18 / 44
18
しおりを挟むあの日から家の近くで碧さんを見かけることが増えた
目が合えばはるにぃとの距離を近づける碧さんの行動にやっぱりあの日俺の気持ちが碧さんにバレたのではないかと思う
"そんなに見せつけなくても.....俺がその位置に立てることはないのに、、、"
2人を見かける度に痛む胸を抑えながら早足で家に入る日々
気にしないように、、、そう言い聞かせても視界に入ってしまえば自然と痛む胸はどうしようもなくて.....
寄り道したりして帰る時間をずらしても、数日経てばそれに合わせてやってくる碧さん
どうしてここまでするのか分からなかった
あの日からはるにぃとは会う事も減り、やり取りすらも数えられる程度しかしていなかった
いくら考えても分からない....そう思っていたある日の休日
楓の家へ向かう為家を出ると、はるにぃの家へ来た碧さんと鉢合わせた
軽くお辞儀だけをして通り過ぎようとした時俺の腕を掴めば耳元に顔を近づけこう告げた
「俺がヒートの連絡した時邪魔したのお前だよね?余計な事しないでくれる?陽斗は俺のだから、、、お前の気持ちなんて迷惑なんだよ。」
言い終われば軽く舌打ちをして去っていく
言われた事が頭の中でぐるぐると回って消化出来ない、、、
ヒートの連絡、、邪魔、、、碧さんはそれも気付いていた、、、?なんで、、、はるにぃが話したのだろうか、、、考えていればふと気づく。
君だよね?と疑問形で話していた事に....俺がはるにぃから勉強を教えて貰っていた事を知っていてそれで勘づいたのだろうか、、、
いずれにしろ気持ちも、それによって俺がしてしまった事もすべて知られていた
今までの行動すべて、俺がまた余計な事をしないようにする為だったのだろう
"そんな事しなくてももう諦めてるよ、、ベータの俺じゃどう頑張ったって無理なんだから。それをあの日思い知らされたんだから、、、"
頭ではそう思っていても心は追いついていなくて
滲む視界にツンと痛くなる鼻先
「 『お前の気持ちなんて迷惑なんだよ』か...確かにそうだよな、、、でも、、、この気持ちの消し方を俺は知らないんだよ、、、」
ボソッと呟いた声は誰に届く事もなく消えていく
その時震える携帯に視線を移せば楓からで....俺は縋るように電話に出た
80
お気に入りに追加
125
あなたにおすすめの小説
周りが幼馴染をヤンデレという(どこが?)
ヨミ
BL
幼馴染 隙杉 天利 (すきすぎ あまり)はヤンデレだが主人公 花畑 水華(はなばた すいか)は全く気づかない所か溺愛されていることにも気付かずに
ただ友達だとしか思われていないと思い込んで悩んでいる超天然鈍感男子
天利に恋愛として好きになって欲しいと頑張るが全然効いていないと思っている。
可愛い(綺麗?)系男子でモテるが天利が男女問わず牽制してるためモテない所か自分が普通以下の顔だと思っている
天利は時折アピールする水華に対して好きすぎて理性の糸が切れそうになるが、なんとか保ち普段から好きすぎで悶え苦しんでいる。
水華はアピールしてるつもりでも普段の天然の部分でそれ以上のことをしているので何しても天然故の行動だと思われてる。
イケメンで物凄くモテるが水華に初めては全て捧げると内心勝手に誓っているが水華としかやりたいと思わないので、どんなに迫られようと見向きもしない、少し女嫌いで女子や興味、どうでもいい人物に対してはすごく冷たい、水華命の水華LOVEで水華のお願いなら何でも叶えようとする
好きになって貰えるよう努力すると同時に好き好きアピールしているが気づかれず何年も続けている内に気づくとヤンデレとかしていた
自分でもヤンデレだと気づいているが治すつもりは微塵も無い
そんな2人の両片思い、もう付き合ってんじゃないのと思うような、じれ焦れイチャラブな恋物語
幼馴染から離れたい。
June
BL
アルファの朔に俺はとってただの幼馴染であって、それ以上もそれ以下でもない。
だけどベータの俺にとって朔は幼馴染で、それ以上に大切な存在だと、そう気づいてしまったんだ。
βの谷口優希がある日Ωになってしまった。幼馴染でいられないとそう思った優希は幼馴染のα、伊賀崎朔から離れようとする。
誤字脱字あるかも。
最後らへんグダグダ。下手だ。
ちんぷんかんぷんかも。
パッと思いつき設定でさっと書いたから・・・
すいません。
ハッピーエンド
藤美りゅう
BL
恋心を抱いた人には、彼女がいましたーー。
レンタルショップ『MIMIYA』でアルバイトをする三上凛は、週末の夜に来るカップルの彼氏、堺智樹に恋心を抱いていた。
ある日、凛はそのカップルが雨の中喧嘩をするのを偶然目撃してしまい、雨が降りしきる中、帰れず立ち尽くしている智樹に自分の傘を貸してやる。
それから二人の距離は縮まろうとしていたが、一本のある映画が、凛の心にブレーキをかけてしまう。
※ 他サイトでコンテスト用に執筆した作品です。
美人に告白されたがまたいつもの嫌がらせかと思ったので適当にOKした
亜桜黄身
BL
俺の学校では俺に付き合ってほしいと言う罰ゲームが流行ってる。
カースト底辺の卑屈くんがカースト頂点の強気ド美人敬語攻めと付き合う話。
(悪役モブ♀が出てきます)
(他サイトに2021年〜掲載済)
【BL】SNSで人気の訳あり超絶イケメン大学生、前立腺を子宮化され、堕ちる?【R18】
NichePorn
BL
スーパーダーリンに犯される超絶イケメン男子大学生
SNSを開設すれば即10万人フォロワー。
町を歩けばスカウトの嵐。
超絶イケメンなルックスながらどこか抜けた可愛らしい性格で多くの人々を魅了してきた恋司(れんじ)。
そんな人生を謳歌していそうな彼にも、児童保護施設で育った暗い過去や両親の離婚、SNS依存などといった訳ありな点があった。
愛情に飢え、性に奔放になっていく彼は、就活先で出会った世界規模の名門製薬会社の御曹司に手を出してしまい・・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる