コットンブーケ

海子

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9.マーガレット<前編>

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――十か月後。
再び、三十九年前、盛夏。

 ざぶざぶと、音を立てて、マーガレットは川の中を、進んだ。
さあ、もうすぐよ。 
もうすぐ、この苦しみから、解放される。
既に、水は、マーガレットの腰の高さまであった。 
水を吸って、重くなったスカートのせいで、思うように前進できなかったが、それでも、深みへ向かって、歩いて行く。
もう少し。 
もう少しで、全部、お終い・・・。
「ちょっと、待って!」 
突然、マーガレットの背中に、その声は降り注いだ。
思いがけず呼び止められたマーガレットが、はっと、振り返ると、川辺に立つ、ひとりの若い男が、血相を変えて、川に漬かるマーガレットを見つめていた。 
マーガレットよりもいくつか年上に見える、その小柄な若者は、夏らしいクリーム色のスーツを着ているものの、暑さのせいか、上着を脱ぎ、シャツは袖まくりをしていて、身だしなみが整っているとは言えなかった。
マーガレットは、若者の声を聞き入れずに、水の中を行く。
「駄目だ、そっちへ行っては駄目だ!すぐ、引き返すんだ!」 
もう猶予はならないと、若者は、そう繰り返し叫びながら、マーガレットを助けるために、自らも、水の中へと入って来る。
「来ないで!」 
後方の気配を感じたマーガレットは、立ち止まり、若者を睨みつけながら、叫んだ。 
「邪魔をしないで・・・。私を、放っておいて!」 
「そんなこと、出来るものか!見過ごすことは、できないよ!」 
そう言いながら、若者の方から、マーガレットへ近づいて来る。
追って来る若者を無視して、マーガレットが先に進もうとした時だった。 
マーガレットの後方で、ザブンと音がした。 
驚いて、マーガレットが振り返ると、若者の姿が消えていた。 
たった今、若者が立っていた辺りで、ばしゃばしゃと、水をかく音が聞こえる。 
今度、血相を変えたのは、マーガレットの方だった。
「駄目よ、駄目・・・、ああ、神様!」 
自分のせいで、また、死人が出ることにでもなったらと思うと、背筋が凍りそうだった。 
慌てて、今歩いてきた道を戻ると、若者が足を滑らせた辺りへ向かう。 
自力で、何とか、水面に顔を出していた若者は、水を飲んだらしく、激しく咳込んでいた。
「大丈夫、ほら・・・、大丈夫?」 
と、マーガレットは若者の背中を、とんとん叩いた。 
「大丈夫・・・、もう、大丈夫」 
溺れかけて、頭からずぶぬれになった若者は、ひとしきり咳込んだ後で、ようやくそう答えた。
「とにかく、水から上がろう。この蒸し暑さだから、風邪をひく心配はないけれど、ここは居心地がいいとは言えない」 
「私・・・」
「君に、拒否する権利はない。僕と一緒に、ここから上がるんだ」 
若者はそう言いながら、マーガレットの腕を取って、川辺に向かう。
けれども、再び、滑って、転んだのは、若者の方だった。
マーガレットは、慌てて若者を助け起こした。
「大丈夫?」 
「・・・三度目がないように、気を付けるよ」 
マーガレットの手を借りながら、若者は神妙にそう言った。 



