『ヘブン』

第46話。

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　寛解から、俺は猛烈に、デスクトップのキーボードを叩き始める。池田家はもう、皆様、起きておられるだろう。俺も、さっき目が覚めた。枕もとで、スマホで、松任谷由実さんの『春よ、来い』を聴いて、思わず涙が出た。俺にとって、春というのは、香澄のことなのだ。実に、池田家の皆様、日々頑張っておられる方たちのことなのだ。その点、あの悪父は、レビー小体型認知症。昨夜も、大酒を飲んで、グーグー寝た。全く話にならない。あの、東国原英夫さんという方がいただろう？そのまんま東さんである。宮崎県で、知事として当選したからこそ、知名度が上がった。レビー小体型認知症？お前、もう、しゃれになんねえ。退いてろ！興研寺に、お前の永代供養をお断りして、正解。統合失調症のパワーを、四時間ぐらい、見せてやろうじゃねえか！香澄は、今日、東北旅行から帰ってきた。多分、今、家にいると思う。ちなみに、隣のオヤジが公明党であることを、香澄から言うなと言われた。岩崎家に火を付けられる。恐ろしい。末筆になるけど……。香澄にとっても、隣のことは、実にタブーなのだ。