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幸せです
しおりを挟む「アーチャー様……!?」
アーチャーは目を覚まし、エリーサの涙を拭った。
「君が無事でよかった。」
「どうして……どうして私の事ばかり……。どれだけ心配したと思ってるんですか!?」
「すまない……」
「私のせいで……ごめんなさい。」
アーチャーは手を伸ばし、エリーサの頭を優しく撫でる。
「君のせいじゃない。目を覚ました時君が傍に居てくれて、どんなに嬉しかったか……。ありがとう。」
嬉しかったのは私の方です。目を覚ましてくれて、本当にありがとうございます。
目を覚ましたアーチャーは順調に回復し、数ヶ月後、結婚式の日を迎えた。
「ラルフ……お前を呼んだ覚えはないのだが?」
結婚式が行われる会場に、ラルフが駆けつけていた。
「そんな事言うなよ!祝福しに来たのに……心変わりするぞ?」
「二人とも!仲良くしてください!」
エリーサの一言で静かになる二人。二人はエリーサのドレス姿に魅入っていた。
「おい!私の妻をじっと見るな!」
「仕方ないだろ!?美し過ぎるのが悪い!」
アーチャーはエリーサを自分の後ろに隠した。
「お前……案外、嫉妬深いな。」
「お前に言われたくない!」
喧嘩ばかりの二人を見て、エリーサは幸せを感じていた。
昔に戻ったみたい。二人がまた、こんな風に話せるようになって良かった。
「そろそろ時間だ。エリーサ、行こう!」
祝福の拍手に包まれながら二人は幸せそうに微笑んだ。
END
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