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新学期!!
空き巣の犯人
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今後の方針も決まったその夜。オレは心強い相棒になってくれた皆元をいきなり撒いて、一人で敵陣の新館へと向かった。
『悪い、すぐ戻る』
部屋にそう書き置きを残したが、多分すげぇ心配をかけているだろうから、早めに戻らなければならない。
本来なら他の奴が寝た後にこっそり抜け出すべきだろうが、消灯後の新館出入り口の状態が分からないので仕方なかったのだ。旧館と違って、新館には生活している奴らにプライバシーがある。
会長の用意した伏兵に待ち伏せされている可能性もあったが、どうしても先輩の顔が見たかった。
先輩に何を伝えたらいいのか、相変わらず答えは出ていないが、言葉という形にならないならならないで、そのままぶち当てればいい。
「一発ヤって閃く可能性もゼロじゃあないしな。やれる事は全部やらねぇと……不謹慎なんて言わせねぇぞ」
誰に聞かせるでもなく、言い訳を口にしてしまう。思考回路が完全に生徒会寄りになっている気がしないでもないが、贅沢は言ってられん。
周囲を気にしながら、旧館を脱出し新館に忍び込む為、物陰に隠れて様子を覗った。旧館では夕食後は完全に機能を停止し(教師専用の簡易居酒屋と化してる場合もあるが)食堂は閉店している時間帯だが、新館ではそれぞれが好きな時間に食事が出来るよう、消灯時間ギリギリまで営業しているらしい。
新館の絶賛営業中の食堂を外から注意深く観察して、潜入のタイミングを見計らう。
何時でも利用可能だとしても、腹が減ったら飯を食いたくなるのが人間だ。時間が遅いおかげで、食堂の中はガランとしている。部屋に戻る三年と出くわす事がないのを確認して、オレは先輩の部屋へ向かうべく、新館に飛び込んだ。
けれど、インターホン横のポートへカードキーをかざすが、エレベーターはウンともスンとも言わず、焦りと苛立ちでカードキーをそのまま叩きつけてしまった。
「何をそんな焦ってんのや、夷川」
機械を叩きつける派手な音が無駄に広いエントランスに響いた時、クスクスと人を小馬鹿にするような笑いが食堂の方から聞こえてきた。
新館潜入に失敗したと、即座に判断出来ればよかったのだが、焦るオレは馬鹿正直に背後を振り返り、目撃者と対面してしまう。
「そのカード使われへんの? わての貸したろか? まあ、わての部屋がある階にしか行かれへんけどなぁ」
無人だったはずの食堂から出て来た男は、見た事のない奴だったが、その独特の言い回しには聞き覚えがあった。
「……闇市」
相手の名前を口にすると、闇市は線を引いたような細い目を大袈裟に精一杯見ひらき「ちゃう言うてるがな」と煙でも払うような仕草をしながら近づいて来た。
「役職は後輩に引き継いだって、前に言いましたやろ。そんなふうに呼ぶんは止めとき」
一歩一歩、近づいて来る度にそいつの気配は変質し、あと一歩でぶつかる距離になって、オレは逃げ出すタイミングを失った事を心底後悔した。
「興津いいます。改めてよろしゅう」
蛇に睨まれた蛙の気持ちを理解してしまう。にたりと笑いスッと再び細められた目は、気味が悪い程に表情をのっぺりとして見せ、オレは思わず壁際まで後退してしまった。差し出された闇市、興津の手が、逃げ道を塞いでいるようにさえ思える。
「実はあんたを待って食堂で待ち伏せしてたんや。気付かんかったやろぅ、こっちからは死角になる席におったからなぁ。せやけどあっちからこっちは丸見えなんや」
嘲笑う興津は、どういうつもりかそれだけ言うと、沈黙と同時に背中を向けた。
「少し付き合うて欲しいねん。相談したい事があってなぁ。せやけど、ここやと目立つなぁ……まあ、中でゆっくり話そか」
そう言って一人食堂へ歩き出す。『誰がてめぇなんぞに付き合うか!』そう心の中で吐き捨て脱出を試みようとしたが、肩越しに振り返った興津がチラッと見せた物にオレはその場で引き止められてしまう。
クシャクシャによれた封筒。それは今日、オレらの部屋に入った盗人共が持ち去った唯一の物だった。
「すまんなぁ。どうにも手癖の悪いもんがおって、大事な仕送りやろ。ちゃんと取り返したから許してな」
癇に障る笑いをまき散らす興津の後を追って、オレも新館の食堂に足を踏み入れた。
