『腸活コーヒー』

篠崎俊樹

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『腸活コーヒー』

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 俺は最近、毎朝、食事の時に、腸活コーヒーを飲むことにしている。今の季節だと、アイスで一杯。便通にいい。オリゴ糖入りで、最近、俺も頑固な便秘が解消された。スーパーのコーヒー売り場の棚に置いてあって、詰め替え用が一袋、四百円ほどで売っている。俺にとって、最近、この腸活コーヒーとか、栄養ドリンクとかが、やたらと、必需品になってきた。四十代も半ば近くになると、そうなるのだ。俺にとって、朝の一杯、昼の一杯、そして、午後二時には睡眠導入剤。夜、統合失調症が精神安定剤で寛解した後は、テレビを見ながら、パソコンで、小説の原稿を書く。俺の作家業――、まだ、目立ってお金をもらっているわけじゃないのだが、もし、もらえるようになれば、俺は、今やっている、他のアルバイトから解放される。ということで、俺にとって、腸活コーヒーは、健康の元なのだ。また、俺は、夜、お風呂に入ることもあれば、昼間入って、そのまま寝ることもある。まあ、いろいろ書いたが、俺にとって、腸活コーヒーは、必須品となった。そう思ってほしい。最後に、このエッセーもどきの短編小説のラストで言っておくと、俺は元々、コーヒーが大好きなのだ。明け方、睡眠導入剤を服用して、強引に眠るから、カフェインなど、取ろうが、取るまいが、構わない。また、いい精神安定剤のおかげで、外の雑音も全く気にならない。もちろん、四十代も半ばを迎えようとしている俺にとって、仕事が面白くて、夜も、睡眠導入剤の力を借りても、眠れるのは、三時間程度なのだが……。
                                  (了)

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