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琥珀編 ③
待ってそれって
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琥「………ぃ、今、え?」
左「今までは、その、推しとして大好きで、なんというか崇拝する感じだったんです。でも、こんなに近くで過ごせるなんて思えなくて」
嘘だ
左江内さん、何を言っているの、?
だ、だって左江内さんには
琥「…ッな、何かの罰ゲームですか!?だって左江内さんには、お似合いの方がいらっしゃるはずです!!!」
左「…え?俺に?」
琥「…女性の方、ですよね。小柄で可愛らしい方が隣に居たのを見ました、……ダメですよ」
そうだ、僕が左江内さんから離れる決心をしたあの日の事だ
左江内さんの腕に抱きついていたあの女性
…左江内さん、浮気はダメですよ………
左「………あ、外回りなら…八雲さんの事ですか?今指導している俺の後輩ですね。……………え、彼女とは付き合ってませんよ!?」
琥「…あんなに、腕に絡みつくくらいなのに、ですか…?」
左「……もしかして、それって二日前の事ですか?」
琥「…はい。………ご、ごめんなさい、こんなネチネチした事言って。付き合っても無いくせに…あはは」
…左江内さんが、あんなに可愛らしい人がいるのにこんな芋臭い僕を選ぶ訳ない
きっと、何かの罰ゲームなんだろうな
誠実な左江内さんが浮気とかするはずが無いもの
左「違うんです!!ええと、いや言い訳したらより怪しくなりますよね、えとっ、どうしよう、俺今二股かけようとしている最低なヤツって見えてますよね!?!?」
左江内さんが必死な顔で机から身を乗り出す
琥「ぇ、えと、どうしたんですか?」
左「あー、どうしよう、…そ、そうだ、八雲さんに直接言って貰えばいいのか!?そうですね!!ちょっと待っててください!」
琥「…え?えと、左江内さん、罰ゲームであるならそう言ってくれればいいですから、僕気にしませんから……」
左「俺の初めての告白が罰ゲームって最悪過ぎますよ!!待ってください今電話で、何の関係も無いことを証明します!!」
そう言ってカバンからスマホを取り出し
凄い形相で電話をかけ出す左江内さん
……え、まってそれって
僕今からその八雲さんって方と電話するって事なの!?
琥「さ、左江内さん待ってくださ」
『もしもしぃ~?左江内さんからお電話珍しくないですかぁ?』
左「今までは、その、推しとして大好きで、なんというか崇拝する感じだったんです。でも、こんなに近くで過ごせるなんて思えなくて」
嘘だ
左江内さん、何を言っているの、?
だ、だって左江内さんには
琥「…ッな、何かの罰ゲームですか!?だって左江内さんには、お似合いの方がいらっしゃるはずです!!!」
左「…え?俺に?」
琥「…女性の方、ですよね。小柄で可愛らしい方が隣に居たのを見ました、……ダメですよ」
そうだ、僕が左江内さんから離れる決心をしたあの日の事だ
左江内さんの腕に抱きついていたあの女性
…左江内さん、浮気はダメですよ………
左「………あ、外回りなら…八雲さんの事ですか?今指導している俺の後輩ですね。……………え、彼女とは付き合ってませんよ!?」
琥「…あんなに、腕に絡みつくくらいなのに、ですか…?」
左「……もしかして、それって二日前の事ですか?」
琥「…はい。………ご、ごめんなさい、こんなネチネチした事言って。付き合っても無いくせに…あはは」
…左江内さんが、あんなに可愛らしい人がいるのにこんな芋臭い僕を選ぶ訳ない
きっと、何かの罰ゲームなんだろうな
誠実な左江内さんが浮気とかするはずが無いもの
左「違うんです!!ええと、いや言い訳したらより怪しくなりますよね、えとっ、どうしよう、俺今二股かけようとしている最低なヤツって見えてますよね!?!?」
左江内さんが必死な顔で机から身を乗り出す
琥「ぇ、えと、どうしたんですか?」
左「あー、どうしよう、…そ、そうだ、八雲さんに直接言って貰えばいいのか!?そうですね!!ちょっと待っててください!」
琥「…え?えと、左江内さん、罰ゲームであるならそう言ってくれればいいですから、僕気にしませんから……」
左「俺の初めての告白が罰ゲームって最悪過ぎますよ!!待ってください今電話で、何の関係も無いことを証明します!!」
そう言ってカバンからスマホを取り出し
凄い形相で電話をかけ出す左江内さん
……え、まってそれって
僕今からその八雲さんって方と電話するって事なの!?
琥「さ、左江内さん待ってくださ」
『もしもしぃ~?左江内さんからお電話珍しくないですかぁ?』
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