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第1章
233、スパラッシュへの依頼とデート
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そして週末。私はアレクとギルドに行く。
スパラッシュさんと打ち合わせをしてからアレクと何か依頼をこなすためだ。
あっ、いた。
「スパラッシュさーん。おはよう。」
「おお坊ちゃん、おはようごぜぇやす。この度はご指名ありがとうごぜぇやす。おや、今日もデートですかい?」
「デートもしますわ。初めてご挨拶させていただきます。スパラッシュさんのお噂はかねがね。アレクサンドリーネ・ド・アレクサンドルと申します。カース共々よろしくお引き立ての程、お願いいたします。」
「こいつぁご丁寧に。スパラッシュ・ハントラでごぜぇやす。こちらこそよろしくお願ぇいたしやす。」
「でね、スパラッシュさんにガイドを頼みたいのは蛇系とワーム系の大物がいる場所なんだ。どの辺りにいるの?」
「あーそりゃあどっちもヘルデザ砂漠の中心辺りでさぁね。馬車だとざっと三週間見てくだせぇ。」
「一日で着くと思うよ。探すのに時間がかかるかも知れないけど。」
「……坊ちゃんがそうおっしゃるならそうでやしょう……」
「スパラッシュさんはいつ出発できる? 僕は明日でも今夜でもいいよ。あと食べ物は気にしなくていいよ。馬車もいらない。」
「あ……はは……楽なガイドになりそうで……」
「見つけるのはスパラッシュさんが頼りだからね。もちろん見つけたらご祝儀は奮発するよ。」
「ようがす。では明日の朝出発といきやしょう。日の出時に北の城門前で。」
「オッケー。助かるよ。スパラッシュさんは頼りになるって話だしね。よろしくお願いします!」
「へい! こちらこそ全力でお務めいたしやす!」
やはりスパラッシュさんは話が早い。
「カース、私は?」
「もちろん連れて行けないよ? 危ないし余裕ないし。その分今日は付き合うよ。それから今度領都でデートしようよ。」
「領都でデート!? いいの!?」
「いいよ。この前兄上達を送っていったからもう行けるよ。初めての領都はアレクと一緒に行こうと思ったからまだ中には入ってないんだよね。」
「カースったら……//」
「アレクは可愛いいなぁ。で、今日は何をしたい?」
「……もう……少し待ちなさいよ。今日は東側の街道沿いでゴブリンやコボルトを狩るわよ。」
実際には街道と言うほどの道ではない。
クタナツと東側の村を繋ぐ道だ。荒野だから道などなくても進めるが、一応道を通れば迷うことはないというレベルだ。
「うんうん。基礎からじっくり始めるってとてもいい選択だと思うよ。」
「カースは基礎なんか無視してるくせに……」
こうして私達は手を繋いでクタナツ城壁の外へ出て東に向かった。
いつもは空を飛んで東に行くところをゆっくり歩くのも悪くない気分だな。
ちなみに次の村までは八十キロルぐらいあるらしい。もちろんそこまで行く気はない。歩きだしね。
おっ、ゴブリンが五匹来た。私は見てるだけだ。
アレクは水球を五つ同時にゴブリンに叩き込む。そしてそのまま頭を包み込む。なんてエゲツない攻撃なんだ。
水球を解除せずに魔石を取り出す。
臭いだろうにアレクはよく頑張るなぁ。
死体の始末だけはやってあげよう。
首輪をしてるから大変なんだが。
『火球』
当然だがいつもの威力が全然ない。
ゴブリンすら焼き尽くせない。
だから少し待たなければならない。これは怠い。面倒だが次からは穴を掘った方がいいな。
火球に惹かれてゴブリンが来れば楽なのだが。しょぼい魔力しか込められないから無理か。
ようやく燃え尽きたので移動。さらに東に向かう。そう言えば、いつのまにか護衛のファロスさんは来なくなったな。元気にしてるのかな?
今度はコボルトが四匹。
アレクは全く危なげなく同じ方法で仕留めていく。職人のような確実さを感じるじゃないか。
うーん穴を掘るのが間に合わない。スコップなどないので木刀で掘ってるからだろうか。
ならばアイデアでカバーだ!
