まさか転生? 

花菱

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 来たのは雑貨屋さん? なるほど、カバンは服屋か雑貨なのか~。

 移動中に決めたのは全員カバンを持つが、10歳までは麻袋(中)1つ分。15歳までは麻袋(大)1つ分。その他は麻袋(大)3つ分。
 みんなが選んでいる間に、わたしは店内を物色して小さな袋と木箱を購入することに、これに飴とか入れて皆に渡しておけば良いかも?


 みんなも買う物が決まったので、まとめて支払いを済ませたら、ちょっと試したい事があるからとお預かり。
 待っててね~、良いのに仕上げて見せるから♪


 お店の前でみんなとは別れて、今日は商業ギルドで商品登録のお話合い……すべて大人に任せましょう。



「エアさん、これはとても素晴らしい物ですよ!
 私自身手触りが今までと全く違うと分かりますが、何よりも妻です。妻が一目見た瞬間に気付きましてね"これは検証のため"と言ってもなかなか許してもらえなかったんです……」

 おう……、余程怖かったのかな。ビクターギルマスさん、真っ青になってるよ!?

「ビクターもか、実は俺も……娘と、挙句婆になったお袋までが"お前より女の私らこそ使う意味がある!"って大暴れされてよ~」

 お母さんが大暴れ? そんなに!?

「「急いで登録しましょう!」」

「それは良いんだが、昨日もう1つ出来たんだ。これ、試しにはこっちを使ってくれ同じもんだ」

「これは、クリーム? HP回復となっていますが……傷が、それにシットリしますね」

 魔道具で内容確認してから、お試し用を塗ったハリスさんの感想を聞き、ビクターギルマスさん

「素晴らしい!! 早速手続きを」





「それと、ハニ―ビーのハチミツ、コッコの卵、ミューのミルクも販売します。もちろん毎日ではないですし、量も限られています。
 ただ食堂が始まったらそれらを使った料理も出ると思います」

「ミューのミルク美味しいよね~。オレあんなの初めて飲んだよ~」

「……凄く濃かった」

「そうだな、今まで飲んだことがない訳じゃないけど、あれは格別だ。
 あの濃厚ミルクって言ったか? あれが気に入った」

 農作物の商品が増えたことも伝えたんだけど、みんな味の感想発表になってる~。

「濃厚ミルクってなんですか? ミューのミルクは私も飲んだ事はありますが、それほど驚く違いは無かったと記憶していますが?」

「⦅……? しまった! 鑑定さんに書いてあった"特にこの子たちは特別"って!!
 で、でも普通と濃厚は売り出すんだし大丈夫だよね? ね?⦆」

「⦅そうなの~!? ま、まあ大丈夫だよ。練乳とか言わなければ!⦆」

 イヤーカフで緊急会議。これ以上あまり深く話さない事に決定! でも話してしまったことは取り消せないので、正直に話します。




「「「美味しい!」」」

「あれ? 前飲んだときこんなじゃなかったぞ?
 あの時のは確かに美味かったけど、この普通の方が格段に美味い、これで普通なのか? 濃厚なんて比べものにならんだろう」

 へ~、同じようにミューのミルクでも、うちのミューさんはやっぱり特別なのか~。神様ありがと♡



「それと卵とハチミツでしたね? ふふふ、これは良い。これほどのミルクに卵とハチミツ……領主様を懲らしめるにはもってこいですね」

「お店ですが、しばらく商業ギルドの職員を配置して、領主邸への販売制限を掛けましょう。
 これほどの物です、噂になるのに領主邸に入らないとなれば必ず動くはず!」

「「「「「ふふふふふ……」」」」」

 みんな……顔が怖いよ? 
 


 モグモグモグ、コクコク……モグモグモグ

 …………

「エア? 俺達が話し合ってる横で何をしているのかな~?」

ふりゃいじょぽちぇちょフライドポテト、パナプルじゅーしゅでしゅ、いりましゅか?」

「「「「「「欲しい」」」」」」



「「「これは……」」」

「ポテイモ? 前のと違う」

「きりかちゃ、ちがうかりゃ、しょっかん? ちがうんでしゅ。おいち~♪」

「パナプルも美味い。これは搾っただけか?」

 フライドポテトもジュースも好評だし、話もまとまったみたい。



「しょちょにいきちゃい!」

 そろそろお肉の入手に動かなければ、人数増えたし、子供達にも食べさせてあげなきゃね!

