圏ガク!!

はなッぱち

文字の大きさ
上 下
342 / 386
蜜月

仕切り直し

しおりを挟む
「無理すると怪我に繋がるから、焦らずゆっくりな」

 先輩の手がケツに触れる時、叩かれるかもと一瞬だけ身構えてしまったが、もちろんそんな訳なく普通に撫でられた。

 先輩がやりやすいよう、位置を微調整する。ケツを突き出してやると、ただ触れていただけの先輩の手が、ケツを本格的に揉み出した。

「焦るなって言ってもさ……こんなの見せられたら、焦るって」

 冷静な言葉とは裏腹な先輩のちんこに手を伸ばす。見上げなくても分かる、熱い視線を感じながら、オレの体にも興奮が戻る。

「手はこっちだ。俺は手伝うだけ、なんだろ?」

 先輩の手がオレの手を掴み、ゆっくりケツへと導いた。また自分のケツかぁと、萎えそうになるが、重ねられたままの先輩の手が熱くて、期待の方が膨らんだ。

「一緒にやってくれんの?」

 オレの言葉に先輩は小さく頷くと、ローションで濡れた肛門に指を這わせた。ケツ穴で先輩の存在を感じると、ちんこだけでなくケツまで興奮し始める。ビクビクと即行で反応するケツ穴が情けない。

「少し緊張を取ってやると、指も入りやすくなるから……セイシュンも触ってみろ」

 先輩が指先を重ねてくる。ローションのヌルッとした感触のせいか、情けないはずのケツ穴の反応が、エロいと思えてしまう。

「指、入れるぞ」

 声と同時に先輩の指がオレの中に入ってきた。いつもは、キスとか他の所もいっぱい触られて快感が意識を朦朧とさせているのだが、今日はケツだけに意識が集中しているので、割と冷静にケツの状況が分かった。

「うわっすげぇ入っている。あ、ヤバ、先輩、そこ気持ちいい」

 無理なく的確に、先輩の指がオレの中で前後する。意図的だろうか、稀にヤバイくらいダイレクトで気持ちいい場所を攻められ、萎えていたちんこは完全に復活させられた。

「セイシュンの指も、一緒に、な」

 ちゅぷっと音を立て、先輩は指を抜くと、今度はオレの指をオレのケツに滑り込ませた。一人でやった時は、先っぽ以上がどうしても入らなかったのに、面白いくらいスルッと入りやがった。

「なんか変な感じ」

 素直な感想を口にすると、先輩は熱っぽい息を吐き出しながら少し笑った。

「こうしたら、もっと変な感じになるか?」

 オレのぎこちない指の動きを指導する為か、先輩の指もケツ穴に潜り込んでくる。圧迫感が少し増し、それ以上に微妙な感覚が快感に塗り潰されていく。

 先輩に合わせて自分の指も滑らかに動くようになった。気持ちよさを求めて、ヤバイ場所を刺激しようとするが、どうにもオレの指では上手く触れず、もどかしい。

「せんぱい、もっと……」

 気持ちいい所を触って、そう言おうとしたが、思い止まる。すっかり、いつものペースだ。このままでは、先輩にいいようにされて、オレばかりが気持ちよくなってしまう。

「もう入るかな?」

 溶けそうになった意識に活を入れ、先輩に聞いてみる。

「ん、どうだろうな。焦らずゆっくり慣らさないか?」

 先輩の指がヤバイ部分を焦らすように擦る。堪らず体が反応し、ケツにも力が入ってしまう。

「あぁっ、ちょ、うぁ……だめ、だって」

 オレの反応を楽しんでいるのか、先輩は小さく笑いながら少し強めに刺激してくるので、思わず声が漏れてしまった。

 オレの制止に応えたのか、一度するりと指を抜いてくれたが、続けて今度は二本の指が同じ所を攻めてきた。そうなると、もう自分の指の存在なんてなくて、先輩の思うがままにオレの快感値は上昇していく。

 早く、もっとスゴイの欲しい。頭の中がそれ一色になって、体も意識も全部、先輩に委ねてしまいそうになる直前、オレは我に返る。

「ストップッ! 先輩、やめろ!」

「っ悪い、痛かったか?」

 突然オレが大声を出したので、先輩は驚いて動きを止めてくれる。痛みを警戒してか、ゆっくり慎重に指を抜き、ついでにほったらかしだったオレの指まで引っぱり出してくれる。

「手伝うのは準備だけだって言ったじゃん。これ以上はオレがヤル! 先輩に任せてたら、いつも通りになっちゃうだろ。だから、もう動くな。ちんこだけ出して待ってろ」

 気圧された先輩の上に乗り、とっととヤルべく今度はオレが手伝ってやる。見るからに窮屈そうな服と下着を引き下ろし、先輩の欲求を露わにしてやった。

 舐めてくれと言わんばかりにいやらしく揺れる亀頭に、またかぶりつきそうになるが、せっかく緩んだケツが締まったら困る。オレは容赦なく先輩のちんこに冷たいローションを垂らす。

「んっ。セイシュン、あんまり無茶はするなよ。痛かったり、苦しかったら、ちゃんと止めるんだぞ」

 ローションの冷たさに一瞬だけ顔を顰めたが、先輩は冷静に注意してくる。表情を見るに本気で不安そうだ。
 
 オレとしては期待に満ちた目をキラキラさせて、今か今かと急かすくらいに前のめりな方がテンション上がるのだが……泣いて詫びを入れてしまった過去があるので文句は言えまい。

