19 / 46
第19話 結婚式は阿鼻叫喚?
しおりを挟む
太陽が眩しく白い砂浜から多少の距離はあるものの、決して深くない浅瀬に半魚人の群れが大挙して集まっていた。
2本の長い赤い柱をたて、その間に新婦と新郎を座らせる。半魚人の結婚式は実にユニークで式の間に産卵と交尾を行うのだ。だから、夫婦は他の者たちから少し離れた浅瀬で待機させられるようだ。
「本日はお忙しいところ、ワシの娘のために、お越しいただきまして誠に感謝、申し上げるウォ」
なんで、人間のオレがそんなことを知っているかって? だって、今のオレは新郎の場所で待機させられているところだからね。半魚人と結婚するために全裸で逃げられないように腕と足を縛られている状況だ。もう最悪だ。
「まさにまな板の鯉だぜ!!」
自虐的にピチピチと口ずさみながらオレは縛られた足を一生懸命に動かしてこの場からの脱出を何度も試みる。しかし、浅瀬のため、いくら海老のように飛び跳ねても思うように進まず、逃げることができない。
まぁ、縛られていることに関してはオレがここに来るまでに14回の脱走を試みて失敗したのが原因かもしれないけどね。
「新婦も新郎も緊張してなかなか、話しかけられないようだウォ。でも、みんなが来てくれて嬉しいと言っているウォ」
いや、そんなことを言っていないからね。それどころか、こんな所にできればオレはいたくない。ちくしょう。思ったよりも人数が多いな。オレは浜辺を見渡しながら、ため息を吐く。だって、オレの逃走をゆるさないように浜辺付近には数百くらいの半魚人がいるんだ。
普段だったら、別に半魚人がどれだけ大規模に群れを成そうがどうでもいいことなんだけどさ。今回はここから脱走しないと半魚人との婚姻が成立して人生が詰むことになるからね。人数はできる限り少ない方がありがたかったな。
「新婦から一言。うお美、なんか言ってくれウォ」
「……」
うお美は父親の言葉を無視し、完全に沈黙を保ち一言も発さない。いや、よく考えたら、うお美もオレのような人間とは結婚したくないんじゃないか? だって、半魚人としては、彼女は美人で気立てが良くてモテモテだったんだろう。だから、もっとイケメン魚面の半魚人男性がパートナーになるのが普通だろ。
「皆様、すみませんウォ。うお美はシャイな奴で中々、話さないウォ」
「次は新郎のサイゾウくんが話すウォ」
「……」
話すかよ。そもそも、オレはこの結婚に納得していないんだ。だれが好きこのんで半魚人と結婚したいんだ。顔は魚だし、体は鱗で覆われているんだぞ? ハグをすればオレの体が切れるわ。キスをすれば磯臭い。人間としては良いとこなしだ。
「新郎、話せよ。おい、聞いているかウォ? おい、おまえら、あそこの浅瀬まで行ってヤッテこいウォ!!」
うお美の父親の指令で縛られているオレのもとまで鮫の顔をした半魚人たちがやってきたようだ。
「くっ、うお美の父親の指令でシャーク顏の半魚人たちがオレをタコ殴りにしに来たがった!! あぶねェ、殴るなよ!!」
半魚人たちは縛られているオレに向かって拳をそれぞれ振るってきた。オレはそれを飛び跳ねたりしながら華麗に回避する。しばらく、奴らの苛烈な攻撃が続いていたが、
「本当にこいつは人間か?」
と戦慄した声で驚愕した声が聞こえてきた。それでも攻撃をやめない半魚人たち。
「全裸で手も縛られてなにもできない。だが、絶対にこの結婚式をぶち壊してやる!! オレの幸せのために!! そして、その半魚人のうお美のためにもな!!」
さらに苛烈になっていく半魚人の攻撃にオレは海老のように飛び回りながら華麗に避けていくのに限界を感じはじめていた。そろそろ、こちらから攻撃しないと多勢に無勢でやられるかもしれない。どうすればいいんだ?
