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念のため鑑定も使用して面会した7家族。
・トマス一家 元農家 妻と10歳の男の子と8歳の男の子 金貨40枚
不作が続き生活のため、食べていくためにやむなく借金。その後も不作で食べていくのもままならず、返済も出来ずついに奴隷に。
優しく誠実な一家ですよ。
・ジル一家 元農家 妻と11歳の女の子と7歳の男の子 金貨50枚
奥さんと娘さんが体調を崩し薬代で借金。娘さんはまあまあ元気になったが奥さんはまだ不調で、旦那さんと7歳の子供、多少元気になっても完全ではない11歳の子供でこれからの生活費とこれまでの借金返済は難しく、ついに……。
家族思いで苦しい時でも他者を気遣える、心優しい一家だよ! エアの治癒魔法なら奥さんと娘さんの病気は完治するよ!
・セヴラン一家 元冒険者 妻と13歳の息子 金貨55枚
セヴラン夫婦とドニ夫婦は元々パーティーメンバーで結婚後も活動していたが子供が出来て奥さんは活動休止、息子さんが12歳の時から活動再開。
旦那さんが怪我で片腕を失い冒険者活動が出来なくなり、奥さんと息子さんは何とか続けてきたが依頼失敗で借金。旦那さんの怪我の際にも治療で借金していたので奴隷に。
自分の事より常に仲間を他者を気に掛けている、息子も同じ性格。仲良し家族なんだ! セヴランの怪我もエアの治癒魔法で治るからね!
・ドニ一家 元冒険者 妻と13歳の息子 金貨52枚
セヴラン一家と協力して助け合ってきた。それぞれの子供が出来てからも子供達を加えて無理せず冒険者活動を続けてきたが、セヴランさんが怪我をした時の依頼でドニ夫婦も怪我。夫婦の怪我の治療とその後の依頼失敗で借金奴隷に。
セヴラン一家と本当に仲良くて、セヴランが怪我で冒険者が出来なくなったからセヴラン家の事を全員が心配しているのよ。
・ダニエル一家 元行商人 妻と10歳の男の子 金貨46枚
家族で近くの村を回る行商人をしていたが、道中魔物に襲われ商品は全滅。命は助かったが怪我を負い治療で回復はしたがダメになった商品や生活のために借金。何とか頑張って来たがついに……。
"自分達なら大丈夫"とよく無理をしてしまいがち。人が良いんだ。
・マルセル一家 元食堂経営 妻と13歳の娘 金貨50枚
家族で食堂経営をしていたが、同業者との競争に負け客足が遠のき経営は赤字となったが、やめた方が良いと思いつつその後の生活が気になり、なかなか諦めがつかずついに店舗の家賃が払えなくなり奴隷に。
ちょっと決断力が足りない所もあるけど、それも先を気にし過ぎるからなんです。
・シモン一家 元酒場経営 妻と12歳の娘 シモンの妹 金貨70枚
シモン一家と一緒に働いていた妹が他の街から来た貴族に目を付けられ、身に覚えのない借金を背負わされ酒場を失い一家全員が奴隷に。
偶然事実が明るみになり貴族の手足となって悪さを働いていた者は犯罪奴隷になったが貴族は自由の身のままで、借金の証明も出来なかった。
酒に合う料理と有名だった(のよ)((んだよ!))(のよ~!)(んだ)
なんだこのシモン一家に絡んだ貴族、許せない! なんなの!? 自分だけ何のお咎めもないなんて! 貴族か、やっぱり貴族だからなのか!?