 マーガレットの手に助けられて、何とか三度目の転倒を未然に防いだ若者は、マーガレットとふたり、川辺に上がった。 
「息が止まりそうなくらい、驚いたよ。君は、大丈夫?・・・まあ、大丈夫そうだね」
そういいつつ、若者は、靴を脱いで、中に入った水を出し、履き直した。
マーガレットのスカートから下は、とっぷり水に濡れてはいるものの、他には特に、問題が見当たらなかった。
「ミス・ジョーンズ、何故、こんなことを?」 
「私のことを、知っているの?」 
名前を呼ばれて、マーガレットは、驚いた表情になった。 
「君は、社交界の薔薇だからね。僕の屋敷の夜会にも、来たことあるだろう?」
「あなたの・・・?」
「ヘンリー・モーガンだ」 
若者がそう名乗って、マーガレットは、ようやく、目の前の若者が、アウラの綿花の大農園主パトリック・モーガンの息子、ヘンリー・モーガンだということに気が付いた。
「あなた、何故、こんなところに・・・」 
そのマーガレットの疑問は、当然だった。 
何故なら、モーガン邸は、ここから馬なら二時間の道のりで、木と川しかないこの緑豊かな場所に、ヘンリーが一体、何の用事があるのか、見当がつかなかった。 
「僕は、絵が趣味でね」 
と、ヘンリーが指さす方向には、木につながれた馬がおり、その傍にはボードを乗せたイーゼルが、あった。
「ようやく気に入った場所を見つけて、ゆっくり描こうとしたら、いきなり君が駆け込んできたかと思うと、水の中に入って行くんだ。本当に、慌てたよ」 
「放っておいてくれてよかったのに・・・」 
そう言って俯くマーガレットを、しばらく眺めていたヘンリーだったが、 
「そんな風に言うのを聞くと、このまま放ってはおけないね。このままだと、君は、数日後に、また今みたいなことをしでかすだろう?僕は、ずっと君を見張ってるわけにはいかないから、次は、君は確実に水に沈むことになる。そう考えると、お互い濡れた服が不快ではあるけれど、君は僕に、君の抱える問題を打ち明けるべきだ。人生を前向きに生きるためにね。幸いこの暑さじゃ、風邪をひくこともない。さあ、座って」 
と、川辺に広がる草地に座る様、促した。 
「いいえ・・・、気持ちは嬉しいけれど、私、家に帰ります。・・・迷惑をかけて、ごめんなさい」 
「吐き出して構わないよ。僕は、誰にも話さない」 
突如、そう言われて、マーガレットは戸惑った。
それは、思いがけない言葉だった。
吐き出していい・・・。 
この想いをみんな。 
この、どうしようもない、苦い、苦い、苦しみを・・・。 
一瞬の後、マーガレットは、嗚咽を始めた。
そうして、一気にしゃくり上げて、子どもの様に泣き始めた。 
ずっと堪えて来た感情が、一度堰を切ってあふれ出すと、止めることは出来なかった。
「ずっと・・・、ずっと、後悔しているのよ。あんなことになるなんて、思わなかったのよ・・・。何故、あんな、馬鹿なことをしてしまったのか・・・、なんてことをしてしまったんだろうって。私が、ふたりを、殺したのよ・・・。でも、どうしたって・・・、もう取り返しがつかない・・・!」 
ずっと抑え込んでいた、自分の想いを吐き出しながら、マーガレットは、立ちすくみ号泣した。 
ヘンリーは、そのマーガレットの傍らに立ち、黙って、その背中を擦り続けた。 
十五分以上、そうして過ごした後、ようやく、マーガレットの嗚咽は、収まり始めた。
「少しは落ち着いた?」 
「ごめんなさい。でも・・・、ありがとう。聞いてもらえて・・・、少し、落ち着いたみたい」 
「役に立てたのなら、良かったよ」 
もちろん、ヘンリーは、ジョーンズ家で起こった悲劇について、耳にしていたし、マーガレットの方も、自分がマーガレット・ジョーンズだと知られている以上、ヘンリーは、私の大きな過ちを、知っているに違いないと思っていた。 
何故なら、十カ月程前、マーガレットの軽率な行動が原因で起こった、ジョーンズ家の悲劇は、社交界で知らぬものはおらず、社交界どころか、それは地域の一大事件で、街の一般市民にまで知られる事態となっていたからだった。 
手で涙を払って、何気なく、ヘンリーを見上げたマーガレットは、ふと、思い出した。 
「私・・・、一度、あなたと話したこと、あったわね・・・」 
「ああ、そうだね」
ヘンリーは、苦笑した。 



 マーガレットは、十七歳で社交界にデビューしてから、その美貌と、機知と、魅惑的な振る舞いで、周囲を魅了する存在だった。 
そしてマーガレットは、当初から、そのことを自負していた。 
マーガレットが、出席する集いでは、その周囲を、ボーイフレンドたちが取り巻き、明るい賑わいを作った。