「外? 街の外の事ですか?」

「はい。おにきゅほちい」

「それなら、何か依頼を受けて行かれたらどうでしょう?」

 依頼か~、そういえば登録以降ギルドに行っても依頼受けてないもんね~。





〔エア向こうに肉が!〕

「おーくでしゅ、いこう!」

 あの後、冒険者ギルドで依頼を探すと、薬草の群生地近くにボア良く出没するので討伐依頼が出ていた。お肉は貰えるとの事だったので即決。

 ビャクに連れて行ってもらってサクッと討伐完了!
 でも、もっとおいしいお肉は無いか~、ヒャッハ~! って事で転移魔法で森の奥に移動してわたしの気配察知・魔力察知と、ビャクの気配察知と本能を使ってドンドンお肉を集めている。

 ザックさん達も一緒にと言ってたんだけど、これはわたしのレベルアップも兼ねてるし、何よりビャクが一緒だからね、みんなにはコマ目に連絡を取るからと説得して別行動、見慣れて来てるとは言えやっぱり大騒ぎになりそうだからね~。 



 ビャクと会ったところ、わたしのキャンプ地と移動しながら、転移が出来るのを良い事にザーリアの街から離れても気にしな~い♪ 行動範囲が広がるのはよいことです。



「ん~?」

〔どうした?〕

『なんか向こうにちょっと強めの気配がするんだけど、変なんだよね……?』

〔向こう……私の範囲からは外れているな。少し近づいてみよう……あれは、ワイバーンだな。あの肉は一応竜種だから美味いぞ!〕

『あれがワイバーンか~、尻尾のとこに毒の棘があるんだよね? あらら? あのワイバーンたち何か……追い回してない?』

〔シルバーカリスキングレオではないか!? なぜ奴がワイバーンなどに追い回されるのだ!〕

『ビャクの知り合いなの? 大変だ、だったら急いで助けなきゃ! 近づいてくれる?』




 ワイバーンに気付かれないようギリギリまで近づいて分かった事だが、ビャクの知り合いの子は1頭ではなく小さな仔が2匹と大きさが多少違うが大人が2頭の計4匹で、一番大きな子が怪我をしているようだ。

 急いで4匹を結界で守り、ビャクには説明をお願いし、わたしはそろそろワイバーンと向き合う事にしたが、全部で7頭もいる……相手は空にいるんだから攻撃は魔法になるけど、ワイバーンは魔力が高いからな~。



 結果。傷を極力付けない事を選んで水球に粘りのイメージを加えたもので顔を覆って(貼り付けて)窒息させました♪


「だいじょうびゅでしゅか? きじゅにゃおちましゅね! びゃく、ちゅたえて?」

〔助けていただき、ありがとうございます〕

「ふえ? はにゃしぇりゅんでしゅか?」

〔エア、この者も私と同じ神獣なのだが、他の者は家族らしい〕


 話を聞いてみると、わたしがこの世界に来たのをシルバーカリスキングレオも感じていたのだが、まだ小さな子供がいるので気にはなったものの数日は様子を感じ取るだけで済ましていた。
 しかしどうしても気になり奥さんに相談した所、なんと奥さんも気になっていたらしい。

 それならばと、協力して移動を開始。

 奥さんは違うが自分は神獣の称号を持っているのだから大丈夫と高をくくっていたものの、想像以上に子供達に手が掛かり夫婦揃ってお疲れ気味、でも子供達は超元気ととても辛かったそう。

 そんな疲れているタイミングでワイバーンの襲撃に遭い、しかも相手は7頭。子供と奥さんを守りながら戦っていたが隙を突かれて怪我をしてしまった事で劣勢になってしまっていたのだとか。 
 

 今日森に来ててよかったよ、そうじゃなかったら……ガクブル


 ふと何かが身体に……見ると毛玉だ! わたしのぺったんこの胸とポッコリお腹位までの大きさだ!

