確率は高い。そうすれば良かったんじゃないか?」
「あ、そっかぁ」
冴島は熊田の指摘に項垂れる。
「だけど、病院って保護者の同意が必要なんじゃない?」
鹿倉は疑問を投げかける。
「え?」
「中絶って医療行為でしょ? 色んなリスクを避けたいから念には念を入れたいと思うんだ。病院側も、保護者の同意を求めるんじゃないかな」
「そうかもしれないけど、今となっては、どうしようもない」
小見川は力なく言葉を漏らす。
「手がかりを消すことが先決だな」
熊田は冴島や鹿倉の顔を見ながら話す。
「一番良いのは遺体が発見されないことだ。だけど、絶対に見つからない保証もない。見つかった時のために、俺達と赤ちゃんを繋ぐ手がかりを消しておく必要がある」
「どうするんだ?」
「まず、今まで遺体を隠していた冴島の部屋の押し入れ。クーラーボックス。後、俺達は知っておかなければならないことがある」
「何だ?」
小見川は冴島を見つめる。
「冴島、湯藤さんが赤ちゃんを産んだ場所はどこだ?」
「石滝公園の公衆トイレ」
「そこに行って、証拠を消すのか?」
熊田は神妙な表情で聞く。
小見川は両手の指を合わせて、親指を眉間につける。数秒考えた後、小見川は言葉を発した。
「いや、あえて消すのはやめた方が良い」
「何で!?」
根元は小見川のまさかの発言に動揺する。
「店が防犯カメラを設置しているのは当然だし、最近は防犯意識の高い住民もいる。各ルートに張り巡らされた防犯カメラで、石滝公園周辺の道は常に監視されてると思う。俺達が公園を訪れていたら不自然だ」
「そうか? 中学生なら別におかしくないだろ。あそこなら自転車でも行ける距離だし」
熊田は小見川の指示に意見する。
「俺達があの場所に言ったことがあるか?」
「一度もない……」
鹿倉は、熊田と根元の顔を一度見た後、答えた。
「一度も訪れてなかったのに、突然公園に行き出した。そして、公園に鞄を持っていき、キャッチボールとかサッカーとかしていたという嘘をついても説得力がない」
「文化部だからね」
冴島は声を落として言う。
「あの公園には行かない方がいい。冴島、湯藤さんが出産した日は?」
「6月24日」
「なら、4ヶ月以上前のことだな。痕跡は清掃員が勝手に消しているはずだ」
「あ! そっか! だから、わざわざ俺達が行く必要はないのか!」
小見川は笑みを浮かべる。
「ああ。冴島もあの公園に行ったのは初めてか?」
「いや、あの公園には愛美と何度もデートで行ってる。問題あったか?」
「むしろその方がいい。たとえ、あの公園で誰かが出産した痕跡が残っていたとしても、公園を利用する人間は多いはず。あそこはランナーがよく走るコースだから、誰かなんて分かるわけがない」
「でも、人が多いってことは、あの場所で湯藤さんのいきんだ声を聞いている人がいるんじゃないか? それが警察に知られたら……」
「それは大丈夫だと思う」
冴島が口を開いた。
「俺が出産に付き添った」
「どうやったんだ?」
小見川はよく話を聞こうと前のめりになる。
冴島はゆっくりと頭から解凍していく。
「愛美の口にハンカチを噛ませて声を押さえた。俺は人目を盗んで男子トイレの個室に愛美と一緒に入って、鞄から準備していたレインコートを着て、赤ちゃんを受けた。赤ちゃんはすぐに……鼻と口を塞いで殺した」
冴島の『殺した』という言葉を思い思いに呑み込んだ。
冴島はきな臭い記憶を取り除こうとするように頭を掴む。冴島の手は震えていた。小見川は冴島の苦しみを思いやりたかったが、きっと自分の想像よりも遥かに苦しいはずだと理解していた。
「赤ちゃんのへその緒を便器に流して、それで……レインコートを脱いで鞄にしまって、男子トイレに愛美を残し、遺体を運べる物を探しに家に帰った。俺は押し入れにしまってあったクーラーボックスと、愛美の着替え用の服を持って男子トイレに戻ったんだ。愛美に着替えてもらって、赤ちゃんをクーラーボックスに入れ、俺達は立ち去った。その間、ずっとここにある」
「着替えた物は?」
「愛美の服も、レインコートも、洗って捨てた」
どんよりと漂う空気と共に、外も暗くなってきていた。
1階でガサゴソと物音が聞こえる。5人は襖を見つめる。
「母さんが帰ってきた」
「方法は明日考えよう。遺体はしばらくここで」
「分かった」
