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デート~ジャックス⑦
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私はジャックスの言葉に
「本当に難攻不落って、思っています?」
疑いの視線を向けると、ジャックスは声を上げて笑い
「きみほど難攻不落な令嬢はいないだろう?」
と呟いた。
「そうかしら……」
「そうだろう?何せ、一緒に食事をしようと誘えば断るし、お茶に誘っても断る。極めつけは、逃げ回られてしまうなんて、俺の人生初だな」
大袈裟に頭を抱えて言うジャックスに、私とジャックスは顔を見合わせて思わず笑ってしまう。
「ジャックス様もカイル様も、その気になればいくらでも相手がいるでしょうに……」
ひとしきり笑った後、そう呟くと
「それを言うなら、アティカス王子もそうだろうが」
と言われ
「えぇ。ですから、アティカス様には『好きな方が出来たら、遠慮なく言って下さいね。すぐに婚約破棄いたしますから』と言っているのですけどね……。何故か、中々婚約破棄して下さらないのですよ」
そう溜息交じりに答えた。
するとジャックスは驚いた顔をして
「え?…………そうなのか?」
と呟くと、考え込んでしまった。
(あれ?何かまずいこと言ったかな?)
黙り込んでしまったジャックスを見上げていると
「では、アティカス王子との婚約は、フレイア嬢の本意では無いのだな?」
そう確認をされた。
「アティカス様とは、親友です」
思わず、間髪入れずに馬鹿正直に答えてしまった。
すると、ジャックスの腕が腰に回されて抱き寄せると
「では、まだ俺も頑張る余地はあるって事だな」
と耳元で囁かれた。
その瞬間、慌ててジャックスの腕の中から逃げ出した。
「え?無い!無いです!私、他に好きな方が……」
「悪いけど、アティカス王子なら致し方ない部分はある。しかし、他の奴なら話は別だ」
そう言われて、顔面蒼白になる。
(だから、お父様達はアティカスと私を婚約をさせたのね……)
そう思ったものの、発言は取り消せる状況では無い。
この時、適当に誤魔化せば良かったと悔やんだけれど、全ては後の祭りだ。
「なんで……アティカス様だと別なの?」
必死に話を逸らす目的もあり訊ねると
「そりゃ~、力は王家と4家紋は均衡だとしても、やはり王家は別格だからね」
そう答えると、小さく笑った?
まぁ……確かに、意見力は4家紋があったとしても、決定権は王族だしね。
そう思いながら、庭園一面に咲き乱れる真っ青な花に視線を送った。
すると頬に唇が当たる感触がして、慌ててジャックスの顔を見ると
「フレイア嬢、俺は卒業まできみの気持ちが変わるのを待つつもりだ。だから、それまではきみの好きな人も含めて、俺達の事も視野に入れて欲しい」
そう言われてしまった。
「本当に難攻不落って、思っています?」
疑いの視線を向けると、ジャックスは声を上げて笑い
「きみほど難攻不落な令嬢はいないだろう?」
と呟いた。
「そうかしら……」
「そうだろう?何せ、一緒に食事をしようと誘えば断るし、お茶に誘っても断る。極めつけは、逃げ回られてしまうなんて、俺の人生初だな」
大袈裟に頭を抱えて言うジャックスに、私とジャックスは顔を見合わせて思わず笑ってしまう。
「ジャックス様もカイル様も、その気になればいくらでも相手がいるでしょうに……」
ひとしきり笑った後、そう呟くと
「それを言うなら、アティカス王子もそうだろうが」
と言われ
「えぇ。ですから、アティカス様には『好きな方が出来たら、遠慮なく言って下さいね。すぐに婚約破棄いたしますから』と言っているのですけどね……。何故か、中々婚約破棄して下さらないのですよ」
そう溜息交じりに答えた。
するとジャックスは驚いた顔をして
「え?…………そうなのか?」
と呟くと、考え込んでしまった。
(あれ?何かまずいこと言ったかな?)
黙り込んでしまったジャックスを見上げていると
「では、アティカス王子との婚約は、フレイア嬢の本意では無いのだな?」
そう確認をされた。
「アティカス様とは、親友です」
思わず、間髪入れずに馬鹿正直に答えてしまった。
すると、ジャックスの腕が腰に回されて抱き寄せると
「では、まだ俺も頑張る余地はあるって事だな」
と耳元で囁かれた。
その瞬間、慌ててジャックスの腕の中から逃げ出した。
「え?無い!無いです!私、他に好きな方が……」
「悪いけど、アティカス王子なら致し方ない部分はある。しかし、他の奴なら話は別だ」
そう言われて、顔面蒼白になる。
(だから、お父様達はアティカスと私を婚約をさせたのね……)
そう思ったものの、発言は取り消せる状況では無い。
この時、適当に誤魔化せば良かったと悔やんだけれど、全ては後の祭りだ。
「なんで……アティカス様だと別なの?」
必死に話を逸らす目的もあり訊ねると
「そりゃ~、力は王家と4家紋は均衡だとしても、やはり王家は別格だからね」
そう答えると、小さく笑った?
まぁ……確かに、意見力は4家紋があったとしても、決定権は王族だしね。
そう思いながら、庭園一面に咲き乱れる真っ青な花に視線を送った。
すると頬に唇が当たる感触がして、慌ててジャックスの顔を見ると
「フレイア嬢、俺は卒業まできみの気持ちが変わるのを待つつもりだ。だから、それまではきみの好きな人も含めて、俺達の事も視野に入れて欲しい」
そう言われてしまった。
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