やっぱ思った通り貴族ってやりたい放題なんだ……嫌い。
7家族ともスキルを使用しても問題なし。各家庭に一言コメントが付いてて間違いなく神様だろうけど、そのコメントを見ても問題なしだろう。
気になるのはシモン一家だけ全員の言葉だったことだ……気になってたんだね。
はぁ、どうしよう。ビクターギルマスの話の通り、家族がバラバラになるのは嫌だよね。最年少の7歳の子でも状況を理解していて本当に必死に頭を下げてお願いしてくるの、もちろん大人だってそうだ。
面会は辛いねぇ~、一家離散になるかどうかの瀬戸際だなんて、こんなの断るなんてできないよ……もちろんお金がなかったらダメだけど、たっぷりあったら尚の事。
お金はある、宝石60個売ったり、討伐した魔物に記録の魔石の販売、何なら神様からの贈り物まであるけど、土地を立て続けに4ヵ所も買ったのにギルドの口座だけで余裕がある。
全家族で金貨363枚=白金貨3枚と大金貨6枚と金貨3枚=36,300,000G これだけ払ってもまだ余裕って……怖いです。
仕事の振り分けは?
最初にも考えたけど元農家は農場、元冒険者は警備と護衛、元行商人は店舗で良いけど、元食堂経営と元酒場経営は神様が期待してることも考えて、調理人にはわたしが考えてるお菓子作りをしてもらって、調理人以外の人に店舗を頼めば?
でも住むところは?
店舗内住居には2家族分のスペースがある。今の所店舗に関わるのは3家族と警備の元冒険者だけど、警備には通えるから実質3家族なんだよなぁ~。
あとの4家族は、自宅の土地か農場の土地に寮を作ればいいんだけど……。この際、調理場も必要だから店舗用に作った家改造するか!?
「ねぇ、どうちたりゃいいかにゃ?」
面会が終わって話し合いの時間をもらったんだけど、やっぱり問題は住むところ。
「調理に関わる2家族は店舗が良いですよ! そうすれば協力して良い物が作れるし、朝早くても夜遅くても問題ないでしょう! そうでないといい匂いで苦しみますよ!」
「……匂いで? ……耐えられない!」
「本来奴隷でありながら主人の側以外に居を構える事の方が普通ではないのです。この際全員同じにして、店舗へ行く者、農場に行くものとしたらどうでしょう」
「「「それがいいんじゃない?」」」
「店舗の2階は調理が上手く行った場合、いずれお店にしても良いかもしれません。エアさんの考える料理は本当においしい物ばかりですから」
「絶対に人気店になるよ! 間違いなし!」
「奴隷達の家は自宅の方が良いだろう。そうすれば周りを気にする必要はないぞ」」
「きにしゅりゅひちゅようがにゃい? ……しゅきにできりゅ……ぐふ、ぐふふふ」
「「「「「「「「〔だから……気持ちが…(チラリ)…なんでもありません!〕」」」」」」」」
凄い威力だ……ポテチ最強!!
でも全員が寮暮らしの方が簡単な話なのは間違いがない以上、カイルさんの2階は食事を提供するお店っていうアイデアは良いかも?
店舗の改修はすぐ出来る……よし、奴隷全員購入して家に行こう!
「じたくにょとちに、みんにゃにょいえをじゅんびちまちゅ。しょりぇで、にかいは、かいりゅしゃんにょいけん、おみしぇでけっていちまちゅ~♪」
けって~い、パチパチパチ♪
「奴隷は全員購入。エアさん達の自宅がある土地に奴隷たちの住居を準備。店舗の2階はいずれ食堂に……でよろしいですね?