木刀を斜めに深く突き込み、そこで水球を使う! 土中で爆裂し小さなクレーターができた。しかしこの方法は……
「ちょっとカース! 何やってるのよ! 汚れたじゃない!」
水を含んだ土砂を巻き上げてしまうのだ……
「いやーごめんごめん。早く穴を掘る方法はないかと思ってね。」
「もう! 急がなくていいのに。ゆっくりやりましょうよ。」
「そうだね。解体してるし魔法も使ってるから待ってればどんどん来るだろうしね。」
ふと、大穴を掘るアイデアを思いついた。今し方空けた穴に水球を落として回転させる。横回転と縦回転で穴を深くするよう削る。それと並行して木刀で穴の外周を掘り落とし広げる。
首輪をした状態では大変だが、これも修行のうちだ。
二十分ほどで中心部の深さ五メイル、半径四メイルほどの蟻地獄のような泥沼ができた。人間相手に完全犯罪ができてしまう。
さっそくさっきのコボルトを放り込む。ズブズブと沈んでいくではないか。まるで証拠でも隠滅しているような気分になってしまうな。
「さすがカースね。これならいくらでも処理できそうだわ。」
穴の周辺にはコボルトの血を撒いてある。結構魔力を使ったことだし、わらわら来てくれないものか。
あ、来た。ゴブリンが八匹。えらく多いな。
「カース、右の三匹お願い。」
おっ、これまた珍しい。頼まれたからにはやろう。今宵の木刀は血に飢えているのだ。
右の奴から順に脳天に唐竹、首に横薙ぎ、鳩尾に突き、で終わった。
アレクも終わっていた。
魔石を取り出し泥沼へドボン。これは楽だ!
今更だが、愛用の木刀なのに名前がない。いつも木刀としか呼んでなかったな。これではいけない。名前を付けることは命を与えることと同義! ぜひ名付けせねば。
やはり『虎徹』だな。
他にも阿修羅とか菊一文字とか正宗とか候補はあったが。ノリとフィーリングが大事だからな。
こんな調子で次々と雑魚魔物を狩っていき、時刻は昼。
「お昼にするわ。今日のお弁当もすごいわよ!」
これが楽しみなのだ。
マトレシアさんの料理は絶品だからな。
マリーも負けていないとは思うが。
昼寝ができないのが残念だな。でもこれを食べて昼からも頑張ろう。
スパラッシュさんと打ち合わせをしてからアレクと何か依頼をこなすためだ。
あっ、いた。
「スパラッシュさーん。おはよう。」
「おお坊ちゃん、おはようごぜぇやす。この度はご指名ありがとうごぜぇやす。おや、今日もデートですかい?」
「デートもしますわ。初めてご挨拶させていただきます。スパラッシュさんのお噂はかねがね。アレクサンドリーネ・ド・アレクサンドルと申します。カース共々よろしくお引き立ての程、お願いいたします。」
「こいつぁご丁寧に。スパラッシュ・ハントラでごぜぇやす。こちらこそよろしくお願ぇいたしやす。」
「でね、スパラッシュさんにガイドを頼みたいのは蛇系とワーム系の大物がいる場所なんだ。どの辺りにいるの?」
「あーそりゃあどっちもヘルデザ砂漠の中心辺りでさぁね。馬車だとざっと三週間見てくだせぇ。」
「一日で着くと思うよ。探すのに時間がかかるかも知れないけど。」
「……坊ちゃんがそうおっしゃるならそうでやしょう……」
「スパラッシュさんはいつ出発できる? 僕は明日でも今夜でもいいよ。あと食べ物は気にしなくていいよ。馬車もいらない。」
「あ……はは……楽なガイドになりそうで……」
「見つけるのはスパラッシュさんが頼りだからね。もちろん見つけたらご祝儀は奮発するよ。」
「ようがす。では明日の朝出発といきやしょう。日の出時に北の城門前で。」
「オッケー。助かるよ。スパラッシュさんは頼りになるって話だしね。よろしくお願いします!」
「へい! こちらこそ全力でお務めいたしやす!」
やはりスパラッシュさんは話が早い。
「カース、私は?」
「もちろん連れて行けないよ? 危ないし余裕ないし。その分今日は付き合うよ。それから今度領都でデートしようよ。」
「領都でデート!? いいの!?」
「いいよ。この前兄上達を送っていったからもう行けるよ。初めての領都はアレクと一緒に行こうと思ったからまだ中には入ってないんだよね。」