 マーガレットが、社交界にデビューしてしばらくした頃、ある親しい友人の屋敷でガーデンパーティーが行われた。 
昼食の後は、招待客たちが、いくつかのグループに別れて、庭で、それぞれがお喋りを楽しんでいたのだったが、マーガレットも、いつものように自分を取り囲む若者たちと、お喋りを楽しんでいた。
その時、マーガレットの視界に、庭の木陰で、ひとり静かに読書をする若者が、眼に入った。
ヘンリー・モーガンだった。
それまで、ヘンリーとは何度か、顔を合わせる機会はあった。 
けれども、マーガレットは、ヘンリーに何の面白みも感じなかった。
他の若者たちの様に、ヘンリーの方から、マーガレットの機嫌を伺いに来る訳でもなく、話しかけてくるわけでもなかった。 
快活でもなければ、社交的でもなく、マーガレットの記憶にある限り、女性と楽しくお喋りをしている姿は、見かけたことがなかった。 
舞踏会でも、女性と踊る姿は一度も見たことがなく、大抵は壁際で、数名の男たちと、政治の話なのか、経済の話なのか、マーガレットは知る由もなかったが、少なくとも、マーガレットにとって、一向に関心のない小難しそうな話をしているのだった。 
ヘンリー・モーガンは、少々変わり者だ、ということを、以前、マーガレットは聞いたことがあった。 
それは、ほとんどの農園主が、農園の仕事を、奴隷と使用人に任せ、上流階級の付き合いと、余暇を楽しむことに時間を費やすというのに、ヘンリーは、農園の管理と経営を率先して行い、綿花畑に問題があれば、弟のトーマスを伴って自ら畑に出向いて、使用人や奴隷たちと、綿花の生育を事細かに検討し、問題の解決に取り組むらしいという、話だった。 
そのせいか、モーガン家の綿花は品質がいいと、評判だった。
モーガン家には、ヘンリーの父親で、五十四歳になるパトリック・モーガンという大黒柱が存在し、父親とヘンリーは、数年前に亡くなった母親を巡って、親子の確執があるものの、モーガン家の綿花経営に、今やヘンリーは、なくてはならない存在だということだった。 
社交界の付き合いは、必要最低限で、友人と派手に遊ぶこともなければ、酒や女に、時間や金を費やすようなこともなく、水彩画をひとりで描くのが趣味らしいと、半分呆れつつ、半分馬鹿にするような口調で、ボーイフレンドのひとりが話すのを、マーガレットは聞いたことがあった。 
ヘンリーは、マーガレットとさほど背丈も変わらず、男としては小柄で、特別何か秀でた外見があるわけでもなかった。 
表情も乏しいように思えて、本心が見えにくく、つかみどころがないようにも思えた。 
見ても聞いても、マーガレットにとって、ヘンリーは、地味で退屈な男に違いなかった。
ただ、一点、モーガン家の跡取り、という点を除いては。 
それは、マーガレットにとって、大きな魅力だった。
モーガン家の嫡男であるヘンリーを、自分の取り巻きのひとりに、加えることが出来たなら・・・。 
その想像は、マーガレットの虚栄心をくすぐった。 
だから、マーガレットは、ボーイフレンドの取り巻く中からすっと立ち上がると、木陰に置いた椅子に座って、静かに本に眼を落とすヘンリーの元へと向かい、にっこりと魅惑的な微笑みを浮かべ、 
「一緒に、お話しませんこと?」 
そう話しかけた。 
そのマーガレットを、まるで余計な邪魔が入ったと言わんばかりに、一瞥すると、
「読書中ですので、遠慮します」 
ヘンリーは、そう言い放った。 
一瞬、何を言われたのか、わからなかった。 
マーガレットは、それまで、拒否されるという経験が、一度もなかった。
今、自分は拒否されたのだと、分かると、その衝撃と怒りで、手が震えて来た。
「無粋な方!」 
マーガレットは、小さくそう叫ぶと、鋭く踵を返して、ボーイフレンドの輪の中へと戻ったのだった。 



 今、川辺で、自分を助けようとしてくれたヘンリーの顔を見つめながら、マーガレットの脳裏には、その出来事が甦った。
「あの時は、随分、失礼な態度を取ってしまって・・・、ごめんなさい」 
「僕の方こそ、もう少し言い方を考えるべきだったよ」 
そう言って、和んだヘンリーの鳶色の瞳は、穏やかで、優しかった。
「・・・そろそろ、帰らないと」 
流石に、これ以上の時間を、自分のために費やさせるのは申し訳ないと、気遣ったマーガレットだった。 
以前の自分だったら、そんなことは思いもしなかったに違いないと思うと、かつての自分の愚かさを、思い知らされるようだった。
「送っていくよ」
「いいえ・・・、大丈夫」 
「遠慮しないでいいよ」 
「あなたのためよ」 
「僕の?」
「私と一緒にいるところを、誰かに見られたら、あなたに悪い噂がたつもの」 
「気にしないよ」 
「私は、気にするのよ。マーガレット・ジョーンズの毒牙が、今度はアウラの大農園主パトリック・モーガンの息子、ヘンリー・モーガンを襲う、って。あなたにとって、酷い事態になるのよ。それじゃあ、さようなら。助けてくれて・・・、話を聞いてくれて、本当にありがとう。もう二度と、馬鹿な真似はしないから、安心して」 
マーガレットは微笑んでヘンリーにそう告げると、帰り道に向かい、小走りになった。
その姿は、次第に小さくなっていき、やがて、林の中へ消えた。 