「……」
「なんだ、海蛇のようなこの動き!? 飛び跳ねた後に蹴りがくるぞ 」
武器もないオレは全裸で腰をくねらせる。そして、半魚人たちに縛られた両足で応戦することにしたのだ。ようやくコツが掴めてきた。
オレはクネクネクネって音がなりそうなほどにしなやかな腰さばきを使って半魚人たちと戦う。いや、客観的には無様以外の何者でもない状況だけどね。こちらはおお真面目なんだよな。全裸で縛られている訳だしさ。
「おお、新郎は激しく求愛のクネクネダンスを踊っておりますウォ。うお美はあんな素晴らしいダンスができる相手と結婚できて幸せだウォな? それでは盛り上がってきましたが、そろそろ来賓の紹介を行いたいウォ」
と言って、来賓の紹介を始めるようだ。なんだよ。クネクネダンスってそんな気色悪い名前のダンスが半魚人にはあるか!?
って、向こうに気を取られている場合ではないな。こっちは全裸でぶるぶるしながら、半魚人とリアルに死闘中だからな。まぁ、確かに見た目はバカっぽいけどさ。これはかなり難易度が高いからな。
「今回はなんと我らマーフォークの長の娘であるジャ・バリュラーン・チィーチュ・ライラ姫が参られておられるウォ、是非とも祝いの言葉を述べて頂きたいウォ」
うお美の父親の言葉に反応してオレがマーフォークの長の娘であるジャ・バリュラーン・チィーチュ・ライラ姫を探す。だって、姫だぜ!
「どこに、どこに姫がいるんだ? あれか?」
彼女を見つけたオレは歓喜に震える。例えるならば、砂漠で水がない時に見つけたオアシス。そう、姫と呼ばれた人魚には、聳(そび)えるは白い貝殻で隠しきれない二つの双丘があった。他の半魚人みたいに魚に足だけがある形状とは大違いだ。最初から人魚タイプの半魚人だったら受け入れられたのに。いや、むしろ、こちらからお願いをしたいくらいだ!
「オレはあんなべっぴんさんとお近づきになりたいんだ!!」
オレがそう叫ぶと腕を縛っていた縄が切れていた。あれだけ、駆けまわれば貝殻とかにあたって縄が切れたのかもしれない。だが、きっとこれはあの美しいマーフォークの姫に導かれた結果に違いない。
オレは半魚人どもの攻撃を避けながら、足の縄をほどき、束縛から解放される。そして、その解放された足をもって、無意識に駆け出していた。
もう、オレの目にはあの貝殻から溢れ出た2つの宝以外に見えない。
「ライラ姫ちゃん~!!」
そして、気がついたらオレはその白い真珠のような双丘がある場所に飛び込んでいた。
「イヤ~!? なにをするんですか!!」
悲鳴をあげる姫にルパンダイブを決めて、嬉しさに涙を流すオレ。
「貴様、ライラ姫様にうらやま…。けしからん!! それに貴様の奥方はあそこにいるうお美であろう!!」
口々に半魚人共はそう言って、オレを取り囲む。この人数を相手にさすがのオレも無理だ。さよなら、オレの人生。ああ、ここで死ぬならライラ姫ちゃんを最後に抱きしめようかな。
「きゃー、やめて!! 触らないで!!」
「貴様!! 姫から離れろ!!」
まさにこの世の阿鼻叫喚と言わんばかりな状態ができあがる。ああ、実に騒がしくなってしまった。でも、オレの最後にふさわしいな。
「ふふふ、このサイゾウ、最後まで男になれなかったが、人魚に抱きついて死ねるのならば本望なり!! そうまさに…」
そんなことを口走っていたら、オレの声をかき消すかのように女性の甲高い声が突然に聞こえてきた。
「みんな、静かにして欲しいギョ」
唐突な、うお美の力強い声に反応して視線が彼女に集まる。
「とても、大切な話があるギョ」
今までずっと沈黙を保ってきたうお美が突然にそんなことを言ったお陰で、半魚人共はオレのことを忘れて彼女の言葉に耳を傾ける。
「今更だけどウチの話を聞いてほしいギョ」
もちろん、オレも彼女の話が気になった。いったい、彼女はどんなことを言うのだろうかと……
2本の長い赤い柱をたて、その間に新婦と新郎を座らせる。半魚人の結婚式は実にユニークで式の間に産卵と交尾を行うのだ。だから、夫婦は他の者たちから少し離れた浅瀬で待機させられるようだ。