では購入する旨、ダジュールに伝えてきましょう」
話も纏まりビクターギルマスさんが奴隷商さんに伝えてくれることになったので、わたしは個人的に気になることを……
「⦅奴隷のみんなは着替えなんかないだろうから、買い物に行かなきゃね! 靴に服、その他日用品……今までの経験から家を建てたら家具とかはあるから……⦆」
と思い付くまま次々みんなに伝えると、
「⦅オレ達で買い物に行ってくるから、ザックと店舗の改修してきていいよ~。買い物終わったら店舗にみんなで行くよ~⦆」
「⦅ありがとう! じゃあ、店舗1階はお店が2つは今まで通りで、2階に上がるお客様用の階段と、従業員用の階段を別に、厨房も2階だね。その分従業員用の部屋なんかは全部1階かな?⦆」
「⦅エアさん、やり過ぎには注意して下さいね? 今のお店もですが、食堂が始まれば貴族の目に留まりやすくなりますから……どうしようもない時は、きちんと人を選んで隠してください⦆」
「⦅わ、分かりました。約束します!⦆」
カイルさんの注意確認……なんか怖かった……ガクブル。
7家族の購入は何の問題なく終了し、一家離散にならずに済んだ事でどの家庭からも涙を流して感謝されてしまったが……こんな3歳児との契約でみんな困惑してたよ……もうすぐ理由が分かるから、ちょっと待って~!
契約で奴隷紋を付ける必要があるんだけど、普通は魔力で体に模様が刻まれるらしい、でもなんか嫌だったので、ちっちゃな宝石に奴隷紋を入れて貰いました♪
あとはそれをわたしが、契約中は外れず危険から身を守る、イヤーカフに加工して付けてもらいました。
《奴隷のイヤーカフ》製作者 エア・ルミナード
正式な奴隷紋が刻まれたイヤーカフ。奴隷の主以外には外せない。
【破壊不可・防汚・防水・各種攻撃耐性・各種異常耐性・結界自動展開・隠蔽】
病気や怪我の治療の時は、念の為外しとこうかな?
奴隷商のダジュールさんは何か感じていたみたい……やっぱり長年の勘みたいなものかしら? でも商人だね、口にすべきではないと思ったんだろう、ものすっごい笑顔を向けられたけど何も言われなかった。
奴隷商前でみんなの日用品を買いに行くグループと、店舗改修に行くグループに分かれたら、ギルマス達4人は改修についてきたけど、ザックさん以外の蒼の剣は買い物チーム。
なぜか別れる時に"楽しみにしてる~"と言われたが……謎だ。ザックさん、呆れた様な目で見ないで!? わたしは無実です、冤罪だ~!
「さて、到着したけど……どうするか」
そりゃそうだよね~、今までの家がそのままあるんだもん。でも心配ない! わたしには魔法があるのだから!
まず、敷地全体に結界(認識阻害も忘れずに)建物は何か使える物があるかもしれないから回収。みんなの寮を作る材料に役立つかも?
整地し直したら昨日作った店舗を設置……でも、予定が変わったから2階に上がるお客様用の階段と、従業員用の階段、本格的な厨房は2階だね。
その分従業員用の部屋なんかは全部1階に……だけど、2階にも倉庫がいるか~。多くの人や厨房とかが2階になるから耐久性を確実にしなきゃなぁ~。
「おお……こりゃすごい」
「「は~、これなら納得です」」
「あれほどの家が建つのも分かりますね。これはすごいです」
「エア……結界があるから良いものの……」
大丈夫! 見た目は今までの家もキレイだったから、そんなに違和感はないはず!
ギルドの4人はどうも店舗が気になるとソワソワしていたので、どうぞと許可した途端に競うように中に入って行った……そこまで!?
そしてわたしは敷地の隅っこにしゃがみ込んで……お花摘みじゃありません!
イメージだけで7家族の暮らす家を作成中。
1階にはリビングやキッチン、お風呂やトイレは当然で2階は3つの寝室(内一つは主寝室)の2階建て長屋なんだけど、やり過ぎても駄目とは言っても加減が分からん……てことで、神様スキルにお任せじゃ~♪
奴隷のみんながわたしの下で働いてくれるんだから、ちゃんと適度な家にしてくれるはず! (チリリン♪)
「⦅よし! みんなの家が出来たよ~、まだ見てないけど大丈夫でしょ?⦆」
〔⦅出来たのか……少し不安があるが⦆〕
「⦅今ここで確認できないからなぁ、ギルマス達が早めに帰ってくれたら見えるんだが⦆」
そのギルマス達と言えば……店舗を隅から隅まで確認中。時々奇声が聞こえるのは気のせいでしょうか!
