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オマケ小説~夏休み~
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創さんが熊谷の姓になって初めての夏休み。
預かっていた子供達が一旦、児童相談所だったり自宅へ帰宅してしまい、お盆も重なった事もあり、今、我が家は静かだ。
爺ちゃんと婆ちゃんは老人会で2泊3日の旅行に行くらしく、初めて俺と創さんだけの夏休みになった。
爺ちゃんと婆ちゃんを見送り
「はじめ、何処か行きたい所ある?」
創さんに声を掛けられ振り向くと、頬にキスをして
「折角、2人だけで過ごせるから、行きたいところへ連れて行くよ」
そう言われて、俺は首を横に振って
「創さんと一緒に居られるなら何処でも……」
って答えた後、恥ずかしくて顔が真っ赤になってしまう。
そんな俺に創さんは優しく微笑むと
「はじめは本当に……」
そう呟いた後、突然俺の腕を掴んで離れへと歩き出す。
「創さん?」
「取り敢えず、今日は1日イチャイチャしようか?」
って微笑まれた。
(こ……この顔は、朝からヤル気だ!!!)
ヒクッと顔を引き攣らせたその時だった。
家の電話がけたたましく鳴り響いた。
「あ!創さん、電話」
「電話など放っておけ!」
慌てて叫んだ俺の声を無視して創さんは歩いている。
ズルズルと引き摺られていると、電話は一度切れた。
が、再び電話が鳴り響いた。
「創さん、また電話が鳴っています。もしかして、爺ちゃんと婆ちゃんに何かあったのかもしれない!」
俺が真っ青になって呟くと、創さんは呆れた顔をして
「今しがた出掛けたばかりで、何かある訳無いだろう?」
そう言った後、創さんが俺の手を離して
「そんなに心配なら、出て来たら?」
って言われて、俺は走って母屋の電話に出た。
「もしもし!熊谷です」
慌てて出ると
『熊さん!居た!!良かった~』
友也の声だった。
「え?友也?」
驚いて叫ぶと
『良かった~!熊さんまで居なかったら、どうしようかと思ったよ!』
半泣きの友也の声。
「どうした?」
って声を掛けると
『今、下に来てるんだ。迎えに来て~』
と泣きつかれてしまい、電話を切って不機嫌そうな顔した創さんの顔を見て
「あの……」
「聞こえた。だから出るなって言ったんだよ」
溜め息を吐きながら言われて落ち込んでいると、創さんが車の鍵を手に歩き出した。
「ほら、迎えに行くんだろう?」
そう言って歩く創さんを笑顔で追い掛けた。
預かっていた子供達が一旦、児童相談所だったり自宅へ帰宅してしまい、お盆も重なった事もあり、今、我が家は静かだ。
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「はじめ、何処か行きたい所ある?」
創さんに声を掛けられ振り向くと、頬にキスをして
「折角、2人だけで過ごせるから、行きたいところへ連れて行くよ」
そう言われて、俺は首を横に振って
「創さんと一緒に居られるなら何処でも……」
って答えた後、恥ずかしくて顔が真っ赤になってしまう。
そんな俺に創さんは優しく微笑むと
「はじめは本当に……」
そう呟いた後、突然俺の腕を掴んで離れへと歩き出す。
「創さん?」
「取り敢えず、今日は1日イチャイチャしようか?」
って微笑まれた。
(こ……この顔は、朝からヤル気だ!!!)
ヒクッと顔を引き攣らせたその時だった。
家の電話がけたたましく鳴り響いた。
「あ!創さん、電話」
「電話など放っておけ!」
慌てて叫んだ俺の声を無視して創さんは歩いている。
ズルズルと引き摺られていると、電話は一度切れた。
が、再び電話が鳴り響いた。
「創さん、また電話が鳴っています。もしかして、爺ちゃんと婆ちゃんに何かあったのかもしれない!」
俺が真っ青になって呟くと、創さんは呆れた顔をして
「今しがた出掛けたばかりで、何かある訳無いだろう?」
そう言った後、創さんが俺の手を離して
「そんなに心配なら、出て来たら?」
って言われて、俺は走って母屋の電話に出た。
「もしもし!熊谷です」
慌てて出ると
『熊さん!居た!!良かった~』
友也の声だった。
「え?友也?」
驚いて叫ぶと
『良かった~!熊さんまで居なかったら、どうしようかと思ったよ!』
半泣きの友也の声。
「どうした?」
って声を掛けると
『今、下に来てるんだ。迎えに来て~』
と泣きつかれてしまい、電話を切って不機嫌そうな顔した創さんの顔を見て
「あの……」
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そう言って歩く創さんを笑顔で追い掛けた。
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