圏ガク!!

はなッぱち

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新学期!!

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 数秒だろうか、耳にした全員が先輩の言葉の意味を理解した瞬間、真っ先に動いたのはパソコンの中のオッサンだった。予備動作なしで、正に電光石火の勢いで久保の顔面に拳を叩き込んだ。そして、その流れるような刑事の暴力に一瞬気を取られてしまったオレを柏木がガッチリ拘束してきやがった。

「いきなり何すんだッ柏木、離せ!」

 叩きつけるような力加減で机の上に押さえ込まれる。逃れようと暴れてみるが、拘束は緩まるどころか更に強まり、オレの焦りは一気に高まった。

「僕の方からも聞きましょう。いきなり何をするつもりですか?」

「先輩をッ馬鹿をぶん殴りに行くんだよ!」

 柏木は呆れたような溜め息を吐き、オレを掴んだ手に無慈悲な力を込めてきた。肩が壊れるんじゃないかと思うような痛みに思わず呻く。

「落ち着きなさい。これ以上、場を混乱させないで下さい。収拾がつかなくなります」

『なんて事をするんですか!』

『いや、なに、ちと蚊が飛んでたんですよ。でっかい奴がね』

 先輩と違って、呻こうが喚こうが柏木の手は緩まらない。痛みに抗わず、冷静に脱出方法を考えていると、霧夜氏の声が聞こえてきた。カメラの死角にいたようだが、久保が強制退場した舞台に上がって来たらしい。同僚とは言え、刑事を殴り倒す野蛮人相手に実に勇ましい限りだ。

『心配せんで下さい、この程度の事はコイツにとっても日常茶飯事ですので。なんせ久保はおれの相棒なんでね。それよか、問題は……お前だ金城』

『いいえ、問題は貴方ですよ芭灯君。早く久保さんを医務室に運んで下さい。話はそれからです』

 紳士然として荒事には向いていない霧夜氏だが、流石と言うべきかそこは圏ガクの校長、ごねる野蛮人相手に一歩も引かず、ついには刑事二人を部屋から追い出してしまった。

『二人にはお聞きしたい事があります』

 騒がしい刑事が消えて、霧夜氏の穏やかな声がその場を支配し始めた。さっきまで刑事相手に不遜な態度を取っていた笹倉さえ口を閉じている。

『まず、笹倉君。この四ヶ月の間、どこで何をしていたのか、教えて頂けますか?』

 会長が『転校』させていた訳だが、文字通りの意味だとは思えない。実際に霧夜氏が尋ねたのは、学校側も把握出来ていないからだ。

『どこって言われても、おれにも分からんです。南の島って感じでしたね。あー……その辺は生徒会長にでも聞いて下さいよ。あの人の計らいなんで』

『計らいとは、どういう意味でしょう?』

『あーはいはい。怪我の療養にって別荘っつーんですかね、そこで過ごすよう言われまして、おかげさんで全快したんすわ』

 なるほど、会長は笹倉を土の中に埋めたりはせず、南の島で飼い殺しにしていた訳か。

『怪我……何をしていて怪我をしたのですか?』

 怪我という言葉に『それは俺が』と先輩が口を挟もうとしたが、霧夜氏に阻まれたのだろう、オレを苛立たせる声はそれ以上聞こえてこなかった。

『会長に生徒会の仕事を頼まれましてね、その最中に肩と足をやっちまったんです』

『君の怪我は事故だった訳ですね』

 人を馬鹿にしているとしか思えない笹倉の笑い声が、霧夜氏の言葉を肯定する。

「柏木、頼む。黙って見るって約束するから離してくれ」

 霧夜氏の登場で、隣に乱入する必要は恐らくなくなった。いや、多分、これから先輩に対しても話を聞くだろうから、オレは自制心をフル稼働させる必要があるけど、今はただ先輩を見守ろうと自分に言い聞かせる。