新館食堂は、山奥の学校にある施設としては異常に小洒落た空間だったが、何かを考える余裕もなく、促された席を前に興津を睨み付ける。
「恐い顔やわ~、ちゃんと謝ったやろ。ほれ、この通り……中身には手を付けさせてへんで。確認しぃ」
興津は中身を見せつけるように万札を封筒から半分ほど取り出し、こちらに投げて寄越す。
「でもなぁ、一つだけ忠告や。金はもっと大事に扱わなあかん。あないな置き方、盗まれても文句言われへんで」
「お前が……手帳を盗もうとしたのか?」
仕送りの事なんてどうでもいい。単刀直入に手帳の事を聞けば「へぇ」と器用に『笑い』だけを顔に貼り付けた興津は、肯定にとれる妙な返事をした。
「相談言うのもその事ですねん。君の持ってる手帳を譲って貰えへんやろか」
いけしゃあしゃあと言いやがる興津に「断る!」と即答すると「まあ、そうなりますわな」とわざとらしく肩を落としやがった。
「手帳は別の場所に移した。お前には死んでも渡さねぇよ」
取り戻したいと考えていた訳ではないが、くれてやる理由もない。仕送りの封筒を掴み中身に軽く目をやると、しっかり半分減っていた。
「手間賃は引かせてもろたよ。苦労したんや……一年のもんは自分らのもんやて思てる連中やからなぁ」
普通に考えれば、圏ガクで金を落として、その半分が戻って来るなんて奇跡だ。そう必死で言い聞かせ、封筒をポケットにねじ込み、盗っ人を問い質す。
「どうして手帳の事をお前が知っているんだ」
先輩と全く無関係の興津が手帳を探る理由、それを直接問いたかったが、必要以上に情報をやる事はないと、仕送りを見て冷静になった頭は、疑問を簡潔にぶつける。すると興津は一瞬だけ笑みを消し、オレの問いの真意を探るように心地悪い視線を向けてきた。
「わてはなぁんも知らんよ。あんたと会長が話とるのを聞いて、まあ……高う買うてもらえるかな思て、手に入れたかっただけや」
昨日の朝の騒ぎを聞かれていたのか? いや、それならオレが手帳を持っていない事は知っているはず、わざわざ部屋に侵入する必要はないように思う。
単に会長が欲しがっている金目の物として手帳を探していたのなら、問題は解決している。けれど、相手の目的が分からず、オレの中でどうするべきか迷いが生じた。興津に隙を見せてしまった。
「実はあんたを待っとったのんは、それだけが用件やないんよ。譲って貰えるならその手帳も欲しいんやけど……まあ、その辺はあんたの判断に任せよか」
得体の知れない状況に、頭の中で警鐘が鳴り響く。手帳は無事で空き巣の犯人も分かったのだから上等だ。今すぐ、この場を立ち去っても問題ないのに、興津の視線に絡め取られたみたいに体が動かなかった。
「前に話したやろ。金城が口止めしよった話。アレをな、困ってるお人に話してやろう思いましてな。ほら、今来てはるやろ刑事さんが」
興津の言葉に動かない体から血の気が引く。
「どうにもお困りのようやから、ちょっとした手助けになるんやないかなぁ思て。頼りの笹倉は、先に会長が取り込んでしもたみたいやしなぁ」
「……ッ、止めろ!」
オレは興津の言葉に追い詰められ、無駄だと分かっていても手を伸ばさずにはいられなかった。
「手ぇ放し。話はまだ終わっとらん。あんたにも悪い話やない。わてを殴るんは、最後まで話聞いてからでも遅ない」
襟ぐりを掴まれ、弱々しくされるがままの興津だったが、表情は完全にいたぶる側のソレだった。
「手帳を渡せば黙っているとでも言いに来たのか」
自分の置かれた状況を理解し、力なく手を離すと、よれた服を直しながら興津は上機嫌に再び座るよう勧めて来た。選択肢がなくなりオレが大人しく従うと、心底満足そうな顔で「夷川は、お利口さんやねぇ」と笑いやがる。
「あんたの言う通り、手帳を渡してくれたらほんまありがたいですなぁ。会長は欲しいもんには糸目付けへんから……卒業までに一財産作れてしまうわ」
机に置いてあった扇子で、口元を隠すよう軽く前髪を扇ぐ興津は、わざとらしく気の毒そうに眉を顰める。
「せやけど……大事なもんみたいやし、ちゃんと現金でも商いさせてもらうから、安心しぃ。そやなぁ……百万でどうやろ?」
ふっかけられる事は分かっていたが、どうにもならない額を前に言葉を失う。
「どないしました? かわいい後輩のたっての願いや、少し安うしすぎたかな。まさか『金城の将来』がかかっとんのに、高いとは言いませんわな?」
笹倉の帰校を知っていた事といい、こいつ完全に先輩の事情を把握しているのか?