 林を抜け、屋敷に戻ったマーガレットは、正面ではなく、裏口から屋敷に入り、誰にも見つからぬように、自分の部屋へと戻った。 
照り付ける太陽のせいで、マーガレットの水に濡れたスカートやペチコート、下履きは、幾分、乾いてきてはいたものの、まだ水を含んでいたし、勢いよく林を駆け抜けたせいで、髪は乱れ、足には転倒した時に出来た傷があった。
もし、そんな姿が、父や使用人に見つかれば、心配させることになるのは、間違いなかったので、誰にも見つからぬように、部屋に戻って、最低限の体裁だけは整えようと思ったのだった。 
幸い、マーガレットは、誰にも見つかることなく、屋敷の二階にある自室へ戻ることが出来た。 
自分の部屋に戻ると、マーガレットの口からは、ふうっと、ため息が漏れた。 
また、苦しい時間が始まる。
私は、決して救われることのない苦しみを、これから一生、味わい続けるのだ・・・。
それは、まるで、光の差し込むことのない、深い井戸の中に突き落とされたような感覚だった。
悪魔に、神の裁きを。
そう書き残して、池に身を投げたエレノアの絶望を思う時、自分には、今後、いかなる救いももたらされることがないように思えた。
全て、愚かな自分のせい。 
決して許されることのない、私の罪。
もしも・・・、もしも、あの時に戻ることが出来たのなら、自分自身に言ってやりたい。 
そんな愚かで、馬鹿げたことは、絶対にしてはいけないって・・・。
エレノアと、イザベラが亡くなってからのこの十ヵ月、マーガレットは、ほとんどこの自分の部屋から出ることなく、後悔と罪悪感の中で過ごしていた。 
そして、それは、これからも変わることなく、一生続いて行くのだと思うと、その苦しみに、耐え続ける自信はなかった。 
ヘンリーには、もう二度と馬鹿な真似はしないと言ったものの、いつかまたこの苦しみに耐えきれずに、今日のようなことをしでかすのではないか、という恐れがあった。 
外から話し声が聞こえたような気がして、マーガレットが窓から下を覗くと、小さな弟クリストファーが、使用人の一人を相手に、ボール遊びをしていた。
けれども、その表情は、どこか寂し気で、以前のような屈託のない笑顔は、失われてしまった。 
そのクリストファーを見ていると、弟から、最愛の母親と、優しい姉を奪ったのは、この私なのだと、マーガレットには、自責の念ばかりが込み上げて来る。
そして、マーガレットに惑わされて、恋人を死に追いやったニコラス・グリーンは、卑劣な男と世間の非難を浴び、ペンナを去った。 
ニコラスの老齢の父親が、会社を守るために、奔走していると聞く。
自分がどれほど大変なことを仕出かしたのかが、日を追うごとに、身に染みるマーガレットだった。
父、ティモシーは、マーガレットを責めたりはしなかった。 
むしろ、自分を責めすぎてはいけないと、マーガレットを庇ってくれた。
けれども、自分が、父から、愛しい妻と、かけがえのない娘を奪ったのだと思えば、自分が引き起こした事態の、深刻さに、なすすべもなく、マーガレットは、項垂れるばかりだった。 
ごめんなさい・・・、本当にごめんなさい。
謝っても、謝っても、取り返しのつかないことは、良く分かっていた。 
けれども、マーガレットは、謝らずにはいられなかった。
自らを責め続け・・・、マーガレットは、着替えすら手につかずに、そのままベッドに突っ伏し、もうこれ以上、みなに心配と迷惑をかけぬよう、声を押し殺して、涙を流し続けた。 

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