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触手系な彼女から見て

初めての触手的性行為

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 先輩は驚いた表情をしています、私も少し驚いてます、クルス先輩は表情がめったに変わらない、鉄面皮と言われていますから。

「先輩がいやなら、我慢します」

 嫌がる相手に無理やり性行為をしてはいけないので、あくまで先輩次第という風にしますが、私触手族の血を引くから分かります。先輩はもう我慢ができないって。

 触手で優しくきれいな唇をふにふにと触ると、先輩は恐る恐る口を開いて、触手の先端を舐め始めました。
 今までは知識でしか知らなかったけど、フェラチオがすっごい上手ってされた今なら、本能的に分かるようになりました。

 舌なめずりしたいですし、高そうな服もビリビリに破いて、お尻の方に突っ込んで、ペニスを搾精用の触手で包んで扱いて、色々したいですが我慢します。

 嫌がる子に無理やりはダメ、絶対。
 はい、ご先祖様、私は言いつけを守ります。

 他の触手族の血を引くかたや触手族の方はどうなのか分かりませんが。

 まぁ、何も出さない触手で触ったのでフェラチオをしてもらっても液体は出ないので、先輩の綺麗な口から抜くと、物欲しそうな、物足りなさそうな声が聞こえました。
「先輩、そのままだと服を破くことになってしまうので、もし先輩がしたいなら、着ている物を脱いでいただけませんか?」
 先輩は自分の服に手をかけましたが、急ぎすぎているのか手間取ってます。

 なんか、可愛い。

「先輩、急がなくても逃げませんから」
 触手で頬を撫でながら言うと、先輩はこくりと頷いて落ち着いて服を脱ぎ始めました。
 なんでしょう、生身の男性の裸は初めてなので少しドキドキします。

 半吸血鬼でよく見かける、色白の体、引き締まっていて、とても綺麗な体。
 男性器はそうですねぇ、綺麗、形もいい、でも使い込んでる感じはしない、といった印象です。
 普通の人型の女の子なら恥ずかしくてチラ見とか、目を隠しちゃうのでしょうが、私は「触手族」の血が濃く出てるのでそういうのはありません。
「あ、先輩、私の手で触れないほうがいいですよね。触手だけで触ったほうがいいですよね。あ、それとも全身触手にしたほうがいいですか?」
 念のため確認しておきました。
 先輩の経歴的に今の状態でいいのか、人の状態の手で触れてもいいのか、人型はダメなのか、とかそういうのは気にしておいた方が良いと思ったので。
「……い、いや、性器とか以外は、人の手で触れてもらえる、と……落ち着く……」
「わかりましたでは」
 触手の量を増やし、形状を変えて、椅子の形にする。
「はい、どうぞ先輩座ってください」
 先輩は恐る恐る、私が作った触手の椅子に座った。
 先輩の頬を撫でながら、触手でゆっくりと体を触り始める。
「怖かったら言ってくださいね、すぐ止めますから」
「……ありがとう」
「いえいえ」

 まぁ、触手としてこういう行為をするのは初めてですが、本能的な形で体がどうすればいいか分かっている感じです。
 なので、それを抑えつつ優しくいこうと思います。

 性器を避けて、柔らかく、優しく触ります。
「っ……」
 少しずつ反応してるみたいです、勃起はしてませんが、先走りが垂れてます、人型状態ならともかく触手状態のところに垂れてるので、吸収ができます。
 初めてですが結構美味しいですねこれ、いつも食べるパフェやケーキとはまた違う味わいで美味しいですね。これが触手的な味覚かーと思いながらも愛撫を続けます。

 先輩の呼吸が更に荒く、艶っぽくなりましたので、そろそろ性器とかに触ってみます。
 睾丸がパンパンですね、ちょっとこれは辛そう。
 でも勃起はできてない。あ、精液は少しずつ垂れてますね。うん、こっちの方が好みですね。美味しいです。
 たっぷり欲しいので、お尻の穴――アナルの方を触手で少し触るとくぱくぱと開いたりしてます。
「先輩、ほぐしますね」
 先輩は上手く喋れない状態になってるみたいですが、頷いてくれました。
 私は先輩の頭を撫でてから、触手をアナルに挿れました。
 あ、きゅっと締まって、びくびくしてる。
 入口付近でちょっといろいろしたいなーという欲が出ましたが、私と先輩はこれが初めてなので我慢します。
 お目当ての箇所を見つけました、前立腺。
 此処をブラシ状になってる触手でぞりぞりーむぎゅーっとしつつぶるぶるをさせます、初めてですがなんとなくできます、えっへん。
「お゛あ゛っ……!!」
 濁った喘ぎ声というのはこういう感じなんでしょうかね。
 あ、先輩のペニスが勃起しました、結構溜まってると思うので搾精要素持ちの触手で先輩のペニスを包みます。
 おおーびくびく震えて、とろとろ、濃厚な液体をこぼしてる。うまうまです。
 さて、では一回射精させてあげましょう。
 世の中にはミルキングというあんまり射精感とか快感が伴わない、何でしょうお仕置きとしか取れない搾精方法もあるようですが、私はそういうのをやる趣味はないので先輩には気持ちよく射精してもらいます。搾精触手の中はオナホールとは比較的にならない位気持ちよいらしいので、それでじゅぽじゅぽしつつ、前立腺をぞりぞりごりごりっと。
「っぅ――!!」
 先輩が体を少し丸めて、声を出しました。
 勢いよく射精しているのが分かります、はい、全部いただきます。
 先輩が出した精液は搾精触手が一滴も残さず吸い取りました。
 うーん、美味しい。

 淫魔の方に羨ましがられそうですね。

 荒い呼吸を繰り返して、もたれるように背もたれの私の体の部分に寄りかかる先輩の頭を撫でながら、先輩に声をかけます。
「先輩、今日はこれで終わりにしますか?」
 無理させちゃうわけにはいかないので、私は全然余裕ですが、先輩は下手をすると精神的に辛い状態になってるかもしれないので確認はとります。
 先輩は頭を横に振りました。
「大丈夫ですか? 苦しくありませんか?」
 先輩は小さく頷きました、念のため触手で体を触りつつ、頬を手で撫でます。

 ……うん、嘘は、言ってませんね!!