『悪い、すぐ戻る』
部屋にそう書き置きを残したが、多分すげぇ心配をかけているだろうから、早めに戻らなければならない。
本来なら他の奴が寝た後にこっそり抜け出すべきだろうが、消灯後の新館出入り口の状態が分からないので仕方なかったのだ。旧館と違って、新館には生活している奴らにプライバシーがある。
会長の用意した伏兵に待ち伏せされている可能性もあったが、どうしても先輩の顔が見たかった。
先輩に何を伝えたらいいのか、相変わらず答えは出ていないが、言葉という形にならないならならないで、そのままぶち当てればいい。
「一発ヤって閃く可能性もゼロじゃあないしな。やれる事は全部やらねぇと……不謹慎なんて言わせねぇぞ」
誰に聞かせるでもなく、言い訳を口にしてしまう。思考回路が完全に生徒会寄りになっている気がしないでもないが、贅沢は言ってられん。
周囲を気にしながら、旧館を脱出し新館に忍び込む為、物陰に隠れて様子を覗った。旧館では夕食後は完全に機能を停止し(教師専用の簡易居酒屋と化してる場合もあるが)食堂は閉店している時間帯だが、新館ではそれぞれが好きな時間に食事が出来るよう、消灯時間ギリギリまで営業しているらしい。
新館の絶賛営業中の食堂を外から注意深く観察して、潜入のタイミングを見計らう。
何時でも利用可能だとしても、腹が減ったら飯を食いたくなるのが人間だ。時間が遅いおかげで、食堂の中はガランとしている。部屋に戻る三年と出くわす事がないのを確認して、オレは先輩の部屋へ向かうべく、新館に飛び込んだ。
けれど、インターホン横のポートへカードキーをかざすが、エレベーターはウンともスンとも言わず、焦りと苛立ちでカードキーをそのまま叩きつけてしまった。
「何をそんな焦ってんのや、夷川」
機械を叩きつける派手な音が無駄に広いエントランスに響いた時、クスクスと人を小馬鹿にするような笑いが食堂の方から聞こえてきた。
新館潜入に失敗したと、即座に判断出来ればよかったのだが、焦るオレは馬鹿正直に背後を振り返り、目撃者と対面してしまう。
「そのカード使われへんの? わての貸したろか? まあ、わての部屋がある階にしか行かれへんけどなぁ」
無人だったはずの食堂から出て来た男は、見た事のない奴だったが、その独特の言い回しには聞き覚えがあった。
「……闇市」
相手の名前を口にすると、闇市は線を引いたような細い目を大袈裟に精一杯見ひらき「ちゃう言うてるがな」と煙でも払うような仕草をしながら近づいて来た。
「役職は後輩に引き継いだって、前に言いましたやろ。そんなふうに呼ぶんは止めとき」
一歩一歩、近づいて来る度にそいつの気配は変質し、あと一歩でぶつかる距離になって、オレは逃げ出すタイミングを失った事を心底後悔した。
「興津いいます。改めてよろしゅう」
蛇に睨まれた蛙の気持ちを理解してしまう。にたりと笑いスッと再び細められた目は、気味が悪い程に表情をのっぺりとして見せ、オレは思わず壁際まで後退してしまった。差し出された闇市、興津の手が、逃げ道を塞いでいるようにさえ思える。
「実はあんたを待って食堂で待ち伏せしてたんや。気付かんかったやろぅ、こっちからは死角になる席におったからなぁ。せやけどあっちからこっちは丸見えなんや」
嘲笑う興津は、どういうつもりかそれだけ言うと、沈黙と同時に背中を向けた。
「少し付き合うて欲しいねん。相談したい事があってなぁ。せやけど、ここやと目立つなぁ……まあ、中でゆっくり話そか」
そう言って一人食堂へ歩き出す。『誰がてめぇなんぞに付き合うか!』そう心の中で吐き捨て脱出を試みようとしたが、肩越しに振り返った興津がチラッと見せた物にオレはその場で引き止められてしまう。
クシャクシャによれた封筒。それは今日、オレらの部屋に入った盗人共が持ち去った唯一の物だった。
「すまんなぁ。どうにも手癖の悪いもんがおって、大事な仕送りやろ。ちゃんと取り返したから許してな」
癇に障る笑いをまき散らす興津の後を追って、オレも新館の食堂に足を踏み入れた。
新館食堂は、山奥の学校にある施設としては異常に小洒落た空間だったが、何かを考える余裕もなく、促された席を前に興津を睨み付ける。
「恐い顔やわ~、ちゃんと謝ったやろ。ほれ、この通り……中身には手を付けさせてへんで。確認しぃ」