『では、次に金城君。先ほどの発言について説明をお願い出来ますか』

 日頃の行いか、柏木はあっさりと解放してくれる。ここへ座れと椅子を勧められたので、遠慮なく柏木の横に腰を下ろした。

『刑事さんの言っていた事は本当です。この男に怪我をさせたのは俺です』

『あんたもしつこいな。おれは知らないって言ってんだろ。くだらねぇ意地張るのはやめときな』

『笹倉君の話と君の話はまるで噛み合っていませんね。おかしな事もあるものです』

 先輩と笹倉の間で、いつもと変わらない霧夜氏が穏やかに笑う。

『笹倉君の事情はさておき、金城君、君の話をもう少し詳しく聞かせて頂けますか? 私はどうにも不思議なのです。君が理由もなく下級生に手を上げるとは思えないんですよ』

 パソコンの前で「よしッ」と思わずガッツポーズを取ってしまった。どれだけ校内で浮いていようと、酔狂で圏ガクの校長はやってないな。霧夜氏の切り返しに興奮した無意味な動作を警戒されたのか、思いっきり柏木に襟ぐりを掴まれたが、オレは気にせずパソコンの画面を凝視する。

『……夜中に騒がしかったので、黙らせる為に手を出しました』

『注意はしなかったのですか?』

『はい……注意をしても聞き入れそうになかったので、一人を見せしめにしたんです』

 考えながら答えているようで、先輩の話し方はたどたどしい。矢継ぎ早に質問を浴びせれば、すぐに窮するのは目に見えている。それを分かっているのだろう、霧夜氏は柔らかい表情のまま、ゆっくりと先輩に近づく。

『見せしめですか。穏やかではありませんね。その場には、笹倉君の他には誰がいましたか?』

『……ん…………すいません、覚えていません』

 先輩の言葉が詰まる。もしかしたら、あの場にいた奴の数を思い出して、その中にオレが入っている事に気付いたのかも知れない。てか、ここはオレが出て行って、笹倉の悪事を暴く所じゃあないか? だいたいなんで、先輩が霧夜氏に尋問されてんだ。

「柏木、オレ行ったら駄目か?」

「駄目です」

 一応、走り出す前にお伺いを立てたが、即答された上、再びガッチリ拘束されてしまった。

「なんでだよ! 笹倉なんか、どうなろうと知ったこっちゃねぇよ! アイツが悪いって証明できりゃあ先輩は」

「それを証明してしまうと、金城先輩はアウトだと言ったでしょう。不本意でしょうが、ここは笹倉君を信じて下さい」

「無茶言うなッ! あんなクズに先輩の事を託せる訳ねぇだろが!」

「なら、金城先輩を救う為に笹倉君を仕込んだ会長を信じて下さい」

 懸命に言葉を尽くしてくれる柏木に、オレは「わかった」と頷いて脱力する。気の毒に思っているのか、柏木はすぐに手を離してくれた。

「悪いが、後で一緒に謝ってくれ」

 ただ見ているしか出来ないのは御免だ。なんせ、今のオレには守峰という免罪符がある。

 椅子から落ちながら、その場を駆け出す。オレのけったいな動きは柏木に予想される事なく、奴の指先はオレのうなじを軽く掠っただけだった。

「夷川っ、待ちなさい!」

 体のあちこちに物をぶつけながらも、構わず外へ廊下へ転がり出る。躊躇している暇は一秒すらない。オレは迷わず隣の部屋へ突進し、その扉の前で何かと鉢合わせ、派手に吹っ飛んだ。

「どこに目ぇ付けてやがる」

 廊下へ体が吹っ飛ぶ程の衝撃だったはずなのに、オレは廊下に転がる事なく立っていた。ぶつかったのは肉の壁で(いや筋肉と言うべきか)とにかく固くて煙草臭かった。

「あぁん、お前はあん時の……よぉ、色男。そんなに急いでどこ行くつもりだ?」

 オレは条件反射みたいに自分の相棒を殴り倒したオッサンの体にめり込んでいた。嗅覚をダイレクトに攻撃してくるオッサンに鼻を埋めるのは、精神的にも肉体的にもキツイ。

 一刻も早く距離を取りたかったが、何故かオッサンはオレをしっかりと両腕で抱え、人の鼻先に直接臭い息をまき散らす。臭いに対する嫌悪感か、オッサンの発する威圧感のせいか、オレは身動きが取れないだけでなく、離せと言う事すら出来ず、情けないかな柏木が追いかけて来るのを黙って待つしかなかった。