 いやぁ、こういう時「触手族」の血が濃くてよかったと思います、完璧に人の心を読むことができる種族の方ほどではありませんが、感情の状態とかそういうのは読めるんですよ、有難い能力です。
「じゃあ、奥まで挿れますね。でも、ちゃんと言ってくださいね、無理とか、でしたらすぐ止めますので」
 先輩は小さく頷きました。
 前立腺をいじってた触手を抜いて、それ用の触手にしようと思いましたが、確認を忘れてました。
「先輩、中出ししない方がいいですか?」
 中に出されるのを嫌がったら、体液を吐き出さない触手にしなければいけません。
 まぁ、触手族の精液じゃない体液は吸収されるらしいんですが、出されるのを嫌がる人に出すのはマナー違反なので。

 私、普段の見た目は女性ですが「触手族」の血が濃いので、触手状態の時は精液は作れます、なので女性を孕ませることもできます。
 逆に、男性から精液をもらって孕むこともできます、非常に便利ですねぇ。
 ただ、私は「純血」の「触手族」ではないので全身触手状態になっても単一生殖はできません、我が家ではそれは「純血」の「触手族」であるご先祖様だけができます。

 さて、先輩はしばらく考え込むように黙ってから、首を横に振りました。
「中に出していいんですか? あ、精液はまだ早いと思うので体液でいいですか? 体液なら後処理とか困らず吸収されるので」
 先輩はまたしばらく考え込むように黙って、首を縦に振りました。
「わかりました」
 私は精液じゃない体液を出す用の触手で、先輩のほぐれたアナルをつついて、ゆっくりと挿れていきました。
 前立腺がある箇所をすり上げるように、その部分でピストン運動をさせると、先輩はのけ反り、お尻をより押し付けるような動作をしました。
 どうやら、奥まで挿れて欲しいみたいです。
 なら、焦らすのは酷いので奥までとん、と入れてピストン運動で突いてあげます。
「っ――!!」
 先輩はのけ反りました。
 おお、眉目秀麗なんて言葉がちんけに感じる先輩が、明らかに感じてるお顔が見えます。
 腸内も私の触手に絡みつく、しゃぶりつくように、触手を咥えています。
 うーん、名器というのはこんな感じなのでしょうね、締め付けもとてもいいですし。

 もちろん、後ろの方を触手で突いている間も、勃起している先輩の精液は全部頂いてます。
 こぼすなんて勿体ない。

「い……ぐぅ……!!」
 締め付けとかがぎゅうっと強まりました、なので奥に体液を吐き出します。
「あ……」
 またきゅっと締まりました。
 成程、射精というかナカに出されるのでも先輩はイクみたいですね。

 さて、体のチェックです。
 うん、そろそろ限界っぽいですね、主に精神面で。
 これ以上すると先輩の精神面に負担が出そうなのでここまでとしましょう。
 私は先輩を愛撫してた触手や、ペニスを咥えていた搾精触手を外し、アナルから触手を抜き取りました。
 その間、ちゃんと手で先輩が倒れないよう支えておきます。
「先輩、立てますか?」
「……ああ、すまない」
 先輩は少しふらふらしながら立とうとしたので触手で支えます。
「先輩、一応汚れたと思うのでシャワーとか浴びてきてください、あ、雑巾はどこにありますか?」
「床を拭くのならそこに……」
「有難うございます」
 私は下半身を触手状の状態から人の形、元々の状態に戻します。
 寄せて置いたショーツを穿いてから、雑巾で触手の体液で少し濡れた床を拭いて綺麗にします。触手はこれがあるのが欠点なんですよね。
 私は雑巾を洗って、乾かす雑巾を置いてる箇所にかけてから、スカートを穿き、ソファーに座って先輩を待ちます。
 バスルームの前には先輩の着ていたお洋服とかを置いておきました。さすがにクローゼットとかを漁るわけにはいかないので。

 先輩がバスルームから出てくると、その衣類を身に着けて戻ってきました。

「――クルス先輩、どうでしたか?」
「……楽になった、ありがとう」
「いえ、どういたしまして……んーでも先輩、私なんかが彼女でいいんですか?」
「……失礼な言い方だが、彼女の方が何かと都合がいい。彼女がいないからという名目で色々と連れまわされてきたが、それが苦痛でたまらなかった」
「あーなるほど……」
「それに……」
「それに?」
 先輩は何か少し、考えてそれを口に出した。
「……私は、多分君以外だと無理だと思う。君のような子はそうそういないしそれに……」
「それに?」
「……君は、私の弱みを握った、と言う風には考えていない。君は酷く善良だ。もし弱みを握ったと思うような輩なら、私のことを此処迄気を使う事はないだろう」
「はぁ」
「そのだから――」

「結婚前提で、付き合いをお願いしたい」

 先輩の言葉に、私はぽかんと間抜けな顔をしてしまった。

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