興津は中身を見せつけるように万札を封筒から半分ほど取り出し、こちらに投げて寄越す。
「でもなぁ、一つだけ忠告や。金はもっと大事に扱わなあかん。あないな置き方、盗まれても文句言われへんで」
「お前が……手帳を盗もうとしたのか?」
仕送りの事なんてどうでもいい。単刀直入に手帳の事を聞けば「へぇ」と器用に『笑い』だけを顔に貼り付けた興津は、肯定にとれる妙な返事をした。
「相談言うのもその事ですねん。君の持ってる手帳を譲って貰えへんやろか」
いけしゃあしゃあと言いやがる興津に「断る!」と即答すると「まあ、そうなりますわな」とわざとらしく肩を落としやがった。
「手帳は別の場所に移した。お前には死んでも渡さねぇよ」
取り戻したいと考えていた訳ではないが、くれてやる理由もない。仕送りの封筒を掴み中身に軽く目をやると、しっかり半分減っていた。
「手間賃は引かせてもろたよ。苦労したんや……一年のもんは自分らのもんやて思てる連中やからなぁ」
普通に考えれば、圏ガクで金を落として、その半分が戻って来るなんて奇跡だ。そう必死で言い聞かせ、封筒をポケットにねじ込み、盗っ人を問い質す。
「どうして手帳の事をお前が知っているんだ」
先輩と全く無関係の興津が手帳を探る理由、それを直接問いたかったが、必要以上に情報をやる事はないと、仕送りを見て冷静になった頭は、疑問を簡潔にぶつける。すると興津は一瞬だけ笑みを消し、オレの問いの真意を探るように心地悪い視線を向けてきた。
「わてはなぁんも知らんよ。あんたと会長が話とるのを聞いて、まあ……高う買うてもらえるかな思て、手に入れたかっただけや」
昨日の朝の騒ぎを聞かれていたのか? いや、それならオレが手帳を持っていない事は知っているはず、わざわざ部屋に侵入する必要はないように思う。
単に会長が欲しがっている金目の物として手帳を探していたのなら、問題は解決している。けれど、相手の目的が分からず、オレの中でどうするべきか迷いが生じた。興津に隙を見せてしまった。
「実はあんたを待っとったのんは、それだけが用件やないんよ。譲って貰えるならその手帳も欲しいんやけど……まあ、その辺はあんたの判断に任せよか」
得体の知れない状況に、頭の中で警鐘が鳴り響く。手帳は無事で空き巣の犯人も分かったのだから上等だ。今すぐ、この場を立ち去っても問題ないのに、興津の視線に絡め取られたみたいに体が動かなかった。
「前に話したやろ。金城が口止めしよった話。アレをな、困ってるお人に話してやろう思いましてな。ほら、今来てはるやろ刑事さんが」
興津の言葉に動かない体から血の気が引く。
「どうにもお困りのようやから、ちょっとした手助けになるんやないかなぁ思て。頼りの笹倉は、先に会長が取り込んでしもたみたいやしなぁ」
「……ッ、止めろ!」
オレは興津の言葉に追い詰められ、無駄だと分かっていても手を伸ばさずにはいられなかった。
「手ぇ放し。話はまだ終わっとらん。あんたにも悪い話やない。わてを殴るんは、最後まで話聞いてからでも遅ない」
襟ぐりを掴まれ、弱々しくされるがままの興津だったが、表情は完全にいたぶる側のソレだった。
「手帳を渡せば黙っているとでも言いに来たのか」
自分の置かれた状況を理解し、力なく手を離すと、よれた服を直しながら興津は上機嫌に再び座るよう勧めて来た。選択肢がなくなりオレが大人しく従うと、心底満足そうな顔で「夷川は、お利口さんやねぇ」と笑いやがる。
「あんたの言う通り、手帳を渡してくれたらほんまありがたいですなぁ。会長は欲しいもんには糸目付けへんから……卒業までに一財産作れてしまうわ」
机に置いてあった扇子で、口元を隠すよう軽く前髪を扇ぐ興津は、わざとらしく気の毒そうに眉を顰める。
「せやけど……大事なもんみたいやし、ちゃんと現金でも商いさせてもらうから、安心しぃ。そやなぁ……百万でどうやろ?」
ふっかけられる事は分かっていたが、どうにもならない額を前に言葉を失う。
「どないしました? かわいい後輩のたっての願いや、少し安うしすぎたかな。まさか『金城の将来』がかかっとんのに、高いとは言いませんわな?」
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