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琥珀編 ②
左江内さんだ!!!
しおりを挟む大通りをウィンドウショッピング
お金は節約したいから、今は見るだけ…
いつか余裕が持てたら買えたらいいなぁ~なんて思いつつ、広い道を歩く
琥「……あれ、あの姿って…………」
見覚えのある後ろ姿、ちらりと見えた顔には黒縁の眼鏡
………間違いない、左江内さんだ!!
まさか本当に見かけるなんて思わなかった
一週間マトモに顔を合わせてないもの、少しくらいいいかな………
でもお仕事中だったら………
…いや、一瞬だけ、一瞬なら許されるかな…?
よし、声掛けよう!!
琥「左江内さん!!お久しぶりで…………す」
左江内さんの横には女性が居た
…腕を絡めて、ピッタリくっついていた
琥「…ぁ、……」
「そーだ、商談終わったらカフェとかで少し休憩しませんかぁ?」
左「いや仕事中だから……止めとこうよ」
「いーんです!左江内さんに色々聞きたいことありますしぃ~、ねっ?」
左「いや、そのぉ……」
「決まりですぅ~!それに、左江内さんと話したいなぁってずっと思ってたんですから♡」
左「あ、あはは……商談早く終わったらね…」
琥「………ッ」
僕は、踵を返して走り出した
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