・トマス一家 元農家 妻と10歳の男の子と8歳の男の子 金貨40枚
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優しく誠実な一家ですよ。
・ジル一家 元農家 妻と11歳の女の子と7歳の男の子 金貨50枚
奥さんと娘さんが体調を崩し薬代で借金。娘さんはまあまあ元気になったが奥さんはまだ不調で、旦那さんと7歳の子供、多少元気になっても完全ではない11歳の子供でこれからの生活費とこれまでの借金返済は難しく、ついに……。
家族思いで苦しい時でも他者を気遣える、心優しい一家だよ! エアの治癒魔法なら奥さんと娘さんの病気は完治するよ!
・セヴラン一家 元冒険者 妻と13歳の息子 金貨55枚
セヴラン夫婦とドニ夫婦は元々パーティーメンバーで結婚後も活動していたが子供が出来て奥さんは活動休止、息子さんが12歳の時から活動再開。
旦那さんが怪我で片腕を失い冒険者活動が出来なくなり、奥さんと息子さんは何とか続けてきたが依頼失敗で借金。旦那さんの怪我の際にも治療で借金していたので奴隷に。
自分の事より常に仲間を他者を気に掛けている、息子も同じ性格。仲良し家族なんだ! セヴランの怪我もエアの治癒魔法で治るからね!
・ドニ一家 元冒険者 妻と13歳の息子 金貨52枚
セヴラン一家と協力して助け合ってきた。それぞれの子供が出来てからも子供達を加えて無理せず冒険者活動を続けてきたが、セヴランさんが怪我をした時の依頼でドニ夫婦も怪我。夫婦の怪我の治療とその後の依頼失敗で借金奴隷に。
セヴラン一家と本当に仲良くて、セヴランが怪我で冒険者が出来なくなったからセヴラン家の事を全員が心配しているのよ。
・ダニエル一家 元行商人 妻と10歳の男の子 金貨46枚
家族で近くの村を回る行商人をしていたが、道中魔物に襲われ商品は全滅。命は助かったが怪我を負い治療で回復はしたがダメになった商品や生活のために借金。何とか頑張って来たがついに……。
"自分達なら大丈夫"とよく無理をしてしまいがち。人が良いんだ。
・マルセル一家 元食堂経営 妻と13歳の娘 金貨50枚
家族で食堂経営をしていたが、同業者との競争に負け客足が遠のき経営は赤字となったが、やめた方が良いと思いつつその後の生活が気になり、なかなか諦めがつかずついに店舗の家賃が払えなくなり奴隷に。
ちょっと決断力が足りない所もあるけど、それも先を気にし過ぎるからなんです。
・シモン一家 元酒場経営 妻と12歳の娘 シモンの妹 金貨70枚
シモン一家と一緒に働いていた妹が他の街から来た貴族に目を付けられ、身に覚えのない借金を背負わされ酒場を失い一家全員が奴隷に。
偶然事実が明るみになり貴族の手足となって悪さを働いていた者は犯罪奴隷になったが貴族は自由の身のままで、借金の証明も出来なかった。
酒に合う料理と有名だった(のよ)((んだよ!))(のよ~!)(んだ)
なんだこのシモン一家に絡んだ貴族、許せない! なんなの!? 自分だけ何のお咎めもないなんて! 貴族か、やっぱり貴族だからなのか!?
