上 下
2 / 34
VSレストランオーナー

第二話 笑顔の女

しおりを挟む
 気がつくとおれはベンチに座っていた。

 どうやら異世界に着いたらしい。
 建物は西洋的なレンガ造りか木造で、目の前には噴水ふんすいがあり、一見してここが街の広場だとわかる。

 行きう人々は明らかに日本人じゃない。
 顔つきから肌の色までさまざまで、服は単色で簡素なものが多く、あまりファッションに気を使わない感じだ。

 馬車や荷車がちらほら通るのを見るに、自転車の発明はまだ先のことだろう。

 おれは異世界に来たという現実離れした状況に心おどらせていた。
 見るものすべてがキラキラして、自分がなにか特別な存在になった気がした。

 が——それはいっときの興奮に過ぎない。

「キンタマは!?」

 おれはハッと思い出し、股間に手を伸ばした。
 神様はキンタマを治し忘れたと言っていた。
 そしてやはり、

「………………ソロか」

 キンタマはひとつしかなかった。
 失ったカタキンはすっぽりと消え、どれだけ探してもしなびた感触だけが手のひらをむなしくつたった。

 すると、おれもまたキンタマ同様、ひとりきりだと気づいた。

 途端、心細くなった。

 どこを見ても、なにもわからない。

 ここがどんな街なのかも知らない。
 引率いんそつの先生がいるわけでもない。
 この広場から先、どんな道が続いているのか想像もつかない。

 見知らぬ土地にひとり放り出された不安がぎゅうっと胸に詰まった。
 迷子などという生やさしいものではなかった。

 だれひとり知り合いはいない。
 それどころかおなじ惑星の人間さえいない。
 まったくの未知の世界を、ひとり立って歩かねばならない。

 おれは途方に暮れた。
 視界の広さに目眩めまいを感じた。

 昨日まではすべてを見知みしっていた。
 通学路なら電柱のラクガキまで鮮明に思い出せるし、家の中なら目をつぶっても歩けた。

 だが、ここは異世界……。

 服はそれらしいものを着せてくれたようだ。
 おかげで目立たずにいる。
 しかし、これからどうすれば……

 そう思っていると、

「~~~~」

「え?」

 横から女の声がして、おれは顔を向けた。
 そこには同い年くらいの汚れた服の女が、不思議そうな顔でなにやらしゃべっていた。

「~~~~」

 えーっと……なに言ってんのかさっぱりわかんねえ。
 おれは日本人だぜ。
 異世界の言葉なんかわかるか!

 ……まてよ、そういや神様が“翻訳の魔法を付与した”っつってたな。
 たしか翻訳って叫べばいいんだっけ?

 よーし、やってみっか!

「翻訳!」

 おれは言われた通りにしてみた。
 すると、

「えっ? なんて言ったの?」

 女はキョトンとして言った。
 すげえ! 言葉がわかる!

「や、なんでもない。ところでボーッとしてて君の言葉を聞きそびれちまった」

 おれはき上がる希望そのままの笑顔で言った。
 言葉が通じたことで、まるでなくしたキンタマが戻ってきたみたいに孤独が薄れた。

「なにか用かい?」

「ねえ、さっきからズボンに手を突っ込んでなにしてるの?」

「ああ、キンタマがあるか確かめてたんだ」

「へー! おもしろーい! それで、あったの?」

「まあ……な」

 まさかないとは言えねえ。見栄を張るのは男の性分だ。
 それに片方はある。

「そんなことより!」

 女は食いつくように長い金髪を揺らし、

「あなたいったいどこから来たの!? だって驚いちゃったわ! なにもないベンチに突然現れるんだもの!」

 そうか、おれは突然現れたのか。そりゃ驚いたろうなぁ。

 ……さて、どう答えるか。
 異世界から来たと素直に言うか?
 この状況で驚くってことは、この世界には魔法奇術のたぐいはないと見える。

 だが真実を言ったところですんなり受け入れてもらえるとは思えない。
 間違いなく変なヤツだと思われるだろう。
 とはいえ、はぐらかすにも知識がない。
 この街の名前すら知らない。
 そもそもすでに奇跡を見られている。

 ……言ってみるか。

「おれ、異世界から来たんだ」

「ええー!? 異世界~!?」

 女は肩を跳ね上げ、わざとらしいほど驚いた。
 嘘だと思われたか?

