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第3話 最初にたずねるが、生きるためにプライドを捨てられるか?
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なんじゃ、このタイトル。
俺を馬鹿にしてるのか、派遣やってる時点で、フライドなんかとっくに捨ててるわっ!!
と怒る者もいるであろう。
田中芳樹先生の銀河英雄伝説風に言うと、「こんなプライド、下水に流したって惜しくない!!」
と、言ったところかの。
さもありなん、派遣請負は底辺の代名詞みたいなものだからな。
だが、ワシはあえて聞きたい。
あなたは、生活保護を受ける気があるのか?
もう一度聞く。
あなたは、生活保護を受ける覚悟はあるのか?
この質問を聞いたあなたは、激怒しているであろう。
俺はちゃんと働いている!!
普通に働ける!!
いくら底辺でも、【ナマポ】なんか受けられるか!!
税金で食わせてもらうほど、落ちぶれてはいない!!
ほら、怒ったろう。
それが、あなたが持っているプライドだぞ。
そのプライドで、どんなときでも生活に必要なお金が得られるのなら、ワシの話など、せせら笑って無視すればよい。
起業本を読んで、年収1億円を目指せば良い。
だが、怪我をして働けなくなったらどうする?
病気になったらどうする?
怪我や病気の後遺症で、派遣の仕事すら出来なくなったら、どうする?
あなたのプライドが、生活に必要なお金を稼いできてくれるのか?
稼ぐのはあなたの肉体や頭脳であって、プライドはその肉体を動かすための精神的支えの一つでしかない。
売れない若手芸人や漫画家が、アルバイトしている最中、「俺は絶対人気芸人(漫画家)になる」とオーラ出しながら、バイトをしているのか?
そんなことない。バイトが終わった後、バイト中の出来事をネタにすることがあるくらいだ。バイトの時はその仕事に集中しているものだ。
プライドなんて、苦しいときに「負けてたまるか」と自分を鼓舞するために使える程度の代物だ。
【プライドだけで、生活は出来ない】
この点を理解しなければ、ワシがいう「プチ豊かな生活」どころか、底辺から脱出しても、経済的成功を収めても、何か足らない、もっとほしいと、金や名誉を追い続けるイタい人生になるだろう。
それは言い過ぎだ、勘違いだ、お前は「生活保護だけは受けない」という最低限のプライドと、そのほかのプライドをごちゃ混ぜにしているだけじゃないか。
だが、待ってほしい、生活保護を受けないという選択が、なぜ最低限のプライドなんだ?
昭和の頃から、「人様のお情け(お金)を、ただ頂いで生きていくのは、恥ずかしい」という思想はあった事は認める。
しかし、昭和の中頃に生活保護を受けて高校を卒業した人の話を聞いたことがある。
ほかの家よりほんの少し物がなかったが、特に不自由や不便を感じたことはないし、補助を受けて普通に高校を卒業できた、と語っていた。
義務教育でない高校を卒業したのだぞ。当時の高校は学費を払わなければ卒業させてもらえなかった時代だ。
そして、生活保護を受けているからと言って、後ろ指指されることもなかったそうだ。
生活保護=税金泥棒というイメージが日本人に定着したのは、1990年代に始まった、国や自治体が推進したネガティブキャンペーンの結果だ。
最初は、ヤクザの不正受給を撲滅することから始まった。
そして、1990年代に生活保護を実施する各自治体の財政悪化を受けて、財政負担にしかならない生活保護費の削減のため、生活保護を受けるのは悪いことだというイメージを広げていっただけだぞ。
申請をすれば、親族縁者に扶養照会という、「こいつは、自分で自分を養うことすらできないダメ人間だ。だから、あんたが養ってくれ」と親戚縁者に言いふらすと脅して、申請をためらわせる。
さらに「水際作戦」で受給申請者を追い返すなど、あらゆる方法で、受給者そのものを減らすようにし向けた。
10年ほど前に、人気芸人の母親が生活保護を受けていた事が発覚して、その芸人が激しくバッシングされたことを覚えている人もおるだろう。
しかし、2020年のパンデミックで状況は一変した。
緊急事態宣言を受けて、エンタメ関係を中心にフリーランサー(自由業)の仕事がなくなり、一気に生活困窮状態に陥って、生活保護を申請した人が出てきた。
飲食店も個人経営を中心に店をたたんだ人がかなりいた。
生活保護を申請した自由業の人が、「生活保護制度のありがたさが分かった」といった言葉は、ニュースで報道されたぞ。
この人物は、それまでセミナーやらイベントの企画で、ワシら底辺より結構稼いでいて経済的に豊かな生活を送っていたとのことだった。
この自由業の人を、最低限のプライドを捨てたと、お主は勝手に決めつけるのか?