「カースったら……//」
「アレクは可愛いいなぁ。で、今日は何をしたい?」
「……もう……少し待ちなさいよ。今日は東側の街道沿いでゴブリンやコボルトを狩るわよ。」
実際には街道と言うほどの道ではない。
クタナツと東側の村を繋ぐ道だ。荒野だから道などなくても進めるが、一応道を通れば迷うことはないというレベルだ。
「うんうん。基礎からじっくり始めるってとてもいい選択だと思うよ。」
「カースは基礎なんか無視してるくせに……」
こうして私達は手を繋いでクタナツ城壁の外へ出て東に向かった。
いつもは空を飛んで東に行くところをゆっくり歩くのも悪くない気分だな。
ちなみに次の村までは八十キロルぐらいあるらしい。もちろんそこまで行く気はない。歩きだしね。
おっ、ゴブリンが五匹来た。私は見てるだけだ。
アレクは水球を五つ同時にゴブリンに叩き込む。そしてそのまま頭を包み込む。なんてエゲツない攻撃なんだ。
水球を解除せずに魔石を取り出す。
臭いだろうにアレクはよく頑張るなぁ。
死体の始末だけはやってあげよう。
首輪をしてるから大変なんだが。
『火球』
当然だがいつもの威力が全然ない。
ゴブリンすら焼き尽くせない。
だから少し待たなければならない。これは怠い。面倒だが次からは穴を掘った方がいいな。
火球に惹かれてゴブリンが来れば楽なのだが。しょぼい魔力しか込められないから無理か。
ようやく燃え尽きたので移動。さらに東に向かう。そう言えば、いつのまにか護衛のファロスさんは来なくなったな。元気にしてるのかな?
今度はコボルトが四匹。
アレクは全く危なげなく同じ方法で仕留めていく。職人のような確実さを感じるじゃないか。
うーん穴を掘るのが間に合わない。スコップなどないので木刀で掘ってるからだろうか。
ならばアイデアでカバーだ!
木刀を斜めに深く突き込み、そこで水球を使う! 土中で爆裂し小さなクレーターができた。しかしこの方法は……
「ちょっとカース! 何やってるのよ! 汚れたじゃない!」
水を含んだ土砂を巻き上げてしまうのだ……
「いやーごめんごめん。早く穴を掘る方法はないかと思ってね。」
「もう! 急がなくていいのに。ゆっくりやりましょうよ。」
「そうだね。解体してるし魔法も使ってるから待ってればどんどん来るだろうしね。」
ふと、大穴を掘るアイデアを思いついた。今し方空けた穴に水球を落として回転させる。横回転と縦回転で穴を深くするよう削る。それと並行して木刀で穴の外周を掘り落とし広げる。
首輪をした状態では大変だが、これも修行のうちだ。
二十分ほどで中心部の深さ五メイル、半径四メイルほどの蟻地獄のような泥沼ができた。人間相手に完全犯罪ができてしまう。
さっそくさっきのコボルトを放り込む。ズブズブと沈んでいくではないか。まるで証拠でも隠滅しているような気分になってしまうな。
「さすがカースね。これならいくらでも処理できそうだわ。」
穴の周辺にはコボルトの血を撒いてある。結構魔力を使ったことだし、わらわら来てくれないものか。
あ、来た。ゴブリンが八匹。えらく多いな。
「カース、右の三匹お願い。」
おっ、これまた珍しい。頼まれたからにはやろう。今宵の木刀は血に飢えているのだ。
右の奴から順に脳天に唐竹、首に横薙ぎ、鳩尾に突き、で終わった。
アレクも終わっていた。
魔石を取り出し泥沼へドボン。これは楽だ!
今更だが、愛用の木刀なのに名前がない。いつも木刀としか呼んでなかったな。これではいけない。名前を付けることは命を与えることと同義! ぜひ名付けせねば。
やはり『虎徹』だな。
他にも阿修羅とか菊一文字とか正宗とか候補はあったが。ノリとフィーリングが大事だからな。
こんな調子で次々と雑魚魔物を狩っていき、時刻は昼。
「お昼にするわ。今日のお弁当もすごいわよ!」
これが楽しみなのだ。
マトレシアさんの料理は絶品だからな。
マリーも負けていないとは思うが。
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