「なにそれおもしろーい! あたし異世界人なんてはじめて見たー!」

 おや、うたがわないのか?

「異世界ってどんなのー!? どうしてここに来たのー!?」

 予想に反して女は鵜呑うのみにした。
 青い瞳をキラキラ輝かせ、キュートな顔を前のめりにしていてくる。
 年ごろの男子にはかなり刺激的なフレンドシップだ。

「えっと、おれがいたのはニホンってとこでさ」

 おれは簡単にことのあらましを話した。
 トラックという乗り物に轢かれ、神様に転生させてもらったこと。
 おれたちの世界では馬車よりも進化した自動で動く乗り物が使われていること。
 そしておれは食いしん坊で、いくつかの行き先からグルメ世界を選んだこと。

 ——ただしキンタマのことは秘密だ。
 恥ずかしいからそこだけうまく隠しておいた。

「へー、すごーい! いろんな世界があるんだねー!」

 女はぴょんぴょん飛び跳ね、これでもかとはしゃいだ。
 美少女にトークをよろこんでもらえるなんておれはじめてだ。
 なんか照れくさいなぁ!

「そういえばあたしたちまだ名前も知らなかったわね! あたしアン・コーシィ! あなたは?」

「おれはコメガ・コトナリ。名前はコトナリで、苗字はコメガだ」

「へー! 異世界人は名前があとなんだねー! あたしはアンだよー! よろしくー!」

「へへへ、よろしく」

 おっといけねえ、変な笑い声出ちまった。
 なんせ可愛いんだもんなぁ。
 童貞には刺激が強すぎらあ。

「ところでグルメなんでしょ? じゃあこの世界のおいしいもの食べたいと思わない?」

「食べたい!」

 おれは女の色香いろかも忘れて飛び上がった。
 そうだよ、グルメだよ!
 神様がグルメ世界って呼ぶくらいだから、うまいもんいっぱいあんだろうなあ!

「それじゃいい店案内してあげる! いっしょにランチにしましょ!」

「おうよ!」

 おれは一も二もなく即答した。
 こりゃラッキーだぜ。なんせ翻訳の魔法のおかげで会話はできるけど、文字は見てもわかんねーからな。

 それに……こんな可愛い子と食事!
 それだけでもワクワクしちまう!
 平静を保つのがやっとだぜ!

「それじゃ、ついて来て!」

 そう言ってアンは街の大通りへとおれを案内した。
 話を聞くと、どうやらここはそこそこ栄えた街らしい。
 古くから貴族が治めているが、活動は市民が中心で、自由経済の色が濃く、商売が盛んだという。

 それゆえ金持ちが多い。
 失業者や貧民も少なくはないが、ほとんどの商店が庶民派で、かつ貴族の失業者対策も万全、貧富ひんぷまんべんなく暮らしていける。

 そうして大きくなった街だから、商人の行き来も多く、食材は豊富だという。

「おいしいお店が多くて選ぶのに困っちゃうわ」

 アンはニコニコ話しながら、迷いなく歩いていく。

「でもせっかくの初ランチじゃ、あそこしかないわね」

 そう言って選んだ店は、大通りに面する立派なレストランだった。

「はい、到着! あたしの一番のオススメ、ショーンズ・キッチン!」

 広さはちょい大きめのファミレスくらいか。
 他店がチェーンの牛丼屋くらいなのを考えると、かなりでかい部類だろう。
 外装だけ見てもメンテナンスが行き届いており、汚れはほとんどない。

「いい店はまず見た目から違うのよ」

 なるほど、一理ある。
 日本じゃ汚くてうまい店もいっぱいあるが、それだけ掃除する余裕もないと考えることもできる。
 外観まで気が回るのなら料理も万全に違いない。

「それじゃ入りましょ」

 アンの手引きでおれたちは店に入った。
 するとすぐに清潔感のあるボーイに、

「いらっしゃいませ。何名様でしょうか」

 と丁寧な案内を受け、二人がけの席を案内してもらった。
 店内もきれいだし、客層もどこか気品がある。
 この店がハズレなわけがない。

「ねえねえ、なに食べる?」

 とアンに聞かれメニューを眺めたが、文字がさっぱり読めない。

「じゃああたしが選んであげよっか」

「おう、たのむぜ」

 おれは酒が飲めないということだけ伝え、あとはおまかせした。
 しかしわくわくするなぁ。
 なんせ異世界のレストランだ。
 食材はどんなもんを使ってるんだろう。
 地球にはない特別な味もあるに違いない。
 そのあたりの事情を尋ねると、