パンデミックに負けた「情けない奴」と、決めつけるのか?
ワシは、怖くて出来ないぞ。
そして、2021年。
メンタリストと称するインフルエンサーが、動画サイトで「ホームレスに金を使うくらいなら、猫の保護に金を使ってほしい」などとホームレス差別発言したところ、炎上騒ぎになったことを覚えている人は多いはずだがの。
何よりも、あれだけ生活保護を減らそうとした厚生労働省が、炎上騒ぎを受けて、
「生活保護受給の権利は、国民全員が持っている権利です。生活に困った方は自治体の窓口に相談してください」
という、方針転換を明示した。
これは、すごいことだ。
さすがメンタリスト、国の方針まで変えるとはたいしたものだ。
だから、2021年以降に生活保護を受けることは、恥でも何でもないのだ。
日本国民の権利だと、お上である厚生労働省も言っておる。
長々と、生活保護に関することを書いたが、その理由をもう一度書いておこう。
要は、生きるための最後の手段として、生活保護の申請を自治体に出来る覚悟が出来るかどうかだ。
周囲に貧乏を知られる親族照会は申請者本人が拒めば、自治体側は照会できない事実がある。
申請者のDVや虐待防止のため、自治体は親族照会を強行できないからだ。
それでも、生活保護だけは嫌だという人もいるだろう。
だが、生きていくためには、プライドを捨てる必要がある。
「プライドを捨てたところから、道は開かれる」
これは、成功者の多くが語っていることでもある。
韓信の股くぐりの故事を知らないのかのう。
さあ、つまらないプライドを捨てよう。
だが、ワシは、何が何でも生活保護を受けろとは言わん。
ワシがこれから書くことは、生活保護を受けていない【あなた】が対象だからだ。
もちろん、生活保護を受けている人にも使える節約情報は話すがな。
ただし、生活保護を受けている人の自立は、ワシより専門の支援団体の方がはるかに的確で温かい支援をしてくれるぞ。
次は、「プチ豊か」ではなく、経済的に「豊かな」生活を求める者が、最初にはまる落とし穴の話だ。
俺を馬鹿にしてるのか、派遣やってる時点で、フライドなんかとっくに捨ててるわっ!!
と怒る者もいるであろう。
田中芳樹先生の銀河英雄伝説風に言うと、「こんなプライド、下水に流したって惜しくない!!」
と、言ったところかの。
さもありなん、派遣請負は底辺の代名詞みたいなものだからな。
だが、ワシはあえて聞きたい。
あなたは、生活保護を受ける気があるのか?
もう一度聞く。
あなたは、生活保護を受ける覚悟はあるのか?
この質問を聞いたあなたは、激怒しているであろう。
俺はちゃんと働いている!!
普通に働ける!!
いくら底辺でも、【ナマポ】なんか受けられるか!!
税金で食わせてもらうほど、落ちぶれてはいない!!
ほら、怒ったろう。
それが、あなたが持っているプライドだぞ。
そのプライドで、どんなときでも生活に必要なお金が得られるのなら、ワシの話など、せせら笑って無視すればよい。
起業本を読んで、年収1億円を目指せば良い。
だが、怪我をして働けなくなったらどうする?
病気になったらどうする?
怪我や病気の後遺症で、派遣の仕事すら出来なくなったら、どうする?
あなたのプライドが、生活に必要なお金を稼いできてくれるのか?
稼ぐのはあなたの肉体や頭脳であって、プライドはその肉体を動かすための精神的支えの一つでしかない。
売れない若手芸人や漫画家が、アルバイトしている最中、「俺は絶対人気芸人(漫画家)になる」とオーラ出しながら、バイトをしているのか?
そんなことない。バイトが終わった後、バイト中の出来事をネタにすることがあるくらいだ。バイトの時はその仕事に集中しているものだ。
プライドなんて、苦しいときに「負けてたまるか」と自分を鼓舞するために使える程度の代物だ。
【プライドだけで、生活は出来ない】
この点を理解しなければ、ワシがいう「プチ豊かな生活」どころか、底辺から脱出しても、経済的成功を収めても、何か足らない、もっとほしいと、金や名誉を追い続けるイタい人生になるだろう。
それは言い過ぎだ、勘違いだ、お前は「生活保護だけは受けない」という最低限のプライドと、そのほかのプライドをごちゃ混ぜにしているだけじゃないか。
だが、待ってほしい、生活保護を受けないという選択が、なぜ最低限のプライドなんだ?