「本日はお忙しいところ、ワシの娘のために、お越しいただきまして誠に感謝、申し上げるウォ」
なんで、人間のオレがそんなことを知っているかって? だって、今のオレは新郎の場所で待機させられているところだからね。半魚人と結婚するために全裸で逃げられないように腕と足を縛られている状況だ。もう最悪だ。
「まさにまな板の鯉だぜ!!」
自虐的にピチピチと口ずさみながらオレは縛られた足を一生懸命に動かしてこの場からの脱出を何度も試みる。しかし、浅瀬のため、いくら海老のように飛び跳ねても思うように進まず、逃げることができない。
まぁ、縛られていることに関してはオレがここに来るまでに14回の脱走を試みて失敗したのが原因かもしれないけどね。
「新婦も新郎も緊張してなかなか、話しかけられないようだウォ。でも、みんなが来てくれて嬉しいと言っているウォ」
いや、そんなことを言っていないからね。それどころか、こんな所にできればオレはいたくない。ちくしょう。思ったよりも人数が多いな。オレは浜辺を見渡しながら、ため息を吐く。だって、オレの逃走をゆるさないように浜辺付近には数百くらいの半魚人がいるんだ。
普段だったら、別に半魚人がどれだけ大規模に群れを成そうがどうでもいいことなんだけどさ。今回はここから脱走しないと半魚人との婚姻が成立して人生が詰むことになるからね。人数はできる限り少ない方がありがたかったな。
「新婦から一言。うお美、なんか言ってくれウォ」
「……」
うお美は父親の言葉を無視し、完全に沈黙を保ち一言も発さない。いや、よく考えたら、うお美もオレのような人間とは結婚したくないんじゃないか? だって、半魚人としては、彼女は美人で気立てが良くてモテモテだったんだろう。だから、もっとイケメン魚面の半魚人男性がパートナーになるのが普通だろ。
「皆様、すみませんウォ。うお美はシャイな奴で中々、話さないウォ」
「次は新郎のサイゾウくんが話すウォ」
「……」
話すかよ。そもそも、オレはこの結婚に納得していないんだ。だれが好きこのんで半魚人と結婚したいんだ。顔は魚だし、体は鱗で覆われているんだぞ? ハグをすればオレの体が切れるわ。キスをすれば磯臭い。人間としては良いとこなしだ。
「新郎、話せよ。おい、聞いているかウォ? おい、おまえら、あそこの浅瀬まで行ってヤッテこいウォ!!」
うお美の父親の指令で縛られているオレのもとまで鮫の顔をした半魚人たちがやってきたようだ。
「くっ、うお美の父親の指令でシャーク顏の半魚人たちがオレをタコ殴りにしに来たがった!! あぶねェ、殴るなよ!!」
半魚人たちは縛られているオレに向かって拳をそれぞれ振るってきた。オレはそれを飛び跳ねたりしながら華麗に回避する。しばらく、奴らの苛烈な攻撃が続いていたが、
「本当にこいつは人間か?」
と戦慄した声で驚愕した声が聞こえてきた。それでも攻撃をやめない半魚人たち。
「全裸で手も縛られてなにもできない。だが、絶対にこの結婚式をぶち壊してやる!! オレの幸せのために!! そして、その半魚人のうお美のためにもな!!」
さらに苛烈になっていく半魚人の攻撃にオレは海老のように飛び回りながら華麗に避けていくのに限界を感じはじめていた。そろそろ、こちらから攻撃しないと多勢に無勢でやられるかもしれない。どうすればいいんだ?
「……」
「なんだ、海蛇のようなこの動き!? 飛び跳ねた後に蹴りがくるぞ 」
武器もないオレは全裸で腰をくねらせる。そして、半魚人たちに縛られた両足で応戦することにしたのだ。ようやくコツが掴めてきた。
オレはクネクネクネって音がなりそうなほどにしなやかな腰さばきを使って半魚人たちと戦う。いや、客観的には無様以外の何者でもない状況だけどね。こちらはおお真面目なんだよな。全裸で縛られている訳だしさ。
「おお、新郎は激しく求愛のクネクネダンスを踊っておりますウォ。うお美はあんな素晴らしいダンスができる相手と結婚できて幸せだウォな? それでは盛り上がってきましたが、そろそろ来賓の紹介を行いたいウォ」
と言って、来賓の紹介を始めるようだ。なんだよ。クネクネダンスってそんな気色悪い名前のダンスが半魚人にはあるか!?