「基本的には家畜ね。牛、豚、トリ……あと魚とか、野菜とか」

 ふーん、地球とあんまり変わんないなぁ。

「それとモンスターも獲って食べるわよ」

「なに、モンスター!?」

 どうやらこの世界では動物とは別に、人間を脅かす力を持った生き物を“モンスター”と分類しているらしい。
 単に危険だから駆除するものもあるが、大半は食材や道具の素材として重宝ちょうほうし、中でもドラゴンの肉は格別のうまさだという。

「へえ~、ドラゴンかぁ。食ってみたいなぁ」

「あら、今日食べられるわよ」

「え、マジ!?」

 そうこう話していると、

「お待たせしました」

 そう言ってウェイターが次々と料理を運んできた。

「おお、うまそう!」

 まずはスープとサラダがきた。

「うん、うまい!」

 スープはたとえるなら超高級なコンソメスープだ。
 そしてサラダも野菜は見覚えのあるものばかりだが、かかっているソースが甘じょっぱくてうまい。

「サンドタートルのスープとサラダね。ドレッシングには貴重なロイヤルスワローのダシが入ってるわ」

 なんだかわかんねえけどうめえ!

「お次はなんとサンダーフィッシュのムニエル!」

 知らんけどうめえ!

「そしてメインはソニックドラゴンのステーキ!」

 うめえ! ドラゴンの肉うめえ!

「さらにレッドドラゴンのシチューと、ごろごろ野菜のグラタン!」

 うめええええーーッ!

「おいしかったわねー!」

「ああ、最高だ!」

 おれは異世界ではじめてのランチを満喫した。
 どれがどんな食材かはまったくわからなかったが、とにかくうまかった。

 ……しかしけっこう食ったな。
 ある程度は共有して食ったとはいえ、三、四人前は注文した。
 ……いくらくらいするんだ?

 おれは食後のパンとコーヒーを口にしながら漠然ばくぜんと思った。

 ……そういやおれ、金持ってねえけど大丈夫か?

「なあ、アン。そういえば支払いって……」

「ごちそうさま!」

 えっ?

「ありがとねー! あたしこんなにお腹いっぱい食べたのひさしぶりー! しかもこ~んな高級店でごちそうしてもらえるなんて、あなたすっごくいい人ね!」

「ちょ、ちょっと待て! それっておれが払うってことか!?」

「はあ?」

 それまでニコニコしていたアンの態度が急変した。
 眉ごとぎゅっと目をゆがめ、テーブルに乗せる勢いで足を組み、

「もしかして女に払わせる気?」

「えっ?」

「いやいや、ありえないよね? 男が女といっしょにごはん食べて女に金払えとか、それマジで言ってるの?」

「いや、だって……」

「えーー!? ウッソー! 女に金払わせるのーー!? サイテー!」

「ちょっとちょっと! そんな大きな声出すなよ! みんな見てるから!」

「あーそおー! 男のくせに女に食事代出させるんだー! へえーーーー! そーゆーのがいるんだーーーー! へえーーーー!」

 や、やめてくれ!

「わかった払う! おれが払う!」

「わかってくれればいいの」

 途端、アンは元のニコニコ笑顔に戻り、

「ありがとね!」

 とウィンクしやがった。
 こ、このやろう!

 ……でもどうしよう。
 ポッケに手を突っ込んでみたけどそもそも財布がない。
 こいつ高級店って言ってたよな……

「お客様、どうされましたか?」

「うっ!」

 騒ぎを聞きつけボーイが顔を出した。
 まずい。どう言い訳しよう。

「………………あのさ、おれ異世界から来たもんでさ……」

「はあ……」

「その、あのさあ……」

「はい……」

「金がねえんだ」

「………………はい?」

 ボーイはほうけた顔で首をかしげた。
 しかしすぐに意味を理解したのだろう。
 表情筋が混乱したみたいに、引きつった笑顔をぐねぐねさせて、

「アハハハ……お金がない……」

 と不思議な愛想笑いを見せた。そして、

「少々お待ちください」

 そう言って店の奥へと消えていった。

 ……おれ、どうなるんだろう。

「ねえねえコトナリ、食い逃げするならいまよ」

 なに言ってんだこいつ! うれしそうに犯罪の相談すんじゃねえ!