小見川は無言で首を縦に振って、部屋を出た。それに続いて根元達も部屋を出る。
「あら」
冴島のお母さんが小見川達に嬉しそうな笑みを向けた。普通の優しそうなお母さん。息子が危機的状況にあることなど微塵も考えてない無垢な笑みが、小見川達には痛々しく見えた。
「こんばんは。お邪魔しました」
「わざわざお見舞いに来てくれてたの?」
「先生にプリントを渡すように頼まれたので、ついでに」
熊田はぎこちない笑顔で対応する。
「ありがとね。あ! これ、貰って」
冴島のお母さんはさっき買ってきたばっかりのスーパーの袋から箱のお菓子を取り出し、小見川に差し出す。
「みんなで食べて」
「え! 良いんですか!?」
「ええ。みんなには迷惑かけたからね」
「ありがとうございます。いただきます」
暗い夜道を4人で歩く。街灯がアスファルトや家の塀などを照らし、光と闇を分け隔てる。
「根元、鹿倉。もうちょっと普通にしろよ」
小見川は後ろを歩く2人を窘める。
「そんなすぐにできるかよ」
根元は口をすぼめて言う。
「仮にも演劇部だろ。演技くらいしてもらわないと困るんだよ」
「ごめん……」
鹿倉は俯き加減になって謝る。
「まあまあ、どんまい! 俺と小見川はサブキャラの中でも出番多いシーン何度もやってるからしゃーねぇよ」
「ここからが重要だ。これから俺達のやることで、未来が決まる。俺達の未来が」
覚悟と不安が交錯する4人の間を、冷たい夜風が体を撫でるように吹き抜けた。
「今日親が帰ってくる時間は?」
小見川は冴島に聞く。
「7時半くらい」
「7時にはこの話を切り上げる。後日持ち越しだ」
「分かった」
「じゃ、冴島。全て話せ」
冴島は気まずそうに小さく頷く。4人は冴島に注目する。
「俺が愛美の妊娠を知ったのは、1年の冬。1月だった」
冴島はゆっくりとした口調で話し出す。
「愛美から直接告げられた。愛美から最後の生理日を聞いて、もう妊娠3ヶ月くらいに入ってると計算した。このままじゃマズイと思った。一番知られたらマズイと思ったのは、愛美の父親だ。愛美、片親の家なんだよ」
小見川達は初耳だった。
「だから、愛美の父親は愛美のことを大切に思ってる。こんなことがバレたら、きっと愛美の父親は何するか分かんないって、愛美が言ってた。周りにもバレたら、愛美も変な目で見られるかもしれない。それで、俺達は隠し通すことにしたんだ」
「で、何をやったんだ?」
「最初は中絶しようと思った。でも、未成年者が産婦人科に訪れるのって珍しいだろ? 他の患者が俺と愛美のことを知っている可能性もある。そしたら、噂が伝わって、学校の生徒に知られるかもしれない。愛美の父親にだって……」
「可能性はあるな」
根元は顎に手を添えて同調する。
「でも、産婦人科なら県外の病院や他の地域に行けば、冴島や湯藤さんを知ってる人がいない確率は高い。そうすれば良かったんじゃないか?」
「あ、そっかぁ」
冴島は熊田の指摘に項垂れる。
「だけど、病院って保護者の同意が必要なんじゃない?」
鹿倉は疑問を投げかける。
「え?」
「中絶って医療行為でしょ? 色んなリスクを避けたいから念には念を入れたいと思うんだ。病院側も、保護者の同意を求めるんじゃないかな」
「そうかもしれないけど、今となっては、どうしようもない」
小見川は力なく言葉を漏らす。
「手がかりを消すことが先決だな」
熊田は冴島や鹿倉の顔を見ながら話す。
「一番良いのは遺体が発見されないことだ。だけど、絶対に見つからない保証もない。見つかった時のために、俺達と赤ちゃんを繋ぐ手がかりを消しておく必要がある」
「どうするんだ?」
「まず、今まで遺体を隠していた冴島の部屋の押し入れ。クーラーボックス。後、俺達は知っておかなければならないことがある」
「何だ?」
小見川は冴島を見つめる。
「冴島、湯藤さんが赤ちゃんを産んだ場所はどこだ?」
「石滝公園の公衆トイレ」
「そこに行って、証拠を消すのか?」
熊田は神妙な表情で聞く。
小見川は両手の指を合わせて、親指を眉間につける。数秒考えた後、小見川は言葉を発した。
「いや、あえて消すのはやめた方が良い」
「何で!?」
根元は小見川のまさかの発言に動揺する。
「店が防犯カメラを設置しているのは当然だし、最近は防犯意識の高い住民もいる。各ルートに張り巡らされた防犯カメラで、石滝公園周辺の道は常に監視されてると思う。俺達が公園を訪れていたら不自然だ」
