創世の槍使い

夢

ピリリ、ピリリ、ピ、ピピー！！！！

(うるさ)

カチャッ

アラームを切り、ゆっくりと起き上がる。

「なんだ、またあの夢か」

今まで見ていた夢を思い出して苦笑する。

何度も見る、私の始めの記憶の夢。

決して楽しい記憶ではないけど、妙に暖かくて優しくて笑ってしまう。

にしても――

「眠い」

本当はもう一眠りしたいところだけど、ここ・・ではそうはいかない。

「それに私は置いてもらっている身なんだから」

ぐっと拳を握って力を入れる。

ここはアマユキ。

コラクナの治安組織だ。

そして、私はアマユキ三番隊所属のナズナ。

それだけ。