「きっと役人を呼ばれて強制労働施設に投獄されるわよ。さっさと逃げましょうよ」

 う……そ、そうしようかなぁ。
 でも男が逃げるなんてなぁ……

 おれは隙間一ミリ腰を浮かせた。
 それは「逃げちゃおうか」という姿勢だった。
 そのとき——

「ぬぅあにいいいぃ!? 金がねえだとおお!?」

 スタッフルームから恐ろしく太い怒号が飛んできた。
 やばい! この声カタギじゃねえ!

 に、逃げろーーーーーー!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

鬼神の刃──かつて世を震撼させた殺人鬼は、スキルが全ての世界で『無能者』へと転生させられるが、前世の記憶を使ってスキル無しで無双する──

ノリオ
ファンタジー
かつて、刀技だけで世界を破滅寸前まで追い込んだ、史上最悪にして最強の殺人鬼がいた。 魔法も特異体質も数多く存在したその世界で、彼は刀1つで数多の強敵たちと渡り合い、何百何千…………何万何十万と屍の山を築いてきた。 その凶悪で残虐な所業は、正に『鬼』。 その超絶で無双の強さは、正に『神』。 だからこそ、後に人々は彼を『鬼神』と呼び、恐怖に支配されながら生きてきた。 しかし、 そんな彼でも、当時の英雄と呼ばれる人間たちに殺され、この世を去ることになる。 ………………コレは、そんな男が、前世の記憶を持ったまま、異世界へと転生した物語。 当初は『無能者』として不遇な毎日を送るも、死に間際に前世の記憶を思い出した男が、神と世界に向けて、革命と戦乱を巻き起こす復讐譚────。 いずれ男が『魔王』として魔物たちの王に君臨する────『人類殲滅記』である。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件

森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。 学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。 そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……

平凡なオレは、成長チート【残機無限】を授かってダンジョン最強に! でも美少女なのだがニートの幼馴染みに、将来性目当てで言い寄られて困る……

佐々木直也
ファンタジー
交通事故で死んだオレが授かった特殊能力は──『怠け者でもラクして最強になれる、わずか3つの裏ワザ』だった。 まるで、くっそ怪しい情報商材か何かの煽り文句のようだったが、これがまったくもって本当だった。 特に、自分を無制限に複製できる【残機無限】によって、転生後、オレはとてつもない成長を遂げる。 だがそれを間近で見ていた幼馴染みは、才能の違いを感じてヤル気をなくしたらしく、怠け者で引きこもりで、学校卒業後は間違いなくニートになるであろう性格になってしまった……美少女だというのに。 しかも、将来有望なオレに「わたしを養って?」とその身を差し出してくる有様……! ということでオレは、そんなニート幼馴染みに頭を悩ませながらも、最強の冒険者として、ダンジョン攻略もしなくちゃならなくて……まるで戦闘しながら子育てをしているような気分になり、なかなかに困った生活を送っています。

お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。 勇者としての役割、与えられた力。 クラスメイトに協力的なお姫様。 しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。 突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。 そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。 なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ! ──王城ごと。 王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された! そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。 何故元の世界に帰ってきてしまったのか? そして何故か使えない魔法。 どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。 それを他所に内心あわてている生徒が一人。 それこそが磯貝章だった。 「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」 目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。 幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。 もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。 そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。 当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。 日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。 「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」 ──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。 序章まで一挙公開。 翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。 序章 異世界転移【9/2〜】 一章 異世界クラセリア【9/3〜】 二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】 三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】 四章 新生活は異世界で【9/10〜】 五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】 六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】 七章 探索! 並行世界【9/19〜】 95部で第一部完とさせて貰ってます。 ※9/24日まで毎日投稿されます。 ※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。 おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。 勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。 ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。

処理中です...