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第5話。
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香澄は健康な女性だった。年齢を経ていて、腰が幾分、悪いぐらいで、あとはどこも悪くない。整体とか、整骨院に通うことはあっても、それは、週に三日程度。それも、仕事である自動車のシート工場で、フルタイムで働いた後、車に乗って、うちの町の隣の町にある整体とかに通う。はっきり言って、妻は何の心配もなかった。健康面においても、記憶とか、公共料金の支払い日などに関しても、全部覚えていて、忘れることがない。しっかりしていると思った。俺は、香澄の最終学歴である専門学校というのが、あながち、馬鹿にできないと思っている。はっきり言って、そういった点では、東大や早稲田、慶応などの方が馬鹿だ。そう思う。何か、やることを忘れてしまっている。掃除とか、洗濯とか、庭の手入れとか……。そう思えてならない。また、その通りだと思う。実際、俺は、福岡市内にある某私大を、謙三から無理やり、退学させられた。俺が父親を毒親扱いするのは、実際、それが原因なのである。俺は、三年半、大学に在学していたが、謙三が無理やり、俺に退学届を出させて、俺はキャンパスを去らざるを得なかった。それが悔しい。今となっては。俺が、作家の真似事のようなものをし始めたのは、高校を卒業してからだったが、ずっとやっている。ネットの創作サイトにも、散々書いた。お金にはならなかったが、書き綴った。それが、俺にとって、有形無形の財産となった。香澄の洋裁も似ている。妻の宝物だ。香澄の洋服の仕立て方などは、センスがいい。俺は、それに、一番共感できている。俺が文筆をやるのも、楽しいからだ。願わくば、お金になる方がいいのだが、今は耐える。だが、俺にとって、それも叶うようになってきた。ネット作家でも、秀逸なものを書く人間に、商業出版のような話が来る時代が来たからである。俺の戦闘は、ここでも始まっていた。
香澄は健康な女性だった。年齢を経ていて、腰が幾分、悪いぐらいで、あとはどこも悪くない。整体とか、整骨院に通うことはあっても、それは、週に三日程度。それも、仕事である自動車のシート工場で、フルタイムで働いた後、車に乗って、うちの町の隣の町にある整体とかに通う。はっきり言って、妻は何の心配もなかった。健康面においても、記憶とか、公共料金の支払い日などに関しても、全部覚えていて、忘れることがない。しっかりしていると思った。俺は、香澄の最終学歴である専門学校というのが、あながち、馬鹿にできないと思っている。はっきり言って、そういった点では、東大や早稲田、慶応などの方が馬鹿だ。そう思う。何か、やることを忘れてしまっている。掃除とか、洗濯とか、庭の手入れとか……。そう思えてならない。また、その通りだと思う。実際、俺は、福岡市内にある某私大を、謙三から無理やり、退学させられた。俺が父親を毒親扱いするのは、実際、それが原因なのである。俺は、三年半、大学に在学していたが、謙三が無理やり、俺に退学届を出させて、俺はキャンパスを去らざるを得なかった。それが悔しい。今となっては。俺が、作家の真似事のようなものをし始めたのは、高校を卒業してからだったが、ずっとやっている。ネットの創作サイトにも、散々書いた。お金にはならなかったが、書き綴った。それが、俺にとって、有形無形の財産となった。香澄の洋裁も似ている。妻の宝物だ。香澄の洋服の仕立て方などは、センスがいい。俺は、それに、一番共感できている。俺が文筆をやるのも、楽しいからだ。願わくば、お金になる方がいいのだが、今は耐える。だが、俺にとって、それも叶うようになってきた。ネット作家でも、秀逸なものを書く人間に、商業出版のような話が来る時代が来たからである。俺の戦闘は、ここでも始まっていた。
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