「昔っから苦手なんだよなー、あのおっさん」

 オッサンは、先輩たちがいる部屋の扉に視線をやりながらぼやく。オッサンの言うオッサンとは、霧夜氏の事だろう。拳で問題を解決するような輩にとって、霧夜氏のようなタイプは相性が悪そうだ。

 まあ今のオレは、人の事をとやかく言えるような思考回路はしていない訳だが、目の前に『圏ガク思考の成れの果て』がいると、少しだけ冷静さが戻ってくる。間違いなく危険人物であるこの男に、いかに早く興味をなくしてもらうか……そこが重要だ。

 オッサンに気付いているのか、柏木が追って来る気配は全くない。言う事聞かずに部屋を飛び出した手前、文句は言えないけどな。

「どうせ、のらりくらりと喋ってんだろ」

 反面教師としての逸材は、オレを強制的に抱擁しながらニヤリと笑う。現状の絵面を思うと、本気で反吐が出そうだが『隣で見てたんだろ』と見透かすような表情をされると、益々口に出せる言葉が見つからなかった。

 不用意な事を言うと、久保の二の舞いになりそうで、恐かったのだ。

「どう決着つけるのか分からんが、五分やそこらで終わらんだろ。よし、色男。ちょっとおじさんに付き合えよ」

 断るという選択肢は用意されていないらしく、オッサンは一瞬オレを解放すると、今度は絞め上げるよう首に腕を回しやがった。

「何、心配するな。取って食ったりしねぇよ。ただなぁ、お前には色々と聞いておきたい事があんだよ」

 そしてオレは抵抗虚しく、ズルズルと引き摺られながら、懐かしの我が家、色々と因縁のある旧館反省室に拉致られてしまった。

 初めて独房を体験してから半年経つ訳だが、見る度にその様は変貌を遂げている。
最初は完全な独房そのものだったのに、今やちょっとしたホテルだ。ベッドにはフカフカの布団。床は塵一つ見当たらず、付属の便器や洗面台は薄暗い照明の中でも分かるほど磨き抜かれ輝いている。

 オッサンはオレを階段側の部屋に投げ込むと、地下への重い扉を閉めに戻った。ここは旧館唯一にして堅牢な密室になったと言う事だ。

 身の危険はヒシヒシと感じるが、オレは黙ってオッサンが戻るのを待つ。出来れば鍵をかけて、鉄格子越しに対面したかったが、夏休みに蹴り破られたのを思い出して溜め息が出た。

「あーなんだったか……夷川清春だったか。お前が本当にそうなんだよな?」

 ライターで煙草に火をつけながら、オッサンは階段を下りてくる。嘘をつく必要もないので肯定すると、オッサンは壁にもたれながら気怠そうに煙を吐き出した。

「単刀直入に聞くぞ。お前、金城のなんなんだ?」

 曖昧な質問にどう答えたらいいのか迷っていると、たった数秒でオッサンは苛々し始めた。

「おいおい黙りか? とっとと答えろ、こちとら暇じゃねぇんだぞ」

「……オレは、金城先輩の後輩です」

 とりあえず無難に答えて即座に後悔する。オッサンがジリジリと近づいて来たと思ったら、心臓が止まるかと思う程の衝撃が胸を襲った。

「それはおじさんも知ってるよ。そうじゃなくて、お前らの進展を聞きてーの」

 煙草を持った手で襟ぐりを掴まれる。わざとだろうが、頬を炙るみたいに煙草の火を近づけてきやがった。

「どうして他人にそんな事……言わなきゃなんねぇんだよ」

「めんどくせー餓鬼だな。なら、交換条件だ。素直に答えたら、おれもお前の質問に一つ答えてやるよ。お前もおれに聞きたい事があるから、大人しく付いて来たんだろ?」

 抵抗しても意味をなさなかっただけだが、オッサンの言っている事は概ね正しい。正直聞き出せる自信はなかったが、恐らくオッサンはオレの知りたい事を全て知っているはずと、一か八か当たって砕けようと拉致られてる最中に思いついたのだ。

「先輩とは、付き合ってます」

 まさか刑事にカミングアウトするとは思っていなかったが、ホモの告白は何の抵抗もなく声になった。

「付き合ってる……ねぇ。男同士で恋人ごっこか?」

「『ごっこ』じゃない! オレも先輩も本気だ。馬鹿にすんな」

 オッサンは自分で聞いときながら、目頭をグッと押さえ呻りだした。

「具体的には何をしてんだ、お前ら。おててつないでピクニックとかか?」

 自分で煽っときながら、なんだこの反応!? 女教師と出来なかった事をオレとやってみろって、あんたが言ったんじゃないのか!