「ふあぁぁぁぁぁ~、かあいい~。おかあしゃんみょ、こじょみょたちみょ、けがはありましぇんか?」

[助けていただいて、ありがとうございます。私も子供達も怪我はありません。
 それに夫の傷も治していただいて……]

「えへへ、いいんでしゅよ~♪
 わたちはエア・ルミナード、しゃんしゃいでしゅ。よりょちくにぇ」

[[エアしゃん? あいがちょ♪]]

「ふみゃ~。かあいしゅぎましゅ……(パタリ)『もうダメ、や~ら~れ~た~』」

 ちっちゃなモフモフたまりません! 鼻血が出るかと思ったけど、倒れました……完敗です。

〔!? だ、大丈夫ですか! フェンリルよ、我らを助けたせいか!?〕

[た、大変! どうしましょう!?]

〔エア……大丈夫だ、何も問題はない。仔らの愛らしさに耐えられんと言っていた〕

〔[……え?]〕




〔それで? 幼子がありながら此処まで来たと言うことは、目的はエアの側にいることか?〕

〔ああ、妻とも相談したが、これほどの心地良い魔力……それに初めて会っても我らを怖れず助けてくださった。
 元々側にと願っていたが、今は更に強くなった。仔らも望んでいるようだしな。フェンリル……いや、ビャクよ、我らも加わること、どう思う?〕

〔エアの気持ち次第だ‹まあエアが反対するとは思えんが›、だが人と共にある以上、決まりがあるぞ? 私達の行いはエアの責任となるからな〕

[仔らには、キチンと言って聞かせます]

〔うむ、ならば私は賛成する。正直エアは才能が優れ過ぎているからな、守りは強ければ強い方が良い。
 これからエアが目立つことになっても、神獣が2体になるのだ、馬鹿でも下手な事をすれば街や国が消えるようなことは避けようと考えるだろう〕

〔やはり馬鹿な者が多いのか?〕

〔今の所エアに被害はないが、先の事は分からんからな……ところで、エアよ。まったく話を聞いていないな?〕


 そう。私は一切話に参加も関心もなく、かわいい毛玉ちゃん2匹と全身で戯れ中。
 難しい話はぜ~んぶビャクに任せておけば大丈夫だし、ビャクが大丈夫というなら問題もないしね♪

「うふふふふ、もふもふ~、ふわふわ~♪」


〔くくく、エアは私達のような毛皮が好きだからな。さあエア、そろそろ真面目に話して帰るぞ?
 この家族はエアと契約を結びたいらしい、エアが認めるのなら契約し名をやってほしい〕

「いいんでしゅか!? あたらちいかじょきゅ? きゃ~!! やっちゃ~」

 名前か~、シルバーカリスでしょ? 銀色……うう~! ビャクの時は好きな色の名前を思いついたけど、分かんないよ~、辞書みたいなのが欲しい~!(ピコン♪)お久しぶ~り~ね~あなたに会うなんて~♪


ステータス
『名前』
   エア・ルミナード  (相沢あいざわ    はるか)
『年齢』3   『性別』女
『種族』人族   『レベル』43→85
『HP』10000→18000
『MP』∞
『魔法』
   火・水・風・地・無・光・闇
『スキル』
   各種異常耐性
   各種攻撃耐性
   創造魔法
   空間魔法  
   悪意察知  
   生活魔法
   気配察知
   魔力感知    
   転移魔法
   治癒魔法  
   投影魔法   
   魔力視   
   インベントリ
   マップ
   言語理解
   世界辞書  new!
   剣術
   鑑定
   解体
   複製   
   錬金術
『従魔』
   フェンリル〔ビャク〕 
『称号』
   愛し子
   神々に見守られし者
   異世界からの転生者
   蒼の剣に守られし者


 世・界・辞・書!? なになに? この世界と地球の情報が調べられる~!? なんだこの神スキルは! 流石神様の贈り物♡

 ではさっそく調べてみましょう。ビャクも色から選んだから、ここはやっぱり銀色系統から空色鼠そらいろねず桜鼠さくらねずみ浅葱鼠あさぎねず月白げっぱく白銅色はくどういろ……悩む~、でも呼びやすくて可愛くてカッコイイ感じがいいよね~。

 神獣フェンリルが白群びゃくぐんのビャクだから、銀色かな? そのままだけど銀は白金とも言う綺麗な色だし大丈夫だよね?
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