やっぱ思った通り貴族ってやりたい放題なんだ……嫌い。
7家族ともスキルを使用しても問題なし。各家庭に一言コメントが付いてて間違いなく神様だろうけど、そのコメントを見ても問題なしだろう。
気になるのはシモン一家だけ全員の言葉だったことだ……気になってたんだね。
はぁ、どうしよう。ビクターギルマスの話の通り、家族がバラバラになるのは嫌だよね。最年少の7歳の子でも状況を理解していて本当に必死に頭を下げてお願いしてくるの、もちろん大人だってそうだ。
面会は辛いねぇ~、一家離散になるかどうかの瀬戸際だなんて、こんなの断るなんてできないよ……もちろんお金がなかったらダメだけど、たっぷりあったら尚の事。
お金はある、宝石60個売ったり、討伐した魔物に記録の魔石の販売、何なら神様からの贈り物まであるけど、土地を立て続けに4ヵ所も買ったのにギルドの口座だけで余裕がある。
全家族で金貨363枚=白金貨3枚と大金貨6枚と金貨3枚=36,300,000G これだけ払ってもまだ余裕って……怖いです。
仕事の振り分けは?
最初にも考えたけど元農家は農場、元冒険者は警備と護衛、元行商人は店舗で良いけど、元食堂経営と元酒場経営は神様が期待してることも考えて、調理人にはわたしが考えてるお菓子作りをしてもらって、調理人以外の人に店舗を頼めば?
でも住むところは?
店舗内住居には2家族分のスペースがある。今の所店舗に関わるのは3家族と警備の元冒険者だけど、警備には通えるから実質3家族なんだよなぁ~。
あとの4家族は、自宅の土地か農場の土地に寮を作ればいいんだけど……。この際、調理場も必要だから店舗用に作った家改造するか!?
「ねぇ、どうちたりゃいいかにゃ?」
面会が終わって話し合いの時間をもらったんだけど、やっぱり問題は住むところ。
「調理に関わる2家族は店舗が良いですよ! そうすれば協力して良い物が作れるし、朝早くても夜遅くても問題ないでしょう! そうでないといい匂いで苦しみますよ!」
「……匂いで? ……耐えられない!」
「本来奴隷でありながら主人の側以外に居を構える事の方が普通ではないのです。この際全員同じにして、店舗へ行く者、農場に行くものとしたらどうでしょう」
「「「それがいいんじゃない?」」」
「店舗の2階は調理が上手く行った場合、いずれお店にしても良いかもしれません。エアさんの考える料理は本当においしい物ばかりですから」
「絶対に人気店になるよ! 間違いなし!」
「奴隷達の家は自宅の方が良いだろう。そうすれば周りを気にする必要はないぞ」」
「きにしゅりゅひちゅようがにゃい? ……しゅきにできりゅ……ぐふ、ぐふふふ」
「「「「「「「「〔だから……気持ちが…(チラリ)…なんでもありません!〕」」」」」」」」
凄い威力だ……ポテチ最強!!
でも全員が寮暮らしの方が簡単な話なのは間違いがない以上、カイルさんの2階は食事を提供するお店っていうアイデアは良いかも?
店舗の改修はすぐ出来る……よし、奴隷全員購入して家に行こう!
「じたくにょとちに、みんにゃにょいえをじゅんびちまちゅ。しょりぇで、にかいは、かいりゅしゃんにょいけん、おみしぇでけっていちまちゅ~♪」
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「奴隷は全員購入。エアさん達の自宅がある土地に奴隷たちの住居を準備。店舗の2階はいずれ食堂に……でよろしいですね?
では購入する旨、ダジュールに伝えてきましょう」
話も纏まりビクターギルマスさんが奴隷商さんに伝えてくれることになったので、わたしは個人的に気になることを……
「⦅奴隷のみんなは着替えなんかないだろうから、買い物に行かなきゃね! 靴に服、その他日用品……今までの経験から家を建てたら家具とかはあるから……⦆」
と思い付くまま次々みんなに伝えると、
「⦅オレ達で買い物に行ってくるから、ザックと店舗の改修してきていいよ~。買い物終わったら店舗にみんなで行くよ~⦆」
「⦅ありがとう! じゃあ、店舗1階はお店が2つは今まで通りで、2階に上がるお客様用の階段と、従業員用の階段を別に、厨房も2階だね。その分従業員用の部屋なんかは全部1階かな?⦆」
「⦅エアさん、やり過ぎには注意して下さいね? 今のお店もですが、食堂が始まれば貴族の目に留まりやすくなりますから……どうしようもない時は、きちんと人を選んで隠してください⦆」
「⦅わ、分かりました。約束します!⦆」
カイルさんの注意確認……なんか怖かった……ガクブル。
7家族の購入は何の問題なく終了し、一家離散にならずに済んだ事でどの家庭からも涙を流して感謝されてしまったが……こんな3歳児との契約でみんな困惑してたよ……もうすぐ理由が分かるから、ちょっと待って~!