「まあ、言ったけどよぉ……んじゃ、なにか? おれの言葉を真に受けた勝家がお前に言い寄ったって事か」

「言い寄ったのはオレだし、別に先輩はあんたの言葉なんか意識してねぇよ」

「いちいち突っかかってくんな……って、お前が掘ってんのか!?」

「掘ってねぇよ! 今は掘られる側に甘んじてるが、そっちはこれから取り組む予定だ」

 せきららに答えてやると、オッサンはオレの襟ぐりから手を放し、目眩でも覚えたのかヨロヨロとベッドに座り込んだ。そして、長く重い溜め息を威圧感と一緒に吐き出した。

「お前、元々か目覚めたのかは知らんが、アレ……男が好きな、そういう種類のアレか?」

 オッサンの視線にまざまざと嫌悪感が滲む。その気持ち、分からないでもないが、妙な誤解は不愉快なので、はっきりと否定してやる。

「違う。別に男が好きな訳じゃあない」

「ほう……なら、どうして勝家とホモごっこしてんだ。ただヤリたいだけか?」

 ヤリたいだけ、要するに性欲の処理か。生徒会で集まってる奴らの大半はそれが目的なんだろうな。

 そんな連中と一緒くたにされるのは死んでも御免だ。

「だから『ごっこ』じゃあねぇって言ってんだろ。男が好きな訳じゃあなく、好きになった相手が先輩だったってだけだ。それ以上でも以下でもねぇよ」

 他人から見れば同じなのかもしれないが、オレの中では大事な部分だ。啖呵を切るように言ってやると、オッサンは煙草を床に投げ捨て、こちらを睨み付けてきた。

「そりゃ重畳だ。その気持ちが一方通行でなけりゃな。どうだ、相思相愛っつー自信はあるか、夷川」

「あるよ」

 即答したオレを見て、オッサンはニヤッと歯を見せて笑った。

「だから、教えてくれ。先輩の事を全部。先輩に警察官採用試験を受けさせたのってあんただろ」

 言った後で気付く。勢いで言ってしまったが、この聞き方はヤバイ。オッサンは『一つ答えてやる』と言ったのだ。初っぱなに試験について聞いてどうすんだ! 

「勝家から聞いたのか?」

 オレのやらかしたミスに気付いているのかいないのか、オッサンは新しい煙草を取り出し、その先で軽くライターの腹を叩きながら呟いた。嘘を吐いても仕方がないので、先輩からではなく状況から知ったと伝えると、返事はなくなりオッサンは暫く黙りこんでしまった。

「先輩は……自分には何かになる資格がないって言ってた……人を……殺したからって」

 後悔の気配を感じながらも、オレは戻る事の出来ない一歩を踏み出す。

「それは、本当なのか?」

 オッサンはたんまり黙った後、手にした煙草を箱に戻して、諦めたような息を吐いた。

「若狭の、あぁ、お前の言う女教師の事な、そいつの代わりをお前が務めてくれりゃあ都合が良いと思っていたのは事実だ」

 いきなり何を言い出すかと思えば、また女の話か! 先輩はオレをそいつの代わりになんかしてねぇよ!

「いちいち話の腰を折るな。知りたいんだろが、黙って聞け。色々とややこしいんだよ」

 オッサンが小難しい顔をして言うので、オレは大人しく黙って待つ事にした。女教師の代わりとか、聞き捨てならない事を聞き流すのは苦労したが、このオッサン相手なら、遠慮なく突っ込んだ話が聞ける。それはオレにとってもありがたい話だった。
 先輩本人に根掘り葉掘り事情を聞くのはオレも辛いのだ。
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