昭和の頃から、「人様のお情け(お金)を、ただ頂いで生きていくのは、恥ずかしい」という思想はあった事は認める。
しかし、昭和の中頃に生活保護を受けて高校を卒業した人の話を聞いたことがある。
ほかの家よりほんの少し物がなかったが、特に不自由や不便を感じたことはないし、補助を受けて普通に高校を卒業できた、と語っていた。
義務教育でない高校を卒業したのだぞ。当時の高校は学費を払わなければ卒業させてもらえなかった時代だ。
そして、生活保護を受けているからと言って、後ろ指指されることもなかったそうだ。
生活保護=税金泥棒というイメージが日本人に定着したのは、1990年代に始まった、国や自治体が推進したネガティブキャンペーンの結果だ。
最初は、ヤクザの不正受給を撲滅することから始まった。
そして、1990年代に生活保護を実施する各自治体の財政悪化を受けて、財政負担にしかならない生活保護費の削減のため、生活保護を受けるのは悪いことだというイメージを広げていっただけだぞ。
申請をすれば、親族縁者に扶養照会という、「こいつは、自分で自分を養うことすらできないダメ人間だ。だから、あんたが養ってくれ」と親戚縁者に言いふらすと脅して、申請をためらわせる。
さらに「水際作戦」で受給申請者を追い返すなど、あらゆる方法で、受給者そのものを減らすようにし向けた。
10年ほど前に、人気芸人の母親が生活保護を受けていた事が発覚して、その芸人が激しくバッシングされたことを覚えている人もおるだろう。
しかし、2020年のパンデミックで状況は一変した。
緊急事態宣言を受けて、エンタメ関係を中心にフリーランサー(自由業)の仕事がなくなり、一気に生活困窮状態に陥って、生活保護を申請した人が出てきた。
飲食店も個人経営を中心に店をたたんだ人がかなりいた。
生活保護を申請した自由業の人が、「生活保護制度のありがたさが分かった」といった言葉は、ニュースで報道されたぞ。
この人物は、それまでセミナーやらイベントの企画で、ワシら底辺より結構稼いでいて経済的に豊かな生活を送っていたとのことだった。
この自由業の人を、最低限のプライドを捨てたと、お主は勝手に決めつけるのか?
パンデミックに負けた「情けない奴」と、決めつけるのか?
ワシは、怖くて出来ないぞ。
そして、2021年。
メンタリストと称するインフルエンサーが、動画サイトで「ホームレスに金を使うくらいなら、猫の保護に金を使ってほしい」などとホームレス差別発言したところ、炎上騒ぎになったことを覚えている人は多いはずだがの。
何よりも、あれだけ生活保護を減らそうとした厚生労働省が、炎上騒ぎを受けて、
「生活保護受給の権利は、国民全員が持っている権利です。生活に困った方は自治体の窓口に相談してください」
という、方針転換を明示した。
これは、すごいことだ。
さすがメンタリスト、国の方針まで変えるとはたいしたものだ。
だから、2021年以降に生活保護を受けることは、恥でも何でもないのだ。
日本国民の権利だと、お上である厚生労働省も言っておる。
長々と、生活保護に関することを書いたが、その理由をもう一度書いておこう。
要は、生きるための最後の手段として、生活保護の申請を自治体に出来る覚悟が出来るかどうかだ。
周囲に貧乏を知られる親族照会は申請者本人が拒めば、自治体側は照会できない事実がある。
申請者のDVや虐待防止のため、自治体は親族照会を強行できないからだ。
それでも、生活保護だけは嫌だという人もいるだろう。
だが、生きていくためには、プライドを捨てる必要がある。
「プライドを捨てたところから、道は開かれる」
これは、成功者の多くが語っていることでもある。
韓信の股くぐりの故事を知らないのかのう。
さあ、つまらないプライドを捨てよう。
だが、ワシは、何が何でも生活保護を受けろとは言わん。
ワシがこれから書くことは、生活保護を受けていない【あなた】が対象だからだ。
もちろん、生活保護を受けている人にも使える節約情報は話すがな。
ただし、生活保護を受けている人の自立は、ワシより専門の支援団体の方がはるかに的確で温かい支援をしてくれるぞ。
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