「そうか? 中学生なら別におかしくないだろ。あそこなら自転車でも行ける距離だし」
熊田は小見川の指示に意見する。
「俺達があの場所に言ったことがあるか?」
「一度もない……」
鹿倉は、熊田と根元の顔を一度見た後、答えた。
「一度も訪れてなかったのに、突然公園に行き出した。そして、公園に鞄を持っていき、キャッチボールとかサッカーとかしていたという嘘をついても説得力がない」
「文化部だからね」
冴島は声を落として言う。
「あの公園には行かない方がいい。冴島、湯藤さんが出産した日は?」
「6月24日」
「なら、4ヶ月以上前のことだな。痕跡は清掃員が勝手に消しているはずだ」
「あ! そっか! だから、わざわざ俺達が行く必要はないのか!」
小見川は笑みを浮かべる。
「ああ。冴島もあの公園に行ったのは初めてか?」
「いや、あの公園には愛美と何度もデートで行ってる。問題あったか?」
「むしろその方がいい。たとえ、あの公園で誰かが出産した痕跡が残っていたとしても、公園を利用する人間は多いはず。あそこはランナーがよく走るコースだから、誰かなんて分かるわけがない」
「でも、人が多いってことは、あの場所で湯藤さんのいきんだ声を聞いている人がいるんじゃないか? それが警察に知られたら……」
「それは大丈夫だと思う」
冴島が口を開いた。
「俺が出産に付き添った」
「どうやったんだ?」
小見川はよく話を聞こうと前のめりになる。
冴島はゆっくりと頭から解凍していく。
「愛美の口にハンカチを噛ませて声を押さえた。俺は人目を盗んで男子トイレの個室に愛美と一緒に入って、鞄から準備していたレインコートを着て、赤ちゃんを受けた。赤ちゃんはすぐに……鼻と口を塞いで殺した」
冴島の『殺した』という言葉を思い思いに呑み込んだ。
冴島はきな臭い記憶を取り除こうとするように頭を掴む。冴島の手は震えていた。小見川は冴島の苦しみを思いやりたかったが、きっと自分の想像よりも遥かに苦しいはずだと理解していた。
「赤ちゃんのへその緒を便器に流して、それで……レインコートを脱いで鞄にしまって、男子トイレに愛美を残し、遺体を運べる物を探しに家に帰った。俺は押し入れにしまってあったクーラーボックスと、愛美の着替え用の服を持って男子トイレに戻ったんだ。愛美に着替えてもらって、赤ちゃんをクーラーボックスに入れ、俺達は立ち去った。その間、ずっとここにある」
「着替えた物は?」
「愛美の服も、レインコートも、洗って捨てた」
どんよりと漂う空気と共に、外も暗くなってきていた。
1階でガサゴソと物音が聞こえる。5人は襖を見つめる。
「母さんが帰ってきた」
「方法は明日考えよう。遺体はしばらくここで」
「分かった」
小見川は無言で首を縦に振って、部屋を出た。それに続いて根元達も部屋を出る。
「あら」
冴島のお母さんが小見川達に嬉しそうな笑みを向けた。普通の優しそうなお母さん。息子が危機的状況にあることなど微塵も考えてない無垢な笑みが、小見川達には痛々しく見えた。
「こんばんは。お邪魔しました」
「わざわざお見舞いに来てくれてたの?」
「先生にプリントを渡すように頼まれたので、ついでに」
熊田はぎこちない笑顔で対応する。
「ありがとね。あ! これ、貰って」
冴島のお母さんはさっき買ってきたばっかりのスーパーの袋から箱のお菓子を取り出し、小見川に差し出す。
「みんなで食べて」
「え! 良いんですか!?」
「ええ。みんなには迷惑かけたからね」
「ありがとうございます。いただきます」
暗い夜道を4人で歩く。街灯がアスファルトや家の塀などを照らし、光と闇を分け隔てる。
「根元、鹿倉。もうちょっと普通にしろよ」
小見川は後ろを歩く2人を窘める。
「そんなすぐにできるかよ」
根元は口をすぼめて言う。
「仮にも演劇部だろ。演技くらいしてもらわないと困るんだよ」
「ごめん……」
鹿倉は俯き加減になって謝る。
「まあまあ、どんまい! 俺と小見川はサブキャラの中でも出番多いシーン何度もやってるからしゃーねぇよ」
「ここからが重要だ。これから俺達のやることで、未来が決まる。俺達の未来が」
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