「心配しすぎだろ。先輩に鍛えられたオレのケツを信じろよ」

 先輩のちんこを二三度しごいて、ローションをなじませてやると、気持ちよかったのか更に固くなった。こう素直に反応してくれると、オレのテンションも『やってやるか』とエンジンがかかる。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

バイト先のお客さんに電車で痴漢され続けてたDDの話

ルシーアンナ
BL
イケメンなのに痴漢常習な攻めと、戸惑いながらも無抵抗な受け。 大学生×大学生

高校生の僕は、大学生のお兄さんに捕まって責められる

天災
BL
 高校生の僕は、大学生のお兄さんに捕まって責められる。

くまさんのマッサージ♡

はやしかわともえ
BL
ほのぼの日常。ちょっとえっちめ。 2024.03.06 閲覧、お気に入りありがとうございます。 m(_ _)m もう一本書く予定です。時間が掛かりそうなのでお気に入りして頂けると便利かと思います。よろしくお願い致します。 2024.03.10 完結しました!読んで頂きありがとうございます。m(_ _)m 今月25日(3/25)のピクトスクエア様のwebイベントにてこの作品のスピンオフを頒布致します。詳細はまたお知らせ致します。 2024.03.19 https://pictsquare.net/skaojqhx7lcbwqxp8i5ul7eqkorx4foy イベントページになります。 25日0時より開始です! ※補足 サークルスペースが確定いたしました。 一次創作2: え5 にて出展させていただいてます! 2024.10.28 11/1から開催されるwebイベントにて、新作スピンオフを書いています。改めてお知らせいたします。 2024.11.01 https://pictsquare.net/4g1gw20b5ptpi85w5fmm3rsw729ifyn2 本日22時より、イベントが開催されます。 よろしければ遊びに来てください。

少年ペット契約

眠りん
BL
※少年売買契約のスピンオフ作品です。 ↑上記作品を知らなくても読めます。  小山内文和は貧乏な家庭に育ち、教育上よろしくない環境にいながらも、幸せな生活を送っていた。  趣味は布団でゴロゴロする事。  ある日学校から帰ってくると、部屋はもぬけの殻、両親はいなくなっており、借金取りにやってきたヤクザの組員に人身売買で売られる事になってしまった。  文和を購入したのは堂島雪夜。四十二歳の優しい雰囲気のおじさんだ。  文和は雪夜の養子となり、学校に通ったり、本当の子供のように愛された。  文和同様人身売買で買われて、堂島の元で育ったアラサー家政婦の金井栞も、サバサバした性格だが、文和に親切だ。  三年程を堂島の家で、呑気に雪夜や栞とゴロゴロした生活を送っていたのだが、ある日雪夜が人身売買の罪で逮捕されてしまった。  文和はゴロゴロ生活を守る為、雪夜が出所するまでの間、ペットにしてくれる人を探す事にした。 ※前作と違い、エロは最初の頃少しだけで、あとはほぼないです。 ※前作がシリアスで暗かったので、今回は明るめでやってます。

男色医師

虎 正規
BL
ゲイの医者、黒河の毒牙から逃れられるか?

Bグループの少年

櫻井春輝
青春
 クラスや校内で目立つグループをA(目立つ)のグループとして、目立たないグループはC(目立たない)とすれば、その中間のグループはB(普通)となる。そんなカテゴリー分けをした少年はAグループの悪友たちにふりまわされた穏やかとは言いにくい中学校生活と違い、高校生活は穏やかに過ごしたいと考え、高校ではB(普通)グループに入り、その中でも特に目立たないよう存在感を薄く生活し、平穏な一年を過ごす。この平穏を逃すものかと誓う少年だが、ある日、特A(特に目立つ)の美少女を助けたことから変化を始める。少年は地味で平穏な生活を守っていけるのか……?

ワンコとわんわん

葉津緒
BL
あのう……俺が雑種のノラ犬って、何なんスか。 ちょっ、とりあえず書記さまは落ち着いてくださいぃぃ! 美形ワンコ書記×平凡わんわん ほのぼの全寮制学園物語、多分BL。

悪役令息の兄には全てが視えている

翡翠飾
BL
「そういえば、この間臣麗くんにお兄さんが居るって聞きました!意外です、てっきり臣麗くんは一人っ子だと思っていたので」 駄目だ、それを言っては。それを言ったら君は───。 大企業の御曹司で跡取りである美少年高校生、神水流皇麗。彼はある日、噂の編入生と自身の弟である神水流臣麗がもめているのを止めてほしいと頼まれ、そちらへ向かう。けれどそこで聞いた編入生の言葉に、酷い頭痛を覚え前世の記憶を思い出す。 そして彼は気付いた、現代学園もののファンタジー乙女ゲームに転生していた事に。そして自身の弟は悪役令息。自殺したり、家が没落したり、殺人鬼として少年院に入れられたり、父に勘当されキャラ全員を皆殺しにしたり───?!?!しかもそんな中、皇麗はことごとく死亡し臣麗の闇堕ちに体よく使われる?! 絶対死んでたまるか、臣麗も死なせないし人も殺させない。臣麗は僕の弟、だから僕の使命として彼を幸せにする。 僕の持っている予知能力で、全てを見透してみせるから───。 けれど見えてくるのは、乙女ゲームの暗い闇で?! これは人が能力を使う世界での、予知能力を持った秀才美少年のお話。

処理中です...