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授業はあっという間

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「その、瑞風教って言うのは?」

「ええ、説明を…と言いたいところですが、瑞風教の詳細は不明です。陽廻帝国の伝説に関わっている可能性以外、未だ外部に漏れて居ないので」

「えぇっ!?特有の文化は広まっているのに宗教だけ隠すって出来るの…?」

「そこが謎が深まる所以なのです。六百年以上もの歴史の中で紡がれている宗教だと言うのに…」


そんな長い年月もあれば、聖典の書き写しやらが出回っているのが普通なのに

ってことは、その六百年間国民も王族も誰も外部に漏らしていないって事でしょ!?


「凄い纏まった市民たちなのかなぁ…」

「ええ、市民の性格も温厚な方が殆どだと。それでは次に……と行きたいところですが、本日は時間ですね」

「あ、えぇ!?もうこんな時間……早いなあ」


ふと時計を見ればいつの間にか二時間も経っていた

こんなにあっという間なの初めて…


「では、明日は数学を行いますので用意なさって下さいね」

「ええっ!!先生明日も帝国の事教えてくれるんじゃ!?」

「ナギさん、貴方範囲の進みがかなり遅れているんですからね?今回は特別に時間を設けただけで、次からは合間合間に教えますから。範囲が追いつけば余裕を持って教えてあげられるんですけどねぇ」

「うぅ…分かりました」


他の教科のことを言われると何も言い返せないよぉ………


しょんぼりしながら、今日の授業を終えた俺であった

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