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1章
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しおりを挟むホテルについてキスをされても、ベッドに倒されそのまま服を脱がされて舌が身体を這っていても、頭の中にはおにいさんがいて、、、
そんな風におにいさんの事を考えていれば
「いたっ、、、」
小さな痛みが走り思わず顔が歪む
見れば目の前の男性が俺の指を噛んでいた
「最中に考え事。随分余裕だな。」
そう言うと変わらず俺の指を強く噛みながら自分のモノを入れると激しく腰を動かす
「⋯⋯んっ⋯⋯はぁ⋯⋯⋯い⋯たい⋯ゆび⋯⋯いっ⋯⋯」
「⋯お前が悪いんだろ⋯はぁ⋯⋯金払ってるんだからちゃんとしろ。」
最中に上の空だったのが余程ムカついたのかその後も勢いが止まることがなかった
掴んでいた手を離せば跡がつくんじゃないかと思うほどの力で俺の腰を持ち打ちつける
「⋯⋯⋯はぁ⋯もぅ⋯⋯⋯むり⋯⋯⋯そこ⋯⋯⋯だ⋯め⋯⋯⋯」
「⋯⋯ィッ⋯⋯いっ⋯て⋯るからぁ⋯⋯⋯⋯」
どんだけもう無理だと言ってもやめない男性
"最悪だ....この人は一度機嫌を損ねたらすぐには戻らない。大人しくされるがまま任せるしかないか......."
ほとんどの人は俺の事をいつでもヤれる便利な相手程度にしか思っていない
発情期の時であろうがなかろうが関係なしに自分の都合のみを押しつけてくる人しかいない
満足したらさっさと帰る、お金を投げつけてくる人なんてざらだった。
自分の欲を発散させるためだけの道具そんな風にしか思われていない。
"もう慣れた....."
とりあえずこれ以上期限を損ねたら何をするか分からないから適当に乗って反応を分かりやすくする
そうすると満足したのか腰を掴んでいた手が緩み動きも少し緩やかになる
行為が終われば「次はちゃんとやれよ。」なんて言いながらお金を投げつける。
"ほらな.....俺の扱いなんてこんなもん。"
まだ痛みが残る体を無理矢理動かしシャワーを浴びる
体にまとわりついた男の汗等が流れていく
「はぁ、やっぱ跡ついてんじゃん.....ほんと最悪......」
鏡に映る自分の姿を見れば腰の辺りにくっきり残る手の跡
"まぁ手の跡ぐらいならまだマシか、、、"
そう思いながらさっと体を洗い、まだ少し痛む体に知らないふりをしてホテルを出る
そしてまた待ち合わせをしホテルに向かい体を差し出す
"あぁよかった。今の人は俺が特に何もしなくても自分で勝手に気持ちよくなって終わってくれる人だ。"
そう思いながらただただベッドに横になれているこの間に自分の体を労る
まぁヤッてる時点で労わってなんていないけど、俺が動かなくていいだけマシだ。
しばらくすれば男が達し満足気にシャワーを浴びにいく
"ほんとあの人だと楽だな。"
そんな事を思いながら変わらずベッドに横になっていれば携帯がなりメッセージを知らせる
追加できたのか、、、重くなりそうな気持ちを抱えながら確認すれば
[これから予定あるかな?もし空いていたらご飯でも行かない?]
そんなメッセージが入っていた
それに俺は笑みが零れ [行きます!] そうすぐに返事をした
ホテルを出た後に駅へ向かえばその人はもう着いていて、俺の姿を見つければ笑顔を向けてくれる
「かずさん!遅くなってごめん。」
「大丈夫だよ、俺もさっき来たところだから。」
そう言葉を交わし2人で歩き出した
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