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番外編 結婚式前夜のアレックスの気持ち
しおりを挟むいよいよ明日は結婚式だ。
子供の頃からずっと大好きだったキャシディと、結婚出来るなんて夢のようだ。
キャシディが辛い目にあっていた時、俺は傍にいてあげられなかった。孤児院育ちの俺には、どうする事も出来なかった。
そういえば、包帯を外したキャシディを見た時、あまりの美しさに息が止まるかと思った。美しいキャシディに戻れたのは嬉しかったけど、同時に誰にも見せたくないと思った。
アレックスはベッドに横になりながら、キャシディの事を考えていた。明日が楽しみ過ぎて、まるで子供のように表情をコロコロ変えている。
「はあ……キャシディに会いたい。」
明日からは一緒に暮らせるというのに、今すぐに会いたい。……会いに行こうかな?
いや!ダメだ!
こんな時間だから、きっとキャシディは眠っているはず。ゆっくり眠らせてあげないと。
愛しい……キャシディが愛しくてたまらない。
……キャシディに頭の中見られたら、きっと引かれるな。
もうやめやめ!寝よう!
アレックスはキャシディのことを考えるのをやめ……られず、その日は一睡も出来なかった。
END
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