契約で奴隷紋を付ける必要があるんだけど、普通は魔力で体に模様が刻まれるらしい、でもなんか嫌だったので、ちっちゃな宝石に奴隷紋を入れて貰いました♪
あとはそれをわたしが、契約中は外れず危険から身を守る、イヤーカフに加工して付けてもらいました。
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正式な奴隷紋が刻まれたイヤーカフ。奴隷の主以外には外せない。
【破壊不可・防汚・防水・各種攻撃耐性・各種異常耐性・結界自動展開・隠蔽】
病気や怪我の治療の時は、念の為外しとこうかな?
奴隷商のダジュールさんは何か感じていたみたい……やっぱり長年の勘みたいなものかしら? でも商人だね、口にすべきではないと思ったんだろう、ものすっごい笑顔を向けられたけど何も言われなかった。
奴隷商前でみんなの日用品を買いに行くグループと、店舗改修に行くグループに分かれたら、ギルマス達4人は改修についてきたけど、ザックさん以外の蒼の剣は買い物チーム。
なぜか別れる時に"楽しみにしてる~"と言われたが……謎だ。ザックさん、呆れた様な目で見ないで!? わたしは無実です、冤罪だ~!
「さて、到着したけど……どうするか」
そりゃそうだよね~、今までの家がそのままあるんだもん。でも心配ない! わたしには魔法があるのだから!
まず、敷地全体に結界(認識阻害も忘れずに)建物は何か使える物があるかもしれないから回収。みんなの寮を作る材料に役立つかも?
整地し直したら昨日作った店舗を設置……でも、予定が変わったから2階に上がるお客様用の階段と、従業員用の階段、本格的な厨房は2階だね。
その分従業員用の部屋なんかは全部1階に……だけど、2階にも倉庫がいるか~。多くの人や厨房とかが2階になるから耐久性を確実にしなきゃなぁ~。
「おお……こりゃすごい」
「「は~、これなら納得です」」
「あれほどの家が建つのも分かりますね。これはすごいです」
「エア……結界があるから良いものの……」
大丈夫! 見た目は今までの家もキレイだったから、そんなに違和感はないはず!
ギルドの4人はどうも店舗が気になるとソワソワしていたので、どうぞと許可した途端に競うように中に入って行った……そこまで!?
そしてわたしは敷地の隅っこにしゃがみ込んで……お花摘みじゃありません!
イメージだけで7家族の暮らす家を作成中。
1階にはリビングやキッチン、お風呂やトイレは当然で2階は3つの寝室(内一つは主寝室)の2階建て長屋なんだけど、やり過ぎても駄目とは言っても加減が分からん……てことで、神様スキルにお任せじゃ~♪
奴隷のみんながわたしの下で働いてくれるんだから、ちゃんと適度な家にしてくれるはず! (チリリン♪)
「⦅よし! みんなの家が出来たよ~、まだ見てないけど大丈夫でしょ?⦆」
〔⦅出来たのか……少し不安があるが⦆〕
「⦅今ここで確認できないからなぁ、ギルマス達が早めに帰ってくれたら見えるんだが⦆」
そのギルマス達と言えば……店舗を隅から隅まで確認中。時々奇声が聞こえるのは気のせいでしょうか!
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