って、向こうに気を取られている場合ではないな。こっちは全裸でぶるぶるしながら、半魚人とリアルに死闘中だからな。まぁ、確かに見た目はバカっぽいけどさ。これはかなり難易度が高いからな。
「今回はなんと我らマーフォークの長の娘であるジャ・バリュラーン・チィーチュ・ライラ姫が参られておられるウォ、是非とも祝いの言葉を述べて頂きたいウォ」
うお美の父親の言葉に反応してオレがマーフォークの長の娘であるジャ・バリュラーン・チィーチュ・ライラ姫を探す。だって、姫だぜ!
「どこに、どこに姫がいるんだ? あれか?」
彼女を見つけたオレは歓喜に震える。例えるならば、砂漠で水がない時に見つけたオアシス。そう、姫と呼ばれた人魚には、聳(そび)えるは白い貝殻で隠しきれない二つの双丘があった。他の半魚人みたいに魚に足だけがある形状とは大違いだ。最初から人魚タイプの半魚人だったら受け入れられたのに。いや、むしろ、こちらからお願いをしたいくらいだ!
「オレはあんなべっぴんさんとお近づきになりたいんだ!!」
オレがそう叫ぶと腕を縛っていた縄が切れていた。あれだけ、駆けまわれば貝殻とかにあたって縄が切れたのかもしれない。だが、きっとこれはあの美しいマーフォークの姫に導かれた結果に違いない。
オレは半魚人どもの攻撃を避けながら、足の縄をほどき、束縛から解放される。そして、その解放された足をもって、無意識に駆け出していた。
もう、オレの目にはあの貝殻から溢れ出た2つの宝以外に見えない。
「ライラ姫ちゃん~!!」
そして、気がついたらオレはその白い真珠のような双丘がある場所に飛び込んでいた。
「イヤ~!? なにをするんですか!!」
悲鳴をあげる姫にルパンダイブを決めて、嬉しさに涙を流すオレ。
「貴様、ライラ姫様にうらやま…。けしからん!! それに貴様の奥方はあそこにいるうお美であろう!!」
口々に半魚人共はそう言って、オレを取り囲む。この人数を相手にさすがのオレも無理だ。さよなら、オレの人生。ああ、ここで死ぬならライラ姫ちゃんを最後に抱きしめようかな。
「きゃー、やめて!! 触らないで!!」
「貴様!! 姫から離れろ!!」
まさにこの世の阿鼻叫喚と言わんばかりな状態ができあがる。ああ、実に騒がしくなってしまった。でも、オレの最後にふさわしいな。
「ふふふ、このサイゾウ、最後まで男になれなかったが、人魚に抱きついて死ねるのならば本望なり!! そうまさに…」
そんなことを口走っていたら、オレの声をかき消すかのように女性の甲高い声が突然に聞こえてきた。
「みんな、静かにして欲しいギョ」
唐突な、うお美の力強い声に反応して視線が彼女に集まる。
「とても、大切な話があるギョ」
今までずっと沈黙を保ってきたうお美が突然にそんなことを言ったお陰で、半魚人共はオレのことを忘れて彼女の言葉に耳を傾ける。
「今更だけどウチの話を聞いてほしいギョ」
もちろん、オレも彼女の話が気になった。いったい、彼女はどんなことを言うのだろうかと……
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
嫌われ者の悪役令息に転生したのに、なぜか周りが放っておいてくれない
AteRa
ファンタジー
エロゲの太ったかませ役に転生した。
かませ役――クラウスには処刑される未来が待っている。
俺は死にたくないので、痩せて死亡フラグを回避する。
*書籍化に際してタイトルを変更いたしました!
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
異世界転生漫遊記
しょう
ファンタジー
ブラック企業で働いていた主人公は
体を壊し亡くなってしまった。
それを哀れんだ神の手によって
主人公は異世界に転生することに
前世の失敗を繰り返さないように
今度は自由に楽しく生きていこうと
決める
主人公が転生した世界は
魔物が闊歩する世界!
それを知った主人公は幼い頃から
努力し続け、剣と魔法を習得する!
初めての作品です!
よろしくお願いします!
感想よろしくお願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる