『レイニー・マーダー』

第12話。

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　早苗の頑強さに、反比例して、桜は体が弱かった。刑事だと、屈強というイメージがあるが、元々、肉体が弱くて、早苗とか、北島が動いて回るのに対し、桜は、デスクワークが中心だった。目も悪いし、ルーペがないと、捜査資料も読めない。はっきり言って、早苗が強い体を持っているのに対して、桜は軟弱だった。でも、それでも、刑事課に、捜査員はたくさん詰めていて、はっきり言って、余っているのだった。互いに、けん制し合うことはない。早苗は、今、バリバリだ。病気なんか、一つもしてないし、はっきり言って、頑強だ。それが、取り柄だった。互いに、ゆっくりと、頑張っていくつもりでいるのだった。互いに大食漢なのだし、しっかり食べて、しっかり頑張るのが、ここの所轄の警察官の、大きな取り柄の一つなのだった。（以下次号）